バイクの買取は、車両が廃車の状態でも可能です。
バイクを売るために廃車手続きをしなければなりませんが、近年では代行してくれる業者もいるためより廃車を売りやすくなりました。
本記事ではバイク買取を廃車で実施する方法や、高く売るコツを詳しく解説します。
廃車にぴったりの販売経路も紹介するため、廃車を売ろうと考えている方は必見です。
バイクの買取で廃車と呼ばれる状態は？概要を解説
廃車はスクラップではなく、バイクとしての登録戸籍がなくなった車両のことです。
間違われやすい事項のため、お手持ちのバイクが本当に廃車に含まれるのかを知っておきましょう。
車の戸籍にあたる車籍がなくなったバイクのこと
廃車とは、車の戸籍にあたる車籍がなくなったバイクのことです。
壊れて動かないバイクを指す言葉ではないため、売却を希望する際には自分のバイクが廃車に該当するかを確認する必要があります。
この章では、2種類の廃車バイクについて解説します。
まずは、以下の比較表をご覧ください。
| 永久抹消登録 | バイクの登録を永久に抹消する廃車
完全に壊れて動かないスクラップなどに適用する |
| 一時抹消登録 | バイクの車籍を復活させることができる廃車
自動車税や自賠責保険を払わなくてよいメリットもある |
各抹消登録について、これから詳しく解説します。
廃車の種類①永久抹消登録
バイクを解体するために行う手続きで、実施すると再度車席を登録することはできなくなります。
バイクをスクラップにしたり、解体してパーツだけの扱いにしたりする際に行います。
そのバイクには二度と乗れなくなるため、もう動かないバイクのみに使う最終手段だと考えるべきでしょう。
少しでも乗る確率のあるバイクには、行わない方が良い手続きです。
廃車の種類②一時抹消登録
一時的にバイクに乗らない予定なら、一時抹消登録をするのがおすすめです。
永久抹消登録と違い、一時抹消登録は再度申し入れをすればバイクの車席を復活できます。
登録を抹消している間だけ、自動車税や自賠責保険を支払わなくて済むのもメリットです。
まだ乗れるバイク扱いとなるため、売却に出した際の価値も高くなります。
売却に向けて廃車手続きを行う際には、こちらの手続きをしましょう。
作動の可否は廃車の要素にならない
バイクが動くかどうかは、廃車の要素になりません。
まだ動くバイクでも、手続きを行っていれば廃車に該当し公道を走れません。
全く動かないスクラップ寸前だとしても、廃車手続きを行っていないならまだ道路を走れることになります。
そのため動かないからといって、廃車専門業者にバイクを売るのは避けましょう。
手続きをしなければバイクは廃車にならない
バイクを廃車にするためには、役所で手続きを行う必要があります。
廃車手続きを行っていなければ、かかる自動車税はいつまでも請求され続けるため注意しましょう。
もし買取までにバイクへかかる税金を抑えたいと考えるなら、一時抹消登録を行ってください。
一時抹消登録をしておけば、税金を抑えつつ買取を待つことができます。
いつでも抹消登録は解除できるため、売りたいタイミングで廃車を解除し一般買取の査定へバイクを回すことも可能です。
バイクは廃車でも買取してもらおう！スクラップがおすすめできない理由
バイクを廃車ではなく、スクラップにしてしまうのを推奨できない理由は3つあります。
- ・廃車はパーツとしての需要があるため売れる
・修理すればまだ乗れるバイクを業者は買取している
・スクラップにすると処分費用がかかる
パーツがほとんどなくなった場合や、フレームやエンジンなどに深刻な劣化が見られる場合以外は、バイクをスクラップにするのは避けるべきです。
各理由を、これから詳しく解説します。
廃車はパーツとしての需要があるため売れる
もう乗れなくなったバイクで廃車されており、動かない場合でもスクラップはおすすめできません。
バイクはパーツなどの需要があるため、動かなくなっていても売れるケースが多いからです。
特に、人気車種の場合は、中古パーツとして高値で売れる可能性もあります。
バイク買取業者に査定してもらえば、思わぬ臨時収入を得られるかもしれません。
修理すればまだ乗れるバイクを業者は買取している
軽度な故障であれば、修理することで再び乗れる状態になる可能性があります。
バイク買取業者の中には、修理可能なバイクを積極的に引き受けているところも多いです。
廃車してしまう前に、修理工場や業者に相談してみる価値は十分にあります。
