車を購入する際には、どの支払い方法にするべきか悩む方もでしょう。
支払い方法は4つありますが、それぞれメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
そこで本記事では、車購入の支払い方法やそれぞれのメリット、デメリットなどを解説します。
車購入の支払い方法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
車購入の支払い方法は?
ここでは、車購入の支払い方法と最も支払い総額が安い方法などについて解説していきます。
車購入の支払い方法は4つ!
車購入の方法は、「現金一括払い」「カーローン」「残価設定ローン」「クレジットカード」の4種類あります。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
支払い方法 | 特徴 |
現金一括払い | 車の購入代金を現金一括で支払う方法 |
カーローン | 金融機関やローン会社などから借入して支払う方法 |
残価設定ローン | 事前に買取保証額を設定し、車両本体価格から差し引いた金額を分割で支払う方法 |
クレジットカード | 車の購入代金を一括または分割でクレジットカードで支払う方法 |
車購入の支払い方法の割合
車購入の支払い方法の割合は、現金一括購入が58%、ローンが35%、残価設定ローンが2%、クレジットカード払いが5%です。
日本自動車工業会によると、過去と比較して現金一括払いの方が減少し、残価設定ローンが増加傾向にあるといわれています。
残価設定ローンの利用者が増加している理由は、毎月決まった金額を返済するため、返済計画が立てやすいことが考えられるでしょう。
4種類で総額支払いがお得なのは?
4つの支払い方法で総支払額が少ないのは、現金一括払いです。
利息が発生しないため、ほかの支払い方法よりもお得に購入することができます。
資金に余裕があり、一気に大金を支払っても家計の負担にならない場合には、現金一括払いで支払うのがおすすめです。
車を購入する際の支払い方法は購入先で異なる
車を購入する際の支払い方法は、購入先によって異なります。
車の購入先は、以下の4つがあります。
- ・ディーラー
・中古車販売店
・オークション
・個人売買で購入
それぞれの購入先について解説していきます。
ディーラー
ディーラーで購入するメリットは、アフターサービスや保証が充実していることです。
車はきちんとしたメンテナンスをすることで、長く安全に乗ることができます。
また、ディーラーで購入すれば、もし引っ越しをして利用していた店舗が遠くなってしまった場合でも、どの店舗でも同じ品質のサービスが受けられるため安心です。
ただし、ほかの支払い方法に比べると、費用が高額になってしまうのがデメリットになります。
少し費用がかかっても、信頼度の高いプロに任せたいという方におすすめです。
中古車販売店
中古車販売店で購入するメリットは、購入費用を抑えられることです。
新車同様に状態の良い車であっても、一度人の手に渡っている中古車は比較的安価で購入できます。
ただし、中古車販売店は店舗によってサービスの品質や価格が異なるため注意が必要です。
信頼できる店であるかどうかを判断するのは難しいですが、口コミや評価などを調べて慎重に選びましょう。
オークション
オークションサイトで購入するメリットは、車両価格が格安なことです。
しかし、各種手続きや整備を自分で行わなわなければならないため、手間や時間がかかる上に、車は低価格で購入できても整備に費用がかかり、かえって高額になってしまうケースもあります。
また、実物を見る前にオークションサイトで購入するため、想像していたような車ではなかったということも考えられるでしょう。
個人売買で購入
個人売買とは、友人や知人などの個人間で車を売買する方法です。
個人売買で購入すれば、販売店で購入するよりも費用を抑えて購入できます。
しかし、諸手続きや整備を自分で行う必要があるため、時間や手間がかかる上に、もし不具合があったり、聞いていた状態と異なったりした場合に、クレームを言いにくいのがデメリットです。
