車購入を検討するなら、「絶対に後悔したくない」と思うのは当然です。
しかし、実際には「思ったのと違った」「もっと確認しておけばよかった」と後悔するケースも多いでしょう。
本記事では、車購入後に後悔しやすいケースを具体例とともに紹介し、それを避けるための対策やチェックポイントを詳しく解説します。
車の購入を検討中の方は、ぜひ最後までお読みいただき、後悔のない選択を目指しましょう。
車購入した際に後悔するケース
車購入で後悔するときによくあるケースは、人気だけ、安さだけ、デザインだけのような「◯◯だけ」で選んだときが、特に多いようです。
そんなケースを避けるためにも、まず後悔するケースの具体例を確認していきましょう。
安さや人気だけで車を選んだとき
車を購入する際は、それなりの費用が必要なので、「できれば安く購入したい」と考える方がほとんどでしょう。
また、「販売台数1位」といった人気のある車なら失敗しないと思って購入する方も多いと思います。
しかし、安さや人気だけで車を選ぶのは、損してしまう可能性が非常に高いです。
特に安さや人気のある車は、グレードの低い車となっている場合が多く、「思っていた装備が付いていなかった」と後悔するケースがほとんどです。
そのため、安さや人気だけで選ぶのでなく、自分に何が必要なのかを決めてから選ぶことが大切です。
デザイン・機能・性能だけで選んだとき
先ほどと同様に、デザインや機能、性能だけで選んだときも後悔するパターンのひとつです。
たとえば、SUVのデザインが好きだからといった理由だけで購入してしまうと、「燃費が悪かった」「サイズが大きすぎて運転しにくかった」といった後悔に繋がるでしょう。
車のトレンドは日々移り変わってきており、デザインや機能などはその時々で変わってきています。
しかし、デザインや性能に惹かれる気持ちだけで決めてしまうと、長期的に使用する中で使い勝手が悪いと感じたり、想定外の問題が発生したりします。
自分にとって必要な機能や装備が備わっているかをしっかり確認した上で選ぶのが良いでしょう。
求めていたサイズでなかったとき
車のサイズは豊富にありますが、サイズ感で購入を後悔する方も多い傾向です。
たとえば、乗車人数が多い車が良いと考えミニバンやワゴンを選んだが、「実際運転してみるとサイズが大きく運転しづらかった」と後悔する方がいます。
また、小回りの利く車が良いと考え軽自動車を購入したが、「思った以上にサイズが小さく、荷物が載せられなかった」といった方もいます。
サイズ感は実際使用してみないとわからない部分ですが、どのようなシーンで利用するか、試乗するなどの対策をしてから購入するのが良いでしょう。
ローンを利用し負担が増えたとき
車の購入は一括支払いとローンを組む方法がありますが、ローンのことをよく知らずに車を購入して後悔する方もいます。
ローンは、金融機関や貸金業者からお金を借り、その借りた金額と利息を一定の期間内で分割して返済する仕組みのことです。
ローンは借りたお金と利息を返済しなければならないので、返済金によっては毎月の負担を増やしてしまいます。
たとえば、収入に見合わない高額な車を購入してしまった場合、月々の返済額が家計を圧迫し、生活費や貯蓄に回す余裕がなくなってしまうこともあります。
また、ローン期間が長期になるほど、支払う利息の総額が増えるため、結果的に車の購入費用が当初の価格より大幅に高くなるため、計画をもって利用することが大切です。
ライフスタイルに合わない車を買ったとき
車の購入時にライフスタイルを考慮しないと、後悔するケースもあります。
たとえば、結婚してすぐに2人のための車を買ったが、「子どもができて大きな車が必要になった」、「荷物をたくさん載せたいのにコンパクトすぎる車を買ってしまった」などが挙げられます。
購入前にどういったシーンで使用するかが重要ですが、加えて何年間利用するのかも想定して購入すると良いでしょう。
リセールバリューを考えずに買ったとき
リセールバリューを考えずに購入したときも、後悔ポイントのひとつです。
人気のある車や特定の外車などは、高い費用を支払って購入しても、売却するときの価格が思った以上に値下がりしていることはよくあることです。
また、特殊な仕様やマイナーな車は買い手が限られるので、価格を下げないと手放せないケースもあります。
購入前に市場の傾向や人気車種を調査し、リセールバリューが高い車を選ぶと、将来的な損失を抑えられるでしょう。
燃費性能の悪い車を買ったとき
車はカタログに燃費性能が記載されていますが、実際運転してみると思ったような数値にならないことがほとんどです。
そのため、思った以上の燃料費がかかることになり、後悔する方も多いようです。
燃費性能は、環境や乗車人数などにより大きく変わってきます。
実燃費もしっかり確認し、燃料費が高くなるようなら、より燃費性能の高い車を選ぶのも選択肢のひとつです。
