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車のエンジンがかからない!故障の原因と7つの確認方法を解説

  • 2024年2月29日

「車が故障したのかエンジンがかからない」
「久しぶりに車に乗ろうと思ったが動かない……」
「エンジンがかからないときどこを確認すれば良い?」

車を所有している方は、上記のような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
車のエンジンがかからない理由はいくつもあります。
しかし、いざ動かなくなったときに、どのような確認や対処法があるのか知らない方も少なくないはずです。

そこで本記事では、車のエンジンがかからない原因や7つの確認方法、対応できる業者などを紹介します。

急なトラブルを未然に防いでおきたい方は、ぜひ参考にしてください。

車の故障が原因でエンジンがかからない

結論から伝えると、車の故障が原因で車のエンジンがかからない理由は、主に以下の7つです。

バッテリーが上がっている

バッテリー上がりとは「バッテリー残量が空になった状態」のことを指し、エンジンをかけるうえで最も重要な役割を担っています。

バッテリーが上がる主な原因は、車を停止させたまま「ハザードランプ」や「ルームランプ」、「ヘッドライト」などの電気機器を使用していることです。
バッテリーはエンジンを動かすことで蓄電量を増やしていきますが、エンジンをつけないまま電気機器を使用していると、バッテリー蓄電量が減っていきます。

その結果、蓄電された電気がなくなり、かからなくなるのです。

ヒューズが断線している

ヒューズとは、電流が過剰になったときに起こる発火や溶解を防ぐ役割を持ったパーツです。

電気回路は、劣化や雑な配線によって、通る電流が過剰になることがあります。
電流が過剰になると、ヒューズが発火や溶解を防ぐために断線します。
その結果、電気で始動する仕組みのエンジンがかからなくなるというわけです。

ヒューズの断線は、ヒューズボックスを確認することでわかります。
ヒューズボックスの場所は車によって異なりますが、運転席や助手席の前横にあるのが一般的です。

そして、ヒューズの断線が起きている場合、交換を行なうことで直すことができます。
しかし、ヒューズを交換してもすぐに断線することがあります。
その場合は、配線自体が切れている可能性がありますので、配線の修復が必要です。

セルモーターが故障している

セルモーターとは、停止中のエンジンに起動のきっかけを与えるパーツで、故障するとエンジンもつかなくなります。

キーを回したときに「キュルキュル」となるのがセルモーターです。
セルモーターが故障すると、下記のような症状が起こります。

  • ・キーを回してもなんの音もしない
    ・音はするが、セルが回らない

バッテリーが残っている場合はカチカチ音がするため、セルモーターの故障を疑うのが良いでしょう。

オルタネーターが故障している

オイタネーターとは、電気を生み出す発電機の役割をしているパーツです。

オルタネーターは、エンジンを動かして、その回転をオルタネーターに伝えることで電気を生み出しています。
そして、生み出した電気はバッテリーに蓄電され、電気機器などに使用されるのです。

つまり、オルタネーターが故障すると、電気を生み出す機能が停止している状態となるため、蓄電された電気が無くなり次第、エンジンは止まってしまいます。

よくバッテリー上がりと勘違いされがちですが、以下の症状が出てきたときはオルタネーターの故障を疑うべきでしょう。

  • ・ブレーキペダルやステアリングが重くなる
    ・パワーステアリングやブレーキ倍力装置が作動しなくなる
    ・エンジンルームから異音や異臭がする
    ・バッテリーランプ(警告灯)が点灯する
    ・バッテリー上がりがすぐ上がる
    電気製品の動作が不安定になる

オーバーヒートしている

エンジンは熱エネルギーを利用してタイヤを動かしています。
熱エネルギーはエンジンの温度が高くなるにつれて効率は上がりますが、高すぎるのも良くありません。
それは、温度が高すぎると重要な部品が溶けてしまい、故障につながってしまうからです。

これを「オーバーヒート」と呼びます。
基本的に車は、オーバーヒートが起こらないように、温度が高くなるとオイルや冷却水、電気ファンなどが稼働し、温度が下がるようになっています。

しかし、この冷却に携わるパーツのどれかが故障してしまうと、オーバーヒートを起こしてしまうのです。
オーバーヒートが起こると、「普段よりスピードが出ない」「アイドリングができない」などの症状が起こり、最終的にエンジンが止まってしまいます。

