
N-BOX+は、N-BOXをはじめとするNシリーズの第2弾として発売された、最大級の広さの軽自動車です。
2017年8月に最後のモデルが販売終了しているため、現在は中古でのみ入手できます。
この記事では、N-BOX+の基本情報と燃費情報を紹介しています。
ライバル車との燃費比較や、燃費を抑える方法について解説しているので、参考にしてください。
N-BOX+の基本情報
N-BOX+はどのような特徴を持つ車なのでしょうか。
デザインや性能などの基本情報を紹介します。
デザイン
N-BOX+は、個性的なスクエアフォルムの見た目が特徴です。
スタイリングは張り出したタイヤ周りに安定感があり、親しみやすい印象を与えてくれます。
一方N-BOX+カスタムは、上質で迫力のある雰囲気により、強い存在感を主張するカスタム専用デザインです。
独創的なボックスフォルムは、街中でも存在感を放ちます。
室内空間
N-BOX+のインテリアは、多彩な使い方を可能にする広々とした空間で、シンプルでありながら上質さを感じさせるデザインです。
N-BOX+カスタムは室内空間のカラーがブラックで統一されています。
メッキアイテムの輝きにより、上質で高級感があるインテリアデザインです。
走行性能
高性能DOHC エンジンを搭載しているため、ストップ&ゴーの多い街中でも軽快な走りが可能です。
フル乗車時や追い越し加速時の力強さも追求されています。
普段は省エネに優れたFF走行ですが、発進時や滑りやすい路面、荒れた路面では4WDに切り替わるので安心です。
ホンダ独自のリアルタイム4WDにより、高い走破性を発揮します。
さらに燃焼効率に優れたコンパクトで軽量な高性能エンジン、動力伝達効率のよいCVT、軽量化されたプラットフォームにより、優れた低燃費を実現しました。
安全性能
N-BOX+に装備された安全性能は、次のとおりです。
衝突安全設計ボディ
VSA
エアバッグ
頚部衝撃緩和フロントシート
フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト
汎用型ISOFIXチャイルドシートロアアンカレッジ・トップテザーアンカレッジ
ディスチャージヘッドライト
特にエアバッグは信頼性へのこだわりが強く、さまざまな事故状況で理想的なエアバッグを提供できる、連続容量変化タイプを採用しています。
早く長く優しく膨らむ、ホンダが独自に開発したエアバッグです。
グレード別の価格
N-BOX+のグレード別の価格は、次のとおりです。
| グレード | G | G・Lパッケージ | G・ターボパッケージ |
| N-BOX+ | FF: 135万円 4WD: 147万円 |
FF: 146万円 4WD: 158万円 |
FF: 159万円 4WD: 171万円 |
| N-BOX+2トーンカスタム | – | FF: 151万2500円 4WD: 163万2500円 |
FF: 164万2500円 4WD: 176万2500円 |
| N-BOX+カスタム | FF: 154万円 4WD: 166万円 |
FF: 165万円 4WD: 177万円 |
FF: 175万円 4WD: 187万円 |
N-BOX+のグレードは大きく分けて3種類あります。
最も安いのは、N-BOX+のGグレード、FFモデルの135万円です。
最も高いのは、N-BOX+カスタムのG・ターボパッケージ、4WDモデルの187万円になります。
カラー展開
N-BOX+のカラーバリエーションは、次のとおりです。
- ・プレミアムホワイト・パール
・アラバスター・シルバーメタリック
・クリスタルブラック・パール
・クールミスト・メタリック
・チェリーシェルピンク・メタリック
・プレミアムダイナミックブルー・パール
・プレミアムブロンズ・パール
・ポリッシュドメタル・メタリック
・プレミアムディープロッソ・パール
・プレミアムゴールドパープル・パール
・チェリーシェルピンク・メタリック/クリスタルブラック・パール
・プレミアムブロンズ・パール/タフタホワイト
・プレミアムダイナミックブルー・パール/タフタホワイト
カラーはワントーンが10色、2トーンが3色の展開になります。
グレードによって選べるカラーが限定されている場合や、ディーラーオプションの場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
N-BOX+のグレード別のカタログ燃費
