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ポルシェ911の燃費を調査してみた!カタログ燃費や実燃費、歴代モデルまでを詳しく紹介

  • 更新日: 2025年12月10日 公開日: 2025年11月27日


スポーツカーの代名詞とも言われる「ポルシェ911」は、圧倒的な走行性能と美しいデザインで世界中のファンを魅了してきました。

その一方で「燃費って実際どうなの?」と気になる方も多いはずです。

本記事では、911のカタログ燃費から実燃費、歴代モデルごとの燃費、ライバル車との比較まで詳しく解説します。

911らしい走りと燃費のバランスを考えて購入を検討中の方は、ぜひ最後まで読んで判断材料にしてください。

ポルシェ911はどんな車?

ポルシェ911は、長い歴史を持つ有名なスポーツカーです。

力強い走りができるのに、普段の街乗りでも使いやすいのが魅力。

どんな道でも安定して走れるように、最新モデルでは車体の幅を広げたり、軽くしたりといった工夫が施されています。

クーペやオープンタイプなど種類もたくさんあり、自分に合ったモデルを選べるのもポイントの一つです。

スポーツカーが初めての人でも魅力を感じやすい1台です。

ポルシェ911は6つのモデルが存在する

ポルシェ911は、豊富なモデルがラインナップされているところも特徴の一つです。

具体的には、以下の6つのモデルが存在します。

  • ・「カレラ」:日常も走りもこなす万能モデル
    ・「カブリオレ」:オープンエアを楽しめる開放系911
    ・「タルガ」:クーペとオープンの良いとこ取りモデル
    ・「GT3」:サーキット志向の本格ハードモデル
    ・「ターボ」:圧倒的な加速力が売り
    ・「スピリット」:911らしさを純粋に追求した特別モデル

どのモデルにも共通しているのは「走る楽しさ」を中心に設計されていることです。

それぞれのモデルは走りのキャラクターが大きく異なるため、求める体験によって選び方も変わります。

2024年にはハイブリッドモデル「カレラGTS」が登場

ポルシェ911は、2024年にハイブリッドモデル「カレラGTS」が登場しました。

カレラGTSは、ポルシェ911のカレラをベースにハイブリッドシステムを搭載した、燃費性能と優れたパワーを両立させたモデルです。

通常のカレラよりも最高出力が30ps、最大トルクが40Nmアップしており、よりスポーティな特徴が際立っています。

そのパフォーマンスの進化は、電動化時代でもスポーツカーの楽しさを追求するポルシェの姿勢を象徴しています。

現行ポルシェ911の燃費

ここからは、本題であるポルシェ911の詳しい燃費数値をみていきましょう。

ポルシェ911は、2019年に登場した8代目モデルが現行となります。

具体的なカタログ燃費と実燃費は次のとおりです。

カタログ燃費

まず、カタログ燃費は次の表のようになっています。

モデル カタログ燃費
カレラ 10.0km/L
カブリオレ 10.0km/L
タルガ 11.0km/L
GT3 13.0km/L
ターボ(Turbo S) 11.0km/L
スピリット 11.0km/L

※参考値となりますので正確な数値とならない可能性があります

全体的にみると10.0〜13.0km/Lとなっており、スポーツカーの中では高めの燃費数値となっています。

実燃費

続いて、実燃費をみていきましょう。

モデル カタログ燃費
カレラ 10.02km/L
カブリオレ 8.59km/L
タルガ
GT3 7.25km/L
ターボ(Turbo S)
スピリット

※参考:「e燃費」

実燃費では、カレラがカタログ燃費と同等の数値であることが分かります。

そのほかのモデルはカタログ燃費よりも下がりますが、カブリオレは1.5km/L程度の差ですので、燃費性能が悪いとは言えないでしょう。

一方、GT3はカタログ燃費よりも、半数程度燃費の低下がみられました。

歴代ポルシェ911の燃費

ポルシェ911は、60年以上の歴史を持つブランドの中心的モデルです。

1963年の誕生以来、以下のようなさまざまなモデルが登場してきました。

  • ・初代(通称: 901型、911型): 1964年に登場
    ・2代目(通称: 930型): 1974年に登場
    ・3代目(通称: 964型): 1989年に登場
    ・4代目(通称: 993型): 1993年に登場
    ・5代目(通称: 996型): 1997年に登場
    ・6代目(通称: 997型): 2004年に登場
    ・7代目(通称: 991型): 2011年から2019年

ここでは、歴代ポルシェ911の詳しい燃費を紹介していきます。

なお、初代と2代目モデルは調査したところ記載がありませんでしたので、ご了承ください。

3代目(通称: 964型)

