
ダイハツ・ミライースは、軽自動車としてのコンパクトさと、効率の良いガソリンエンジンを武器に、高い燃費性能を実現しています。
ハイブリッド非搭載でも経済的に走れる点が魅力です。
この記事では、カタログ燃費や実際の燃費データ、運転時のポイントまで詳しく紹介します。
燃費重視でミライースをチェックしている方は、ぜひ最後までご覧ください。
現行ミライースの燃費
さっそく、ミライースの詳しい燃費を紹介していきます。
現行ミライースは、2017年に登場しました。
グレードは4つのラインナップされており、エンジンタイプはすべてガソリン車のみです。
また、駆動方式は2WDと4WDの2つから選択できます。
カタログ燃費と実燃費は、次のとおりです。
カタログ燃費
まず、カタログ燃費は次の表のとおりです。
| グレード | カタログ燃費(WLTCモード) | |
|---|---|---|
| 2WD | 4WD | |
| G“SA III” | 25.0 km/L(34.2 km/L) | 23.2 km/L(32.2 km/L) |
| X“SA III” | 25.0 km/L(34.2 km/L) | 23.2 km/L(32.2 km/L) |
| L“SA III” | 25.0 km/L(35.2 km/L) | 23.2 km/L(32.2 km/L) |
| B“SA III” | 25.0 km/L(35.2 km/L) | 23.2 km/L(32.2 km/L) |
※()内はJC08モード
ミライースのカタログ燃費は駆動方式によって異なり、2WDが25.0km/L、4WDが23.2km/Lとなっています。
なお、こちらはWLTCモードで計測した燃費数値ですが、JC08モードで計測した場合は「L“SA III”」と「B“SA III”」の2WDのみ数値が1.0km/L高くなっています。
実燃費
続いて、実燃費が以下の表のとおりです。
燃費紹介サイト「e燃費」によると、以下の結果が出ています。
| グレード | 実燃費 | |
|---|---|---|
| 2WD | 4WD | |
| G“SA III” | 20.70 km/L | 23.03 km/L |
| X“SA III” | 20.70 km/L | 23.03 km/L |
| L“SA III” | 20.70 km/L | 23.03 km/L |
| B“SA III” | 20.70 km/L | 23.03 km/L |
実燃費では、2WDよりも4WDのほうが高い数値となっていました。
一般的には2WDのほうが燃費は優れていますが、ミライースの場合は一部条件下では4WDのほうが燃費性能が優れているという結果が出ています。
初代ミライースの燃費
ここからは、旧型モデルの燃費を見ていきましょう。
ミライースは現行モデルが2代目となるため、一つ前のモデルが初代となります。
グレードは2WDが7つ、4WDが6つラインナップされており、4WDのみ「D」グレードの設定がありません。
エンジンタイプや駆動方式は、現行モデルと同じく、ガソリン車の2WDと4WDから選べる仕様となっています。
以下に、詳しいカタログ燃費と実燃費を紹介していきますので、参考にしてください。
カタログ燃費
まず、初代モデルのカタログ燃費は次のとおりです。
| グレード | カタログ燃費(JC08モード) | |
|---|---|---|
| 2WD | 4WD | |
| X リミテッドSA | 35.2 km/L | 32.2 km/L |
| X SA | 35.2 km/L | 32.2 km/L |
| X | 35.2 km/L | 32.2 km/L |
| L SA | 35.2 km/L | 32.2 km/L |
| L | 35.2 km/L | 32.2 km/L |
| G SA | 35.2 km/L | 32.2 km/L |
| D | 35.2 km/L | – |
現行モデルのカタログ燃費のJC08モードで比較すると、4WDは同じ数値ですが、2WDは初代のほうが優れていることが分かりました。
しかし、1.0km/Lとわずかな差ですので、運転の仕方や使い方を考慮すると、そこまで大きな差は感じられないでしょう。
実燃費
続いて、初代モデルの実燃費をみていきましょう。
こちらも燃費紹介サイト「e燃費」を参考にしています。
| グレード | 実燃費 | |
|---|---|---|
| 2WD | 4WD | |
| X リミテッドSA | 18.16〜23.66 km/L | 21.01〜21.39 km/L |
| X SA | 18.16〜23.66 km/L | 21.01〜21.39 km/L |
| X | 18.16〜23.66 km/L | 21.01〜21.39 km/L |
| L SA | 18.16〜23.66 km/L | 21.01〜21.39 km/L |
| L | 18.16〜23.66 km/L | 21.01〜21.39 km/L |
| G SA | 18.16〜23.66 km/L | 21.01〜21.39 km/L |
| D | 18.16〜23.66 km/L | – |
実燃費では、モデルにもよりますが2WDのほうが高い数値となっています。
