
オデッセイは、快適な乗り心地と広い室内空間が魅力のミニバンですが、燃費性能も気になるポイントです。
「カタログ通りの燃費は出るのか」「街乗りや高速ではどのくらい燃料を使うのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、オデッセイのカタログ燃費と実燃費の違いを解説し、燃費を良くする運転方法や節約のコツ、さらにライバル車との燃費比較も紹介します。
購入やカーリースの検討時に役立つ情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
オデッセイの燃費スペック
オデッセイはファミリー層に人気のミニバンで、広い室内空間や快適な走行性能が魅力です。
ただし、車体サイズやエンジン仕様によって燃費性能は異なるため、購入前に正しい数値を把握しておくことが大切です。
ここでは、カタログ燃費について詳しく解説します。
カタログ燃費
オデッセイのハイブリッドモデル「e:HEV」シリーズのカタログ燃費は、WLTCモードおよび走行シーンごとに以下の通りです。
- e:HEV ABSOLUTE
・WLTCモード:19.9km/L
・市街地モード:19.6km/L
・郊外モード:20.8km/L
・高速道路モード:19.5km/Le:HEV ABSOLUTE・EX
・WLTCモード:19.6km/L
・市街地モード:19.2km/L
・郊外モード:20.6km/L
・高速道路モード:19.1km/Le:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION
・WLTCモード:19.6km/L
・市街地モード:19.2km/L
・郊外モード:20.6km/L
・高速道路モード:19.1km/L
WLTCモードで約19km/L前後と、ミニバンとしては燃費性能が高めです。
市街地走行でも比較的安定した燃費を実現しており、通勤や買い物、家族でのレジャー利用でも経済性が期待できます。
オデッセイの実燃費の目安
オデッセイの燃費は、カタログ値だけでなく実際の走行環境によっても変動します。
実際の走行データをもとにした平均実燃費は 約15km/Lです。
カタログ燃費が約19.9km/Lに対しての達成率はおよそ 79% となっています。
これは同クラスのミニバンの中でも標準的な数値で、燃費性能はセレナ e-POWERなどのライバル車とほぼ同等レベルです。
なお、渋滞の多い市街地走行や、荷物を多く積んだ状態では燃費が低下する傾向がありますが、穏やかな加速やこまめなメンテナンスを意識することで燃費を維持しやすくなります。
オデッセイの燃費と環境性能の関係
オデッセイの燃費は、単にガソリン代を抑えるだけでなく、環境への影響とも密接に関わっています。
燃費が良い車は燃料消費量が少ないため、CO₂排出量も低く、地球温暖化対策の観点でもメリットがあります。
特にハイブリッドモデルは、効率的にエネルギーを使用する設計になっており、街乗りや長距離走行の両方で燃費性能が高く、ガソリンモデルよりも環境負荷を抑えることが可能です。
また、オデッセイにはアイドリングストップ機能や燃費支援機能が搭載されており、日常の運転中でも無駄な燃料消費を減らすことができます。
燃費性能と環境性能の両立は、家計にも地球にも優しい選択となります。
燃費が悪くなる要因と注意点
オデッセイの燃費を悪化させる要因には、主に以下があります。
・急加速・急ブレーキの多い走行
・荷物の過積載や乗車人数の増加
・空気圧不足やタイヤ摩耗などのメンテナンス不良
・坂道や渋滞の多い道路での走行
オデッセイの燃費を効率的に保つには、走行方法や車両の状態が大きく影響します。
ここでは燃費が悪化しやすい要因と、それぞれの対策を解説します。
急加速・急ブレーキの多い走行
急加速や急ブレーキを繰り返す走行は、エンジンやブレーキに大きな負荷をかけるため、燃費が悪化しやすくなります。
スムーズなアクセル操作と、前方の状況を予測した運転を心がけることで、燃料消費を抑えられます。街乗りや信号の多い道では特に注意が必要です。