信頼できる相手とのみ取引を行い、トラブルを防止しましょう。
自動車ローンのメリット・デメリット
現金一括払いが難しい方は、自動車ローンを利用するのも1つの手です。
ここでは、自動車ローンのメリット・デメリットについて解説していきます。
自動車ローンのメリット
自動車ローンのメリットは以下になります。
- ・まとまった費用を用意しなくてもよい
・ローンの返済設定を柔軟に選択可能
・値引きが望める
順番に解説していきます。
自動車ローンは、まとまった費用を準備する必要がありません。
自己資金でまとまった金額が用意できなくとも、車を入手することができ、頭金なしのフルローンでも審査結果によってはローンを組むことができます。
また、自動車ローンは借入金額や返済期間、返済金額などを柔軟に選択可能です。
毎月どのくらいの返済金額にしたいかや手元にどれくらいお金を残しておきたいかなど自分の希望に合わせて返済計画が立てられます。
資金に余裕ができた場合には、繰り上げ返済をすることも可能です。
加えて、ディーラーでローンを利用すると、ディーラーはローン会社からバックマージンが入るため、ローン利用の方が値引き交渉に応じてくれる可能性が高まるでしょう。
ローンでの購入は、手元に教育資金や住宅購入のためなどのためにまとまった金額を残しておきたい方や返済計画を柔軟に立てたい方におすすめな方法です。
自動車ローンのデメリット
自動車ローンにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
自動車ローンのデメリットは以下です。
- ・利息が発生する
・審査を通過しなければローンが組めない
・ローンを完済するまで車の所有者は自分にならない
自動車ローンを組むと、車両価格以外に利息というものを支払わなければいけません。利息はローンの種類や金融機関などによって異なりますが、総支払金額が現金一括払いに比べると増加してしまいます。
また、ローンを組むには審査に通過しなければならないため、審査に落ちてローンが利用できない可能性もあります。
審査が通らない可能性も想定しておきましょう。
ローンの種類によってはローンが完済するまで所有者が自分にならない場合があります。
銀行ローンは自分に所有権がありますが、ディーラーローンはディーラーやローン会社に所有権があるため、自由に売却したり譲渡したりできません。
現金一括払いのメリット・デメリット
現金一括払いに不安がある方やローンにするか迷っている方もいるでしょう。
ここでは、現金一括払いのメリット・デメリットについて解説していきます。
現金一括払いのメリット
現金一括払いのメリットは以下になります。
- ・利息が発生しない
・車の所有権が自分にある
現金一括払いで支払いを行うと、利息を支払う必要はありません。
したがって、総支払金額は自動車ローンよりも少なく、その後の支払いもないため、月々の負担も軽減されるでしょう。
また、車の所有権を自分にあるため、
自由に売却したり、改造したりすることができます。
総支払額を抑えてお得に購入したい方や、カスタマイズを楽しみたい方には、現金一括払いがおすすめです。
現金一括払いのデメリット
現金一括払いのデメリットは、一度に大金を支払うことです。
一気に資金が減るため、現金一括払いでも家計を圧迫しないか考えて購入しなければなりません。
たとえば、思いがけないけがや病気にかかった場合に、お金が不足するなどの事態が起こらないように注意が必要です。
クレジットカード払いのメリット・デメリット
クレジットカード払いは、販売店舗によっては受け付けていないところがあります。
そのため、クレジットカード払いを検討している方は、あらかじめ店舗に確認しておきましょう。
ここでは、クレジットカード払いのメリット・デメリットについて解説します。
クレジットカード払いのメリット
クレジットカード払いのメリットは、以下になります。
- ・ポイントが付与される
・支払いを後ろ倒しにできる
車は基本的に購入金額が高いため、クレジットカードでお支払いすることでたくさんのポイントが付与されます。
付与されたポイントを日常生活で使用できるため、家計の助けになるでしょう。
また、クレジットカード払いは支払いを後ろ倒しにすることが可能です。
