
ジープ・グラディエーターは、ラングラー譲りの圧倒的な走破性とピックアップならではの積載力を兼ね備えた個性派モデルです。
どんな路面でも走破できる魅力がある一方で「燃費は実際どうなの?」「燃費が悪くて後悔しない?」と不安に感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、グラディエーターのカタログ燃費と実燃費の違いをはじめ、ライバル車との燃費比較、維持費の目安まで詳しく解説します。
燃費も含めて納得したうえで選びたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ジープ・グラディエーターの特徴
グラディエーターは、ジープの伝統を受け継ぐ唯一のピックアップモデルとして登場しました。
ラングラーと共通の骨格を採用しつつ、全長を大きく伸ばすことで実用的な荷台スペースを確保。
悪路走破性に優れたボディ・オン・フレーム構造に加え、ルビコン専用の4WDシステムやオフロード向け装備を多数搭載しています。
見た目の無骨さとは裏腹に、ナビや上質なシートなど快適性にも配慮されているのが特徴。
力強い走りと実用性を兼ね備えた、存在感抜群のモデルです。
ジープ伝統の走破性を採用したピックアップトラック
グラディエーターの走行性能は、ジープ伝統の高い走破性を誇ります。
車体には「ボディ・オン・フレーム構造」と呼ばれる、悪路走破性や牽引能力が高められたフレームを採用。
最新の素材を採用し、ボディの剛性や耐久性も強化されています。
さらに、サスペンションストローク量を増加させる「電子制御式フロント・スウェイバー・ディスコネクトシステム」や前方下部の映像を映し出す「オフロードカメラ」など、多彩な装備やシステムを搭載。
どんな悪路でも走行できる実用性も高められています。
1ナンバーの車
ラングラーと同じ構造をしているグラディエーターですが、車両登録は1ナンバーとなります。
車両登録ナンバー1は、車の種別が中型車となる「普通貨物自動車」に該当します。
普通車とは異なり、車検や高速料金、自動車税などが変わってくるところが特徴です。
・車検:初回2年、以降1年ごと
・高速料金:普通車の2割増
・自動車税:最大積載量1t以下/8,000円
車検が初回2年、以降1年ごととなるため、維持費が高くなると思われやすいですが、その分自動車税が下がるメリットもあります。
グレードは「ルビコン」のみ
グラディエーターの日本で正規販売されているグレードは、「ルビコン」のみです。
ルビコンは、ジープの最上級グレードに該当します。
そのほかのグレードにはない装飾やシステム、専用ホイールなどを搭載し、ワンランク上の高級感を演出してくれます。
海外では「スポーツ」「スポーツS」「オーバーランド」の3種類もラインナップされていますが、日本では専門店から逆輸入するか、中古車販売店からでしか手に入れられません。
【現行】ジープ・グラディエーターのカタログ燃費と実燃費
グラディエーターは、初代モデルが1962〜1988年まで海外で販売され、一度生産終了となりました。
その後、2018年に現在のモデルである2代目が登場し、日本では2021年に正式発売されています。
ここからは、本題であるグラディエーターの燃費数値を詳しく見ていきましょう。
カタログ燃費
まず、カタログ燃費が次のとおりです。
| 駆動方式 | 排気量 | 使用燃料 | カタログ燃費 (JC08モード) |
| パートタイム4WD | 3604cc | 無鉛レギュラーガソリン | 7.7km/L |
ジープ・グラディエーターは、排気量3604ccのエンジンにパートタイム4WDを採用し、悪路走行に強いオフロード車らしいパワフルな走りが特徴です。
カタログ燃費は7.7km/L(JC08モード)となっており、決して燃費性能が優れているとは言えませんが、それ以上に走行性能が魅力と言えるでしょう。
実燃費
続いて、実燃費を見ていきましょう。
日本最大級のクルマSNSサイト「みんカラ」によると、以下の結果が出ています。
| カタログ燃費 (JC08モード) |
実燃費 |
| 7.7km/L | 6.19km/L |
通常、実燃費はカタログ燃費よりも2〜3割下がると言われています。
グラディエーターの場合は、実燃費がおよそ2割ほど低下しており、一般的な数値と言えるでしょう。
ジープ・グラディエーターとライバル車の燃費を比較
ジープ・グラディエーターの燃費を正しく評価するには、同クラスのピックアップトラックと比較することが欠かせません。
ここでは、国内外で人気のある代表的なライバル車を取り上げ、燃費性能の違いをチェックしていきます。
【フォード】レンジャー
フォードのレンジャーの燃費は、次のとおりです。
