
スバルの人気ステーションワゴン「レヴォーグ」は、走りの楽しさと安全性能を兼ね備えたモデルとして高い評価を受けています。
その一方で、スポーティな走行性能を重視する車だけに「燃費はどうなの?」と気になる方も多いでしょう。
実際の燃費はエンジンやグレードによって差があり、走行シーンによっても変化します。
この記事では、レヴォーグのグレード別燃費やライバル車との比較、さらに燃費を向上させるポイントについて詳しく解説します。
レヴォーグの5つの特徴
まずは、多くのユーザーから支持されるレヴォーグの5つの特徴を紹介します。
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・スポーティなデザイン
・心地よい室内空間
・豊富な機能を搭載
・利便性の高いラゲッジスペース
・アイサイト搭載
それぞれ詳しくみていきましょう。
スポーティなデザイン
レヴォーグのデザインは、見る人の気持ちを高揚させるようなスポーティさと先進性が融合しています。
フロントはスバルの象徴でもあるヘキサゴングリルを中心に、シャープな造形が力強さを強調しています。
車両側面には後方へ向かって流れるようなラインが施され、動きのあるスタイルです。
さらに、張り出したフェンダーが躍動感と安定感を生み出し、どの角度から見ても引き締まった印象を与えてくれます。
前傾姿勢のダイナミックなフォルムは、走りへの期待を高めつつ、日常の風景の中でも存在感を放つデザインです。
心地よい室内空間
室内は、乗る人すべてが快適に過ごせるよう細部までこだわったつくりが特徴です。
スポーティな雰囲気をもちながらも、操作性に優れたコクピットレイアウトを採用し、ドライバーは直感的に車をコントロールできます。
また、広々とした前席・後席により長距離移動でも疲れにくく、素材の質感やステッチ、照明の色味に至るまで上質さが追求されています。
さらに高い静粛性が確保されているため、家族での移動や休日のドライブも快適です。
豊富な機能を搭載
レヴォーグには、快適性と利便性を高める多彩な装備が用意されています。
冬場に重宝するシートヒーターは前席・後席に設定され、寒い季節のドライブをサポートします。
運転席と助手席にはパワーシートを採用し、細かな調整によって体格に合わせた理想的なドライビングポジションを無理なく作れる仕様です。
登録したシート位置を自動で再現するメモリー機能や、乗り降りをスムーズにする自動後退機能も搭載しています。
さらに、音声認識機能や11.6インチの大型ディスプレイによってエアコンやオーディオを操作でき、スマホアプリとの連携で車内を自分好みにカスタマイズが可能です。
利便性の高いラゲッジスペース
レヴォーグのラゲッジはワゴンとしての使い勝手を追求した設計が魅力です。
荷室容量は492Lとゆとりがあり、床下収納を合わせれば561Lもの大容量を確保しています。
ゴルフバッグを4つ積めるほどの収納力で、アウトドアや旅行にも十分対応します。
開口部が広く荷物の積み下ろしがしやすいほか、電動リヤゲートや4:2:4分割可倒式シートにより、荷物の形状や量に応じて柔軟にアレンジが可能です。
日常の買い物からレジャーまで、あらゆるシーンで頼れるユーティリティスペースが用意されています。
アイサイト搭載
レヴォーグには、スバルが誇る先進安全技術「アイサイト」が標準装備されており、ドライバーの負担軽減と事故回避を強力にサポートします。
新世代アイサイトでは広角ステレオカメラと前後左右のレーダーを組み合わせることで、交差点での右左折や見通しの悪いシーンでもより確実に危険を検知します。
また、上位グレードに搭載される「アイサイトX」は、3D高精度地図やGPS情報を活用し、高速道路での渋滞時ハンズオフや自動再発進、レーンチェンジアシストなど高度な運転支援を実現しています。
緊急時のドライバー異常対応システムも備わっており、万が一の場合にも安心できる安全性能が魅力です。
レヴォーグのグレード別燃費
レヴォーグは1.8Lターボと2.4Lターボの2種類のエンジンを展開し、グレードに応じて装備や走りのキャラクターが大きく異なります。
ここでは各グレードの性格や装備の違いに触れながら、燃費性能を分かりやすく整理して紹介します。
Smart Edition EX
Smart Edition EXはレヴォーグの中でも装備と価格のバランスに優れたベーシックグレードで、1.8Lターボエンジンを搭載しています。
上級装備を抑えることで車両重量が比較的軽く、燃費も13.5km/Lとシリーズの中でも効率のよい数値を確保しているのが特徴です。
アイサイトや使い勝手のよいインテリア機能はしっかり搭載されており、普段使いの快適性と経済性を求めるユーザーに最適な仕様となっています。
