車購入とリースの選択に迷っている方へ、それぞれのメリットとデメリットを徹底比較します。
車購入は自分の所有物となり、自由度が高く、ローン返済後の維持費も一定になりますが、初期費用が高額で手続きが煩雑です。
一方、リースは初期費用がかからず、メンテナンスや保険が含まれるため手軽ですが、走行距離制限やカスタマイズ制限があります。
この記事では、車購入とリースの特徴を詳しく解説します。
車購入とリースのメリット・デメリットについて
車購入とリースを比較するにあたり、まずは車購入とリースに関する定義を知っておくことが大切です。
その後、それぞれのメリットとデメリットについて理解し、自分のニーズに合わせて選択するようにしましょう。
車購入とは
車を購入するということは、購入した車が自分の所有物になるということです。
車の購入は、自身のライフプランにも影響する大きな買い物になります。
そのため、家電や家具などを購入するときと違って、様々な要素を検討することが必要です。
例えば、購入する車の使用目的や予算によって車種が絞られます。
他に、燃費性能や安全性、全体の費用などが挙げられるので、車を購入する際は、目的も合わせて考えましょう。
目的は通勤用なのか、ドライブを楽しむためなのかで選択する車が大きく変わる場合があります。
次に予算の検討が必要です。
新車で購入する場合、車の価格は本体価格だけではなく、維持費や初期費用についても考える必要があり、予算の中から、グレードやオプションなどを検討していきましょう。
万が一、予算オーバーするようだったら、中古車やカーリースなどの他の手段を考えるのも1つの手段です。
リースとは
リースとは、カーリース会社で審査を行い、一定期間を月々定額で車に乗れるサービスです。
申込には条件があり、一般的な条件としては、年齢が20歳以上、75歳未満であることが挙げられます。
他にも、無職や学生の場合は、契約に連帯保証人が必要で、リースは、頭金0円かつ維持費は不要です。
メンテナンスや保険などの費用も含まれた月々の支払いのみで車に乗ることができます。
そのため、ビジネス利用や短い期間で車に乗りたい方に向いており、加えて、車を頻繁に乗り換えたい方や初期費用をできる限り抑えたい方にとっては魅力的なサービスです。
車購入のメリット
車購入には大きく3つのメリットがあります。
自分の所有物になるという点が大きなメリットで、そのため乗り換えが可能になり、自由度も高くなるでしょう。
費用においてもローンの返済が終われば、維持費のみとなることもメリットです。
好きなタイミングで乗り換え可能
車購入の場合、自分の所有物となるためライフスタイルに合わせて乗り換えすることができます。
例えば、1人の時はスポーツカーなど趣味に特化した車に乗っていたが、家族ができ子どもが増えるとファミリーカーといった大きめの車に乗り換えるようなことが可能です。
他にも、好きな新車を選んで購入できるので、最新のデザインや先端技術を備えた車に乗ることができます。
所有権が自分なので自由に使える
リースと違って自分に所有権があるので、走行距離を気にせず好きなだけ乗ることができます。
そのため、頻繁に長距離ドライブを楽しむことが可能です。
他にも、自分好みにカスタマイズできます。内装や外装のペイント、性能を向上させるための改造なども好きなように変更可能となります。
加えて、引っ越しなどでライフスタイルが変わって車が必要なくなっても、そのタイミングで売ることができるでしょう。
購入した当時よりも価値が下がることもありますが、下取りに出して次の車の購入費用に充てることが可能となります。
返済後は維持費のみなので費用がほぼ一定
車を購入する場合、一般的にはローンを組んで購入する方が多いです。
そのため、ローンを返済した後は、車購入時の月々の支払いがなくなり維持費のみとなります。
維持費は具体的に、保険料やメンテナンス費用、ガソリン代などがあげられ、月々の支出が大幅に減り、家計の見通しが立てやすくなるでしょう。
車購入のデメリット
車購入のデメリットも大きく3つあります。
新車購入の際は、初期費用にまとまったお金が必要となったり、他にも多くの書類が必要だったり、税金などの維持費もかかることがデメリットです。
まとまったお金が必要
車を購入する際は初期費用として多額の資金が必要になります。
具体的には、車両本体価格や登録手数料、自動車重量税や自賠責保険料です。
ほかにもディーラーへの納車費用やメンテナンスパック、延長保証やナンバープレート代などがあります。
加えて、新車購入時は頭金が必要になる場合が一般的です。
手続きが複雑
まず車を購入する際には多くの書類が必要になります。
他にもローン契約するときには審査や手続きをし、見積もりの際は、車のオプションやカスタマイズの選択肢が多いため決定するのに時間が必要になり何度も変更する場合があるでしょう。
車を持っているだけでお金がかかる
