RAV4はトヨタが製造・販売しているSUVです。
タフな見た目と使い勝手のよさが魅力のRAV4ですが、燃費はよいのでしょうか。
この記事では、RAV4の燃費性能について詳しく解説しています。
RAV4の燃費をよくする方法や、ライバル車との燃費も比較しているので、購入を検討されている方は参考にしてください。
RAV4の基本情報
RAV4はどのような特徴や魅力を持つ車なのでしょうか。
デザインやボディカラー、性能などの基本情報を解説します。
デザイン
RAV4は、力強さのあるタフで無骨なSUVらしいデザインです。
ボディサイズも大きくて重厚感があるので、走る姿には迫力があります。
大胆な印象で頼もしさがあるのが、19インチタイヤとアルミホイールです。
ヘッドランプ上部で輝くLEDクリアランスランプは、精悍な眼差しを強調しています。
リヤスタイリングと一体になったリヤコンビネーションランプは、スタンスのよい後ろ姿を一段と引き立てる明快で力強いデザインです。
ボディカラー
RAV4のボディカラーは、モノトーン8色にツートーン5色の全13色展開です。
- ・プラチナホワイトパールマイカ
・シルバーメタリック
・グレーメタリック
・アティチュードブラックマイカ
・センシュアルレッドマイカ
・エモーショナルレッドⅡ
・アーバンカーキ
・ダークブルーマイカ
・アッシュグレーメタリック/アーバンカーキ
・アッシュグレーメタリック/グレイッシュブルー
・アティチュードブラックマイカ/プラチナホワイトパールマイカ
・アティチュードブラックマイカ/グレーメタリック
・アティチュードブラックマイカ/エモーショナルレッドⅡ
メーカーオプションとして設定されているカラーは、追加料金が発生します。
また、グレードによって選択できないカラーもあるのでご注意ください。
内装
運転席や助手席の足元のスペースが広いので、ゆったり足を伸ばせるほど、室内空間は広々としています。
すべてのシートに最適な素材や座面形状を採用しているため、長距離ドライブでも疲れにくくなっています。
ラゲッジスペースも580Lと大容量で、ゴルフバッグであれば4つまで積み込むことが可能です。
樹脂製になっているので、雨や雪で濡れた荷物を載せても問題はありません。
また、ラゲージ床面は高さが2段階設定であるため、載せる荷物によって使い分けることができます。
走行性能
ボディ開口部に環状骨格構造を採用しているため、振動の少ない優れた走行安定性を実現しています。
走りの質を高める高剛性ボディと、前後の軽量化による運動性能が魅力です。
最小回転半径5.5mと小回りも効くので、狭い路地や駐車場でも運転にストレスはありません。
パワーユニットは、力強い加速と燃費向上を両立した2.0Lダイナミックフォースエンジンと、優れた動力性能と低燃費の2.5Lハイブリッドシステム、高出力で低燃費な2.5Lダイナミックフォースエンジンから選択できます。
安全性能
進化し続ける次世代の予防安全装備である、Toyota Safety Senseを採用しています。
RAV4に搭載された先進機能は、次のとおりです。
- ・プリクラッシュセーフティ
・レーントレーシングアシスト
・レーダークルーズコントロール
・オートマチックハイビーム
・ロードサインアシスト
・パーキングサポートブレーキ
・ブラインドスポットモニター
グレードによって、メーカーオプションとなる機能もあります。
ドライバーの判断を補助することが目的の機能になるため、安全装備に頼った運転はやめましょう。
RAV4のカタログ燃費
RAV4には6つのグレードがあります。
パワートレインはガソリン車とハイブリッド車、プラグインハイブリッド車の3種類、駆動方式は4WDとE-Fourの2種類です。
グレードごとの特徴と、カタログ燃費を紹介します。
Adventure “OFFROAD package Ⅱ”
Adventure “OFFROAD package Ⅱ”は、心が躍るタフな設計の特別仕様車です。
Adventureグレードがベースで、オフロード走行の快適性が向上し、塗装やシートの質感が特別仕様になっています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ハイブリッド車 | E-Four | 20.3km/L |
ガソリン車 | 4WD | 15.2km/L |
Adventure “OFFROAD package Ⅱ”にはハイブリッド車のE-Fourとガソリン車の4WDが設定されていますが、ハイブリッド車のE-Fourの方が圧倒的に燃費がよいことが分かります。
