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キャラバンの燃費は悪い?詳しい燃費数値や実燃費、改善させる方法までを紹介

  • 公開日: 2025年12月26日

キャラバン 燃費
高い耐久性と積載力で支持される日産キャラバン。

仕事でもプライベートでも頼れる車ですが、一方で「燃費が悪いのでは?」と不安を感じる人も多いはずです。

実際のところ、どの程度の燃費なのか、走行シーンによってどう変わるのかを詳しく知らない方も多いでしょう。

本記事では、キャラバンのカタログ燃費と実燃費の違い、ライバル車との比較、さらに燃費を改善する具体的なテクニックまで詳しく紹介します。

キャラバンの燃費が詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

キャラバンのスペックや特徴

項目 区分 内容
ボディサイズ
(全長×全幅×全高mm)
バン 4,695〜5,230×1,695〜1,880×1,990〜2,285
ワゴン 4,695〜5,080×1,695×1,990〜2,285
マイクロバス 5,235×1,880×2,285
エンジン 直列4気筒2.0Lガソリン
直列4気筒2.5Lガソリン
直列4気筒2.4Lディーゼル
駆動方式 2WD・4WD
燃費(WLTCモード) バン:7.8〜12.0km/L
ワゴン:8.3〜8.9km/L
マイクロバス:7.7〜8.2km/L
最高出力
(kW(PS)/r.p.m.)
96〜108(130〜147)/3250〜5600
最大トルク
(N・m(kgf/m)/r.p.m.)
178〜370(18.1〜37.7)/2000〜4400

 

キャラバンは、エンジンの真上に運転席を置く設計を採用したワンボックスカーで、広い荷室と使い道の多さが魅力です。

仕事用の荷物運搬はもちろん、送迎やアウトドアなどさまざまな場面に対応します。

現行モデルでは力強いスタイルに加え、安全支援機能や快適装備が大きく向上。

ガソリンとディーゼルのいずれも効率のよいエンジンを搭載し、街乗りから長距離ドライブまで安心して使える仕上がりになっています。

3つのタイプから選択できグレードも豊富にある

キャラバンは大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれグレードも異なります。

タイプ グレード
バン
  • ルートバン
  • DX
  • EX
  • プレミアムGX
  • グラウンドプレミアムGX
ワゴン
  • DX
  • EX
  • GX
  • AUTECH
マイクロバス
  • GX

 

バンタイプとワゴンタイプは、選ぶグレードによって車内装備や価格、乗車人数なども異なってきます。

また、バンとワゴンはそれぞれ「ロングボディ」と「スーパーロングボディ」の2つのボディタイプから選択可能です。

バンに関しては「標準幅」と「ワイド幅」の2つの幅タイプも存在するなど、豊富なタイプから選択できます。

マイクロバスに関しては「GX」グレードのみとなります。

現行キャラバンの燃費

ここからは、本題であるキャラバンの燃費を見ていきましょう。

カタログ燃費と実燃費に分けて紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。

【車種別】カタログ燃費

タイプ別に分けたカタログ燃費は、次のとおりです。

バン

エンジンタイプ・排気量 燃費(WLTCモード)
2WD 4WD
ガソリン 2.0L 8.5〜8.8km/L
2.5L 8.2〜8.4km/L 7.8〜7.9km/L
ディーゼル 2.4L 11.1〜12.0km/L 10.5km/L

 

バンのエンジンタイプは、ガソリンが2.0Lと2.5L、ディーゼルが2.4Lの3タイプから選択可能です。

ガソリン車の燃費数値を全体で見ると、8.0km/L前後であることが分かります。

ディーゼル車に関してはガソリンよりも燃費が向上し、2WDなら10.0km/Lを超える数値となっています。

ワゴン

エンジンタイプ・排気量 燃費(WLTCモード)
2WD 4WD
ガソリン 2.5L 8.7〜8.9km/L 8.3〜8.5km/L

 

ワゴンのエンジンタイプは、2.5Lガソリン車のみとなります。

燃費数値はバンとそこまで大きく変わらず、8.5km/L程度となっています。

マイクロバス

エンジンタイプ・排気量 燃費(WLTCモード)
2WD 4WD
ガソリン 2.5L 8.2km/L 7.7km/L

 

マイクロバスのエンジンは、ワゴンタイプと同様に2.5Lガソリン車のみとなります。

燃費数値はどのタイプよりも低く、4WDに関しては8.0km/Lを下回る数値です。

実燃費

続いて実燃費を見ていきましょう。

燃費情報サイト「e燃費」を参考にした数値が以下のとおりです。

車両タイプ エンジンタイプ・排気量 実燃費
2WD 4WD
バン ガソリン 2.0L 8.69km/L
2.5L 7.55km/L
ディーゼル 2.4L 10.44km/L 11.43km/L
ワゴン ガソリン 2.5L 7.55km/L
マイクロバス ガソリン 2.5L

