中古車は新車よりも低価格で購入できることや早く納車できることなどから、中古車の購入を選ぶ方も多いです。
しかし、中古車を購入する際には、いくつかの点に注意しなければなりません。
そこで本記事では、中古車購入における注意点やおすすめの購入先についてご紹介していきます。
中古車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
購入を避けるべき中古車
ここでは、購入を避けるべき中古車について解説していきます。
事故車・修復歴車
事故車や修復歴車とは、事故などで車の骨格にあたる部分が損なわれたり、傷を受けたりしたことのある車です。
修復歴を持つ車は車種情報にその事実を記載する義務があります。
相場よりも低価格の値段で販売されている点は魅力的ですが、機能や安全性を考えると事故車や修復歴車は推奨しません。
たとえ試乗で問題がなかったとしても、骨格部分に損傷がある場合は、購入後に想定外の不具合や故障に繋がる恐れがあります。
冠水車
冠水車とは水害を受けた車のことで、台風などによる水没をしたことのある車を指します。
冠水車は電気系に不具合が生じるケースが多く、高額な修理費がかかります。
冠水車は修復歴車と明記されないため、自分で判断しなければなりません。
冠水車と見抜くポイントは、シートベルトを限界まで引き出して水泥のような染みがあるか、空調を切った状態で雑菌の繁殖した雑巾のような臭いがするかどうかです。
どちらかに当てはまる場合は、冠水車である可能性があるため、購入は避けましょう。
塩害車・雪害車
塩害車とは沿岸地域で潮風のダメージを受けた車、雪害車は積雪地域で雪によりダメージを受けた車です。
塩害車や雪害車は錆が発生しやすくなります。
購入したときには問題がなくとも、数年で錆がひどくなり、乗れなくなってしまう恐れがあるため注意が必要です。
特に車の骨格部分や内部の重要部分に錆が発生すると、車の機能に支障をきたします。
ボディのサビはコーティングで隠せることも多いため、エンジンルームなどの普段見ないような箇所までチェックしておきましょう。
試乗時に違和感を感じた車
中古車販売店でも購入前に試乗ができる店舗があります。
見た目だけで中古車を判断するのは難しいため、試乗するのがおすすめですが、試乗が出来ない場合にはエンジンをかけてみることも大切です。
エンジンがスムーズにかからない場合には、いずれ大きな事故や修理に高額な費用が発生する可能性があります。
試乗ができた場合には、スピードを調節しながらギアやミッションのかかり具合を確認しましょう。
何かしら違和感を覚える場合には、購入は避けるのがおすすめです。
中古車選びの注意点
ここでは、中古車を選ぶ際の注意点について解説していきます。
年式と走行距離
走行距離とは、今までその車がどれだけの距離を走ったかを示すものです。
中古車は走行距離が長くなるほど、値段が低くなる傾向にあります。
1年ごとに1万km走行距離が増えるのが一般的で、10万km程度が寿命でしょう。
しかし、実際には走行距離が10万kmを超えていても、修復歴車などを除けば全く問題なく走ることがほとんどです。
新しさや綺麗さを重視する場合は3万km〜7万km、価格の安さを重視する場合は8万km〜12万kmで選ぶと良いでしょう。
内外装のチェック
中古車を購入する前に、内外装をチェックしましょう。
外装のチェックポイントは以下のとおりです。
- ・ボディに傷や凹みなどがないか
・ボディの下部に錆がないか
・ガラスに傷が付いていないか
・タイヤの劣化具合はどれくらいか
・エンジンルームがきれいか
・トランク、ボンネット、ドアの隙間や開閉に問題がないか
つづいて、内装のチェックポイントは以下のとおりです。
- ・シートの汚れや臭い、痛みがないか
・ドアやエアコン、ハザード、ウインカー、ナビ・オーディオが作動するか
・トランクルームの汚れやカビ、臭いがないか
・ハンドルの状態、操作性、握りやすいか
タバコなどの臭いは、販売店でクリーニングや臭い対策を行ったとしても、簡単には取れないケースが多いといえます。
整備記録簿の有無
整備記録簿とは、修復歴や12カ月点検、24ヶ月点検などの法定点検の際に行ったメンテナンスの記録を確認できるノートです。
オイルやバッテリーなどの消耗品がどのくらいの頻度で交換されているか、どのような修理を受けたのかなどが記載されているため、車の状態が判断できます。
紛失してしまったケースや点検した工場が発行していないケースもありますが、整備記録簿がある中古車であれば、過去の記録が分かるため、より安心して購入できるでしょう。
車検の残期間
車検は残っている期間が長いほど、次回の車検までの時間があるため、おすすめです。
購入する時点で車検が残っていない場合には、車体本体価格や保険料などに加えて、車検費用も必要になります。
少しでもお得に購入するためには、車検が長い車を選びましょう。
