
トヨタのハイラックスは、SUVのような力強い見た目と装備を備えたピックアップトラックです。
ミニバン並みの燃費と言われているハイラックスですが、その性能はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、ハイラックスの基本情報や燃費情報を紹介しています。
燃費をよくする方法や、ライバル車との燃費も比較しているので、購入を検討されている方は参考にしてください。
ハイラックスの基本情報
ハイラックスは、どのような車なのでしょうか。
デザインや性能などの基本情報を紹介します。
デザイン
ハイラックスのエクステリアには、力強さを感じさせるデザインが採用されています。
存在感のあるフロントライトや、ワイドな印象のグリル、ヘッドライトが特徴的です。
全長5340mm、全幅1855mm、全高1800mmの大きめボディには防錆鉄板、デッキにはサビや腐食に強い素材が使用されていて、タフな存在感を強調しています。
雨や風、雪などの悪天候に負けないのが魅力です。
室内空間・収納
ハイラックスのインテリアには、機能性重視のシンプルなデザインと、質感を高める装飾が採用されています。
運転席周りの使いやすい位置にステアリングホイールやステアリングスイッチ、シフト、パーキングブレーキが設置されているので、操作性も抜群です。
ペットボトルも収納できるアッパーボックスには、エアコン送風機能が備えられています。
簡単な操作でチップアップできるシートクッションは、別々に座面を跳ね上げることができるので、乗車人数や荷物に合わせたシートアレンジが可能です。
走行性能
高出力・低燃費を実現した直列4気筒2.4Lディーゼルターボエンジンを搭載しているので、SUVらしくパワフルな走りが楽しめます。
水冷式インタークーラーの採用により、さまざまな環境下でもクリーンなエンジンでありながら、アクセル操作による瞬時のレスポンスと、幅広い回転域での最大トルクの発生を実現しました。
駆動方式は、路面の状況によって2WDと4WDの切り替えが可能なパートタイム4WDです。
滑りやすい路面でH4を選択すれば安定感を、L4を選択すれば強力な駆動力が発揮できます。
安全性能
ハイラックスに搭載された安全性能は、次のとおりです。
- ・プリクラッシュセーフティ
 ・レーダークルーズコントロール
 ・レーンディパーチャーアラート
 ・クリアランスソナー&バックソナー
ハイラックスはセーフティ・サポートカーのため、衝突被害軽減ブレーキなどの安全運転を支援する装置を搭載しています。
ただし、この装置はあくまでも安全を支援するためのものですので、過信はせずドライバーが責任を持って運転しましょう。
グレード別の価格
ハイラックスのグレード別の価格は、次のとおりです。
| グレード | 価格 | 
| X | 352万7000円 | 
| Z | 407万2000円 | 
| Z“GR SPORT” | 431万2000円 | 
価格帯はエントリーモデルのXが最も低く、スポーツモデルのZ“GR SPORT”が最も高くなっています。
カラー展開
ハイラックスのボディカラー展開は、次のとおりです。
- 
・プラチナホワイトパールマイカ 
 ・シルバーメタリック
 ・アティチュードブラックマイカ
 ・オキサイドブロンズメタリック
 ・ダークブルーマイカ
カラーによっては、メーカーオプションが設定されています。
内装色はブラックのみです。
ハイラックスのグレード別カタログ燃費
ハイラックスのグレード別の特徴や、カタログ燃費を紹介します。
X
Xグレードは、ビジネスユースを想定したシンプルな装備のベースグレードです。
プリクラッシュセーフティや、レーンディパーチャーアラートなどの安全機能が標準装備されています。
実用性が重視されているため、シートの素材はファブリック素材です。
マニュアルエアコンのため、手動での調整が必要になります。
WLTCモードのカタログ燃費は、11.7km/Lです。
Xグレードは、自分好みにカスタムしたい方や、貨物車として使用したい方に向いています。
Z
Zグレードは、快適な装備とエクステリア・インテリアが充実した上級モデルです。