スクラップにすると処分費用がかかる
スクラップは、廃車とは異なり、バイクを解体して処分する必要があります。
解体費用は業者によって異なりますが、数万円かかる場合も少なくありません。
完全に解体してしまい費用をかけて引き取ってもらうよりも、売却に出してお金を得る方がコストがかからなくて済むでしょう。
バイク買取は廃車でもできる！必要書類を紹介
すでに廃車になっているバイクを買取してもらう際には、基本的に書類が必要です。
必要な書類がバイクの排気量ごとに違うため、これから始まる解説をよく読んで書類を用意してください。
ナンバープレートはいずれの車種でも自分で工具を使って取り外し、持ち込む必要があります。
ほとんどのバイクがボルトでナンバープレートを固定されているため、10mmまたは12mmのメガネレンチを活用し取り外しが可能です。
なお、自賠責保険の期間がまだ未完の場合には返還請求をしておきましょう。
125cc以下のバイク
125ccまでのバイクなら、各市町村の役所で廃車手続きができます。
バイクを登録した役所にナンバープレートと認印、標識の交付証明書を持ち込みましょう。
役所で申告をしたいと伝え、必要書類に記入をして廃車をしてください。
ナンバープレートを返却すると、手続きを完了した証となる書類が発行されます。
126～250ccまでのバイク
250㏄までのバイクの廃車に必要な書類は、以下の通りです。
- ・ナンバープレート
・認印
・軽自動車の届け出済証
手続きをする場所は、陸運局です。
書類に必要事項を記入すれば、簡単に手続きができます。
251cc以上のバイク
251㏄を超えたバイクの場合、届け出に必要な書類が車検証に変わります。
手続きをする場所は陸運局ですが、入手する書類は以下の3種類になるため注意が必要です。
- ・軽自動車税申告書
・手数料納付書
・抹消登録申請書
手続きをする際には陸運局の担当者に記入方法をしっかり聞くことをおすすめします。
手続き後の発行書類
手続きをすると、それぞれ手続き完了の書類が発行されます。
廃車となったバイクを売却する際には、これらの書類が必要なためしっかり補完しておきましょう。
発行される書類は、以下のようなものです。
- ・廃車そのものの証明書
・軽自動車の届出済証に関する返納証明書
・自動車検査証の返納証明書（251㏄以上）
特に一時抹消の場合には、再度乗れるよう手続きをするために各種書類が必要となります。
書類をなくすと売却そのものができなくなる可能性もあるため、注意してください。
バイクの買い取りが廃車でもできる売り方
廃車を販売するときの経路は多いため、迷わないよう4つの売り方を推奨します。
- ・廃車の買取専門業者に依頼する
・廃車買取ができるバイク屋に依頼する
・個人でバイクの売買をする
・オークションに出す
各売り方の詳細を、これから解説するのでぜひご覧ください。
廃車の買取専門業者に依頼する
既に永久抹消登録になっているバイクを売りたいなら、廃車の買取専門業者へ依頼をしましょう。
乗れないものでも引き取りに来て査定してくれるうえに、動かないバイクの売却もできます。
エンジンやフレームが壊れてしまったバイクでも、パーツの買取をしてくれる可能性が高いです。
買取価格はほかの業者より低めですが、引き取りしてくれるバイクの種類が多いのが専門業者の魅力といえます。
廃車買取ができるバイク屋に依頼する
一般的なバイク屋にも、廃車買取ができるところはあります。
買取対象となるのは修理で動くものか、一時抹消登録をしておりまだ乗れるバイクの場合が多いです。
故障していてもまだ乗れる見込みがあるなら一般の買取業者に依頼をしてから、専門業者を検討してください。
専門業者よりも高額査定が期待でき、買取をするための出張もしてもらえるでしょう。
特に自社工場があり、修理が可能な業者なら高価買取が期待できます。
個人でバイクの売買をする
自分で値段を決めてバイクを売りたいなら、個人で売買をするのも手です。
手続きを自分でしなければなりませんが、希少なバイクは市場相場より高く売れる可能性があります。
買取業者の場合、カスタム車は低額買取になる可能性があります。
しかし、個人売買の場合にはカスタムパーツのメリットを解説し、価値を付加して販売することもできるでしょう。
オークションに出す
バイクをオークションサイトに出品し、値段を購入希望者につけてもらう方法もあります。
希少なバイクならヴィンテージでも価格がアップする可能性があり、パーツのみの販売も可能です。