諸費用
中古車を購入する際には車両本体価格だけでなく、諸費用も必要です。
諸費用は何か、いくらかかるのか、諸費用を抑える方法について解説していきます。
諸費用はいくらかかるのか
諸費用とは、主に以下のようなものを指します。
- ・車を登録する際にかかる税金や印紙代などの法定費用
・名義変更などの代行費用
・納車準備費用
・納車陸送費
上記のような諸費用が販売店側に発生しているため、見積書に計上されることが一般的です。
なかには、車両本体価格を低く設定して注目を集め、諸費用を高く設定している店舗もあります。
諸費用を入れると、支払総額は他店と大差がない場合や、反対に高額になってしまうケースもあるため、注意が必要です。
諸費用はホームページや店舗で価格を確認するだけでは把握できない場合もあるため、購入前に必ず見積書をもらいましょう。
諸費用を抑える方法
諸費用は大きく分けると、法定費用と販売店の手数料の2種類です。
法定費用は値段が決まっているため、値下げはできません。
しかし、販売店の手数料は店舗が購入者に対して行うサービスいわば代行手数料なので、購入者自身で行えば、費用を省くことができます。
たとえば、車庫証明手続きや納車の手数料に関しては、購入者自身が車庫証明書発行の手続きを行い、車の引渡しを店舗で行えば、手数料はかかりません。
また、販売店に値引き交渉すれば、値引きしてもらえる可能性もあります。
購入者自身で行えるものは自分で行い、代行してもらうものに関しては値引き交渉をしてみるのがおすすめです。
ローンの相談の可否
中古車を購入する際に、ローンを利用したいという方もいるかと考えられます。
ローンを組みたい場合には、販売店に確認してみましょう。
ローンはローンの種類や金融会社、条件などによって金利が異なるため、注意が必要です。
中古車購入の契約に関する注意点
ここでは、中古車購入の契約に関する注意点について解説 していきます。
見積書は要確認
見積書には、各種税金、保険、整備費用など多数の項目がありますが、1つ1つ確認しておきましょう。
特に注意する項目は、諸費用です。
諸費用には見積書の項目にない細かい手数料が記載されていることもあり、販売店側が調整しやすい項目です。
悪質な中古車販売店の場合には、車両の本体価格は非常に低価格ですが、高額で不明朗な諸費用が上乗せされている恐れがあります。
不自然なほど諸費用が高額な場合には、販売店に直接確認しましょう。
中古車購入の際に必要な書類
中古車購入の際に必要な書類は、以下のとおりです。
- ・印鑑登録証明書
・実印
・車検証
・車庫証明書
・委任状
・自賠責保険証明書
・住民票の写し(発行から3か月以内)
取得に時間がかかったり、窓口で受け取る場合には営業時間が限られていたりと、準備に手間取る可能性も考えられます。
余裕を持って用意しておきましょう。
保証内容を確認する
中古車を購入する際には、販売店が保証をつけてくれます。
たとえば、部品の不具合を無償で修理してくれたり、消耗品の交換をしてくれたりなどがあげられます。
販売店によって保障内容は異なるため、保証期間や距離、保証対象をきちんと確認しておきましょう。
中古車をお得に購入するには
ここでは、中古車をお得に購入できる時期について解説していきます。
中古車が安い時期は4月~5月
中古車販売価格は、市場の需要に応じて変動しますが、1年のなかで4月〜5月が中古車を最もお得に購入できる時期だといわれています。
4月〜5月にかけて中古車販売価格が安くなるのは、新生活の準備が始まる2月〜3月を過ぎた直後であることや、ディーラーの決算期をすぎた頃だからです。
もし購入時期を調整できるのであれば、4月〜5月に購入するのが良いでしょう。
フルモデルチェンジ後も安い
車は時代に応じた性能やデザインに変更するために、5年〜7年程度の周期でフルモデルチェンジを行うのが一般的です。
フルモデルチェンジノアとは、新モデルへ乗り換える方が多く、前モデルの中古車が市場に出回ります。
新車ディーラーは新モデルへの販売を強化し、前モデルを売り切ろうとするため、前モデルの販売価格を下げることが多いです。
中古車販売価格は市場の需要以外に、新車価格に連動する部分も大きいため、中古車販売価格も下がり、お得に入手することが可能です。
ディーラーの試乗車・代車落ちを狙うのもおすすめ
ディーラーの試乗車とは、ディーラーで試乗車として利用されていた車で、代車落ちとは、ディーラーで代車として使用されていた車です。
どちらも一般的に同じ年式の中古車よりも走行距離が短く、ディーラーによる整備やメンテナンスもきちんとされているため、状態は非常に良いといえます。
通常の中古車と比較すると格安な値段とはいえませんが、安心して乗れることを考えると、コストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
中古車はディーラーで購入すべき?