フロントグリルやドアミラー、アウターハンドル、リアバンパーにメッキが施されているので、高級感のある見た目を演出しています。
ヘッドライトとフォグランプはLEDです。
エアコンには、左右独立温度コントロール機能がついています。
WLTCモードのカタログ燃費は11.7km/Lで、Xとの違いはありません。
Zグレードは、装備や見た目を重視したい方に向いています。
Z“GR SPORT”
Z“GR SPORT”グレードは、トヨタがモータースポーツで培った知見を活用して開発したスポーツモデルです。
上級モデルのZグレードをベースに、専用装備が充実しています。
GR SPORTには、専用ホイールやオーバーフェンダーが装着されていることが特徴です。
インテリアには、アクセントとして赤がプラスされています。
WLTCモードのカタログ燃費は11.7km/Lで、XやZとの違いはありません。
Z“GR SPORT”グレードは、質感にこだわりながら、スポーティな走りを楽しみたい方に向いています。
ハイラックスの歴代モデル別カタログ燃費
ハイラックスの歴代モデルの特徴と、カタログ燃費を紹介します。
5代目
1988年に発売された5代目のハイラックスは、強力・強靭・快適の3つをコンセプトに設計されました。
走行性能や機能性といったRV機能を強化し、4WDモデルにはオーバーフェンダーを装備しています。
シンプルで統一感のあるプレスドアが採用され、新しいピックアップトラックとして人気を集めました。
5代目のハイラックスが、頑丈で力強いブランドイメージを築き上げる基準となります。
カタログ燃費は、公開されていません。
エンジンは2.5Lの直4ディーゼルターボと2.8Lの直4ディーゼル、2Lの直4OHVガソリンの3種類で、5MTと4ATが用意されていました。
6代目
1997年9月3日に発売された6代目のハイラックスは、スポーツピックアップと呼ばれるパーソナルユース仕様が注目されました。
北米市場では実用性よりもファッション性が重視されていたため、ハイラックスもフラッシュサーフェイスのボディに変更されています。
前のモデルまで全高の低かった2WDは、4WDと同じ外観になりました。
車幅はナローボディとワイドボディが用意されています。
カタログ燃費は、8.3〜12.6km/Lです。
エンジンは2Lガソリンと3Lディーゼルの2種類になります。
7代目
2004年8月に発売された7代目のハイラックスは、世界140か国以上に導入することを前提に新しいピックアップトラックとして開発されました。
広い室内空間を確保し、居住性を改善しています。
この7代目のハイラックスは、日本では生産されていません。
タイやインドネシア、南アフリカ、アルゼンチンを拠点として生産されました。
8代目
2015年5月に発売された8代目のハイラックスは、13年ぶりに日本市場に復活しました。
エクステリアのコンセプトはタフ&エモーショナルで、迫力と躍動感が表現されています。
インテリアはシルバー加飾と、青で統一された室内イルミネーションにより、洗練された雰囲気です。
エンジンは2.4Lの直4ディーゼルターボで、6速ATが組み合わせています。
WLTCモードのカタログ燃費は11.7km/L、JC08モードは11.8〜13.6km/Lです。
駆動方式は、ダイヤル操作で切り替え可能なパートタイム4WDシステムを採用しています。
ハイラックスの燃費をよくする方法
実燃費は道路状況によって変動するため、カタログ燃費よりも低くなってしまうのが一般的です。
ハイラックスの燃費をよくする方法を解説します。
車に負荷のかかる運転は避ける
車の燃費をよくしたいなら、急発進や急ハンドル、急停止は避けるべきです。
特に発進時のアクセルペダルの踏み方によって燃費に差が生じます。
アクセルを一気に強く踏み込むのではなく、優しく触れるような感覚で扱うことが大切です。
下り坂を走行するときは、減速する前よりも早くアクセルペダルを離し、エンジンブレーキを活用して無駄のない自動減速を行います。
走り出した後は、ブレーキを多用せず一定の速度で走行することを心がけましょう。
アイドリングストップを心がける
エンジンをかけた状態でアクセルを踏まないアイドリングの状態を続けてしまうと、走行時よりも燃料を消費してしまいます。