Z
Zグレードは、力強いパワフルな走りと優れた環境性能を実現した、プラグインハイブリッド車です。
大容量リチウムイオンバッテリーの採用により、モーターが主体となって走行するシステムになっています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動 方式 |
燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
プラグインハイブリッド車 | E-Four | 22.2km/L |
プラグインハイブリッド車はE-Fourの設定のみで、RAV4のグレードの中で最も低燃費になります。
G
Gグレードは、力強い走りと上質なデザインを両立させたミドルモデルです。
SUVらしい見た目が特徴で、スキッドプレートや、LEDフォグランプが標準で装備されています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ハイブリッド車 | E-Four | 20.6km/L |
ガソリン車 | 4WD | 15.2km/L |
Gグレードにもハイブリッド車のE-Fourとガソリン車の4WDが設定されていて、燃費を重視するならハイブリッド車のE-Four一択になります。
Adventure
Adventureグレードは、オフロードを連想させるデザインが特徴の、ハイパフォーマンスな最上位モデルです。
専用のフロントグリルとフロントバンパーが採用されているので、ほかのグレードよりもよりSUVらしい見た目をしています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ハイブリッド車 | E-Four | 20.3km/L |
ガソリン車 | 4WD | 15.2km/L |
ハイブリッド車のE-Fourとガソリン車の4WDが設定されていて、ハイブリッド車のE-Fourの方が燃費性能に優れています。
G “Z package”
G “Z package”グレードは、機能と装備を充実させた上位モデルです。
Gグレードがベースですが、タイヤとホイールが大きめで、傷や汚れに強い塗装が施されています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ガソリン車 | 4WD | 15.2km/L |
設定されているのはガソリン車のみで、燃費はハイブリッド車に劣るため、燃費を重視するならGグレードのハイブリッド車がおすすめになります。
X
Xグレードは、シンプルな装備がそろった、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルです。
フロントデザインはGグレードに近く、街乗りに適した装備を搭載しています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ハイブリッド車 | E-Four | 20.6km/L |
ガソリン車 | 4WD | 15.2km/L |
ハイブリッド車のE-Fourとガソリン車の4WDが設定されていて、燃費で選ぶならハイブリッド車になります。
RAV4歴代モデルの燃費を比較
RAV4の歴代モデルの燃費性能と、カタログ燃費を比較していきます。
2024年12月モデル
2024年12月に発売されたRAV4は、一部改良が行われました。
改良されたのは、人気オプションの標準化や2WDの廃止です。
そのほかに、デザインの変更や素材の変更が行われています。
カタログ燃費は、ガソリン車が15.2km/L、ハイブリッド車が20.3〜20.6km/L、プラグインハイブリッド車が22.2km/Lです。
2022年10月モデル
2022年10月に発売されたRAV4は、一部改良が行われました。
主な改良点は、Toyota Safety Senseの機能拡大や、ETC2.0の標準装備です。
グレード別にカラーやオプションが追加され、改良後は車両本体価格が大幅にアップしています。
カタログ燃費は、ガソリン車が15.2〜15.8km/L、ハイブリッド車が20.3〜21.4km/Lです。
2021年12月モデル
2021年12月に発売されたRAV4は、マイナーチェンジが行われました。
主な変更点は、安全装備の標準装備や、ランプ類のLED化です。
マイナーチェンジに伴い、値上げも行われています。