ここでは、中古車をどこで購入するか迷っている方向けに、ディーラーと中古車販売店を比較していきます。
ディーラーと中古車販売店の比較
購入先 | ディーラー | 中古車販売店 |
メリット | ・車の状態が良い
・保証やアフターサービスが整っている |
・ディーラーよりも値段が安い
・ディーラーよりも車の選択肢が多い |
デメリット | ・自社メーカーしか取り扱っていない
・中古車販売店よりも値段が高い |
・車の品質は店舗によって異なる |
おすすめな方 | 安心感を重視する方 | 値段や選択肢の広さを重視する方 |
中古車販売店の選び方
ここでは、中古車販売店の選び方について解説していきます。
ホームページを確認する
ホームページを確認すると、在庫車両がどのくらいあるのか、どんな車があるのかを見ることができます。
在庫が多いほど選択肢が増えるため、できるだけ取扱台数の多い販売店を選びましょう。
口コミを確認する
口コミには、店舗での購入者の実際の声が掲載されています。
口コミを調べることで、信頼できる販売店かどうかを判断しましょう。
店の雰囲気やスタッフの対応を確認する
店舗の雰囲気やスタッフの対応も良い店舗であるかの判断材料の1つです。
たとえば、質問に対して納得できる返答がもらえるかどうかなどがあげられます。
質問や疑問に対してはっきりとした答えが返ってこない場合には、注意が必要です。
試乗してみる
実際に運転することで、ブレーキの効き具合やエンジンのかかり具合、異音の有無などが分かります。
試乗を勧めてくれる店舗であれば、安心して購入できます。
今乗っている車を高く売って中古車を購入する方法
ここでは、車を高値で売却して車を購入する方法と、それぞれの特徴について解説していきます。
ディーラーに下取りを依頼する
今乗っている車を下取りに出すことで、中古車購入の代金に充てることができます。
ただし、ディーラーで下取りする際には、下取りで得られる代金をすべて中古車購入に使用しなければなりません。
また、下取りしたディーラーで購入しなければならないなどの制限があります。
買取店に依頼する
中古車の買取を行っている専門店に依頼することも可能です。
下取りと違って、売却した代金を必ずしもすべて中古車購入に充てる必要はありません。
また、ディーラーの下取りよりも高い金額で買い取ってくれることがほとんどです。
一括査定を依頼する
一括査定を利用すれば、一度の手続きで複数の店舗の査定を依頼することができます。
また、最も査定額の高い店舗で買い取りしてもらうことが可能です。
CTN一括査定を利用すれば大手から地域密着型まで、600社以上の提携業者に査定が依頼できます。
CTN一括査定なら自動車業界14年以上の実績があるため、安心して車を売却できます。
一括査定サイトの利用料や手数料は無料で、紹介数は高価買取店3社のみなので、営業電話が何件もかかってくる心配はありません。
CTNのネットワークにより、全国どこに住んでいても対応できます。
一括査定サイトを利用した車の売却を検討している方は、ぜひCTN一括査定をご利用ください。
まとめ
中古車購入は、新車よりも低価格で手元に早く車が来るなどのメリットがありますが、注意しなけばならない点が多数あります。
中古車購入で失敗しないためにも、きちんと注意点を守りましょう。