ウォーターハンマーしている

ウォーターハンマーとは、大雨や水没などが原因でエンジン内に水が入り込み、内部に深刻なダメージを与えてしまう現象です。

エンジンは、ガソリンと空気が混ざりあったものに火がつくことで熱エネルギーを発しています。
このときエンジンは、ガソリンと空気を何度も圧縮させ、燃焼の効率を上げています。

水がエンジン内に入り込むと、エンジンの圧縮しようとする働きに対して、圧縮できない水を無理やり圧縮させようとするため、内部にダメージを与えてしまうのです。

その結果、内部が損傷してしまいエンジンがかからなくなってしまいます。
最悪の場合、エンジンそのものを交換せざるを得なくなり、場合によっては莫大な修理費用が必要になります。

ウォーターハンマーが特に多いときは、車が水没してしまったときです。
もし水没してしまったら、エンジンをかけず、すぐにレッカーを手配し修理してもらいましょう。

タイミングベルト関連が原因になっている

タイミングベルトとは、エンジンの規則的な回転運動に必要なパーツ同士のタイミングを連動させる役割を持っているパーツです。

タイミングベルトが、劣化や緩みなどで損傷したりズレたりすると、エンジンの各部品が正しいタイミングで動かなくなります。
そして、ピストンとバルブが干渉してしまい、エンジン内部が破損してしまいます。

タイミングベルトに劣化や緩みが起こり始めると、「キュルキュル」といった音が鳴り始めるのが特徴です。
場合によって、エンジンに深刻なダメージを負うことになることもあるため、音が鳴る場合は早めに交換しておきましょう。

人為的ミスが原因でエンジンがかからない

エンジンがかからない原因は人為的なミスが要因で起こることもあります。

よくある人為的ミスは以下の4つです。

ガス欠している

ガス欠とは、「ガソリンが無くなった」状態のことを指します。
電気自動車なら電気が無くなった状態です。

当然ですが、車は燃料(ガソリン)がなくなると、もちろんエンジンも動きません。
燃料を補充することで、動くようになります。

しかし、ガソリンは残っているのにかからなくなることがあります。
このような場合は、ガソリンが劣化している可能性があり、特に長期間使用していない車によくあることです。

シフトがPもしくはN以外に入っている

シフトがPもしくはN以外に入っていてもエンジンはかかりません。

たとえば、シフトがD(ドライブ)に入った状態でエンジンを切り、次にエンジンをかけようとするとかかりません。
これは、シフトがDのままだと、キーを回してもエンジンがかからないようになっているからです。

シフトをPもしくはNに戻すとかかるようになります。

ハンドルロックがかかっている

エンジンを止めた状態で、ハンドルを動かすとハンドルロックがかかる場合があります。
ハンドルロックとは、「車のキーを持っていないのに運転しようとしている」とシステムが判断する車の盗難防止機能です。

ハンドロックがかかると、エンジンは起動しません。
キーを回しながらハンドルを動かすことで解除できます。

スマートキーの電池が切れている

スマートキーとは、「車に触る」「車に近づく」だけで操作ができる車の鍵のことを言います。
スマートキーは電池を必要としており、電池がなくなるとエンジンもかかりません。

もし、電池が切れたときは、電池を交換するだけでエンジンも稼働します。
なお、車種によっては電池残量をお知らせしてくれる機能が搭載しています。

エンジンがかからないときに確認すること

急にエンジンがかからなくなると、パニックになることもありますよね。
しかし、そんなときこそ冷静に対処することが大切です。

ここでは、エンジンがかからないときに確認することを紹介します。

ガソリンの有無を確認する

まず、ガソリンの有無を確認しましょう。
日々車を使用している方ならガソリン(電気)がなくなることは、ほぼないと思います。

しかし、初心者の方なら自身の乗っている車がどのくらい走ればガソリンがなくなるのか、わからない方も多いと思います。
使用する前は、ガソリンの量を確認し、給油ランプが着いたら、すぐに給油するようにしましょう。

シフトの位置を確認する

オートマ車に限って言えることですが、オートマ車はPもしくはN以外にシフトが入っていると、エンジンがかかりません。

シフトをD(ドライブ)に入れたままエンジンを切ることはよくあることです。
焦らず、ブレーキを踏みつつシフトをPに戻し、エンジンをかけましょう。

ハンドルロックされていないか確認する

ハンドロックは、キーをささないままハンドルを動かすことで起動します。
子どもがいる方は、「子どもがハンドルで遊んでいると、ハンドルロックがかかってしまった」といったことはよくあることです。

