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車のスパークプラグ故障の症状はエンジン始動に現れる!原因や費用を解説

  • 2024年3月29日

車 プラグ 故障
「車のスパークプラグが故障するとどのような症状が出るのか知りたい」
「修理方法や原因、交換費用を知りたい」
といったお悩みや疑問はありませんか。
このような悩みがあるということは、エンジンがかかりにくいという症状に悩んでいるのではないでしょうか。
車のスパークプラグ故障は、たしかにエンジン始動時の不具合として現れます。
しかし、走行中に現れる症状もあり、必ずしもエンジンだけに不具合が出るわけではありません。
本記事では、車のスパークプラグ故障が疑われる方に向けて、症状の詳細や故障原因、修理・交換方法や費用を解説します。

スパークプラグとは?

どのような部品なのか、役割や種類、寿命について解説します。

役割について

スパークプラグは、ガソリンを燃焼させエンジンをかけるために必要な部品です。
ガソリンを着火させる役割があるため「点火プラグ」とも呼ばれています。
エンジンの動力を得るためには、ガソリンと空気が混ざり合った「混合気」を点火する必要があり、その役割を担当しているのです。
小さな部品ですが、車を動かすために欠かせない大きな働きをしてくれています。
スパークプラグの働きを支える部品に「ノーマルコード」と「パワーケーブル」があります。
以降でそれぞれの働きと役割を紹介します。

ノーマルコード

ノーマルコードは一般的なプラグコード(導線)です。
イグニッションコイルで作られた高圧電流をスパークプラグに送る役割があります。
エンジンの上にある導線であるため、高温や振動、油分や水分、外気にも耐えられるよう厳しい検査を乗り越えたものだけが車に使用されます。
ノーマルコードはエンジンの性能向上効果があり、車に欠かせない部品です。
たとえば、以下のような効果が期待できます。

  • ・燃費アップ
    ・安定したアイドリング
    ・スムーズな加速

急勾配な坂道発進がスムーズにできるのも、ノーマルコードによりエンジンの働きやパワーが安定化しているためです。

パワーケーブル

パワーケーブルはノーマルコードよりも点火エネルギーが高いため、よりエンジンパワーの安定化が図れるでしょう。
また期待できる効果も増え、以下のようなものがあります。

  • ・加速性能アップ
    ・出力アップ
    ・燃費アップ
    ・レスポンスアップ
    ・安定したアイドリング
    ・エンジン音・エンジンの振動の軽減

ほかにも、失火(点火不良によりシリンダーの機能が低下する現象)しにくいというメリットもあります。
ただし、電気ノイズが起きやすいのがデメリットです。
音楽を聴きながらのドライビングを楽しみにしている方にとっては大きなデメリットとなるでしょう。

種類について

スパークプラグにはいくつか種類があり、それぞれ製造されている素材や特徴が異なります。

  • ①一般プラグ(レジスタープラグ)
    ②イリジウムプラグ
    ③白金プラグ

では、ひとつずつ解説します。

一般プラグ(レジスタープラグ)

一昔前まで主流に使用されていたタイプです。
レジスタープラグやニッケルプラグとも呼ばれることがあり、スパークのための電極にニッケル合金が使われています。
イリジウムプラグや白金プラグと比べて価格が安く購入しやすいですが、耐久性は劣ってしまうでしょう。

イリジウムプラグ

現在、主流となっているタイプです。
スパークのための電極にイリジウムが使われており、一般プラグや白金プラグに比べて耐久性や着火性能が優れています。

白金プラグ

スパークのための電極に白金合金が使われたタイプです。
耐久性と着火性能にも優れていますが、価格もそれなりに高額となっています。

寿命・交換期間について

車のプラグの寿命と交換期間を解説します。
寿命や交換期間が来ていないかチェックしてみましょう。

寿命・交換時期の目安

寿命や交換時期は基本的に走行距離で目安が決められています。
走行距離10万キロ、もしくは使用開始から10年くらいといわれることもありますが、プラグの種類や車の種類で違いがあります。
四輪車(普通の乗用車)の場合、一般プラグ・白金プラグ・イリジウムプラグは15,000km〜20,000kmで交換時期がやってきます。
軽自動車の場合は、一般プラグ・白金プラグ・イリジウムプラグの使用で7,000km〜10,000kmが目安です。
白金プラグでも長寿命タイプの場合は、10万km程度まで持つといわれています。

交換しないとどうなるの?