3代目ポルシェ911の燃費は、次のとおりです。

モデル カタログ燃費 実燃費
911 13.52km/L

3代目ポルシェ911は通常モデルのみ記載があり、実燃費が13.52km/Lとなっていました。

カタログ燃費の記載がなかったため参考値となりますが、現行モデルよりも優れた数値となっています。

4代目(通称: 993型): 1993年に登場

4代目ポルシェ911の燃費は、次のとおりです。

モデル カタログ燃費(10・15モード) 実燃費
カレラ 7.2km/L 7.66〜9.68km/L

4代目はカレラのみの記載でした。

カタログ燃費と実燃費を比較すると、実燃費のほうが高い数値となっていました。

5代目(通称: 996型): 1997年に登場

5代目ポルシェ911の燃費は、次のとおりです。

モデル カタログ燃費(10・15モード) 実燃費
カレラ / タルガ 6.8〜7.2km/L 7.44km/L
カレラS 7.8km/L
カレラ4S 7.0km/L
GT2 7.7km/L

5代目のカタログ燃費は、7.0km/L前後となっています。

4代目と同様に、実燃費がカタログ燃費よりも高い数値となっています。

6代目(通称: 997型): 2004年に登場

6代目ポルシェ911の燃費は、次のとおりです。

モデル カタログ燃費(10・15モード) 実燃費
911 7.3〜7.5km/L 8.39km/L
カレラ / タルガ 7.5〜8.1km/L 7.97〜8.17km/L
カレラS 7.2km/L
カレラ4S 6.9〜7.3km/L(JC08モード)
GT2 7.7km/L

6代目以降のポルシェ911は、カタログ燃費が少し向上しています。

特にカレラとタルガ、そしてカレラ4の3つが5代目よりも0.3〜0.5km/L程度高い数値です。

また、実燃費に関してもやや向上していることが分かります。

7代目(通称: 991型): 2011年から2019年

7代目ポルシェ911の燃費は、次のとおりです。

モデル カタログ燃費(10・15モード) 実燃費
カレラ 9.4〜12.8km/L 8.94km/L
カレラS 9.21km/L
カブリオレ 12.5km/L(JC08モード)
カレラ4 10.0〜12.2km/L