欲しい車を明確にせず買ったとき
「車に乗れたらなんでも良い」「SUVならどれでも良い」といった欲しい車を明確にせず買ったときも後悔するポイントです。
車は実際乗ってみて、欲しい機能やサイズ感が見つかることもあります。
「これだけは欲しい機能」だけでも良いので、欲しい車を明確にしておくことで、乗り続けても後悔せずに済むでしょう。
家族のことを考えずに購入したとき
子どもや親と一緒に車に乗る機会が多い方は、家族のことを考えずに購入すると後悔する可能性があります。
たとえば、小さな子どもがいる方には、オムツを変えられるスペースが必要だったり、高齢者がいる方には、乗りやすい高さや機能が必要だったりするでしょう。
こうした点を考慮せずに購入してしまうと、実際に利用する際に不便を感じてしまいます。
購入前に家族のライフスタイルやニーズを話し合い、それに合った車を選ぶことで、後悔を防げるでしょう。
維持費の合わない車を選んでしまったとき
車に必要な維持費は燃料費だけではありません。
支払う必要のある税金や保険のことも考慮しておかないと、思った以上の維持費がかかり、後で後悔するケースもあります。
なお、維持費は車のサイズによっては、大きく異なります。
軽自動車なら年間35万円程度、普通車なら年間50万円程度はかかることを覚えておきましょう。
軽自動車を買ったとき
軽自動車は小回りが利き、燃費も優れているところがメリットです。
しかし、それだけで選んでしまうと、実際に乗ったときに、パワー不足やコンパクトすぎるサイズ感に後悔してしまうこともあるでしょう。
最近では、軽自動車の排気量不足や狭すぎる車内サイズを後悔し、コンパクトカーに乗り換える方も増えています。
実際に軽自動車とコンパクトカーでは、そこまで変わらないといった意見も聞かれることから、軽自動車の魅力だけで選ぶのはおすすめしません。
新車を買ったとき
新車の購入は魅力的ですが、その分コストやぶつけたときのリスクが高く、後悔につながるケースもあります。
たとえば、購入後すぐに小さな傷やへこみを作ってしまい、ショックを受けることがあります。
また、新車特有の価値の減少が早いため、数年で売却する場合には購入価格との差額が大きくなることもあります。
新車を購入する際は、自分に必要な機能を見極めるとともに、中古車やリースの選択肢も検討することで、後悔を減らせるでしょう。
購入後にもっと良い車が見つかったとき
車選びを慎重に行っても、購入後に「もっと良い車があった!」ということはよくあることです。
車選びはそのときのタイミングで良いと思っていても、冷静になって考えてみると、違っていることもあります。
こうした後悔を防ぐためには、購入前にできる限り多くの車を比較検討し、自分のニーズやライフスタイルに本当に合っているかを時間をかけて確認することが大切です。
また、車の評判やレビューを調べたり、試乗して実際の使用感を確かめることも効果的と言えるでしょう。
車を購入するメリット・デメリット
車を購入するメリット・デメリットについても確認しておきましょう。
車を購入するメリット
車を購入するメリットは以下の3つです。
- ・買い物の負担が大幅に軽減される
・家族や友人と気軽にドライブや旅行が楽しめる
・移動中も自分だけの空間を保てる
それぞれ詳しく解説していきます。
買い物の負担が大幅に軽減される
徒歩や自転車で買い物に行く場合、荷物を載せて移動することになるので、体力的にきついと感じてしまいます。
また、子どもがいる家庭なら、気を配りながら買い物や移動する必要があるので、帰宅する頃にはぐったりと疲れ果ててしまうでしょう。
しかし、車を所有していれば、買い物した荷物を載せられ、移動時に子どもに気を配る必要もなくなります。
暑い時期や雨の日といった天候にも左右されなくなるので、移動の負担も楽になります。
家族や友人と気軽にドライブや旅行が楽しめる
車がない場合の家族や友人とのお出かけは、公共交通機関を使う必要があるので、電車やバスの時間に縛られることが多いです。
しかし、車を所有していれば、時間を気にせず自由なタイミングでお出かけできます。
また、自由度も上がるので、行きたいところにも気軽に行けるようになるでしょう。
移動中も自分だけの空間を保てる
車がない場合の移動は、公共交通機関を使う必要があり、周りにも気を使う必要があります。
また、レンタカーを利用しても、傷や汚れを気にしてしまうでしょう。
しかし、自分の車であれば、周りに気を使うこともなく、好きな音楽を流したり、荷物を自由に積んだり、リラックスできる環境で過ごせます。
他人の目を気にせず、会話を楽しんだり、休憩を取ったりもできるので、移動そのものが快適で楽しい時間になります。
車を購入するデメリット
車を購入するデメリットは以下の3つです。
- ・駐車料金や燃料代がかかる
・税金や保険のコストがかかる
・整備や維持に必要なコストがかかる