解除方法は、キーを回しながらハンドルを動かすと解除されます。
起動方法がボタン式の方は、ハンドルを回しながら起動ボタンを押すことで解除可能です。

スマートキーの電池が切れていないか確認する

キーをさす必要の無いスマートキーを使用している方は、電池切れになっていないかも確認しましょう。

確認方法は、車に触れたり、エンジンを起動させたりするだけです。
まったく動かないのであれが、スマートキーの電池切れとわかります。

対処方法は、電池交換するだけです。
電池交換は自分でもできますが、心配な方はディーラーやカーショップなどに依頼しましょう。

バッテリーが上がっていないか確認する

バッテリー上がりは、ほかの電気機器を動かしてみることで確認できます。

たとえば、窓の開閉やライトを点けるなど、作動するか試してみましょう。
電気機器が動かない場合はバッテリー上がりを疑い、動く場合はほかの原因を探ります。

エンジンキーが回るか確認する

ここまで紹介したことを試してみて動かない場合は、キーを回してエンジンを2〜3回起動してみましょう。

ここでエンジン音がしない場合は、バッテリー上がりか、セルモータの故障を疑います。モーター音がする場合は、上記2つ以外のパーツの故障か、気温が寒いことが原因で起動しないことになります。

ブレーキペダルを踏みながらエンジンをかける

エンジンを起動させるときにブレーキペダルを浅く踏んでいることで、作動しないこともあります。
エンジンを起動させると同時にブレーキペダルを踏むようにしましょう。
またミッション車の場合は、クラッチペダルの踏み忘れにも注意してください。

それでもエンジンがかからないならプロに助けてもらう

エンジンがかからないときに確認することを試してみてもエンジンが起動しない場合は、自分だけでは解決するのは困難です。
その場合は、車のプロに任せるようにしましょう。

ここからは、エンジンがかからない場合に助けてくれる業者を紹介します。

加入している任意保険のサービス窓口

車を所有している方は任意保険である「自動車保険」に加入している方がほとんどだと思います。
任意保険であれば、無料もしくはお得に修理してもらえる確率も高くなりますので、サービス窓口に連絡してみましょう。

ただし、任意保険はあくまで契約している車両のみとなりますので、注意してください。

ロードサービスや近隣の自動車ディーラー

ロードサービスや近隣の自動車ディーラーに助けてもらうのも良いでしょう。
特にバッテリー上がりやガス欠など、簡単なものならその場で解決できることもあります。また、レッカーが必要な場合でも対応可能なので、使わない手はありません。

なお、任意保険に加入している方なら、ロードサービスを無料で利用できる場合もあります。

JAF

JAFは会員以外の方でも利用できるロードサービスです。
「急に車が動かなくなった」「レッカーが必要」といったことに対応してくれます。

また、会員であれば、バッテリー上がりやガス欠といったものにも無料で対応してくれるので、必要な方は加入しておくと安心です。

近所のガソリンスタンド

症状が簡単なものであれば、近所のガソリンスタンドで対応してもらうのも良いでしょう。ガソリンスタンドなら、バッテリー上がりくらいのものなら簡単に対応してくれます。
また、バッテリーの寿命の確認や交換を受け持ってくれるところもあります。

出張サービスをしているところもありますので、車が動かない場合、ガソリンスタンドに連絡してみるのもおすすめです。

エンジンの修理費用

エンジンが動かなくなったとき、修理が必要になることもあるでしょう。
そこで、エンジンの修理費用についても紹介しておきます。

エンジンの修理費用は以下の表のとおりです。

原因 費用
バッテリー上がり 9,000〜20,000円
バッテリーの寿命 15,000〜50,000円
オルタネーターの故障 30,000〜100,000円
セルモーターの故障 30,000〜100,000円
ヒューズが切れている 1,000〜10,000円
燃料ポンプ故障 30,000〜80,000円
スパークプラグ・イグニッションコイル故障 9,000〜50,000円
ガス欠 1,000円〜

上記の表のとおり、原因によって修理費用は異なってきます。
また、スポーツカーや輸入車、高級車などになると、場合によっては修理費用が100万円を超えることも出てきます。