カタログ燃費は、ガソリン車が15.2〜15.8km/L、ハイブリッド車が20.3〜21.4km/Lです。
2020年8月モデル
2020年8月に発売されたRAV4は、一部改良が行われました。
主な改良点は、インテリジェントクリアランスソナーが全グレードで標準装備されたことと、ディスプレイオーディオが全グレード標準装備されたことです。
カタログ燃費は、ガソリン車が15.2〜15.8km/L、ハイブリッド車が20.3〜21.4km/Lです。
RAV4の燃費をよくする方法
RAV4は、カタログ燃費よりも実燃費が悪くなることがあります。
ここでは、燃費をよくする方法を解説します。
エアコンのフィルターをきれいにする
エアコンのフィルターが汚いと、エアコンの効きが悪くなるので燃費が悪化します。
燃料を無駄に消費しないために、エアコンのフィルターは定期的に清掃することが必須です。
エアクリーナーを使用すれば簡単に掃除ができるので、試してみましょう。
低燃費タイヤを活用する
走行中のタイヤが熱を帯びると、グリップ力が増して燃料の消費が上がってしまいます。
タイヤの発熱を抑えることができるのが、走行に必要なエネルギーを減らす低燃費タイヤです。
低燃費タイヤは一般的なタイヤよりも寿命が長いので、燃料費だけでなく維持費用も節約できます。
EVモードとHVモードを使い分ける
RAV4には、走行や使用状況に合わせて走行モードが選択できます。
市街地走行時にはEVモード、高速道路走行時にはHVモードを選択すると、電気や燃料を節約することが可能です。
走行モードをこまめに変更して、燃費を向上させましょう。
エコドライブモードを活用する
RAV4にはエコドライブモード(エコモード)という機能が搭載されているので、活用すれば燃費を抑えた走行が可能になります。
エコドライブモードとは、アクセル操作に対する駆動やエアコンの効きを抑えることで、燃料消費を節約できる走行モードです。
燃費を重視した走りを求める場合は、ノーマルモードからエコドライブモードに切り替えましょう。
ドライブモードは、ステアリングに設置されたドライブスイッチか、マルチインフォメーションディスプレイの操作によって切り替えることができます。
RAV4とライバル車の燃費を比較
RAV4とほかのコンパクトSUVで、どちらを購入するべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
最後にライバル車との燃費を比較していきます。
ハリアー
トヨタのハリアーは、利便性と高級感を両立させているミドルクラスのSUVです。
カタログ燃費は、ガソリン車の場合で14.7〜15.48km/L、ハイブリッド車の場合で21.6〜22.3km/Lになります。
ハリアーもRAV4も、燃費性能は同等です。
洗練されたスタイルが好みならハリアー、プラグインハイブリッド車を希望する場合はRAV4を選択しましょう。
カローラクロス
トヨタのカローラクロスは、安定した走行とバランスのよいボディサイズが魅力のSUVです。
カタログ燃費は、ハイブリッド車が23.3〜26.4km/Lです。
ガソリン車の設定がないため、燃費の面ではカローラクロスに軍配が上がります。
SUVらしい力強い走りを求める方は、RAV4を選びましょう。
エクストレイル
エクストレイルは、SUVらしい力強い走りと燃費のよさを両立しているSUVです。
カタログ燃費は、2WD車が17.9〜21.1km/L、4WD車が15.9〜19.8km/Lです。
エクストレイルにはハイブリッド車の設定がありませんが、2WDの燃費は優れています。
CR-V
ホンダのCR-Vは、洗練されたデザインと優れた走行性能が特徴のSUVです。
カタログ燃費は、13.6〜21.2km/Lとなっています。
燃費性能は、ハイブリッド車なら互角程度、ガソリン車ならRAV4の方がやや上になります。
走行性能を重視するならCR-V、価格と燃費の両方を重視するならRAV4を選択するのがよいでしょう。
まとめ
今回は、RAV4の購入を迷っている方のために、基本性能や燃費について解説しました。
RAV4は、SUVらしい力強い走りと優れた燃費性能を両立しています。
広々とした室内空間で、ラゲッジスペースが大きいのも魅力です。
実燃費はカタログ燃費よりも低くなりますが、丁寧な運転を心がければ、燃料の消費を抑え、燃費を向上させることができます。
先進のプラグインハイブリッド車を求めている方は、RAV4の購入を検討しましょう。