
日産・GT-Rは、日本が誇るスーパースポーツカーとして世界中で高い評価を受けています。
圧倒的な加速性能や存在感のあるデザインだけでなく、長い歴史や特別仕様車も含めて豊富なバリエーションが魅力です。
一方で、スポーツカーの購入を考える際に気になるのが燃費ではないでしょうか。
この記事では、GT-Rの5つの特徴やグレード別の燃費、さらにはライバル車との燃費比較まで徹底解説します。
あわせて、燃費を少しでも良くするためのポイントも紹介するので、GT-Rに興味がある方や購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
GT-Rの5つの特徴
ここでは、日産・GT-Rが持つ魅力を5つの観点から紹介します。
世界に誇る走行性能や迫力あるデザイン、上質なインテリア、安全性能、そして進化を続けたエンジン性能について、それぞれ詳しく解説します。
日本が世界に誇るスポーツカー
GT-Rは「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」という理念のもと誕生しました。
2007年に現行型R35が登場して以来、約18年間にわたり世界中で愛され、日本国内はもちろん、北米や欧州などでも高い評価を獲得してきました。
その存在は国産スポーツカーの枠を超え、グローバルに通用するスーパーカーとして進化を続けてきたのです。
そして2025年、ついにR35 GT-Rは生産終了が発表され、長きにわたり培われた歴史に幕を下ろしました。
存在感のあるエクステリア
GT-Rの外観は、機能性と迫力を両立したデザインが特徴です。
足回りにはGT-R専用のレイズ製アルミホイールが採用され、高い剛性と軽量化を実現しています。
その結果、優れたコーナリング性能とグリップ力を発揮することが可能です。
また、マフラーにはFUJITSUBO製のチタン合金を使用し、軽量化と排気効率を両立しています。
これにより、圧倒的な動力性能を引き出します。
さらに、現行モデルでは全8色のボディカラーが設定されており、グレードごとに選択可能なカラーが異なるのも特徴です。
走りだけでなく、所有する喜びや特別感を味わえる1台となっています。
機能性と快適性を備えたインテリア
GT-Rのインテリアは、スーパースポーツでありながら快適性にも配慮されています。
ダッシュボード上面には高級素材のナッパレザーを採用し、細部には美しいステッチが施されることで上質な空間を演出しています。
シートには一部グレードでセミアニリン本革が使われ、柔らかさと耐久性を兼ね備えています。
さらに、座面の形状は長時間のドライブでも疲れにくいよう設計され、スポーツ走行から日常使いまで快適に過ごせるのが特徴です。
ドライバーを包み込むような設計により、走行性能と快適性の両立を実現しています。
高い安全性能
GT-Rは高性能車でありながら、安全性にも抜かりはありません。
夜間の視認性を高めるスーパーワイドビームヘッドランプや、悪天候時でも被視認性を確保するLEDリヤコンビネーションランプが標準装備されています。
さらに、急ブレーキ時にタイヤのロックを防ぐABS、乗員数や荷物の量に応じて制動力を最適に配分するEBDなど、先進の安全制御技術が搭載されています。
万一の衝突に備えてエアバッグも複数配置されており、乗員の被害を最小限に抑える工夫が随所に盛り込まれています。
スーパーカーでありながらも、日常で安心して乗れる安全性能が魅力です。
パワーのあるエンジン
GT-Rの心臓部は、専用設計の3.8L V6ツインターボエンジンです。
2007年のデビュー時には最高出力480psを発揮しましたが、改良を重ねるごとにパワーアップを遂げ、最新モデルでは最高出力570ps、最大トルク637Nmという驚異的なスペックに到達しました。
加速性能は世界トップクラスで、0-100km/h加速はわずか3秒台という俊足ぶりです。
さらに、熟練の職人「匠」によって一基一基手組みされるエンジンは、性能だけでなく品質面でも特別感を備えています。
圧倒的な加速力とレスポンスの良さは、GT-Rならではの大きな魅力です。
【グレード別】GT-Rの燃費と特徴
GT-Rに搭載されるパワートレインは、全グレード共通の3.8L V6ツインターボエンジンです。