7代目になると、さらに燃費が向上しています。

カレラは6代目と比べて、およそ2.0〜5.5km/Lと大幅に向上しています。

実燃費に関しても少しではありますが、高い数値に上がっています。

ポルシェ911とライバル車との燃費を比較

燃費の良し悪しは、車選びを左右する重要なポイントです。

ポルシェ911が実際にどの程度の燃費性能を持つのかを知るために、同じ価格帯・性能帯のスポーツカーとも比べてみましょう。

【日産】GT-R

日産のGT-Rの燃費は次のとおりです。

GT-R ポルシェ911
7.8km/L 10.0〜13.0km/L

GT-Rの排気量3.8L6速エンジンを搭載しています。

燃費を比較すると、どのモデルをとってもポルシェ911のほうが高い数値となっています。

【BMW】M4

BMWのM4の燃費は、次のとおりです。

M4 ポルシェ911
9.6〜10.1km/L 10.0〜13.0km/L

M4のエンジンは、排気量3.0Lの6速と8速エンジンがラインナップされています。

燃費を比較すると、ポルシェ911のほうが少し高い数値となっています。

【トヨタ】GR86

トヨタのGR86の燃費は、次のとおりです。

GR86 ポルシェ911
11.7〜12.0km/L 10.0〜13.0km/L

GR86のエンジンは、すべてのモデルで2.4L6速エンジンが採用されています。

燃費を比較すると、排気量が911より少ない分、燃費数値もGR86のほうが優れているモデルが多くなっています。

ポルシェ911の燃費を良くする方法

優れた走行性能を持つポルシェ911ですが、少しの意識で燃費を大きく改善できます。

特に911は加速力が強く、つい踏み込みたくなる場面も多いため、日常の運転習慣を見直すことが重要です。

ここでは、911の走りを楽しみつつ燃費を無理なく向上させる方法を紹介します。

急な発進や急ブレーキをしない

ポルシェ911はわずかなアクセル操作でも力強く加速するため、無意識のうちに強く踏み込んでしまうことも多いでしょう。

しかし、急加速は燃料消費を大きく増やす原因です。アクセルをゆっくり踏み、自然なスピードの伸びを活かして走ることで燃費は安定します。

また、減速時は早めにアクセルを離してエンジンブレーキを使うと、燃料カットが働き無駄な消費を抑えられます。

速度を一定にキープする

燃費を改善するには、速度の変化をできるだけ少なくすることが重要です。

ポルシェ911は加速の伸びがよい分、速度が上下しやすいので注意が必要です。

アクセル操作を安定させることで無駄な加減速が減り、結果として燃料の消費が抑えられます。

車間距離を一定に保つよう意識する

燃費を良くするには、十分な車間距離をキープすることが欠かせません。

距離が狭いと前を走る車の動きに合わせて頻繁に加速・減速を繰り返す必要があり、911のパワフルなエンジンほど燃料を無駄にしてしまう傾向にあります。

前方の数台先の動きを観察することで、スムーズな速度調整ができ、結果的に燃費向上にも繋がります。

無駄なアイドリングを減らす

車が動いていない状態でも燃料を使ってしまうのがアイドリングです。

パワフルな911はアイドリング時の消費量も多く、無駄なエンジン稼働は避けたいところです。

停車が長くなりそうな場面ではエンジンを止めるだけで燃費改善が期待できます。

不要な荷物を減らす

不要な荷物を積んでいると、車が重くなりエンジン効率が悪化します。

スポーティな走りが魅力の911でも、重さは燃費に直結しますので、トランクや後席に置きっぱなしの物はできるだけ減らすことが大切です。

こまめに整理して負担を減らしましょう。

タイヤの空気をこまめにチェックする

タイヤの空気が減っていると走りの軽さが損なわれ、燃費も悪化します。

ポルシェ911は性能を引き出すためにも適切な空気圧管理が重要です。

セルフスタンドでも調整できるので、気付いたときはすぐにチェックしましょう。

ポルシェ911の価格

ポルシェ911の燃費を調査している方は、車両価格といった初期費用も知っておきたいポイントです。

以下に、新車と中古車に分けた価格を紹介しますので参考にしてください。

新車価格

モデル 新車価格
カレラ 18,530,000〜24,920,000円
カブリオレ 21,100,000〜27,460,000円
タルガ 26,330,000〜28,680,000円
GT3 33,780,000円
ターボ(Turbo S) 36,350,000〜39,410,000円
スピリット 33,410,000円

中古車価格

モデル 中古車価格
カレラ 1,980,000〜95,640,000円
カブリオレ 3,790,000〜64,600,000円
タルガ 4,850,000〜39,100,000円
GT3 14,784,000〜53,990,000円
ターボ(Turbo S) 6,600,000〜56,780,000円

ポルシェ911の1年間にかかる維持費

最後にポルシェ911を維持するための費用を紹介しておきます。

911カレラの1年間の維持費は、以下のとおりです。

項目 維持費
燃料費(1L/170円) 170,000円
自動車税(1年) 50,000円
車検費用(1年) 70,000円程度
自賠責保険(12ヶ月) 8,825円
合計 298,825円

※燃料費は170円、1年10,000kmで計算
※自賠責保険は24ヶ月を1年分にして計算

1年間の維持費は、およそ30万円となります。

ただし、こちらの金額に駐車場代や任意保険など別途かかってくるため注意しましょう。

まとめ

本記事では、ポルシェ911の詳しい燃費数値を解説し、ライバル車との比較や燃費を良くする方法を紹介していきました。

ポルシェ911は、高性能なスポーツカーでありながら、モデルや運転方法によって燃費に差があることが分かりました。

カレラやタルガなどは日常使用でも比較的燃費が安定しており、カレラGTSのハイブリッドモデルではさらに効率的な走行が可能です。

ただし、ポルシェ911は燃費よりも走りの楽しさや価値のほうが優れた車ですので、そちらも考慮しながら選ぶことが重要です。

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損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.ポルシェ911を選んだほうがよい方の特徴はどのような方ですか?

A1.ポルシェ911を選ぶのに向いている人の特徴としては、以下のような方が挙げられます。

・スポーツカーらしい走りを重視する方。
・ある程度エンジン回転を使って走る喜びを求める方。
・ブランドや歴史も重視したい方。
・他のスーパースポーツモデルほど極端な手入れや維持が必要なモデルでないほうが安心という方。

「燃費を最優先にする軽自動車やコンパクトカーで十分」という方ではなく、「性能・走る楽しさ・モデルとしての価値」も含めてクルマ選びをする方に向いています。

Q2.ポルシェ911は燃費が悪いと言われていますが、どうしてでしょうか?

A2.スポーツカーとして高性能なエンジン・駆動系・重量バランスを備えており、アクセルを踏む機会や回転数が高くなる傾向にあります。そのため、燃費性能重視のクルマと比べると「燃料消費量が多め」の傾向があります。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。 中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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