トヨタのアルファードは、大型LLクラスの高級ミニバンです。
デザインや走行性能に優れたアルファードですが、燃費はよいのでしょうか。
本記事では、アルファードの基本情報や燃費性能について解説しています。
グレード別のカタログ燃費や、燃費を向上させるためのポイント、他の車種との燃費比較も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
アルファードの基本情報
まずは、アルファードのデザインや性能、価格などの基本情報について解説します。
デザイン
アルファードはダイナミックな見た目でありながら、流線型のボディが優雅さや上質さを感じさせてくれる外観デザインです。
スムーズな走り姿で、洗練された印象を与えます。
フロントグリルには、立体感のあるブロックパターンを採用しているのも特徴です。
LEDヘッドランプには、クリアランスランプやフロントターンランプなど、高級感があふれる大型コンビネーションランプを採用しています。
室内空間
アルファードの内装には、他にはない使い心地を追求した、もてなしの空間が広がっています。
コックピットやセカンドシートは、乗り込んだ瞬間から至福に包まれるような快適さです。
室内は圧倒的な広さで、プライベートからビジネスまで、あらゆる時間を上質にしてくれます。
走行性能
大空間デザインと快適な走りを支えるボディは、TNGAの新プラットフォームをアルファードに最適化しています。
ロッカーストレート構造に床下Vブレースを追加し、ボディ骨格に2種類の構造用接着剤を塗布することで、変形の抑制や優れた操縦安定性を実現しました。
力強く伸びやかな発進・加速と、優れた燃費性能を両立したエンジンを採用しています。
2WD車には75Lの燃料タンクを装備しているので、長距離ドライブが可能です。
Super CVT-i(自動無段変速機)をガソリン車に標準装備しているので、ドライバーのフィーリングにあったスムーズな加速が味わえるでしょう。
安全性能
スイッチを押すだけで駐車操作を支援する、アドバンスト パークが搭載されています。
並列駐車ではバック駐車や前向き駐車、バック出庫、前向き出庫が可能です。
リモート機能により、スマートフォンの操作で簡単に駐車することもできます。
アドバンスト ドライブは、一定の条件を満たした場合に発動する渋滞時支援です。
認知や判断、操作を支援することで、高速道路や自動車専用道路走行時の運転負荷を軽減できます。
アルファードは全車に、先進の予防安全パッケージであるToyota Safety Senseを搭載済みです。
さまざまな状況で、ドライバーの安全運転をサポートします。
グレード別の価格
アルファードのグレード別の価格は、次のとおりです。
グレード名 | 価格 |
Executive Lounge (プラグインハイブリッド) |
1,065万円 |
Executive Lounge | 860万〜882万円 |
Z | 555万〜657万円 |
X | 510万〜532万円 |
アルファードの新車価格は、グレードやオプションによって変動します。
最も高額なExecutive Lounge(プラグインハイブリッド)は約1,000万円超え、下位グレードのXでも約500万円超えです。
価格は販売店が独自に定めている場合もあるので、購入を検討している場合は、販売店に問い合わせてみましょう。
カラー展開
アルファードのボディカラーは、全3色です。
- ・プラチナホワイトパールマイカ
・プレシャスレオブロンド
・ブラック
アルファード専用色のプレシャスレオブロンドは、Xグレードでは選択できません。
グレードによって、オプション料金が発生します。
アルファードの歴代モデルの燃費比較
アルファードの燃費性能やカタログ燃費を、歴代モデルごとに紹介します。
2023年6月発売モデル
2023年6月に発売されたアルファードは、4代目となる現行モデルです。
ボディカラーやグレードがシンプルになり、旧型よりもライフスタイルや好みに合わせて選びやすくなっています。
2023年6月発売モデルの燃費は、WLTCで10.3〜10.6 km/Lです。
市街地モードは7.1 km/L、郊外モードは11km/L、高速道路モードは12.2 km/Lになります。
2015年1月発売モデル
2015年1月に発売されたアルファードは、3代目のモデルです。