交換期間がやってきても交換せず過ごした場合、エンジンの不具合が出たり、排気系のセンサーやマフラーに負荷がかかり寿命が短くなったりします。
エンジンに不具合が出ない場合、急に車のエンジンが止まり事故を招く可能性も否めません。
交換は、自身や家族、友人の命を守ることにもなります。
車を安全に乗り続けるためにも、交換期間の目安がきたら新しいものに交換しましょう。

プラグコードの需要は減少傾向にある

近年、イグニッションコイルからスパークプラグへ直接電流を供給する「ダイレクトイグニッション」という形式が主流となっています。
そのため、需要は減少傾向にあるのです。
昔と比べて、現在ではさまざまな業界や道具で電動化が進んでいますが、車の世界も同じことがいえるのです。
電動化が進んでプラグコードが少しずつ姿を消し、ダイレクトイグニッションを用いた車が人気となっています。

スパークプラグが故障したときの症状・原因は?

スパークプラグが故障したときの症状や故障の原因を解説します。
症状や原因をまとめると以下のとおりです。
【症状】

  • ・エンジンがかからない
    ・アイドリングが不安定になる
    ・加速がスムーズではなくなる
    ・エンストしやすくなる

【原因】

  • ・経年劣化
    ・整備不良

では、それぞれを分けて詳しく解説します。

症状はエンジン始動時に現れやすい

プラグが故障すると、エンジンの始動時に現れやすい傾向にありますが、走行中やエンジンがかかったあとにも症状は現れます。

エンジンがかからない

「エンジンがかからない」あるいは「かかりにくくなる」といった症状が現れます。
スパークプラグはエンジンを動かすために重要な役割を果たしているため、正常に動作しなくなるとエンジンがかけられなくなるためです。
エンジンがかからない原因は、ヒューズの故障やセルモーターの故障など複数あります。
故障原因の見分け方として、セルモーターが回るかどうかをみましょう。
セルモーターが回ってもエンジンがかからない場合、スパークプラグの故障やかぶりが考えられます。
また、セルモーターが回らないときはセルモーターの故障、回って走行距離計などの電気表示があってもエンジンがかからないといった場合はバッテリー上がりが考えられます。
エンジンがかからない症状を見極めて、交換を検討しましょう。

アイドリングが不安定になる

故障するとアイドリングが不安定になります。
アイドリングが安定するのはエンジンが正常に働いているということです。
そのため、スパークプラグが故障しエンジンが不安定になるとアイドリングも安定せず不規則になります。
ただし、アイドリングが不安定になる原因はほかにもあり、イグニッションコイルの故障も考えられます。
見極めるのが難しい場合は整備士に依頼して原因をはっきりさせましょう。

加速がスムーズではなくなる

故障すると加速がスムーズではなくなります。
たとえば、踏み込んでもなかなか加速が乗らない、坂道発進が厳しいといった場合はプラグ故障を疑われます。
加速が乗らなくなる理由は、点火不良により動力を生み出せないためです。
ただし、ほかにも考えられる原因はあります。

  • ・エアフィルターやエンジン内が汚れている
    ・ミッションの調子が悪い
    ・ガソリンの劣化

といった上記が理由であることもあるため、原因がはっきりしなければ整備士にみてもらいましょう。

エンストしやすくなる

エンストといえばMT車をイメージする方もいるかもしれませんが、スパークプラグが故障するとAT車でもエンストします。
点火系・燃料系・制御系などにトラブルが起きるとエンストするためです。
エンストする理由は幅広いため、はっきりと理由がわからなければ整備士に原因を探ってもらいましょう。

プラグかぶり・故障の原因について

プラグかぶりとは、点火をするための部品が何かしらの原因で濡れてしまい点火ができない状態をいいます。
原因は、燃料が高濃度になりすぎて濡れてしまうことが考えられます。
故障原因は、経年劣化や整備不良であることがほとんどです。
導線に亀裂が入ることで断線や絶縁不良が起き、点火できなくなります。

