現在免許取得中の方や、家族に車をプレゼントしたい方は、「無免許でも車は購入できるのか?」と疑問をお持ちではありませんか?
特にローンを利用する場合や、最近注目されているカーリース契約について、無免許で可能なのか迷う方もいるでしょう。
本記事では、無免許での車購入や、ローンやカーリースの契約条件について詳しく解説しています。
無免許でも今すぐ車を購入したいと考えてる方は、ぜひ最後までご覧ください。
無免許でも車購入は可能なのか?
結論からお伝えすると、無免許でも車は購入できます。
ただし、購入はできても、運転することは法律で禁止されています。
では、無免許で車を購入するケースは、どのようなことがあるのでしょうか。
無免許でも車は購入できる!
無免許で車を購入するケースには、以下が挙げられます。
- ・家族や知人にプレゼントする
・社用車として購入する
・免許取得前に欲しい車がある
それぞれ紹介していきます。
家族や知人にプレゼントする
免許を持っていない、もしくは免許返納した方が自分の子どもや孫のために車を購入するケースはよくあることです。
自分は運転しないが、家族の中に車好きの方がいたり、以前から欲しい車を言っていたりした際に、プレゼントする方が多いようです。
また、免許を持たないセレブが運転手を雇い、運転してもらうケースもこれにあたります。
社用車として購入する
車は、個人ではなく会社名義でも所有者として扱えます。
経営者が免許を持っておらず、会社名義として購入するのはめずらしくありません。
会社を経営している方で、社用車として購入する場合は、これにあたります。
なお、実際には経営者の名前が記載されますが、名義は会社となります。
免許取得前に欲しい車がある
免許取得中の方で欲しい車が決まっている場合に、免許取得前に購入するケースもあります。
特に限定性が高く、今購入しないと手に入らない車があるときに、よくあるケースです。
無免許で車を購入するときの必要書類は変わる?
無免許で車を購入する方の中で、必要書類が変わるのか疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、無免許であっても必要書類は基本的に変わりません。
本人確認書類も通常の購入であれば、免許証を提示しますが、無免許の場合は保険証やパスポートで代用可能です。
なお、車購入で必要な書類は以下の通りです。
【普通自動車の場合に必要な書類】
- ・実印
・印鑑登録証明書
・車庫証明書
・委任状
・車検証 ※販売店が用意
・自賠責保険証明書 ※販売店が用意
【軽自動車の場合に必要な書類】
- ・印鑑(認印)
・住民票
・自動車検査証明書※販売店が用意
・自賠責保険証明書 ※販売店が用意
・委任状
ローンを組む場合も無免許で車購入できるのか?
無免許で車を購入する際のローンを組む場合は、どうでしょうか。
結論をお伝えすると、ローンを組む場合でも車購入は可能です。
以下でその理由や注意点を紹介していきます。
無免許でもローンは組める
そもそもローンを組む際の審査基準で、免許の有無は問われません。
ローンを組む際の審査は、年収や勤務先、支払える能力があるかどうかを確認するため、無免許が審査を左右することは考えられません。
そのため、無免許であってもローンを活用し車の購入もできるというわけです。
ローン会社によっては特定の条件を満たす必要がある
基本的には、無免許であってもローンを活用して車を購入できます。
しかし、ローン会社によっては特定の条件を満たす必要があります。
したがって、特定の条件の中に「免許提示」が必要であれば、ローンを活用しての車の購入はできません。
条件はローン会社によって異なるため、事前に確認しましょう。
無免許でカーローン契約する際に必要な書類
無免許でカーローン契約するためには、以下の書類が必要です。
- ・本人確認できる書類
・年収が証明できる書類
・用途が証明できる書類
本人確認できる書類は、保険証やパスポートで代用できます。
年収が証明できる書類は、源泉徴収票や直近の給与明細書、納税証明書や確定申告書などを用意しましょう。
用途が証明できる書類は、見積書や売買契約書を用意しましょう。
無免許で車を購入する際の注意点
無免許でも車を購入できますが、気をつけるべきポイントがあります。
購入する前に確認しておき、スムーズに手続きが進められるように準備しておきましょう。
税金の支払いは契約者が行う
車を所有することで支払いの義務が発生する、自賠責保険や自動車税などの税金の支払いは、基本的に契約者が行わなければなりません。
そのため、車の契約者と使用者が異なる場合は、支払いをどうするのか事前に決めておくのが良いでしょう。