車は所有しているだけで毎年自動車税がかかります。
加えて、任意保険に関しても毎月または年払いで支払うことになるでしょう。
さらに、月極で駐車場を契約している場合は、駐車場代も発生します。
通学や送迎で運転する頻度が多いと、ガソリン代やオイル交換、タイヤ交換などの消耗品の費用が必要です。
リースのメリット
リースには3つのメリットがあります。
初期費用がかからないので、手持ちのお金がなかったとしても車を手に入れられるでしょう。
手続きもリース会社任せとなり、メンテナンスも管理してもらえます。
ラインナップも豊富になるので好みの車を選ぶことが可能です。
この項では3つのメリットを紹介します。
出費を大幅軽減できる
リースの場合、初期費用がほとんどかからず、頭金なしで利用できることがメリットです。
加えて、毎月のリース料金が一定なので予算管理がしやすくなります。
リース料金にはメンテナンス費用や修理費用も含まれる場合が多いため、予期せぬ出費をできる限り減らすことができ、他にも保険料や車検費用、税金などの諸費用もリース契約に含まれるでしょう。
複数の手続きやメンテナンスが不要
車購入の場合に必要だった手続きのうち、車検や定期点検の手配はリース会社が行います。
ほかにも自動車税や従量制などの支払い手続きも代行も依頼が可能です。
そのうえ、リース契約には保険も含まれているため、ほかに保険の契約をする必要がありません。
メンテナンスに関しても、修理のスケジュール管理や代車の手配などもリース会社が行い、オイル交換やタイヤ交換なども消耗品の定期メンテナンスも管理していただけます。
好みのデザインが選べる
リース会社が定期的に新しい車両を提供してくれるので、常に最新の車種に乗ることが可能です。
契約時には、カラーバリエーションや内装デザインなどの自由に選択でき、場合によっては、特別仕様車や限定モデルも対象になることもあるでしょう。
中には、自分の好みに合わせたカスタマイズが可能なリースプランもあります。
リースのデメリット
リースはリース会社との契約において車を所有するため、車を使用するのに幾つかのルールがあります。
車を自由に使いたい方にとってはデメリットとなるでしょう。
精算時に追加費用がかかる可能性あり
精算時に車両の状態がリース会社の基準を満たしていない場合、追加費用が発生する場合があります。
具体的には、車両の損傷や傷があると修理費用が請求される可能性があります。
他には、内装汚れや損傷に対してクリーニング費用が掛かる場合もあるでしょう。
リース契約にある走行距離制限を超過すると追加料金が発生します。
好みのカスタムにするのは難しい
リース会社によりますがカスタムパーツの取り付けが契約違反となり、ペナルティとなる場合があるでしょう。
具体的には社内の装飾やアクセサリー、オーディオシステムなど取り付けができない可能性があります。
リース終了時は原状回復が求められるため、カスタムが元に戻せない場合は追加費用を請求される可能性が高いです。
走行距離制限があることも
リース契約には年間の走行距離制限が設定されていることが多く、 走行距離制限を超過すると、超過分に対して追加料金が発生するでしょう。
例えば、長距離ドライブや頻繁な遠出を計画している場合、契約時に設定した走行距離を厳守する必要があり、自由度が制限されます。
万が一、仕事や家族の事情で走行距離が増えた場合、予想外の出費が発生するでしょう。
車を使いたいときに距離制限のために使用を諦めることが出てくる可能性があり、走行距離制限を超えないように計画的に運転する必要があります。
途中解約が難しい
リース契約は基本的に契約期間を満了する前に解約することが難しいです。
そのうえ、途中解約には高額な違約金が発生することがあります。
万が一、契約期間内にライフスタイルの変化があっても、車を返却するのが難しいです。
途中解約すると、残りのリース料金を一括で支払わなければならない場合があります。中には、途中解約を一切認めていない場合もあります。
車購入とリースの違いについて
車購入とリースの違いは大きく初期費用と維持費の2点です。
初期費用の負担の多さと維持費の手軽さなどそれぞれの違いについて解説していきます。
初期費用
車購入では、頭金や登録費用や税金などの費用が発生しますが、カーリースでは初期費用がほとんどかかりません。
他にも、車購入時にはオプション装備やカスタマイズの費用が必要ですが、カーリースではこれらが選択肢に含まれていることがあります。
維持費
車購入では定期的な車検費用が必要ですが、カーリースではリース料金に車検費用が含まれることがあります。
他にも、保険料が自己負担のところ、リースでは料金に含まれることが多いです。
タイヤやオイル、フィルターなどの消耗品もリースの場合は定期メンテナンス料金に含まれています。
その点、車購入の場合は、すべて自己負担となります。