個人でバイクを売却するノウハウがある場合や解体ができる場合には、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
取引や手続きをすべて自分で行う必要があるため、上級者向けの売買方法です。
バイク買取を廃車で手続きするステップを解説
バイクの廃車買取を行う手順は、以下の通りです。
| ①買取業者の選定 | バイクを買い取ってもらう業者を選ぶ
種類や状態、希望する売却価格などを考慮して、複数の業者を比較するのがおすすめ |
| ②必要書類を揃える | 必要な書類は以下の通り
・廃車時に受け取った書類（すでに手続きを済ませている場合） ・車検や保険に関する書類 ・印鑑 ・免許証やマイナンバーカード、保険証などの身分証明書 ※名義が異なる場合は委任状も必要 |
| ③査定を行う | 持ち込みまたは出張で査定を受ける
廃車済でバイクを動かせない場合には、出張査定がぴったり |
| ③バイクの引き渡しをする | バイクをお店へ引き渡す
廃車済の場合は基本的にレッカー移動してもらう |
| ④お金を受け取る | 振込か現金手渡しでバイクの売却代金を受け取る |
廃車になっているバイクは道路を走れないため、基本的にレッカーをしてもらう必要がある点には注意が必要です。
なお、手続きは自分で行う場合と代行してもらう場合があります。
基本的に廃車に関する手続きは買取をする際に代行してくれるため、手続きをせず売却するのがおすすめです。
なお、廃車の場合も売却の前には各種証明書や本人確認書類、印鑑などの用意をしなければならない点には気をつけましょう。
バイク買取の価格を廃車でも高めるコツ
最後に買い取り価格を高めるためのコツを紹介します。
押さえたいポイントは、以下の4つです。
- ・修理工場を持っている業者に売却する
・相場をチェックし相見積もりを立てる
・一般買取の査定をしてから廃車買取を検討する
・特殊バイクやカスタム品は専門業者に引き渡す
各ポイントを、これから詳しく解説します。
修理工場を持っている業者に売却する
自社で修理工場を持っているバイク店は、買い取った廃車を修理できます。
部品の取り出しなどもできるため、愛車を高く売却できる可能性が高いでしょう。
修理工場を持っている大手バイク販売店の例は、以下の通りです。
- ・レッドバロン
・2りんかん
・バイク王
・バイク館
まだ乗れそうなバイクの高価買取を期待するなら、これらのお店に販売をご検討ください。
相場をチェックし相見積もりを立てる
バイクの市場相場を把握しておけば、見積もりを取る際の価格を見定められます。
見積もりを取る際には必ず2～3社に相談を行い、価格が高く対応が良心的な業者を選んでください。
見積もりを取る際には、一括査定サイトを活用すると良いでしょう。
素早く複数のバイク業者に相見積もりを依頼し、見比べて売却するところを選べます。
一般買取の査定をしてから廃車買取を検討する
まだ乗れる見込みがあるバイクなら、まず買取査定に出すことをおすすめします。
抹消登録が一時的なものなら、無料で解除を行うことが可能です。
査定額をアップさせるためにも、ぜひ廃車申請の解除にチャレンジしてみましょう。
特殊バイクやカスタム品は専門業者に引き渡す
カスタムバイクや特殊なバイクは、一般販売店での売却価値が低い傾向にあります。
バイクを廃車で売却する際には、カスタムの専門性が高い業者に依頼をしましょう。
カスタムバイクを販売しているお店や、パーツのみを売っているバイク店などがぴったりです。
まとめ
バイクの売却は、廃車でも問題なく可能です。
買取方法はすでに廃車になったバイクを専門業者に売り渡すか、手続きを業者に代行依頼するかのどちらかになります。
後者の方がバイクが高く売れる見込みがあり、手続きも簡単なためぴったりの手段です。
すでに廃車となっているものを買取依頼する際には、2～3社で見積もりを立ててください。
インターネットを使った見積りを活用すれば、短時間で素早くバイクの売却価格を把握できます。
CTNバイク一括査定なら、廃車になったバイクでも一括査定が可能です。
まだローン支払いの残高があったり事故を起こして動かなくなったりしていても、すべて買い取りができます。
ぜひこの機会に、CTNのバイク一括査定をご利用ください。
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