| エンジンの種類 | レンジャー | グラディエーター | |
| ガソリン | 4WD | – | 7.7km/L(JC08モード) |
| ディーゼル | 4WD | 11.2km/L(WLTP複合) | – |
レンジャーは、直列4気筒1996ccツインターボとフロント縦置き四輪駆動を組み合わせたエンジンを採用しています。
燃費の比較は、使用燃料や測定方法の違いから判断がつきにくいところですが、数値だけで見るとレンジャーのほうが優れています。
【トヨタ】ハイラックス
トヨタのハイラックスの燃費は、次のとおりです。
| エンジンの種類 | ハイラックス | グラディエーター | |
| ガソリン | 4WD | – | 7.7km/L(JC08モード) |
| ディーゼル | 4WD | 11.7km/L(13.6km/L) | – |
※()内はJC08モード
ハイラックスは直列4気筒2393ccのエンジンとパートタイム4WDを採用しています。
使用燃料が異なることから燃費の単純比較は難しいです。
しかし、数値だけで見るとハイラックスのほうが優れています。
【いすゞ】Dマックス
いすゞのDマックスの燃費は、次のとおりです。
| エンジンの種類 | Dマックス | グラディエーター | |
| ガソリン | 4WD | – | 7.7km/L(JC08モード) |
| ディーゼル | 4WD | 11.0km/L(欧州複合) | – |
Dマックスは、直列4気筒1,898ccとAWDを組み合わせたエンジンを採用しています。
こちらも使用燃料や測定方法の違いから燃費の比較は難しいですが、数字だけで見るとDマックスのほうが優れています。
【フォルクスワーゲン】アマロック
フォルクスワーゲンのアマロックの燃費は、次のとおりです。
| エンジンの種類 | アマロック | グラディエーター | |
| ガソリン | 4WD | – | 7.7km/L(JC08モード) |
| ディーゼル | 4WD | 9.7km/L(欧州複合) | – |
アマロックのエンジンは、V6ターボ2,993ccとAWDの組み合わせを採用しています。
こちらも使用燃料や測定方法の違いから燃費の比較は難しいですが、数字だけで見るとアマロックのほうが優れています。
しかし、2.0km/L程度ですので運転の仕方次第では、グラディエーターのほうが高くなる場合もあるでしょう。
燃費重視の車ではない!ジープ・グラディエーターの魅力
ここまで紹介してきたように、グラディエーターは燃費が優れているとは言えません。
その理由は、そもそも燃費重視の車ではないからです。
では、グラディエーターを検討する方は、どの部分に魅力を感じるのでしょうか。
ここでは、燃費以外のグラディエーターの魅力を紹介していきます。
圧倒的な走破性
グラディエーター最大の魅力は、本格4WDならではの高い走破性です。
専用の4WDシステムにより、砂地や岩場、ぬかるみといった厳しい路面でも安定した走行が可能。
最低地上高が高く、車高にも余裕があるため、段差のある道でもボディを擦りにくい設計です。
悪路走行を前提に作られているからこそ、アウトドアや雪道でも安心して使える1台となっています。
強さが際立つ無骨なデザイン
グラディエーターの外観は、一目で「タフな車」と伝わる無骨なデザインが特徴です。
角ばったボディラインや大径タイヤが力強さを演出し、街中でも圧倒的な存在感を放ちます。
ボディカラーの選択肢も豊富で、個性を表現しやすい点も魅力。
見た目の安心感や頼もしさに惹かれて選ぶ人も少なくありません。
最大250kgの積載量
ピックアップトラックであるグラディエーターは、最大250kgまで荷物を積載可能です。
キャンプ道具やアウトドア用品はもちろん、汚れを気にせず積める点も魅力。
荷台は水洗いでき、トノカバーなどの装備で使い勝手も向上します。
さらに、最大2,721kgまで引ける高い牽引性能を備え、アクティブな用途に幅広く対応します。
室内の収納スペースも豊富
グラディエーターは外観だけでなく、車内の使い勝手にも配慮されています。
ドアポケットやセンターコンソールなど収納が多く、小物の整理がしやすい設計。
後席下にも隠し収納があり、防犯面でも安心です。
5人乗車が可能で、長距離移動でも快適に過ごせます。
ジープ・グラディエーターの車両価格
車両価格は、グラディエーターを選ぶうえで大きな判断材料になります。
新車と中古車の価格差だけでなく、購入時に発生する諸費用も含めて把握しておくことが大切です。
ここでは、グラディエーターの価格について順に確認していきます。
新車価格
まず、新車価格は、メーカー希望小売価格で9,600,000円です。