荷物の過積載や乗車人数の増加
車両に荷物を詰め込みすぎたり、多人数で乗車したりすると、車体の重量が増加しエンジン負荷が高まります。
その結果、燃費は低下します。
不要な荷物は下ろす、荷物は効率よく配置するなどの工夫で、燃費の改善が可能です。
空気圧不足やタイヤ摩耗などのメンテナンス不良
タイヤの空気圧不足や摩耗は転がり抵抗を増やし、燃費を悪化させます。
また、エンジンオイルやエアフィルターの汚れも燃費に影響します。
定期的な点検・交換で車両のコンディションを整えることが重要です。
坂道や渋滞の多い道路での走行
坂道や渋滞など負荷の大きい道路では、エンジンにかかる負荷が増加し燃費は悪化します。
長い坂道では一定速度を意識した運転、渋滞時にはアイドリングストップや無駄な加減速を避ける工夫が有効です。
オデッセイの燃費を良くするためのポイント
オデッセイの燃費を維持・向上させるためには、運転の仕方や日々の使い方、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、燃費を改善するための具体的なポイントを解説します。
急加速・急ブレーキを避けて安定した運転を心がける
燃費を良くする最も基本的な方法は、スムーズな運転です。
急加速や急ブレーキを繰り返すとエンジンに負荷がかかり、燃料消費が増加します。
発進時はゆっくりアクセルを踏み、一定速度を保つよう意識すると、燃費が安定しやすくなります。
荷物の量を減らして車体を軽くする
荷物の多さは車両の重量に直結します。
不要な荷物を積んだままにしておくと、エンジンに余分な負荷がかかり燃費が悪化します。
旅行や買い物のあとには荷物を整理し、できるだけ軽い状態で走行するようにしましょう。
タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気圧が低いと転がり抵抗が増え、燃費が悪化します。
月に1回程度は空気圧をチェックし、指定値を維持することが大切です。
また、タイヤの摩耗も燃費に影響するため、溝の減り具合を定期的に確認しましょう。
アイドリングストップやエアコン設定の工夫
信号待ちや渋滞時には、アイドリングストップ機能を積極的に活用することで燃料の無駄を防げます。
また、エアコンを強めに設定するとエンジン出力が増し、燃費に影響します。
外気温に応じて適切な温度を保つことで、快適さと省エネを両立できます。
定期的なメンテナンスで車の性能を保つ
エンジンオイルやエアフィルターの汚れも燃費に直結します。
定期的な交換・点検を行うことでエンジン効率を高め、燃費低下を防ぐことができます。
また、点火プラグやブレーキの状態なども合わせて確認すると、車全体の性能維持につながります。
燃費以外で意識したい維持費の節約ポイント
燃費改善だけでなく、日々の車の使い方や管理を工夫することで、オデッセイの維持費をさらに抑えることができます。
燃料以外にかかる費用に目を向けることで、長期的なコストを軽減できます。
保険や税金の見直し
車両保険や自動車税の内容を見直すことで、年間の維持費を抑えられます。
無駄な補償を省いたり、条件に合ったプランに変更することでコスト削減が可能です。
定期点検・整備の計画的実施
オイル交換や点火プラグ、バッテリーなど、消耗品を計画的に交換することで、故障リスクを減らし高額修理を防げます。
予防整備は長期的な節約につながります。
カー用品の効率的な使用
荷物やキャリアの積みすぎ、重いアクセサリー類の常用は燃費やタイヤ摩耗に影響します。
不要な荷物は積まず、必要なものだけに絞ることが節約につながります。
駐車環境の工夫
直射日光や雨風にさらされる環境では、車体やタイヤの劣化が早まります。
屋根付き駐車場や日よけの活用で、劣化による修理費や交換費を減らすことができます。
他車種との燃費比較
オデッセイを購入する際、燃費は重要な比較ポイントのひとつです。
特に同じミニバンカテゴリのアルファードやステップワゴンと比較することで、燃費性能や使い勝手の違いを把握できます。