V-SPORT(Smart Edition EX特別仕様車)
V-SPORTはSmart Edition EXをベースに、スポーティな外観パーツや専用装備を追加した特別仕様車です。
1.8Lターボである点は変わらないため、燃費は標準モデルと同じ13.5km/Lです。
外観のスポーティさが強調されながらも軽快な走りと燃費効率の両立ができ、扱いやすいパフォーマンスモデルとして人気があります。
走りの楽しさを求めつつ、燃費も気になるユーザーに向いたグレードです。
GT-H EX
GT-H EXは、快適装備や高級感に重きを置いた上級グレードで、1.8Lターボとの組み合わせにより燃費数値は13.5km/Lをキープしています。
本革シートなどを選択できるほか、静粛性や乗り心地もより上質に仕上げられています。
日常走行から高速道路まで幅広い場面で安定した走りを提供し、燃費性能を損なうことなく上質さを求める方向けのグレードといえます。
STI Sport EX
STI Sport EXは、STIチューニングによって走りの質感を磨き上げた1.8Lターボモデルです。
専用サスペンションによるしなやかな乗り心地と操縦安定性が特徴で、燃費はほかの1.8Lモデルと同じく、13.5km/Lを維持しています。
スポーツワゴンらしい俊敏さを味わいながらも、燃費効率を大きく落とすことなく日常使いできる点が魅力です。
STI Sport EX Black Interior Selection(STI Sport EX特別仕様車)
STI Sport EX Black Interior Selection(STI Sport EX特別仕様車)は、STI Sport EXを基盤に、ブラックを基調とした専用インテリアで上質さを高めたモデルです。
内装の質感がより強調される一方で、1.8Lターボエンジンはそのままのため燃費は13.5km/Lです。
外観だけでなく室内の雰囲気にもこだわりたいユーザーに適したモデルで、快適性と燃費のバランスが非常によいグレードとなっています。
STI Sport R-Black Limited(STI Sport EX特別仕様車)
STI Sport R-Black Limitedは、STI Sport EXをベースに、RECARO®シートをはじめとしたスポーツ志向の専用装備を加えた1.8Lターボの限定モデルです。
ブラックを基調とした内装デザインが魅力で、重厚感と機能性を兼ね備えたコックピットは、ドライバーの高揚感をさらに引き立てます。
専用サスペンションによるしなやかな足まわりは、日常走行の快適さとワインディングでの安定性を見事に両立しています。
燃費は1.8Lモデル共通のWLTCモード13.5km/Lを維持しており、スポーティな走りを楽しみながらも日常使いにおいて楽しめます。
STI Sport R EX
STI Sport R EXは、2.4Lターボを採用するSTI Sport R系グレードです。
走りの迫力と加速力が大幅に高められ、レヴォーグの中でも最もパフォーマンス志向の強いモデルとなっています。
より大排気量となる2.4Lターボはパワフルな反面、燃費は11.0km/Lに設定されています。
高速巡航では余裕のある加速性能が魅力で、スポーツドライビングを楽しみたいユーザーにもおすすめです。
STI Sport R EX Black Interior Selection(STI Sport R EX特別仕様車)
STI Sport R EX Black Interior Selectionは、2.4Lターボを搭載するSTI Sport R EXをベースに、ブラックを中心とした専用内装を採用した特別仕様車です。
シートやパネル、ステッチにまでブラックの世界観が徹底され、スポーツモデルらしい緊張感と上質な雰囲気を両立した空間に仕上がっています。
パフォーマンス面では、2.4Lターボならではの力強い加速と余裕のあるトルク特性をそのまま継承しています。
特別装備による重量増は最小限に抑えられており、燃費はWLTCモードで11.0km/Lとパワーモデルとして十分実用的な数値です。
スポーツ性能に加え、内装の美しさと質感にもこだわりたい方に最適なグレードです。
STI Sport R-Black Limitedは、2.4Lターボエンジンを搭載するSTI Sport R EXをベースに、RECARO®シートをはじめとした専用装備で、走りの性能とスポーツ性を一段と引き上げた限定モデルです。
高いホールド性を備えたシートはドライバーとの一体感を強め、ワインディングロードや高速走行でも安定した姿勢を保てるのが特長です。
外観や内装はブラックアクセントによって精悍な印象に仕上げられ、プレミアムスポーツワゴンとしての存在感をより際立たせています。