車を駐車場に停車させる際には、エンジンを切ることを心がけてください。
アイドリングをやめれば、停車中の無駄な燃料消費を抑えるだけでなく、排気ガスを減らして環境負荷を低減させることができます。
エアコンを使いすぎない
エアコンを多用すると、燃料消費が激しくなります。
車を温めたり冷やしたりするためには、コンプレッサーを使用しなければなりません。
コンプレッサーを動かすためにエンジンのパワーが必要ですので、その分燃費が悪くなります。
ハイラックスの燃費をよくするためには、エアコンの使用を控えることが大切です。
ただし、夏場は熱中症の危険もあるので、エアコンは適切に使用しましょう。
不要な荷物は積まない
燃費が悪化する原因の一つとして、積載量の多さが挙げられます。
ハイラックスを運転する前にまず確認したいことは、不要な荷物をおろすことです。
車体重量が重くなるほどパワーが必要になるので、燃料の消費も大きくなります。
必要な荷物以外は載せないようにしましょう。
ハイラックスとライバル車の燃費を比較
最後に、ハイラックスとライバル車の燃費を比較します。
トライトン
三菱が製造・販売しているトライトンは、優れた悪路走破性を持ったピックアップトラックです。
エンジンの効率化やボディの軽量化、エコモードやアイドリングストップ機能の搭載により、燃費に優れた走りが期待できます。
WLTCモードのカタログ燃費は、11.3km/Lです。
トライトンもディーゼルエンジンを搭載しているため、ハイラックスと同等の燃費性能があります。
タイタン
マツダが製造・販売しているタイタンは、圧倒的な力強さと巨大なボディを持つピックアップトラックです。
インテリアには上質で重厚感のある装飾が施されていて、最大出力400馬力を発揮する5.6LV型8気筒エンジンを搭載しているのが特徴になります。
カタログ燃費は、8.2〜11.8km/Lです。
ハイラックスの燃費がかなり優秀であることが分かります。
D-MAX
いすゞのD-MAXは、東南アジアを中心に製造・販売されているミドルサイズのピックアップトラックです。
ウェッジの効いた分厚いボディシェイプで、ハイラックスとサイズ感が同じになります。
インテリアにはパターン化された高級感のあるデザインが取り入れられ、インパネ周りは操作のしやすさや視認性が高くなっています。
パワーユニットはディーゼルのみの設定になります。
カタログ燃費は、欧州複合で11.0km/L(DoubleCab仕様)です。
燃費性能は、ハイラックスと同等と言えます。
BT-50
マツダのBT-50は、D-MAXがベース車のピックアップトラックです。
独自のデザインテーマである魂動デザインを採用しながら、力強さやタフさを表現しています。
インテリアではインパネやステアリングホイールの形状にマツダのオリジナルデザインが採用され、インフォテインメント機能がアップデートされています。
カタログ燃費はD-MAXと同じ、11.0km/Lです。
ディーゼルエンジンが搭載されているため、燃費性能はハイラックスと同じくらい優秀と言えるでしょう。
まとめ
今回は、ハイラックスの基本情報や燃費性能について解説しました。
ハイラックスは迫力のある見た目と、SUVらしい力強い走りが魅力のピックアップトラックです。
販売終了後復活を望む声が上がり、2015年に発売された8代目が現行モデルで、装備や性能が向上したことにより、貨物車からカスタム車まで幅広く活用されています。
ハイラックスは全グレードでディーゼルエンジンを採用しているため、ピックアップトラックで比較すると燃費はかなり優秀です。
装備や質感の異なるグレードが設定されているので、自分の求める条件に合った車を選択しましょう。
 
           
         
         
            
 
							



 
               
               
               
               
               
               
               
               
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