エンジンがかからなくなる事態の対処法

急にエンジンがかからなくなると慌ててしまいます。
しかし、事前に備えておけば急なトラブルにも対応できます。

急なトラブルに対処できるために、以下の方法を紹介します。

日頃のメンテナンスをしておく

日頃のメンテナンスは、急なトラブルを防ぎ、加えて車の状態を把握できます。
そのため、万が一トラブルに見舞われても、トラブルの原因が突き止めやすく、修理も安易になるでしょう。

メンテナンスは、ガソリンスタンドや日頃お世話になっているディーラー、カーショップなどの点検サービスにより受けられます。
特に車に違和感があるといった症状がある方は、点検サービスを受けておくことをおすすめします。

ブースターケーブルやジャンプスターターを準備しておく

ブースターケーブルやジャンプスターターはバッテリー上がりを起こしたときに使用できるアイテムです。
救護車(別の車)が必要になりますが、車同士を繋げてしばらくエンジンを付けておくことで、バッテリーが復活します。

「室内灯やライトが付けっぱなしだった」など、明らかにバッテリー上がりを起こしている場合は、用意しておくと便利なアイテムとなります。

スマートキーの電池を準備しておく

スマートキーをお持ちの方は交換用の電池を準備しましょう。

スマートキーの電池は、大体がボタン電池(CR2032)です。
型番がわからない場合は、スマートキーから電池を取り出し確認しましょう。

不安な方は、カーショップやディーラーでも交換可能です。

ロードサービスに加入しておく

JAFや任意保険のロードサービスに加入すれば、急なトラブルが起こってもすぐに対応してくれます。
原因の特定やレッカー移動も対応してくれるので、急なトラブルにパニックになりたくない方は加入しておくと安心です。

また、連絡先をメモしておくことも忘れずしておきましょう。

エンジンのかからない車が修理できない場合

エンジンがかからず、修理に出すと「修理できない」と言われることも少なからずあります。
そのような場合は、車の買い替えや廃車などを選択することもおすすめです。

エンジンが動かなくなった車は大半が年式の古くなった車か、走行距離が長い車です。
そのため、ほとんどの方が廃車を選択すると思いますが、買取価格がつかないか一度査定に出してみることをおすすめします。

場合によっては、車のパーツごとに値段を付けてくれる業者もいます。
お得に買取できる業者もありますので調べてみましょう。

また、最近では、複数の業者を一括で査定できるところもあります。
効率的に査定額の比較ができますので、時間がない方は一度試してみましょう。

まとめ

本記事では、車のエンジンがかからない原因や確認すること、修理費用や対処法などを紹介しました。

車のエンジンがかからない原因は以下のとおりです。

【車の故障の場合】

・バッテリーが上がっている
・ヒューズが断線している
・セルモーターが故障している
・オルタネーターが故障している
・オーバーヒートしている
・ウォーターハンマーしている
・タイミングベルト関連が原因になっている

【人為的ミスの場合】

・ガス欠している
・シフトがPもしくはN以外に入っている
・ハンドルロックがかかっている
・スマートキーの電池が切れている

また、エンジンがかからない場合は、パニックにならず冷静に対処しましょう。
それでも起動しない場合は、近隣のガソリンスタンドやディーラー、カーショップなどの業者にお願いると良いでしょう。

エンジンの故障は、場合によって修理ができないと言われることもあります。
そういった場合は、一度一括査定に出してみて買取価格がつくか確認するのがおすすめです。

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2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
国産・輸入SUVはもちろんミニバンやハイエース等の販売を行っていますので、
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■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.エンジンの寿命はどのくらい?

エンジンの寿命は、「年式10年・走行距離10万キロ」が一般的です。ただし、最近のエンジンは性能も上がってきており、13〜15年、130,000〜150,000kmはもつことも多いようです。特に国産のものであれば、より性能も上がっていますので長く乗り続けられます。

Q2.エンジンオイルはどれくらいの期間で交換が必要?

エンジンオイルの交換期間は「3,000〜5,000km・3〜6ヶ月」が一般的です。距離か期間のどちらを目安にするかは、通常使用するときに長距離を走っている場合は「距離」を、長距離を走ることが少ない方は「期間」を目安にしましょう。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。
中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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