プラグコードの故障の場合は放置すると車に乗れなくなる可能性も

故障したまま走行を続けると、最終的に車に乗れなくなる可能性があります。
さらに、エンジン不動につながるだけでなくエンジンに大きな負担をかけてしまうのです。
そのような状態が長く続けば当然エンジンが弱っていくため、やがて走行不能を起こしてしまいます。
エンジンが使えなくなると載せ替えまたは廃車にして新しく車を購入しなければなりません。
点火系の不具合が少しでもみられたら、早期に点検をしてもらい交換・修理を実施しましょう。

スパークプラグを自分で交換する方法

スパークプラグを自分で交換する方法と点検の方法を解説します。

まずは点検!やり方を知ろう

点検をする前に、まずは以下の工具を揃えてください。

  • ・軍手
    ・プラグレンチ
    ・トルクレンチ
    ・圧縮エアー(あれば)

では、点検方法を紹介します。

点検方法

点検方法の順番は以下のとおりです。

  • ①イグニッションコイルのボルトとカプラーを外す
    ②イグニッションコイルを取り外す
    ③プラグレンチでプラグを外す
    ④中心電極がどれだけ焼けているかチェックする
    ⑤接地電極がどれだけ摩耗しているかをチェックする
    ⑥ターミナルに青サビまたは腐食がないかチェックする
    ⑦プラグレンチでプラグを設置する
    ⑧トルクレンチで規定トルクまで締め付ける
    ⑨ダイレクトイグニッションコイルを元の位置に戻す
    ⑩エンジンをかけて動作確認をする

腐食やサビ、焼け・摩擦がなくどこにも悪い箇所が見当たらないときは、スパークプラグ以外に原因があることがわかります。

プラグに異常がない場合はイグニッションコイルが原因

エンジンの不具合があるにもかかわらず、点検をして問題がなかった場合はイグニッションコイルに原因があります。
イグニッションコイルも、エンジンを動かすために必要な部品です。
スパークプラグに電気を流す役割があるため、電気の流れが悪くなるとエンジンの動きが悪くなります。

交換に必要なものを準備する

もし、スパークプラグに不具合を見つけ、自分で交換する方は以下を準備しましょう。

  • ・車検証
    ・車にあったスパークプラグ
    ・スパークプラグ交換用のレンチ
    ・メガネレンチ

車検証は、車に適合するスパークプラグを知るために必要です。
車に適合するかどうかを知るためにはメーカーや型式、車種を知る必要があります。
メーカーや型式、車種は、車検証を見ればすぐにわかります。

交換の手順

交換手順を紹介します。

エンジンが冷えるまで待つ

エンジンが熱いまま作業すると火傷したり火災・感電を起こしたりする恐れがあります。
安全に交換を完了させるためにも、必ずエンジンが冷えてから作業してください。

イグニッションコイルを外す

メガネレンチを使用し、固定しているボルトを外します。
ボルトとカプラーを取り外したあと、イグニッションコイルを外してください。

レンチでスパークプラグを外す

レンチでスパークプラグを緩めて外してください。
ネオジウム磁石を引っ付けたドライバーを使うと、深いところにあるスパークプラグを吊り上げる形で簡単に取れます。

新しいプラグに交換する

新しいプラグを入れて交換してください。
プラグを入れたらある程度手で回し、仕上げにレンチで締め付けていきます。
ただし、締め付ける強さは製品によって異なるため、説明書で確認してください。

イグニッションコイルを元の位置に戻す

交換が完了したら、イグニッションコイルを元の位置に戻してボンネットを閉めます。
車のエンジンをかけて、うまく動けば交換は終了です。

交換で交換するときの注意点

プラグを交換して締め付ける際、強く締めすぎると故障します。
また、緩すぎてもエンジンはかかりにくくなります。
製品の包装箱に、締付回転角が書かれていますので、必ず確認してから締め付けてください。

プロに依頼する場合

交換をプロに依頼する場合にかかる費用の目安と作業にかかる時間、依頼できる場所について解説します。

依頼できる場所

プロに依頼する場合、以下の場所で交換依頼できます。

  • ・ディーラー
    ・民間整備工場
    ・ガソリンスタンド
    ・カーショップ

改造車と呼ばれる特殊な改造をしていなければ、基本的にどこでも依頼できます。
ただし、信頼の高さを考えるならディーラーがおすすめでしょう。
交換費用がかかる場合は、ガソリンスタンドやカーショップにお願いするのもおすすめです。