N-BOX+のグレード別の特徴と、カタログ燃費を紹介します。
N-BOX+
N-BOX+には、ベースのGと、パワースライドドアなどの装備が充実したG・Lパッケージ、走りに特化したGターボLパッケージの3種類のグレードが用意されています。
それぞれのカタログ燃費は、次のとおりです。
| グレード | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
| G | FF 4WD |
24.4km/L 23.6km/L |
| G・Lパッケージ | FF 4WD |
24.4km/L 23.6km/L |
| G・ターボLパッケージ | FF 4WD |
22.6km/L 21.4km/L |
N-BOX+で最も燃費がよいのが、GグレードとG・LパッケージのFFモデルになります。
N-BOX+2トーンカラースタイル
N-BOX+2トーンカラースタイルは、ボディとルーフのカラーコントラストにより、独創のボックススタイルの質を高めているグレードです。
G・LパッケージとGターボパッケージの2種類が用意されています。
| グレード | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
| G・Lパッケージ | FF 4WD |
24.4km/L 23.6km/L |
| G・ターボLパッケージ | FF 4WD |
22.6km/L 21.4km/L |
見た目以外の性能は、N-BOX+と同じです。
カタログ燃費も、N-BOX+のグレードと違いはありません。
N-BOX+カスタム
N-BOX+カスタムは、上質なスタンダードのGと、アルミホイールなどの質感を高める装備が充実したG・Lパッケージ、走りと質感を極めたG・ターボLパッケージの3種類のグレードを展開しています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
| グレード | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
| G | FF 4WD |
24.4km/L 23.6km/L |
| G・Lパッケージ | FF 4WD |
24.4km/L 23.6km/L |
| G・ターボLパッケージ | FF 4WD |
22.6km/L 21.4km/L |
N-BOX+カスタムで最も燃費がよいのは、N-BOX+と同様にGグレードとG・LパッケージのFFモデルになります。
N-BOX+カスタム2トーンカラースタイル
N-BOX+カスタムにも2トーンカラースタイルがあります。
グレードは、G・LパッケージとGターボパッケージの2種類です。
カタログ燃費をチェックしていきましょう。
| グレード | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
| G・Lパッケージ | FF 4WD |
24.4km/L 23.6km/L |
| G・ターボLパッケージ | FF 4WD |
22.6km/L 21.4km/L |
こちらも見た目以外の性能は、N-BOX+カスタムと同じです。
カタログ燃費も、N-BOX+カスタムのグレードと違いはありません。
N-BOX+の年式別のカタログ燃費
N-BOX+の年式別モデルの特徴と、カタログ燃費を紹介します。
2012年7月モデル
2012年7月発売モデルは、斜めの床にすることで開口高を拡大し、3枚のボードを組み合わせることでさまざまな使い方が可能になりました。
マルチボードを使用してフルフラットにすれば、190cmの大人2人が横になれるスペースを確保できます。
カタログ燃費は、FFが21.2〜19.4km/L、4WDが20.6〜18.8km/Lです。
アイドリングストップシステムやECONモードといった、低燃費を実現するためのホンダの技術が搭載されています。
2012年12月モデル
2012年12月発売モデルは、燃費を向上させると共に、快適性能や使い勝手のよさがグレードアップしました。
さらにフルオートエアコンディショナーをG・Lパッケージに標準装備し、エマージェンシーストップシグナルを全グレードに標準装備しています。
カタログ燃費は、FFが23.2〜19.4km/L、4WDが22.6〜18.8km/Lです。
エコインジケーターの搭載により、楽しく分かりやすい表示で、ドライバーのエコドライブを促します。