こちらもそれぞれ詳しく解説していきます。
駐車料金や燃料代がかかる
車を所有していると駐車料金や燃料代がかかってきます。
特に出かけることが好きな方は、出先での駐車料金やガソリン代がかかるので、出費が負担と感じることもあるでしょう。
また、自宅に駐めるスペースがある方は別ですが、ない方は日常の駐車代も必要となるので、より維持費が必要になります。
税金や保険のコストがかかる
車は所有しているだけで、支払う義務のある税金や保険料があり、また、任意保険の保険料も家計の負担となるでしょう。
車は、車種や排気量によっては税金が高額になることもあり、年間で見れば思った以上のコストがかかる場合があります。
加えて、年齢や事故歴などによって保険料が変動するため、予想外の出費も考えられます。
車の固定費は、使用しなくても発生するため、購入前にしっかりと計算しておくと良いでしょう。
整備や維持に必要なコストがかかる
車を所有する方は、定期的な整備や点検を必ず行わなければなりません。
特に車検は、新車で3年以降2年ごとに実施する必要があるので、数万円から十数万円のコストがかかります。
また、オイル交換やタイヤ交換、バッテリーの交換など、部品交換や修理が必要となると、思わぬ出費となるでしょう。
車を安全に長く使うためには、こうした維持費を計画的に見積ることが重要です。
車購入で後悔しないためのポイント
ここからは、車購入で後悔を防ぐためのコツを紹介します。
使用シーンを把握しておく
車を選ぶ際に使用シーンを把握しておくことは、非常に重要なポイントです。
出かけることが多いのか、日常使いしたいのかなどを具体的な使用シーンを把握することが大切です。
また、自分や家族の未来のライフスタイルも視野に入れておきましょう。
維持費を支払い続けられるか確認する
車にかかる維持費の確認も注目すべき箇所です。
維持費は、車に乗る上で何にお金がかかるか調べておくことが大切です。
以下に車にかかる維持費の内容を記載しましたので、参考にしてください。
- ・燃料費
・自動車税(軽自動車税)
・自動車重量税
・自賠責保険
・任意保険
・駐車場代
・そのほか交換が必要なパーツ
欲しい車にかかる税金や保険料はもちろん、燃料費や整備にかかる費用などを確認しておきましょう。
利用期間を確認する
所有したい車の利用期間を確認しておくことも重要なポイントです。
たとえば、3年乗りたいというのであれば、リセールバリューを考えて、新車を選ぶ方が良いケースとなるでしょう。
また、1年であれば、レンタカーやカーリースを利用した方が安く済みます。
ほかにも、日常の使用頻度も確認しておけば、レンタカーで十分だったとなる可能性もあります。
車の知識がある人の意見を聞いてみる
車に詳しくない人であれば、車の知識のある人に意見を聞いてみるのもおすすめです。
もし購入を考えている車種があれば、実物を見に行く際に同行してもらい、その車のメリットやデメリットを教えてもらうのが良いでしょう。
自分が納得する1台を選択する
家族や友人、販売店の意見だけで決めるのも良くありません。
最終的に車を選んで使用するのは自分なので、自分が納得する1台を決めることが、もっとも重要です。
車は高額な買い物になるため、迷うことも多いかもしれませんが、最後に決めるのは自分であることを意識して選びましょう。
信頼できる販売店から購入する
車を購入する際の販売店は、購入後も長い付き合いとなる場合が多いです。
そのため、車だけではなく、信頼できる販売店を選ぶのも大切です。
信頼のある販売店の見極め方は、複数の店舗に行ってみること、販売店の評判を確認することのふたつがおすすめです。
複数の店舗に行ってみると、その店舗の特徴や良さ、デメリットなどが見えやすくなります。
また、評判を確認することで第三者からの意見も聞けます。
購入後のトラブルを防ぐためにも、信頼のある販売店から買うのがおすすめです。
偏った条件だけで決めない
先述したように、安さだけや人気だけといった「◯◯だけ」で選ぶと後悔しやすいです。
そのため、自分に必要な機能や性能といった装備、デザインやカラー、価格などのバランスを考慮しながら選ぶことが重要です。
試乗してみる
車を選ぶ際には、実物を見たり試乗したりすることが非常に大切です。
実際に車を確認することで、サイズ感や乗り心地を体感でき、購入後の後悔を減らせます。
運転席や助手席の広さ、運転中の視界の見え方なども試乗時にしっかりチェックしましょう。
こうした事前の確認が、自分にぴったりの車選びに繋がります。
新車か中古車かを考慮して選ぶ
初めて車を買う方の中には、新車か中古車か迷う人もいるでしょう。
新車は、コンディションが良く、最新の装備が付けられていることがメリットです。
反面、初期費用が高く、それなりの資金が必要なところがデメリットです。
一方、中古車は新車よりも初期費用が安くて済みます。
納車までも早いので、すぐに車に乗りたい方にもおすすめです。