プロに依頼した場合の費用目安

プロに交換を依頼した場合、工賃と部品代がかかります。
また、費用はエンジンの気筒数や車種によっても大きく変わるため、見積もりをしてもらいましょう。
たとえば、整備工場で依頼する場合の工賃は1本あたり550円〜5,000円が相場で、それに加えて部品代が必要です。
部品代は1本1,000円が相場になっています。

作業にかかる時間

一般的に交換にかかる作業時間は50分から2時間程度です。
ただし、車種によって異なるため、あらかじめどのくらいの時間がかかるか聞いておくといいでしょう。

車のスパークプラグを長持ちさせる方法は?

車のスパークプラグを長持ちさせる方法は主に3つです。
①自分の乗り方にあったものを使用する
②エアフィルターを定期的に清掃するか交換する
③スパークプラグを定期的にメンテナンスする
では、ひとつずつ解説します。

自分の乗り方にあったものを使用する

長持ちさせるためには、自分の乗り方にあったものを使用しましょう。
スパークプラグは熱の逃しやすさを指す「熱価」で選ぶのがおすすめです。
低熱価は熱を逃しにくく、高熱価は熱を逃しやすいといった違いがあり、使用環境によってどちらが良いのかが変わります。
低熱価は、街乗りが多く高速道路はあまり使用しない、気温が低いときに運転することが多い方に適しています。
対して高熱価は、長距離走行をしたり高速道路を利用したりする機会が多い、気温が高いときに運転することが多い方におすすめです。

エアフィルターを定期的に清掃するか交換する

エアフィルターを定期的に清掃したり交換したりすることも、長持ちさせるポイントです。
エアフィルターをきれいにしておくとエンジンの吸気量の減少を防げるため、スパークプラグにも負担がかかりません。
ただし、あまり清掃は推奨されておらず、交換対応が通常です。
とはいえ、軽い掃除である程度の汚れが落ちるだけでも違いますし、機能の落ち方が違います。

乾式・湿式・ビスカス式の掃除方法

乾式エアフィルターは紙製または不織布製であることがほとんどであるため、洗浄ではなくエアブローで清掃をしましょう。
湿式エアフィルターはウレタン製が多く、市販の洗浄液で清掃しても問題ありません。
ビスカス式エアフィルターはビスカスオイルを使用しているため、洗浄は不可です。
また、オイルが浸透しているろ紙であるため、エアブローでも汚れはなかなか落ちません。
このような理由から交換する方が良いでしょう。

交換方法

エアフィルターの交換は自分でもできますが、あまりおすすめしません。
近年の車はエンジンルームがタイトでスキマがないほどぎっしりと部品が詰め込まれています。
よって、配線が多く複雑な構造になっているため、一度電子配線を取り外してエアフィルターを交換しなければなりません。
車を触ることに慣れている方であれば、取扱説明書を見ながら作業できるでしょう。

スパークプラグを定期的にメンテナンスする

定期的に点検しメンテナンスすることも、長持ちさせるポイントです。
こまめに点検をすれば、焼け具合や摩擦具合を確認し、それに応じたメンテナンスを早めに実施できます。
メンテナンスは、基本的に洗浄の洗浄剤でスパークプラグを洗うのが通常です。
洗浄液を作り、そのなかにスパークプラグを入れてから洗ってください。

まとめ

車のプラグ故障症状は、エンジンがかかりにくいといった始動時に見られる不具合や、加速がのらないといった走行中のエンジンの不具合まで幅広くあります。
ただし、それぞれの症状は別の原因も考えられるため、自己判断は難しいでしょう。
その際は、ディーラーや整備工場などのプロに頼り、原因を突き止めて修理をしてもらうことをおすすめします。

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2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
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■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

プラグが故障している時の症状は?

燃費や加速、エンジンのかかり具合が悪くなるまたはかからない、アイドリングが不安定といった症状が出ます。

スパークプラグが劣化する原因は?

主に電極の摩耗や汚れが原因です。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。 中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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