最高出力570ps、最大トルク637Nmという圧倒的なパワーを誇り、駆動方式は全車4WDを採用しています。
WLTCモード燃費は7.8km/Lとスーパースポーツカーの中では健闘しており、グレードによる燃費差はありません。
ここでは、GT-Rのグレードごとの特徴を解説します。
GT-R Pure edition
Pure editionは、GT-Rシリーズの中で最もシンプルでベーシックな位置づけのグレードです。
余計な装備を省きながらも、GT-Rらしい走行性能や存在感はしっかりと備えています。
内装はブラックを基調とし、前席には本革とパールスエードを組み合わせたコンビシートを採用しています。
機能性と質感を両立させ、普段使いからスポーツ走行まで幅広いシーンに対応可能です。
GT-Rの純粋な性能を体感したいユーザーに適したグレードといえるでしょう。
GT-R Black edition
Black editionは、その名の通りブラックを基調に仕上げられた精悍なデザインが特徴です。
専用のRECARO製スポーツシートが装備され、レッドステッチがアクセントとして施されているため、レーシーな雰囲気を演出します。
走りを意識したドライバー向けに設計されており、インテリアの随所にスポーツカーらしいこだわりが光ります。
GT-Rの力強さとスタイリッシュさを兼ね備えたモデルです。
GT-R Premium edition
Premium editionは、Pure editionをベースに快適性を一段と高めたモデルです。
BOSEサウンドシステム(11スピーカー)をはじめ、アクティブノイズコントロールやアクティブサウンドコントロールといった装備が追加され、迫力あるサウンドと静粛性のバランスを実現しています。
長距離ドライブでも疲れにくく、スポーツカーでありながらラグジュアリーな快適空間を楽しめるのが特徴です。
性能だけでなく、上質なドライビング体験を求める方におすすめのグレードになります。
GT-R Premium edition T-spec
Premium edition T-specは、Premium editionの装備をさらに進化させた特別仕様グレードです。
専用デザインのステアリングやシフトノブ、アルカンターラを用いた内装が採用され、細部にまで高級感が行き届いています。
さらに、専用のカーボンセラミックブレーキやブロンズカラーのレイズ製鍛造ホイールを装備し、スポーツ性能も高められています。
見た目の美しさと走行性能の両立を追求した、特別感あふれるモデルといえるでしょう。
GT-R Track edition engineered by NISMO
Track edition engineered by NISMOは、サーキット走行を視野に入れたハイパフォーマンスグレードです。
専用のRECAROシートやブラック×レッドステッチの内装に加え、NISMO仕様のレイズ製アルミ鍛造ホイールとランフラットタイヤを装備しています。
タイヤサイズはフロント255/40ZRF20、リア285/35ZRF20とワイドなセッティングで、高速域での安定性やコーナリング性能を飛躍的に高めています。
スポーツ走行を本格的に楽しみたいユーザーに最適な1台です。
GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec
Track edition engineered by NISMO T-specは、Track edition engineered by NISMOにさらに特別な装備を加えた上位仕様です。
カーボンセラミックブレーキやカーボン製トランクリッドを採用し、軽量化と制動力を両立しています。
さらに細部に施された専用パーツや内装の仕立てにより、特別感を強く打ち出しています。
サーキットだけでなく、日常のドライブでも特別な存在感を放つ、まさに究極のグレードです。
GT-Rとライバル車との燃費比較
ここでは、同じ国産スポーツカーであるホンダNSXやトヨタが誇るスープラとGT-Rの燃費性能を比べ、それぞれの強みや違いを解説します。
ホンダ NSX
ホンダNSXは、GT-Rと並んで国産スーパーカーを代表する存在であり、しばしばライバル車として語られます。