3代目には印象的なフロントグリルが採用され、外観の力強さに磨きがかかっています。
優雅さや高級感をテーマに、上質な乗り心地と、優れた操縦安定性を実現しました。
2015年1月発売モデルの燃費は、 WLTCで9.6〜11.0 km/L、JC08で9.1〜12.4 km/Lです。
市街地モードは7.8 km/L、郊外モードは11.3km/L、高速道路モードは12km/Lになります。
2008年5月発売モデル
2008年5月に発売されたアルファードは、2代目のモデルです。
低床化にこだわり、室内空間の居住性と快適性が向上しています。
ダイナミックなフロントフェイスが、若い世代の心を掴んで大ヒットしました。
2008年8月発売モデルの燃費は、JC08で8.9〜11.2km/L、10.15で9.1〜11.6 km/Lです。
アルファードのグレード別のカタログ燃費
アルファードに設定されているグレードは3種類です。
現行アルファードのグレード別の特徴と、カタログ燃費を紹介します。
Executive Lounge
Executive Loungeは、ショーファー性能と快適さを追求したエグゼクティブモデルです。
プラグインハイブリッド車とハイブリッド車の2種類があり、駆動方式としてプラグインハイブリッド車はE-Four、ハイブリッド車はE-fourか2WDが選択できます。
Executive Loungeのカタログ燃費は、次のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
Executive Lounge (プラグインハイブリッド) |
E-four | WLTC:16.7km/L 市街地:14.1km/L 郊外:17.6km/L 高速道路:17.4km/L |
Executive Lounge (ハイブリッド車) |
E-four | WLTC:16.5km/L 市街地:14.2km/L 郊外:17.8km/L 高速道路:16.9km/L |
Executive Lounge (ハイブリッド車) |
2WD | WLTC:17.5km/L 市街地:15.3km/L 郊外:19.0km/L 高速道路:17.6km/L |
Executive Loungeで最もカタログ燃費がよいのは、ハイブリッド車の2WDになります。
Z
Zグレードは、上質な装備が充実しているミドルモデルです。
ハイブリット車とガソリン車があり、駆動方式はハイブリッド車がE-fourか2WD、ガソリン車が2WD/4WDか4WDを選択できます。
Zグレードのカタログ燃費は、次のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
Z(ハイブリッド車) | E-four | WLTC:16.7km/L 市街地:14.4km/L 郊外:18.1km/L 高速道路:17.0km/L |
Z(ハイブリッド車) | 2WD | WLTC:17.7km/L 市街地:15.6km/L 郊外:19.3km/L 高速道路:17.8km/L |
Z(ガソリン車) | 2WD/4WD | WLTC:10.6km/L 市街地:7.2km/L 郊外:11.3km/L 高速道路:12.6km/L |
Z(ガソリン車) | 4WD | WLTC:10.3km/L 市街地:7.1km/L 郊外:11.0km/L 高速道路:12.2km/L |
Zグレードは、ハイブリッド車の2WDがカタログ燃費が最も優れています。
X
Xグレードは、基本性能が充実しているベーシックモデルです。
ハイブリッド車のみの展開で、駆動方式はE-fourか2WDが選べます。
Xグレードの燃費は、次のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
X(ハイブリッド車) | E-four | WLTC:17.5km/L 市街地:15.1km/L 郊外:19.1km/L 高速道路:17.7km/L |
X(ハイブリッド車) | 2WD | WLTC:18.9km/L 市街地:16.5km/L 郊外:20.7km/L 高速道路:19.1km/L |
Xグレードは、ハイブリッド車の2WDがカタログ燃費が最も優れています。
アルファードの燃費を向上させるポイント
