車購入には、ローンを利用する方もいるでしょう。
車購入に利用できるローンの種類は複数あり、それぞれ特徴が異なります。
そこで本記事では、車購入時に利用できるローンの種類や特徴、流れなどを解説していきます。
車の購入でローン利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
自動車ローンの種類は?
ここでは、自動車ローンの種類やそれぞれの特徴について解説していきます。
自動車ローンの種類は?
自動車ローンには、銀行ローン、ディーラーローン、残価設定ローンの3種類あります。
それぞれの特徴を解説していきます。
銀行ローン
銀行ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供しているローンです。
車の購入者が無担保でお金を借りるため、金融機関とローン保証会社による厳しい審査があります。
審査はほかのローンに比べて通りにくいものの、金利が低い傾向です。
金融機関によっては1%台でローンを組めたり、住宅ローンを利用している金融機関で金利が優遇されたりする場合もあります。
ディーラーローン
車のディーラーが提供するローンです。
ほかのローンと比較すると金利は高いものの、購入手続きとまとめてできるため、手間や時間が省けます。
また、銀行と違って土日祝日でも営業していることが多いため、平日に時間が取れない方にもおすすめなローンです。
ただし、ローン返済期間中は、車の所有権はディーラーまたはローン会社にあるため注意しましょう。
残価設定ローン
残価設定ローンはディーラーローンの一種で、車購入時に残価を設定し、その金額を差し引いた額をローンで組む方法です。
一般的なフルローンよりも月々の負担を抑えて新車に乗ることができます。
基本的に短いスパンで新車を乗り換えたい方におすすめなローンです。
ディーラーローンと同じく、車の所有権はディーラーまたはローン会社にあるため、注意しましょう。
自動車ローンの特徴を比較
銀行ローン | ディーラーローン | 残価設定ローン | |
所有権 | 契約者 | ディーラー、ローン会社 | ディーラー、ローン会社 |
金利 | 1%~4% | 4%~8% | 3%~6% |
審査の難易度 | 比較的厳しい | 比較的通りやすい | 比較的通りやすい |
審査期間 | 数日~1種間程度 | 即日の場合がほとんど | 即日~2日程度 |
車を銀行ローンで購入するメリット・デメリット
ここでは、車を銀行ローンで購入するメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット
車を銀行ローンで購入するメリットは、以下の2つです。
- ・車の購入に必要な金額を低金利で確保可能
・リセールバリュー
それぞれのメリットについて解説していきます。
車の購入に必要な金額を低金利で確保可能
銀行ローンはほかのローンに比べて低金利で必要な費用を確保でき、返済期間を長期に設定することで、月々の返済金額も抑えることが可能です。
ただし、銀行ローンといっても、金融機関によって金利や借入限度額、返済期間などが異なるため、注意しましょう。
リセールバリュー
銀行ローンはディーラーローンや残価設定ローンと異なり、車の所有権が購入者にあります。
そのため、ローン返済が終わっていなくとも、リセールバリューが高い状態で自由に車を売却したり、下取りに出すことが可能です。
デメリット
車を銀行ローンで購入するデメリットは、以下の2つです。
- ・利息が発生する
・審査がある
それぞれのデメリットについて解説していきます。
利息が発生する
銀行ローンに限らず、ローンで車を購入した場合には利息が発生します。
現金一括で購入するよりも支払総額は多くなってしまうのがデメリットです。
審査がある
銀行ローンだけでなく、ディーラーローンや残価設定ローンもローンを利用するには、審査が必要です。
ローン審査は金融機関やディーラーによって審査項目が異なりますが、年収や勤続年数、他社での借り入れ状況などを見るのが一般的です。
特に、銀行ローンの審査は厳しく、通りにくいといわれています。
ローン借入先を選ぶ基準
ローン借入先を選ぶ基準は、以下のとおりです。
- ・返済期間
・保証料や手数料
・借入上限額
・繰上返済が可能か
・手続きのしやすさ
・返済方式
・キャンペーン
それぞれの基準を解説していきます。
返済期間
ローンの借入ができる期間は金融機関やローンの種類によって異なります。
車のローンの返済期間は一般的に10年以内で、返済期間が長くなるほど月々の負担は減少しますが、利息が膨らんで返済総額が増えてしまいます。
ローンによっては返済期間を選べないこともあるため、注意しましょう。
保証料や手数料
ローンの契約には、保証料や手数料が発生します。
保証料とは、保証人の代わりにローン保証会社を利用する場合に支払う費用です。
手数料は、繰上返済手数料や取扱手数料、条件変更手数料などがあります。
ローンによっては保証料や手数料が金利に上乗せされているケースもあり、想像以上に返済総額が高額になってしまうこともあるため注意しましょう。
借入上限額
金融機関やローンの種類によって借入上限額は異なります。
自分の必要な金額が借りられない可能性もあるため、ローン契約前に必要な金額を借りられるか確認しておくことが重要です。
繰上返済が可能か
繰上返済とは、支払いに余裕ができた場合に、通常の返済額に追加して借入残高を前倒しで返済することです。
繰上返済することで、完済時期を早めたり月々の返済額を減らすことができます。
しかし、金融機関によっては繰上返済ができなかったり、手数料がかかったりすることがあるため、事前に確認しておきましょう。
手続きのしやすさ
ローンを利用する場合、手続きが進まないと車の購入ができないため、手続きのしやすさも重要なポイントです。