ここでは、各車種の燃費特徴を解説し、自分のライフスタイルや優先したいポイントに合わせた車選びの参考にしてみてください。
アルファードとの燃費比較
アルファードは大型で豪華な装備が多く、燃費はやや低めです。
- オデッセイ
・ハイブリッドモデル:WLTCモードで約19km/L前後アルファード
・ガソリンモデル:WLTCモードで10.6km/L
・ハイブリッドモデル:WLTCモードで約17~18km/L前後
オデッセイのハイブリッドモデルは約18km/L前後で、街乗りから長距離まで経済的に利用可能です。
そのため、燃費重視ならオデッセイが有利ですが、豪華な内装や快適装備を重視する場合はアルファードが選ばれやすいです。
ステップワゴンとの燃費比較
ステップワゴンは室内空間の広さと燃費のバランスが取れているのが特徴です。
- オデッセイ
・ハイブリッドモデル:WLTCモードで約19km/L前後ステップワゴン
・ガソリンモデル:WLTCモードで約11~13km/L
・ハイブリッドモデル:WLTCモードで19km/L前後
オデッセイのハイブリッドモデルと比べると燃費は若干劣りますが、ステップワゴンはコンパクトなサイズで運転しやすく、日常使いから家族での遠出まで幅広く対応できます。
広さと燃費のバランスを重視するならステップワゴンも検討候補になります。
燃費を重視したミニバン選びのポイント
家族や荷物が多いミニバンは非常に便利ですが、毎日の通勤や買い物、長距離ドライブでのガソリン代も無視できません。
燃費を意識した車選びは、経済面だけでなく日々の快適な運転にもつながります。
ここでは、燃費を重視してミニバンを選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
用途に合ったエンジン選択
燃費を考えるなら、まずは用途に合ったエンジンを選ぶことが大切です。
街乗りや短距離走行が中心の場合は、ハイブリッド車がおすすめです。
ハイブリッドは短距離でも燃費効率が高く、ガソリン代の節約に効果的です。
一方で、荷物や乗車人数が多くなる場合は、パワーに余裕のあるガソリン車も検討しましょう。
走行シーンに応じてエンジンタイプを選ぶことで、快適さと燃費の両立が可能になります。
サイズと燃費のバランス
車体サイズも燃費に大きく影響します。
大型のミニバンは広さや快適性を確保できる反面、燃費は落ちやすくなります。
そのため、必要な広さを確保しつつ、できるだけコンパクトな車体を選ぶことがポイントです。
家族構成や荷物の量に合わせて、最適なサイズを見極めることが燃費向上につながります。
走行条件を意識
普段の走行スタイルによって、燃費の良さは変わります。
通勤や買い物など短距離の走行が中心であれば、ハイブリッド車が有利です。
逆に、長距離ドライブや高速道路の利用が多い場合は、一定速度で走行しやすいガソリン車も選択肢に入ります。
自分の普段の走行条件を考慮して車を選ぶことが、燃費の良いミニバン選びにつながります。
積載量や装備の影響
荷物の量や快適装備の重量も燃費に影響します。
頻繁に荷物を積む場合や、快適装備が多いモデルでは、燃費効率が低下することがあります。
そのため、積載量や装備の影響を考慮して、燃費性能の高いモデルを選ぶことが大切です。
まとめ
オデッセイは広い室内空間や快適な走行性能を兼ね備えたミニバンであり、燃費面でもハイブリッドモデルは特に優れています。
街乗りや長距離走行、荷物の量や乗車人数によって実燃費は変わりますが、運転方法や積載量、日常のメンテナンスを意識することで効率よく燃料を節約できます。
また、アルファードやステップワゴンなど他のミニバンと比較すると、オデッセイはサイズと燃費のバランスが良く、日常使いから長距離ドライブまで幅広く対応できるのが魅力です。
燃費を重視する場合は、ハイブリッドモデルや適切な運転・使い方を意識することで、経済的で快適なカーライフを実現できるでしょう。





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