 

カタログ燃費と比較すると、バンはどのエンジンタイプもほとんど変わらない数値であることがわかりました。

ワゴンは、4WDの情報のみ記載されていましたが、1.0km/L程度低い結果となっており、こちらも大きい差は見られません。

マイクロバスに関しては、情報が記載されていませんでした。

歴代キャラバンの燃費

キャラバンは、1973年に登場して以降、4回のモデルチェンジを繰り返しています。

燃費を調査している方のなかには、歴代モデルの燃費数値を知りたい方も多いのではないでしょうか。

ここでは、歴代キャラバンの燃費数値をカタログ燃費と実燃費に分けて紹介していきます。

カタログ燃費

グレード・エンジンタイプ カタログ燃費(10・15モード)
2WD 4WD
3代目 2.0Lガソリン 8.0〜10.0km/L
2.4Lガソリン
3.0Lガソリン 6.9〜7.2km/L
2.0Lディーゼル
2.3Lディーゼル
2.7Lディーゼル
3.2Lディーゼル
4代目 2.0Lガソリン 9.5km/L
2.4Lガソリン 7.8km/L
3.0Lディーゼル

 

残念ながら、初代と2代目のカタログ燃費は存在しませんでした。

また、3代目と4代目に関しても、記載されているエンジンタイプが4種類のみでした。

燃費数値は3.0Lガソリン車でおよそ7.0km/L、4代目の2.4Lガソリン車で約7.8km/Lとなっています。

実燃費

グレード・エンジンタイプ 実燃費
2WD 4WD
3代目 2.0Lガソリン
2.4Lガソリン
3.0Lガソリン
2.0Lディーゼル
2.3Lディーゼル
2.7Lディーゼル
3.2Lディーゼル
4代目 2.0Lガソリン
2.4Lガソリン 5.16〜7.31km/L
3.0Lディーゼル 9.39〜13.08km/L 8.18〜8.55km/L

 

実燃費に関しては、4代目モデルのみとなります。

燃費数値は、2.4Lガソリン車で6.0km/L前後となっています。

ディーゼル車では、2WDが10.0km/Lを超えてくる車種が出てきており、タイプによっては13.0km/Lの燃費の優れたタイプも存在します。

キャラバンとライバル車の燃費を比較

キャラバンの燃費を調べている方のなかには、似たタイプの車種と比較したい方も多いと思います。

ここでは、2車種に分けてキャラバンの燃費と比較していきましょう。

【トヨタ】ハイエース

エンジンの種類 ハイエース キャラバン
ガソリン 2WD 8.8〜9.4km/L 8.2〜8.9km/L
4WD 8.1km/L 7.7〜8.5km/L
ディーゼル 2WD 11.7〜12.6km/L 11.1〜12.0km/L
4WD 11.0〜11.6km/L 10.5km/L

 

トヨタのハイエースは、キャラバンのライバル車としてもっとも挙げられる車です。

燃費を比較すると、全体的にややハイエースのほうが数値が高い傾向ですが、そこまで大きな差とは言えないでしょう。

【トヨタ】タウンエース

エンジンの種類 タウンエース キャラバン
ガソリン 2WD 12.0km/L 8.2〜8.9km/L
4WD 11.4km/L 7.7〜8.5km/L
ディーゼル 2WD 11.1〜12.0km/L
4WD 10.5km/L

 