銀行の場合、窓口は平日の9時から15時までしか開いていないところがほとんどであるため、オンラインで手続きが行えたり、土日でも営業していたりする銀行を選ぶと良いでしょう。
返済方式
車のローンの返済方式は、元利均等返済と元金均等返済の2種類があります。
元利均等返済は、返済額が毎月一定のため、月々の家計管理がしやすいのがメリットですが、元金均等返済よりも総返済額が多くなるのがデメリットです。
元金均等返済は返済が進むにつれて返済額が減少していく支払い方法です。
返済総額は元利均等返済よりも少ないですが、返済開始時の返済額が大きいため注意しなければなりません。
キャンペーン
金融機関によっては期間や対象の方限定にキャンペーンを行っていることがあります。
キャンペーンを利用すると、低金利で借りられる可能性もあるため、お得なチャンスを逃さないようにチェックしておきましょう。
ローンの流れ
ローンの流れは、以下のとおりです。
- 1.車の見積もりをもらいローン支払いの旨を伝える
2.借入金額・返済方法を決める
3.ローン利用先を決めて仮審査を行う
4.必要書類をそろえてローン申し込みを行う
5.本審査・契約を行う
それぞれの流れについて解説していきます。
1.車の見積もりをもらいローン支払いの旨を伝える
購入したい車を見つけたら、オプション料金を含めた支払総額の見積もりをもらいましょう。
見積額と予算を比較し、購入するか検討し、現金一括で支払うかローンを利用するのか支払い方法を決めます。
ローンを利用する際には、スタッフにローンを利用したい旨を伝えましょう。
2.借入金額・返済方法を決める
ローンを組む場合には、無理なく支払いができるかをもとに借入金額と返済方法を決めましょう。
車両価格の10%〜30%程度の頭金を用意し、残金をローンで組むのが一般的です。
頭金は必ずしも用意する必要はありませんが、少しでも借入金額を減らしておくことで、月々の返済の負担を減らすことができます。
3.ローン利用先を決めて仮審査を行う
ローンの利用先を決めて仮審査を申し込みましょう。
購入する車を迷っている場合には、最も車両金額の高い金額で仮審査を行っておくとスムーズに手続きが済むため安心です。
4.必要書類をそろえてローン申し込みを行う
仮審査を通過したら、本審査に必要な書類をそろえましょう。
ローンを申し込む際に必要な書類は、以下のとおりです。
本人確認書類 | ・運転免許証
・マイナンバーカード ・パスポートなど |
収入証明 | ・会社員:源泉徴収票、所得証明書
・個人事業主:確定申告書、納税証明書、住民税決定通知書など |
資金使途確認書類 | ・自動車売買契約注文書
・見積書 |
そのほか | ・口座情報銀行印の印鑑証明書 |
借入金額に応じて年収を確認できる書類を追加で求められることもあります。
必要書類がそろったら、ローン依頼先で本審査の申し込みをしましょう。
窓口だけでなく、オンラインや郵便での受付を行っている場合もあるため、自分の都合に合わせて方法を選んでください。
5.本審査・契約を行う
本審査が通ったら、車の販売店と売買契約を結びます。
本審査に通過すると、契約完了当日または翌日までにローン利用先が販売店の口座にお金を振り込んでくれるため、購入者が振込をする必要はありません。
契約の際は、必要書類を販売店に提出し、納車日まで待ちましょう。
なお、契約までに購入資金が準備できない場合には、契約が取り消されてしまうこともあるため、注意が必要です。
ローンの返済期間を決める基準
ローン利用を決めた方の中には、何年ローンを組むべきか迷う方もいるでしょう。
ここでは、車のローンの返済期間を決める基準について解説していきます。
車を買い替える時期
車のローンの返済期間は、その車を使用している期間に完済できるように設定するのが目安です。
車の買い替え時期にローンが完済していないと、次に乗る車の費用を払いながら、既に載っていない車のローンの支払いをする必要があり、家計の負担が大きくなってしまいます。
子供の誕生や引っ越しなどの生活変化により車の買い替えの可能性があることを予想し、返済期間を設定するのがおすすめです。
また、既に車の買い替え時期を考えている場合には、その時期にローンが完済するように返済期間を決めておくと良いでしょう。
将来の支出と収入の関係性
車のローンの返済期間を考えるには、将来の支出と収入の関係性も重要になります。
たとえば、将来マイホームを持ちたいと考えている場合には住宅ローンの返済、子供の入学などの教育資金の出費もあらかじめ計算しておきましょう。
また、子供の誕生や退職などにより、収入が減少する可能性がある場合には、余裕を持って毎月の返済ができるように返済期間を設定することが大切です。
車関連の予算
現在の収入や家計の状況から、車関連の予算を決めておくことも重要です。
車のローンを早く完済したいという気持ちから、必要以上に返済期間を短くしてしまうと、月々の返済が大変になります。
車を所有すると、車のローンの返済だけでなく、ガソリン代や税金、メンテナンス費用などさまざまな費用がかかるものです。
使用頻度などによっても維持費は異なりますが、軽自動車で年間35万円程度、普通自動車で40万円程度かかるといわれており、月々3万円前後の維持費がかかることが予想されます。
車のローンの返済に維持費も加え、家計を圧迫しないように計画立てて返済期間を決めましょう。
まとめ
車の購入時に利用できるローンは、銀行ローン、ディーラーローン、残価設定ローンの3種類です。
それぞれのローンにメリット、デメリットがあるため、自分に合ったローンを選びましょう。
また、ローンの返済期間を決める場合には、余裕のある返済計画を立てることが大切です。
車の買い替え時期や将来の支出と収入の関係性、車関連の予算を考慮して決めましょう。
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