走行性能の向上に伴う重量増は抑えられており、燃費はWLTCモードで11.0km/Lです。
ハイパワーとデザイン性、そして実用性のバランスを求めるユーザーに魅力的な特別仕様車といえるでしょう。
レヴォーグとライバル車との燃費を比較
レヴォーグの燃費性能を判断するには、同じステーションワゴンのライバル車と比較することが欠かせません。
ここでは、「トヨタ カローラツーリング」と「マツダ6 ワゴン」を取り上げ、燃費の違いを分かりやすく解説します。
トヨタ カローラツーリング
カローラツーリングは、長い歴史を持つカローラシリーズの中でも実用性に優れたステーションワゴンとして人気の高いモデルです。
広い荷室や後席空間に加え、ハイブリッドモデルの設定が大きな特徴で、家族での利用からビジネスまで幅広い用途に対応します。
燃費性能はガソリン車で17.8〜19.1km/L、ハイブリッド車では27km/L台と非常に高効率で、レヴォーグよりも明確に低燃費を実現しています。
特にハイブリッドモデルは長距離走行や街乗りでも燃料消費を抑えられるため、経済性を重視するユーザーに強い魅力を持つモデルです。
一方で、走りの迫力や加速性能ではレヴォーグに軍配が上がり、どちらを優先するかで選択が変わると言えるでしょう。
マツダ 6 ワゴン
マツダ6 ワゴンは、美しいスタイリングと上質なインテリア、そしてマツダ独自のクリーンディーゼル技術が魅力のフラッグシップワゴンです。
ガソリン車は14.2〜15.0km/L、ディーゼル車では17km/L台と、ステーションワゴンとして十分な燃費性能を確保しています。
レヴォーグの1.8Lモデル(13.5km/L)と比較すると、燃費面ではマツダ6 ワゴンが上回る場面が多いでしょう。
ただし、走行性能ではレヴォーグのターボエンジンが力強く、加速や操縦安定性ではスポーティさが際立ちます。
燃費を取るか、走りの質を取るかで評価が変わる点が、両車の大きな違いとなっています。
レヴォーグの燃費を良くする3つのポイント
レヴォーグはターボエンジンによる力強い走りが魅力ですが、日々の運転方法を少し工夫するだけで燃費をより良くすることができます。
ここでは、誰でもすぐに実践できる3つの基本的な燃費改善のポイントを紹介します。
加速減速をゆっくり行う
燃費改善にもっとも効果的なのが、急な加速や急ブレーキを避けることです。
発進時はアクセルをじわっと踏み込み、無駄なエンジン回転を抑えるのがポイントです。
AT車ならクリープ現象を利用することで自然にスムーズな加速ができます。
また、減速時にはエンジンブレーキを積極的に使うことで、アクセルを離した瞬間に燃料供給がカットされ、無駄な燃料消費を防げます。
穏やかな運転を心がけることで、燃費だけでなくタイヤやブレーキの寿命にもよい影響が出ます。
できるだけ不要な荷物を降ろす
車に積んだままの荷物が多いと車重が増え、その分エンジンへの負担が大きくなり燃費が悪化します。
特にアウトドア用品や工具などを常に積んでいる場合は注意が必要です。
一般的に、10kgの余分な荷物を載せて50km走行すると約15ccの燃料を余計に消費すると言われています。
日常的に使わないものはこまめに下ろして、車を軽い状態に保つだけでも燃費は確実に改善します。
車内を整理する習慣が燃料代の節約にもつながるので、ぜひ意識してみてください。
タイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧は燃費に直結する重要なポイントです。
空気圧が不足しているとタイヤがつぶれて転がり抵抗が増え、エンジンが余計な力を必要とするため燃費が悪化します。
タイヤの空気は自然に少しずつ抜けていくため、定期的な点検が欠かせません。
ガソリンスタンドで給油時にスタッフへ依頼したり、セルフスタンドに設置されている空気圧調整機を利用して自分でチェックすることも可能です。
月に1回程度を目安に確認するだけでも、燃費やタイヤの寿命を大きく伸ばす効果があります。
まとめ
レヴォーグは、力強いターボエンジンと高い安全性能を備えたスポーツワゴンであり、燃費だけで評価する車ではありません。
しかし、1.8Lで13.5km/L、2.4Lで11.0km/Lと実用面でも十分納得できる性能を持っています。
さらに、穏やかな加減速やタイヤの空気圧管理、不要な荷物の整理といった工夫を取り入れることで、燃費をより良くすることも可能です。
走行性能の高さと日常での快適性を同時に求める方にこそふさわしい、完成度の高い1台といえるでしょう。





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