カタログ燃費と比較すると、2WDでおよそ4〜5割、4WDで3.5割程度数値が下がります。
通常、実燃費はカタログ燃費よりも2〜3割程度下がることを考慮すると、下がり幅が大きいと言えます。
ミライースとライバル車との燃費を比較
軽自動車に該当するミライースは、ライバル車がいくつか存在します。
以下に、3車種の燃費を紹介しますので、検討する際の参考にしてください。
【スズキ】アルト
スズキのアルトとの燃費を比較した表が次のとおりです。
| エンジンの種類 | アルト | ミライース | |
|---|---|---|---|
| ガソリン | 2WD | 25.2 km/L | 25.0 km/L |
| 4WD | 23.5 km/L | 23.2 km/L | |
| ハイブリッド | 2WD | 27.7 km/L | – |
| 4WD | 25.7 km/L | – | |
アルトのエンジンタイプは、ガソリン車のほかに、ハイブリッド車がランナップされています。
燃費を比較すると、ほとんど同じ数値であることが分かります。
ハイブリッドに関しても、2.0km/L程度の差ですので使い方次第では、ほとんど同じ数値になると言えるでしょう。
【ホンダ】N-WGN
ホンダのN-WGNとの燃費を比較した表が次のとおりです。
| エンジンの種類 | N-WGN | ミライース | |
|---|---|---|---|
| ガソリン | 2WD | 23.0 km/L | 25.0 km/L |
| 4WD | 20.7 km/L | 23.2 km/L | |
N-WGNのエンジンは、すべてガソリン車となっています。
燃費を比較すると、ミライースのほうが2.0〜2.5km/L程度優れていることが分かります。
【ダイハツ】ムーヴ
ダイハツのムーヴとの燃費を比較した表が次のとおりです。
| エンジンの種類 | ムーヴ | ミライース | |
|---|---|---|---|
| ガソリン | 2WD | 24.3〜25.3 km/L | 25.0 km/L |
| 4WD | 23.0〜23.8 km/L | 23.2 km/L | |
ムーヴのエンジンタイプは、ガソリン車のみとなっています。
燃費を比較すると、両車ともにほとんど同じ数値であることが分かります。
ミライースの燃費が悪いと言われる原因
ミライースの燃費はライバル車と比べても、ほとんど違いがないことが分かりました。
しかし、使用しているユーザーのなかには「燃費が悪い」と感じられる方が一定数おられるようです。
その理由としては、使用環境が大きく関係しています。
ミライースは、エンジン始動から2〜3km以上走行して水温が一定の温度まで達しなければ、CVT(ギア)をローギアに設定してエンジンを多く回そうとします。
ローギアにしてエンジンを多く回そうとするだけ燃料は消費されますので、いつもより燃費が悪くなるというわけです。
さらに、エアコンを使用していたり、スピードがでにくいからアクセルを強く踏んだりすることでも燃料消費の加速に繋がります。
つまり、冬の寒い時期や気温が低い状況下で使用することの多い方は、燃費の悪さを感じやすくなります。
ミライースの燃費を良くする方法
ミライースは軽自動車の中でも燃費性能に優れていますが、運転スタイルや車の状態によって数値は大きく変わります。
ここでは、燃費を引き上げたい方に向けて実践しやすい改善ポイントを紹介します。
アクセルやブレーキの踏み方に注意する
発進時にアクセルを強く踏み込むとエンジン負荷が増え、無駄な燃料消費につながります。
急加速や急ブレーキを控え、一定のリズムで速度をあげることを意識するだけでも燃費の改善が可能です。
特に街中ではストップ&ゴーが多いため、穏やかな操作を習慣にすることで効率的な走行が可能になります。
エアコンの使い方を工夫する
エアコンは便利ですが、使用するとエンジンに負荷がかかり燃費が下がりやすくなります。
夏場は乗車直後に窓を開けて熱気を逃がし、車内が落ち着いてからエアコンを使うのが効果的です。
冬場はエンジンが温まる前に暖房を強く使うと効率が悪いため、適度なタイミングでの使用を心掛けましょう。
メンテナンスを定期的に行う
燃費を維持するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
特にエンジンオイルが劣化すると摩擦が増えて走行抵抗が高まり、燃費が悪くなる原因になります。
また、タイヤの空気圧が低いと転がり抵抗が増加し、余計な燃料を消費します。
定期的な点検で車の状態を良好に保ちましょう。
ミライースの価格
ミライースの燃費を調査している方は、車両価格についても気になるポイントだと思います。
以下に新車価格と中古車価格に分けて紹介しますので、参考にしてください。
新車価格
| グレード | 新車価格(税込) | |
|---|---|---|
| 2WD | 4WD | |
| G“SA III” | 1,320,000円 | 1,446,500円 |
| X“SA III” | 1,179,200円 | 1,305,700円 |
| L“SA III” | 1,025,200円 | 1,151,700円 |
| B“SA III” | 992,200円 | 1,118,700円 |
ミライースは価格面でも魅力的な車です。