トヨタのタウンエースのエンジンタイプは、ガソリン車の2WDと4WDがあります。

燃費を比較すると、キャラバンのディーゼル車と同等の数値となっており、タウンエースのほうが優れていることがわかります。

キャラバンの燃費が悪いと言われる7つの理由

ここまで紹介してきたように、キャラバンの燃費は決して優れているとは言えず、使用するユーザーからも「燃費が悪い」とよく聞かれます。

では、なぜキャラバンの燃費は悪いと言われるのでしょうか。

その理由は、次に紹介する7つが挙げられます。

積載量が多くなるから

キャラバンは荷物をたっぷり載せられる分、積載量が増えると車重がかさみ、走行時に必要な力も大きくなります。

その結果、同じ距離を走っても余分な燃料を使いやすく、燃費が落ちたように感じられます。

タイヤの空気圧が低下しやすいから

重量のあるキャラバンはタイヤへの負担が大きく、空気圧が下がりやすい傾向があります。

空気が不足すると接地面が広がって転がり抵抗が増え、無駄にエネルギーを使うため燃費が悪化します。

急な低下はパンクの可能性もあるため、定期的な空気圧チェックが大切です。

扱い方に問題があるから

キャラバンは大きく重い車のため、走らせ方のクセが燃費に影響しやすい車種です。

速度が極端に遅い、頻繁にブレーキを踏む、急加速が多いといった運転はエネルギーを無駄にし、燃費低下の原因になります。

エンジンオイルの劣化が考えられるから

エンジン内部を保護し、滑らかに動かす役割を持つオイルが古くなると、摩擦が増え必要以上にパワーを使ってしまうため燃費に悪影響が出ます。

冷却力も落ちるため熱がこもりやすく、最悪の場合トラブルにつながることもあります。

ブレーキ周りの劣化が考えられるから

ブレーキの部品が傷んだり不具合が出たりすると、知らないうちに常時ブレーキが軽くかかった状態になります。

走行抵抗が大きくなるため加速に余計な力が必要となり、燃費が下がってしまいます。

O2センサーの故障が考えられるから

排気ガスに含まれる酸素量を測るO2センサーが故障すると、燃料を適切に調整できず、必要以上にガソリンが噴射されてしまいます。

そのため、燃費が急に悪くなる場合はO2センサーの故障を疑うとよいでしょう。

燃料漏れが考えられるから

燃料がどこかで漏れていると、走っていない間にもガソリンが失われ、当然ながら燃費は大きく悪化します。

近年の車両では発生頻度は低いものの、漏れが起こると独特のにおいがするため、燃費の低下より先に異常に気づくケースがほとんどです。

キャラバンの燃費を改善する7つの方法

前の項目で紹介したキャラバンの燃費が悪くなる理由を踏まえた改善策は、次のとおりです。

やさしいアクセル操作を意識する

発進時に強く踏み込むと、一気に燃料が消費されてしまいます。

スタートするときはアクセルを静かに踏み、車体の動きに合わせて徐々に加速するのがポイントです。

ゆっくり速度を乗せるだけでも走行負荷が抑えられ、キャラバンのような重量のある車でも燃費の改善につながります。

速度を一定に保つよう心がける

加速と減速を繰り返すとエンジンが余計な力を使い燃費が落ちます。

車間距離に余裕を持ち、流れに合わせて一定のペースを維持することが大切です。

先の状況を読みながら走ることでムダな操作が減り、キャラバンの燃費効率を高められます。

減速時はエンジンブレーキを活用する

信号や交差点に近づいたときは早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキで自然に減速すると燃料のムダ使いを防げます。

急ブレーキを多用すると燃費が悪化しやすいため、停止位置を予測しながら穏やかに速度を落とすのがコツです。

エアコンの使い方に注意する

エアコンはエンジンに負荷がかかるため、使い方一つで燃費が変わります。

外気温と差が少ない場面では風量調整や換気で対応するなど、なるべく使用を控えるのがおすすめです。

冬場の暖房時に誤って冷房を併用しないよう注意しましょう。

無駄なアイドリングを減らす

停車中にエンジンをかけ続けると、走っていなくても燃料が消費されます。

最近の車は暖気がほぼ不要ですので、発進前の長時間アイドリングは避けましょう。

荷物の積み替えや待ち合わせ時も、エンジン停止を心がけるだけで燃費は向上します。

タイヤの空気圧をこまめにチェックする

空気圧が下がったタイヤは転がり抵抗が増え、キャラバンのような車重のあるモデルでは燃費悪化が出やすくなります。

給油のついでに空気圧を確認し、適正値をキープするだけで効率的な走行が可能になります。

燃費向上パーツを取り入れる

低燃費タイヤや燃費改善アクセサリーを導入するのも効果的です。

特に低燃費タイヤは転がり抵抗を抑える構造のため、日常的に走る距離が長いユーザーにおすすめです。

まとめ

本記事では、キャラバンの燃費数値を詳しく解説し、ライバル車との比較や燃費の悪い理由、改善方法までを紹介してきました。

キャラバンは車体が大きく荷物も多く積めるため、どうしても燃費面では不利になる場面が見られます。

しかし、走り方を工夫したり日常的なメンテナンスを意識したりするだけで、燃費は確実に改善できます。

用途に合ったタイプやエンジンを選ぶことも、長く快適に使ううえで重要なポイントとなりますので、本記事を参考にキャラバンをより賢く活用してみてください。

About CTN COPORATION



2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
国産・輸入SUVはもちろんミニバンやハイエース等の販売を行っていますので、
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車両情報や購入時のポイントのほかにも保険や整備、買取などなど
皆様のクルマ選びやカーライフに役立つ情報をお届けします


■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.ガソリン車とディーゼル車では燃費に差がありますか?

A.はい、大きく差があります。一般的にディーゼル車の方が燃費が良く、長距離走行が多い人にはメリットが大きい傾向にあります。一方、ガソリン車は静粛性や購入価格の面で選ばれることが多いでしょう。

Q2.キャラバンを選ぶ際に燃費以外で注目すべきポイントはありますか?

A.積載性・耐久性・室内空間の広さ・安全装備・維持費なども重要です。特に業務用途の場合、燃費よりも「荷物がどれだけ積めるか」「走行性能が安定しているか」が重視されるケースも多く、総合的に判断することが大切です。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。 中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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