世界のオフロードカーを牽引するジープは、どのモデルも安い価格設定とは言えません。
しかし、メーカーからはローン支払いも可能で、お支払い回数61回コース(5年コース)なら、月々57,400円で済ませられます。
決して安い金額ではありませんが、新車で購入できる魅力を考えると、よい選択になると言えるでしょう。
中古車価格
続いて、中古車価格は次のとおりです。
| 駆動方式 | 中古車価格 |
| 2WD | 7,280,000円 |
| 4WD | 5,600,000〜12,800,000円 |
「価格.com」を参考にしたところ、2WDは1台のみでした。
4WDに関しては52台しか販売されておらず、購入を検討している際は、早めに決断するほうが良いでしょう。
また、ルビコン以外のグレードも販売されていましたが、こちらに関しても数台のみとなっています。
なお、グラディエーターの中古車は、ほとんどが走行距離200km未満となっていました。
年式も2021〜2022年と比較的新しいので、タイミングが合えばほぼ新車状態の車種も手に入れられるでしょう。
グラディエーターは購入時に「環境性能割」がかかる
グラディエーターを購入する際は、「環境性能割」がかかってくることに注意が必要です。
環境性能割とは、車を購入する際に、その車の環境性能に合わせて支払う必要のある税金のことです。
購入価格の0〜3%となっており、グラディエーターの場合は3%となります。
例えば、7,000,000円の車種を購入する場合、3%課税でプラス210,000円がかかってきます。
環境性能割を忘れたままでいると、損した気分になるため覚えておきましょう。
ジープ・グラディエーターの維持費
グラディエーターの購入を検討している方は、維持費についても知っておくべきポイントです。
以下に、燃料費や各種税金などを紹介しますので、参考にしてください。
ガソリン代
カタログ燃費とガソリン代170円、年間10,000km走った場合で計算すると、1年間で以下の燃料費がかかってきます。
170円×10,000km÷7.7km/L=220,779円
1年間でおよそ220,779円が必要です。
なお、カタログ燃費は実燃費よりも高めに設定されるため、実際はこの金額よりも高くなると予想できます。
自動車税
グラディエーターは、車の種別が中型車となる「普通貨物自動車」に該当するため、普通車と自動車税が異なります。
1ナンバーとなる普通貨物自動車は、最大積載量に合わせた自動車税を支払う必要があります。
| 最大積載量 | 自動車税(自家用) |
| 1t以下 | 8,000円 |
| 1t超2t以下 | 11,500円 |
| 2t超3t以下 | 16,000円 |
| 3t超4t以下 | 20,500円 |
| 4t超5t以下 | 25,500円 |
| 5t超6t以下 | 30,000円 |
| 6t超7t以下 | 35,000円 |
| 7t超8t以下 | 40,500円 |
グラディエーターの場合は、最大積載量250kgとなっていますので、1t以下の8,000円となります。
車検費用
車検費用は、車の検査にかかる車検基本料のほかに、法定費用である自賠責保険、自動車重量税、印紙税の3つがかかってきます。
具体的には、以下のとおりです。
| 車検基本料 | 50,000〜150,000円 | |
| 法定費用 | 自賠責保険 | 16,900円/12ヶ月 |
| 自動車重量税 | 12,300円 | |
| 印紙税 | 1,100円 | |
※1年間
グラディエーターは1ナンバーに該当するため、初回の車検が2年後、以降は1年ごとに通す必要があります。
とはいえ、普通自動車と比べて法定費用が抑えられるため、そこまで大きな差はないと言えるでしょう。
任意保険や駐車場代も考慮する
維持費を確認するには、任意保険や駐車場代も考慮する必要があります。
任意保険にかかる料金は、加入する保険会社や内容によって異なるため、一概にいくらとは言えません。
また、駐車場代に関しても住む地域によって差が出てきます。
そのため、自分がどの程度の補償を受けたいのか、駐車場の相場はいくらなのかを確認する必要があります。
まとめ
本記事では、ジープ・グラディエーターの燃費を紹介し、ライバル車との比較やそのほかの魅力、維持費まで紹介してきました。
グラディエーターは、燃費性能だけを重視すると決して万人向けの車とは言えません。
しかし、本格的な走破性や積載力、無骨なデザインといった要素に魅力を感じる方にとっては、ほかにはない存在です。
ライバル車と比較しても、用途や価値観によって評価は大きく変わります。
自分にとって何を優先したいのかを明確にしたうえで、じっくり検討してみてください。




全てのメーカーから買取相場を探す