2013年12月モデル
2013年12月発売モデルは、安全運転をサポートするあんしんパッケージを、全車で標準採用しました。
ボディカラーに、新色のイノセントブルー・メタリックが追加されています。
カタログ燃費は、FFが24.0〜22.2km/L、4WDが23.2〜21.2km/Lです。
減速中からエンジンを自動的にストップさせるなど、アイドリングシステムがさらに進化しています。
2015年2月モデル
2015年2月発売モデルは、エクステリアをより親しみやすく、上質なデザインに変更しました。
ボディカラーに新色のプレミアムピンク・パールを用意し、2トーンカラーにブラウンルーフを追加しています。
カタログ燃費は、FFが24.4〜22.6km/L、4WDが23.6〜21.4km/Lです。
2015年11月モデル
2015年11月発売モデルは、赤外線を軽減するガラスをすべての窓に採用しました。
ボディカラーに新色のブリティッシュグリーン・パールを追加し、2トーンカラーにプレミアムアイボリー・パール&ブラウンを追加しています。
カタログ燃費は、FFが24.4〜22.6km/L、4WDが23.6〜21.4km/Lです。
N-BOX+の燃費を向上させるには
実燃費は道路状況によって変動するため、カタログ燃費よりも低くなってしまうのが一般的です。
N-BOX+の燃費を向上させる方法について解説します。
安全運転を心がける
丁寧で安全な運転は、燃費効率に大きく貢献します。
ホンダの車は、一部豪雪地帯を除いて、暖機運転をする必要はありません。
燃費の良し悪しは、発進時のアクセルワークによって差が生まれます。
アクセルを踏み込むのではなく、優しく触れるような感覚で扱うことが大切です。
AT車はブレーキから足を離して、クリープ現象を利用しながら発進することを心がけましょう。
走り出した後は、ブレーキを多用せず一定の速度で走行することが重要です。
減速の際にはエンジンブレーキを利用すると、燃費がよくなります。
適切なメンテナンスの実施
燃費をよくするためには、定期的なメンテナンスの実施が必要になります。
-
・タイヤの空気圧チェック
・エンジンオイルの交換
・エアクリーナーエレメントの点検
タイヤは空気圧が低下すると、転がり抵抗によるエネルギーロスが発生してしまい、燃費の低下が大きくなります。
エンジンオイルが汚れると、エンジンの燃焼効率が低下します。
エアクリーナーエレメントが汚れてしまうと、エンジンにもゴミが入り込み、正常な燃焼ができなくなってしまうでしょう。
走る前の準備を怠らない
車に乗る前にまず確認したいことは、不要な荷物をおろすことです。
車体重量が重ければ重いほど、燃費は悪くなります。
また、事前にナビで最適な道を検索しておけば、道に迷って無駄な燃料を消費することがありません。
効率的なドライブルートを設定しておきましょう。
N-BOX+とライバル車の燃費を比較
最後に、ライバル車との燃費を比較します。
ダイハツ タント
タントは、室内空間の広さと視界のよさが特徴の軽トールワゴンです。
エンジンなどのパワートレーンが大幅に改良され、基本性能の高さが際立っています。
カタログ燃費は、2WD車が26.4km/L、4WD車が25.1km/Lです。
どちらの駆動方式でも、燃費はタントの方が優れています。
スズキ スペーシア
スペーシアは、手頃なファミリーカーとして女性から人気の高い軽トールワゴンです。
広くて快適な室内空間と、高い操縦安定性、快適な乗り心地が魅力になります。
カタログ燃費は、2WD車が22.2km/L、4WD車が20.2km/Lです。
どちらの駆動方式でも、N-BOX+の方が燃費よいことが分かります。
日産 ルークス
ルークスは、広い室内空間と便利で快適な使い勝手のよさが特徴の軽トールワゴンです。
エクステリアとインテリアは、高級感のあるデザインを採用しています。
カタログ燃費は、2WD車が21.0km/L、4WD車が18.8km/Lです。
どちらの駆動方式でも、N-BOX+の燃費が優れていました。
まとめ
今回は、N-BOX+の基本情報と、燃費性能について解説しました。
N-BOX+は販売が終了しているモデルですが、現行モデルのライバル車と同等の燃費性能を持っています。
カラー展開も豊富で、走行性能や安全装備も充実しているので、中古市場でも人気が高くなっています。
燃費や装備、性能に違いがあるので、好みのグレードを選択しましょう。





全てのメーカーから買取相場を探す