反対にコンディションが悪かったり、リセールバリューに期待できないところがデメリットです。
お互いのメリット・デメリットを理解しながら、どちらが自分に合っているのかを決めて選ぶと良いでしょう。
カーリースを検討する
車を所有するには、カーリースという選択肢もあります。
カーリースは、頭金などの初期費用を支払う必要がなく、月々払いで済むため、お得に車に乗れます。
また、選べる車も豊富で、新車から選べるので、自分の好みに合った車を選びやすいです。
さらに、めんどうな手続きもカーリース業者に任せられるので、税金や車検、整備費用が込みのプランを選べば、管理の手間も大幅に軽減できます。
短期間の利用や、ライフスタイルに合わせて車を柔軟に乗り換えたい方にも適しています。
場合によっては、購入するよりもお得に車を所有できるので、カーリースを検討するのも良いでしょう。
車購入時に後悔したときにすると良い対処法
車購入を慎重に行っても後悔するときもあります。
高い買い物となるので、ショックも大きくなるでしょう。
そこで、車購入で後悔した際にする良い対処法を紹介します。
満足ポイントを考える
車を購入した際に失敗したと感じると、後悔したポイントばかりに気が向いてしまいます。
しかし、冷静になって考えてみると、満足したポイントもあるはずです。
たとえば、「燃費が良くなって燃料費が下がった」「運転が疲れなくなった」などが挙げられます。
小さいかもしれませんが、満足ポイントを考えると、後悔ポイントをカバーできる要素が見えてくるでしょう。
オプション追加やカスタマイズする
機能やデザインなどで後悔している場合は、オプションやカスタマイズで改善できる可能性があります。
カー用品店やネットなどで探してみると、現状後悔するような車でも改善できる箇所が見つかります。
見た目や使い勝手を改善できれば、満足度を高められるでしょう。
友人に話を聞いてみる
後悔したと感じていると、良いポイントには気づきにくくなるものです。
自分では「後悔した」と思っていても、友人から話を聞いてみると、違う意見を伝えられることもあります。
買い替えを検討する
それでも後悔が拭えないなら、思い切って買い替えを検討するのもひとつの選択肢です。
特に新車であれば、早めの買い替えでリセールバリューが高くなるので、損せずに済みます。
中古車の場合は、すでに価格が安定しているため、買い替え時のコストが比較的低くなることがあります。
ただし、年式や走行距離によって価値が大きく変動するため、タイミングを見計らうことが重要です。
車購入を後悔しないためにはタイミングも大事
車購入で後悔しないためには、タイミングも大事です。
以下にいくつかのタイミングを記載しましたので、参考にしてください。
- ・3月と9月の決算期をねらう
・ライフスタイルが変わったとき
・モデルチェンジされる直前
・リセールバリューが高いとき
・年式が10年もしくは13年落ちになるとき
・走行距離が10万kmを超えるとき
・車検を受ける前
・車に不具合や故障が出たとき
車購入のタイミングは、主に時期や車の年式や走行距離を確認するのが良いでしょう。
時期であれば3月と9月、年式や走行距離であれあれば10年10万kmを目安にすると、お得に購入できる可能性が高くなります。
車購入は新車と中古車どっちが良い?
車を購入する際に、新車か中古車どちらが良いのか悩んでしまうでしょう。
以下にメリットとデメリットを記載しましたので、購入する際の参考にしてください。
【新車のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
・コンディションが良い
・最新の装備が付けられている ・保証が充実 ・減税により節約できる |
・初期費用が高い
・納車間待ちとなる場合がある ・価格が大幅に下がる ・傷がつくとショックが大きい |
【中古車のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
・新車よりも初期費用が安い
・納車までが早い ・販売終了モデルが買える ・傷がついても気になりにくい |
・コンディションが悪い場合がある
・リセールバリューに期待できない ・好みの装備やオプションが選択できない |
まとめ
本記事では、車を購入した際に後悔するケースを具体的な事例とともに紹介し、その対策法も解説しました。
車選びは、デザインや性能だけでなく、ライフスタイルや将来の維持費、リセールバリューなども考慮することが重要です。
また、購入後に後悔しないためには、実物を見て試乗することや、オプション追加、カスタマイズの選択肢を活用することも一つの方法です。
それでも解決できない場合は、買い替えを検討するのも選択肢のひとつです。
自分にとって最適な車を見つけるために、計画的に車選びを行い、後悔のない購入を目指しましょう。