安いグレードなら100万円を切る価格で手に入れられ、もっともグレードの高いモデルでも150万円以下で購入できます。
中古車価格
| 中古車価格(税込) | |
|---|---|
| 2WD | 4WD |
| 98,000〜1,499,000円 | 200,000〜1,799,000円 |
ミライースの中古車価格は価格幅が広く、安いもので10万円程度、高いもので150万円を超える車両もありました。
中古車は、初めからオプションが搭載されており、車両によっては走行距離も数キロ程度のものもあります。
タイミングが合えば新車と同等の車両も手に入れられるでしょう。
ミライースの1年間の維持費
ミライースの1年間の維持費もみていきましょう。
| 項目 | 2WD | 4WD | |
|---|---|---|---|
| 燃料費(1L/170円) | 68,000円 | 73,276円 | |
| 軽自動車税(1年) | 10,800円 | ||
| 車検費用(1年) | 30,000円程度 | ||
| 自賠責保険(12ヶ月) | 8,770円 | ||
| 合計 | 117,570円 | 122,846円 | |
※免税は含まれていません。
※燃料費は170円、1年 10,000kmで計算
※自賠責保険は24ヶ月を1年分にして計算
こちらの金額に任意保険は記載していませんが、もし含まれたとしても、15万円までには収まる維持費と言えるでしょう。
【ニーズ別】ミライースのおすすめのグレード
ミライースは同じ車種でも仕様が異なる複数のグレードが販売されているため、目的に合った1台を選ぶことが重要です。
ここでは目的別に最適なグレードを分かりやすく紹介します。
燃費にこだわるなら「2014年7月以降のモデル」
燃費性能を優先するなら、改良を重ねて効率を高めた2014年7月以降のモデルが狙い目です。
初期モデルも十分に低燃費ですが、後期の改良型はエンジン制御や軽量化が進み、より高い実用燃費が期待できます。
特にJC08モードでトップクラスの数値を達成したモデルは、日常の燃料コストを抑えたい方に向いています。
価格を抑えたい方は「LAⅢ」
購入費用をなるべく下げたい人には、コスパに優れたLAⅢがおすすめです。
必要な装備をしっかり押さえつつ、安全機能も備えているため、日常の移動で困る場面はほとんどありません。
装備と価格のバランスが良く、個人利用から社用車まで幅広く使える点も魅力です。
機能性も求めるなら「XSAⅢ」
快適性や利便性も考慮したい場合はXSAⅢが最適です。
使い勝手の良さと適度な装備内容が特徴で、普段使いでも満足度が高いモデルです。
価格と内容のバランスが整っているため、無駄なく装備をそろえたい人にも選ばれています。
ミライースがおすすめの人
最後に、ミライースがどんな人に向いているのかをタイプ別に紹介します。
自分の使い方に合うかどうか、読み進めながらチェックしてみてください。
コスパ重視で選びたい人
ミライースは、とにかく経済性を重視したい人に向いています。
燃費の良さはもちろん、購入費用や維持費までトータルで安価に抑えられるため、車にかかる費用を最小限にしたい方に最適です。
ガソリン代が変動しやすい時期でも、燃費の良さが支えとなり年間の出費を抑えられます。
安全性を重視したい人
ミライースは、運転に自信がない人でも扱いやすい軽自動車です。
ボディがコンパクトで死角が少なく、取り回しがしやすいことで、狭い道でもストレスを感じにくいのが特徴です。
さらにスマートアシストⅢなどの安全装備が用意されているため、万が一の場面でもドライバーをサポートしてくれます。
2台目の車を探している人
ミライースは、セカンドカーとしての条件をしっかり満たす軽自動車です。
経済的で購入費用も安く、必要最低限の装備を備えているため、普段の短距離移動を支える役割にぴったりです。
コンパクトで扱いやすいので、運転に不慣れな家族でも安心して使える点も魅力と言えるでしょう。
社用車に適したモデルを探している人
社用車としてコストを抑えたい方には、ミライースのビジネスグレード「B“SAⅢ”」が向いています。
ハイブリッド車並みの燃費性能を備えながら、車両価格が手頃なため、導入コストとランニングコストの両方を削減可能です。
営業訪問や社員の移動用として必要十分な装備もそろっており、複数台導入する企業でも負担を抑えられます。
街乗りが多い人
ミライースは、都市部や住宅街での走行に適した機動性の高い軽自動車です。
車体が小さく取り回しが軽快なため、狭い道や混雑したエリアでも安心して運転できます。
また、高い燃費性能で日常の移動コストを効率よく節約できるのもポイントです。
まとめ
本記事では、ミライースの燃費をカタログ燃費と実燃費に分けて詳しく紹介し、初代モデルやライバル車との比較、燃費を良くする方法まで解説してきました。
ミライースは、ガソリン車でありながら軽量化と効率的な設計により、高水準の燃費性能を備えた軽自動車です。
現行モデル・初代モデルを比較しても大きな差はなく、どの年代でも安定した低燃費が期待できます。
さらにライバル車との比較でも競争力が高く、日常の移動コストをしっかり抑えたい人にとって魅力の多い1台です。
運転方法や日々のメンテナンス次第で燃費はさらに改善できるため、紹介したポイントをぜひ活用してください。





全てのメーカーから買取相場を探す