法人リースの特徴とメリット・デメリットについて
法人リースの特徴は、通常の購入やリースと比べて会計処理やコストが異なります。
ここでは、法人リースの定義と、メリット・デメリットについて解説します。
法人リースとは
法人リースとは、企業が業務用車両をリース契約で借りることを指します。
初期費用を抑えて複数の車両を導入することが可能です。
リース料金にはメンテナンスや修理費用が含まれていることが多く、予算管理が容易となります。
リース車両の管理やメンテナンスをリース会社が代行するため、管理コストが削減でき、契約期間中に発生する車両の故障や事故時の対応もリース会社がサポートしてくれるので安心です。
他にも、リース料金を経費として計上できるため、節税効果があるのでコスト削減にもつながるでしょう。
契約内容は、短期から長期まで様々なプランがあり、企業のニーズに合わせて選択できます。
法人リースのメリット
法人リースのメリットはコスト削減と会計処理が容易になることです。
営業車などが必要な企業も法人リースを使えば初期費用やメンテナンスなどのコストを削減でき、税負担の軽減や予算管理が容易になるメリットもあります。
次の項目で詳しく説明しましょう。
コスト削減
法人リースでは初期費用を抑えて車両を導入できるため、資金の流動性を保てます。
その上、リース料金を経費として計上できるため、法人税の節税効果が期待でき、そのうえ、車両の管理やメンテナンスをリース会社が代行するため、管理部門の人件費を削減できるでしょう。
会計処理が容易で節税対策も可能
法人リースではリース料金を経費として計上できるため、税負担が軽減されます。
毎月のリース料金が一定であるため、予算管理が容易です。
メンテナンス費用や保険料が含まれることが多く、一括して処理できるため会計処理が簡単になるでしょう。
法人リースのデメリット
法人リースは企業の財務状況によってリース契約が難しい場合があります。
リース会社は企業の財務諸表を精査し、企業の借入額や既存の債務状況をチェックし、その上で、リース契約の適合性を判断しています。
過去に支払い遅延や債務不履行がある企業は、リース契約の審査で不利になり、企業の信用度が低いとリース会社からの承認が得られにくくなるでしょう。
高額なリース契約ほど、企業の財務健全性が重要視されます。
新規設立企業や業績が不安定な企業は、リース契約の条件が厳しくなる可能性が高いです。
今乗っている車を高く売って中古車を購入する方法
今乗っている車を手放すなら、少しでも高い金額で売りましょう。
車を売る方法は3つありますのでそれぞれの特徴を紹介します。
ディーラーに下取りを依頼する
ディーラーで下取りを依頼すると、新車購入時にその価格が差し引かれます。
購入と下取りの手続きが一度に行えるため、時間と手間を省くことが可能です。
ディーラーは車の整備やクリーニングを行うため、次の販売に備えるため高値をつけやすくなり、そのうえ、メーカー系列のディーラーは特に、自社ブランドの車に対して高い下取り価格を提示することがあるでしょう。
買取店に依頼する
多くの買取店では、無料で査定を行ってくれます。
複数の買取店に査定を依頼し、車の状態や走行距離、年式などが詳しくチェックされ、最も高い買取価格を見つけることができるでしょう。
買取店では即時に現金化が可能なため、急いで資金が必要な場合に便利です。
そのうえ、車の売却後は、買取店が全ての書類手続きや名義変更などを代行してくれます。
一括査定を依頼する
一括査定では複数の買取業者が同時に査定を行い、見積もりを提示します。
無料で利用できるため、手軽に多くの業者から見積もりを取得できます。
中でも、CTN一括査定を利用すれば大手から地域密着型まで、600社以上の提携業者に査定が依頼できます。一括査定サイトの利用料や手数料は無料です。
自動車業界14年以上の実績があるため、安心して車を売却できます。
紹介数は高価買取店3社のみなので、営業電話が何件もかかってくる心配はありません。
CTNのネットワークにより、全国どこに住んでいても対応できます。
一括査定サイトを利用した車の売却を検討している方には、CTN一括査定がおすすめです。
まとめ
車購入とは、自分の所有物として車を購入することで、購入時には、車両本体価格や初期費用、維持費などを考慮する必要があります。
リースとは、定額で車に乗れるサービスで、初期費用がかからず、メンテナンスや保険も含まれることが多いです。
車購入は所有権を持ち、自由に使える利点がありますが、初期費用や維持費がかかります。
一方、リースは初期費用を抑え、維持費も一定ですが、カスタマイズや走行距離に制限があります。
法人リースは、コスト削減や会計処理の容易さがメリットですが、企業の財務状況によって契約が難しい場合もあるでしょう。
今乗っている車を高く売るには、ディーラー下取りや買取店、一括査定を利用する方法があります。