初代モデル(1990年~2005年)はガソリン車のみで、燃費性能は5MTで8.3km/L、4ATで7.1km/L(いずれも10・15モード)と、当時のスポーツカーとしては標準的な数値でした。
これに対し、2016年に登場した2代目NSXはハイブリッドシステムを採用し大きな進化を遂げています。
3.5L V6 DOHCエンジンに加えて3基のモーターを組み合わせ、システム出力は581psを誇りながら、カタログ燃費はWLTCモードで10.6km/Lを実現しています。
GT-Rより高い燃費性能を確保しつつも、ハイブリッドならではのスムーズな走行フィールを兼ね備えた点が大きな魅力です。
トヨタ スープラ
トヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラも、GT-Rのライバルとして比較されることが多いモデルです。
現行モデルは2種類のエンジンをラインナップしており、2.0L直列4気筒ターボと3.0L直列6気筒ターボから選択可能です。
WLTCモード燃費は2.0Lモデルが14.0〜14.5km/L、3.0Lモデルが11.0〜12.1km/Lと、GT-R(7.8km/L)と比べて大幅に優れた数値を示しています。
最上位グレードのRZは285kW(387ps)の最高出力を誇り、GT-Rほどのハイパワーは持ちません。
しかし、日常での扱いやすさや燃費効率を重視するユーザーには大きな魅力となります。
高い走行性能と経済性を両立したバランスのよいモデルといえるでしょう。
GT-Rの燃費を少しでも良くするためのポイント
GT-Rは圧倒的な走行性能を誇る一方で、燃費面ではどうしても見劣りする場合があります。
しかし、日常的な運転の工夫や車両メンテナンスを意識することで、燃費を少しずつ改善することが可能です。
ここでは、GT-Rの燃費を少しでも良くするためのポイントを紹介します。
無駄な加速は控える
燃費を悪化させる最大の要因は、アクセルを強く踏み込んだ加速です。
特に信号が赤に変わる場面や渋滞が見えている状況で急いで加速しても、到着時間はほとんど変わりません。
それどころか、余分な燃料を消費するだけでなくブレーキの摩耗も早めてしまいます。
GT-Rは加速力が高いため、つい踏み込みたくなりますが、交通の流れに合わせたスムーズな加速を心がけることが燃費を抑える第一歩です。
無駄な加速を減らすだけでも燃費改善効果は意外と大きいでしょう。
急加速・急発進も控える
停車状態から強くアクセルを踏み込むと、一気に燃料を消費するだけでなく、エンジンや駆動系に余計な負担をかけることになります。
GT-Rのような高出力車はレスポンスが鋭いため、急加速や急発進をすると燃費の悪化が顕著に表れます。
さらに、タイヤの消耗やメンテナンスコストの増加にもつながるため注意が必要です。
信号からの発進や低速走行時は、ゆっくりとアクセルを踏み込み、スムーズに速度をあげるよう意識しましょう。
結果的に安全運転にもつながり、タイヤやエンジンを長持ちさせることができます。
タイヤの空気圧を定期的にチェックする
見落とされやすいですが、タイヤの空気圧は燃費に大きな影響を与えます。
空気圧が低いと転がり抵抗が増え、同じ速度を維持するために余分な燃料を消費します。
一方で、過度に高すぎる空気圧も路面との接地面積が減り、逆に燃費効率が落ちやすくなります。
GT-Rのように重量のある高性能車では、空気圧管理が燃費改善だけでなく走行性能や安全性の維持にも直結します。
最低でも月に1度はチェックし、運転席側のドア付近に記載されたメーカー推奨値に合わせるようにしましょう。
タイヤが冷えた状態で測定することも正確な空気圧管理のポイントです。
まとめ
この記事では、GT-Rの特徴や燃費、ライバル車との燃費比較まで解説しました。
日産・GT-Rは、日本が世界に誇るスーパーカーとして圧倒的な走行性能と存在感を備えています。
燃費はWLTCモードで7.8km/Lとスポーツカーとしては妥当な数値であり、570psを発揮するエンジンを考えれば十分納得できる性能でしょう。
走行シーンを問わず高いポテンシャルを誇るGT-Rを、ぜひ実際に体感してみてください。





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