クレジットカードは決済のタイミングによっては翌々月の引き落としになるなど、購入日から引き落とし日までに日数があるため、余裕を持って資金を用意できます。
日頃からポイントをよく利用しており、ポイントを付けてお得に購入したい方におすすめな方法です。
クレジットカード払いのデメリット
クレジットカード払いには、2つのデメリットがあります。
デメリットは以下です。
- ・限度額が低い場合利用できない
・分割手数料が高い
クレジットカードには限度額が設定されています。
クレジットカードの限度額より車両価格が上回ってしまった場合、利用限度額を引き上げるためにカード会社の審査を受けなければなりません。
限度額は人によってさまざまなので、あらかじめ確認しておきましょう。
また、クレジットカード払いは、高い分割手数料が発生し、総支払金額が大きくなってしまいます。分割手数料はカーローンの金利よりも高い傾向です。
そのため、クレジットカードのポイント還元以上の金額を損してしまうかもしれません。
クレジットカードの分割払いの使用を検討している場合は、カーローンと比較しておきましょう。
残価設定ローンのメリット・デメリット
残価設定ローンは近年利用者が増えていることから、選択肢に入れている方も多いでしょう。
ここでは、残価設定ローンのメリット・デメリットについて解説していきます。
残価設定ローンのメリット
残価設定ローンには、2つのメリットがあります。
メリットは以下になります。
- ・月々の負担が軽減される
・車を買い替える際の買取金額が確定している
残価設定ローンは、実際の車両本体価格よりも低い金額でローンを組むため、月々の負担を抑えることが可能です。
カーローンと比較すると月々の支払額が抑えられる傾向にあります。
また、事前に車の買取金額が決まっているため、リセールバリューがあまり期待できないカラーでも躊躇なく選択できます。
数年間の支払いを抑えつつ、完済後に車をどうしたいかじっくり考えたい方におすすめです。
残価設定ローンのデメリット
残価設定ローンのデメリットは、買取時に追加で支払いが発生する可能性があることです。
事前に決められた金額で買い取ってもらうには、一定の条件があります。
走行距離の上限オーバーや事故による傷がついてしまった場合には、買い替え時に追加支払いが発生するかもしれません。
購入金額を抑える方法
車の購入費用は高額であるため、少しでも金額を抑えたいという方がたくさんいるでしょう。
購入金額を抑える方法は、以下の3つです。
- ・購入タイミングを考える
・世代が少し古いモデルを選ぶ
・中古車を選ぶ
それぞれの方法について解説していきます。
購入のタイミング
市場の需要はもちろんですが、時期によっても車の金額は変動します。
ディーラーの決算期やボーナス期である3月、6月、9月、12月は大幅に値引きされたり、オプション装備の特典が付く時期です。
また、中古車の場合には4月〜5月が最もお得に中古車を購入できる時期です。
購入のタイミングをずらせるのであれば、安くなる時期を狙って購入するのがお得でしょう。
世代が少し古いモデルを選ぶ
車は5年〜7年でフルモデルチェンジします。
モデルチェンジ前の車種や一世代前のモデルを選ぶことで、大幅な値引きが期待できます。
中古車の場合には、フルモデルチェンジ直後に、ディーラーが一世代前のモデルを売り切りたいことや新モデルの販売を促進したいという理由から、人世代前のモデルを安く購入することが可能です。
中古車を選ぶ
最も費用を抑えられる方法は、新車ではなく、中古車を選ぶことです。
中古車といってもグレードや年式などはさまざまで、ディーラーの試乗車、展示車、登録済未使用車などの走行距離が非常に短い車もあります。
まとめ
車購入の支払い方法は、現金一括払い、ローン、残価設定ローン、クレジットカード払いの4種類あります。
それぞれにメリットがありますが、デメリットも含めて慎重に選択することが大切です。
また、購入のタイミングを考えたり、世代が少し古いモデルを選んだり、新車ではなく中古車を選んだりすることで、購入金額を抑えることもできます。
自分に合った支払い方法でお得に購入しましょう。