たとえば、車を購入して子どもにプレゼントする場合、契約者は親になりますが、使用者は子どもになります。
このようなときに、税金の支払いをどうするのか、事前に決めておきましょう。
なお、車の売却や廃車、名義変更は基本的に所有者しか行えませんので覚えておきましょう。
ローンが残っている場合は売却や名義変更できない
基本的にローンが残っている車は、契約者や所有者に関係なく、売却や名義変更ができません。
理由は、ローンを活用して車を購入した場合の所有者は、ローン会社やディーラーであるからです。
ローン会社やディーラーは、ローンを組む代わりに車を担保として所有します。
そのため、ローンを完済しない限り、売却や名義変更はできないことと決まっています。
自動車保険について
車を購入する際は、自賠責保険と任意保険の加入についても確認する必要があります。
無免許で車を購入する際の、ふたつの保険について以下で解説します。
自賠責保険
自賠責保険は、車を所有する方が絶対に加入しなければならない保険です。
そもそも自賠責保険は、所有者や使用者に掛けられるのではなく、所有している車に掛けられる保険です。
そのため、加入者については、所有者と使用者のどちらでも問題ありません。
任意保険
任意保険は、自賠責保険ではカバーしきれない項目を補償するために加入する保険です。
任意なので加入は自由ですが、万が一の事故の際に役立つので、加入しておくことをおすすめします。
加入者に関しては、所有者と使用者が同じ必要がある場合と、異なっていても問題ない場合があります。
これは保険会社によって異なるため、契約前に確認が必要です。
無免許で公道を走ると罰則が科せられる
先述したように無免許で車は購入できても公道を走ることは法律上許されていません。
もし無免許で公道を走ったことがわかると、以下の罰則が科せられます。
- ・違反点数25点
・3年以下の懲役または50万円以下の罰金
ただし、以下のふたつのケースでは無免許でも運転が可能です。
仮免許を取得している
ひとつ目が、仮免許を取得している場合です。
仮免許は正式な免許ではありませんが、条件を満たせば公道を走っても良いとされています。
その条件とは、以下の通りです。
- ・運転歴が3年以上の免許所持者を同乗させる
・「仮免許運転中」のプレートを車の見えるところに貼る
上記を満たしていれば、公道を走れます。
私有地での走行
ふたつ目が、私有地での走行です。
無免許なのであれば公道を運転できませんが、個人が所有する場所は、道路交通法に適用されていないため、免許がなくても運転できます。
ただし、私有地で事故を起こしケガ人が出た場合は、無免許運転とみなされ罰則の対象となりますので、注意してください。
無免許でカーリースの契約はできる?
車を所有する方法のひとつにカーリースという選択肢がありますが、無免許の場合は契約できるのでしょうか。
カーリース会社によって異なる
結論からお伝えすると、無免許でカーリースの申し込みができるかは、カーリース会社によって異なります。
一般的に、カーリース契約する際の本人確認書類は「免許証でなければいけない」という決まりはほとんどありません。
そのため、無免許の方が車を購入して免許証を持っている方にプレゼントするときと同様に、カーリース契約者と使用者が異なるケースも挙げられます。
ただし、カーリース会社によっては、「免許提示が必須」のところもあり、一概に必要ないとも言い切れません。
したがって、運転免許を持たずにカーリースを利用したい場合は、事前に問い合わせることをおすすめします。
カーリース審査も無免許で申請できる
カーリース契約する際は、審査に通る必要がありますが、業者から無免許でも契約できると回答されていれば、無免許でも申請可能です。
カーリースの審査は、カーローンと同様に年収や支払える能力を確認されます。
したがって、免許証の有無は問われませんので、安心してください。
連帯保証人を立てると利用可能なケースもある
無免許では契約はできないと言われた場合でも、連帯保証人を立てると契約可能なケースもあります。
ただし、連帯保証人を立てる場合もカーリース審査に通る必要があります。
保証人の年収や支払い能力などを確認されますので、立てる場合はある程度安定した収入がある方に依頼しましょう。
無免許でカーリースを契約する際の注意点
運転免許を持たずにカーリースを利用したい場合も、いくつか注意すべきポイントがあります。
運転する場合は免許必須
カーリースを運転する際は免許証が必須です。
無免許で車を運転して事故を起こすと、自分にも相手にも迷惑をかけてしまいます。