アルファードの燃費は、ドライバーの乗り方に左右されます。
燃費を向上させるポイントをチェックしていきましょう。
不要な荷物を積まない
荷物を積んで車体重量が重くなってしまうと、燃費が悪くなってしまいます。
アルファードはもともと車体重量が2トン近くあるので、燃費を改善するためには、不要な荷物を積んでいないかチェックすることが大切です。
車両重量を10kg減らすことができれば、燃費は2〜3%程度よくなります。
荷物をバランスよく配置することで、車両の安定性が向上するでしょう。
ゆっくりと加速する
いきなりアクセルペダルを強く踏み込んでしまうと、加速に大きなエネルギーが必要となってしまい、燃料が多く消費されてしまいます。
アルファードのように重量がある車を発進させるときは、ゆっくりと加速するのが基本です。
燃料の消費を抑えたいなら、急な加速は控えるようにしましょう。
タイヤの空気圧をこまめに確認する
タイヤの空気圧が低い状態で走行すると、走行時に多くのエネルギーが必要となり、燃費効率に影響を及ぼします。
タイヤの空気は毎日自然に抜けていくため、こまめに点検することが重要です。
空気圧が低くなっている場合は、適切な数値まで補充することを心がけましょう。
高速では一定の速度で走行する
高速道路を走行するときは、一定の速度を維持することで、無駄な燃料の消費が抑えられます。
エンジンへの負荷が少ない速度は時速80〜100kmです。
急加速や急減速をなくして、燃費効率を向上させましょう。
エンジンオイルをこまめに交換する
エンジンオイルが劣化した状態で走行を続けていると、潤滑油や冷却水としての役目が果たせなくなり、エンジンに余計な負荷がかかってしまいます。
エンジンオイルは定期的に交換して、適正な状態を保つことが大切です。
交換時期は走行距離5000〜1万km、または半年に1回が目安と言われています。
アルファードと似ている車種の燃費を比較
車体の大きなミニバンは、燃費が悪いと考えられているのが一般的です。
アルファードと、同じような車種の燃費を比較します。
ヴェルファイア
トヨタのヴェルファイアは、アルファードの兄弟車になります。
外装や内装、走行性能に違いがありますが、ボディサイズや高級ミニバンというカテゴリーは同じです。
ガソリン車の燃費は10.2〜10.3km/Lとほぼ違いがなく、ハイブリッド車の燃費は16.5〜17.7km/Lで、アルファードとまったく同じになります。
アルファードは上品で落ち着いた印象な一方、ヴェルファイアは、スポーティでアグレッシブな雰囲気が好きな方におすすめです。
セレナ
日産のセレナは、アルファードよりややコンパクトな3ナンバーサイズのミニバンになります。
ガソリン車の燃費は11.6〜13.4km/L、ハイブリッド車の燃費は18.4〜20.6km/Lです。
ボディサイズが小さいため、燃費性能はアルファードよりもセレナの方が優れています。
セレナは室内空間が広くて乗り心地が快適なため、ファミリー層におすすめです。
ハリアー
トヨタのハリアーはアルファードと同じように人気の車種ですが、アルファードは高級ミニバンなのに対し、ハリアーは高級SUVに分類されます。
ガソリン車の燃費は14.7〜15.4km/L、ハイブリッド車の燃費は21.6〜22.3km/Lです。
ハリアーはアルファードよりも車体がコンパクトで軽量なため、燃費も優れています。
ハリアーは走りも安定しているので、長距離ドライブの機会が多い方におすすめです。
エルグランド
日産のエルグランドは、車体の大きさや室内空間の広さ、高級感のあるデザインで、アルファードと比較しても遜色のない高級ミニバンになります。
ガソリン車の燃費は8.4~10.0km/Lです。
ハイブリッド車が設定されていないため、アルファードよりも燃費が悪くなっています。
エルグランドは室内空間が広くて快適なため、車で出かける機会が多いファミリー層におすすめです。
まとめ
今回は、アルファードの燃費性能について解説しました。
燃費のよさで選ぶなら、ハイブリッド車の2WDを選ぶのがおすすめです。
ハイブリッド車の2WDは、Executive LoungeやXグレード、Zグレードとすべてのグレードで選択できます。
グレードによってデザインや装備が異なるので、自分の好みやライフスタイルに合わせてアルファードのグレードや駆動方式を選びましょう。