どんな理由であっても無免許で運転するのは、絶対にやめておきましょう。
契約者と運転者が異なる場合は任意保険に注意する
カーリース契約を行った際の任意保険は、契約者と運転者の補償内容が異なる場合があります。
たとえば、補償範囲が「契約者のみ」の場合、契約者以外が運転して事故を起こしても補償が適用されません。
これを未然に防ぐためには、契約をする時点で、補償範囲を確認しておくことが大切です。
無免許でも契約期間中は支払いが発生する
無免許でカーリース契約を行った場合でも、支払い義務は発生します。
たとえば、免許取得予定日に合わせてカーリースを申し込んだとき、何らかの原因で免許取得が遅れたとします。
この場合、車が納車されても免許証が取得できていないので運転できませんが、契約は始まっているので、支払い義務は発生します。
カーリースは、免許証に関係なく契約していれば、料金が発生するため、どのタイミングで契約するかは検討しておく必要があるでしょう。
免許以外の本人確認書類を準備する必要がある
先述したように業者によっては、無免許でもカーリース契約できます。
しかし、契約内容に「免許証提示」と記載がなくても、本人確認書類は必要です。
基本的には保険証やクレジットカードで代用できますが、顔写真が必要な場合もあります。
そのため、パスポートやマイナンバーカードなど、顔写真付きの本人確認書類を用意しておくと安心です。
車は購入とカーリースはどちらがおすすめ?
ここまで、無免許での車の購入とカーリースについて紹介してきましたが、どちらがおすすめなのでしょうか。
それぞれの違いやメリットデメリットを紹介します。
購入とカーリースの違い
車の購入とカーリースの違いは、以下の4つがあります。
- ・所有権
・初期費用
・維持費
・自由度
それぞれ詳しく紹介します。
所有権が違う
まず、車の購入を選んだ場合の所有権は、すべて購入した方となります。
これは商品を購入するときと同じで、料金を支払っていれば、所有者が自分となるのは当たり前のことです。
しかし、カーローンを活用した場合は異なります。
カーローンを活用した際の所有者は、ローン会社やディーラーとなっています。
ローンを完済するまでは、所有者が異なりますので覚えておきましょう。
一方、カーリースを選んだ場合の所有権は、カーリース会社です。
カーリースはあくまで車を月々払いで借りているだけなので、契約したといっても使用者名義となります。
ただし、カーリースのサービスによっては契約終了後に車を返却するか購入するかを選べる場合がありますが、購入を選択すると所有権は自分となります。
初期費用が違う
車を購入する場合、一括であってもローンを組んでもまとまったお金が必要です。
車によっては多額の資金が必要となり、選べない車も出てくるでしょう。
反対にカーリースは、月々の支払いのみで車に乗れるので、まとまった資金は必要ありません。
また、基本的には新車となるので、お金に関係なく好きな車種を選べます。
維持費が違う
車を所有すると一定の維持費が必要です。
車の購入を選択した場合は、日々の燃料代の他に毎年税金や保険料などを支払う必要があります。
また、2年に1度(新車は3年)は、車検する必要があるため、車にあった維持費を確保しなければなりません。
ローンを組んで購入した際も、購入したときと同様の維持費に加えて、毎月の返済金も必要です。
一方、カーローンは燃料代以外の維持費は、月々の料金に含まれています。
また、契約によっては走行距離の制限もありますので、そこまで維持費がかかることはないでしょう。
自由度が違う
車を一括で購入した場合の所有者は自分となるため、カスタマイズや売却などは自由に行えます。
ローンを活用した場合は、カスタマイズは可能ですが、売却や廃車は所有者しか行えないのでできません。
一方、カーリースは月々払いで車を借りているだけなので、カスタマイズや売却などはできません。
また、返却時は元の状態にして返す必要があるため、自由度は低いです。
なお、返却時に傷や凹みがある場合は、修理費を支払う必要がありますので注意しましょう。
まとめ
本記事では、無免許でも車の購入はできるのかということについて解説し、ローンを組む場合やカーリース契約についても紹介しました。
無免許であっても車の購入は可能ですが、所有者と使用者の登録や保険契約など、いくつか注意する必要があります。
また、カーリースを利用する場合やローンを組む際には、契約内容や条件をしっかり確認しておくことが大切です。
本記事を参考に、無免許で車を購入する際の手続きや注意点を押さえ、スムーズに進めてください。