トヨタのライズは、5ナンバーサイズのコンパクトSUVです。
小回りが効いて取り回しがよいライズですが、燃費はよいのでしょうか。
この記事では、ライズの燃費性能について解説しています。
ライズの燃費をよくする方法や、ライバル車との燃費も比較しているので、購入を検討されている方は参考にしてください。
ライズの基本情報
ライズはどのような特徴や魅力を持つ車なのでしょうか。
デザインやボディカラー、性能などの基本情報を解説します。
デザイン
ライズのエクステリアデザインは、コンパクトSUVとは思えないほど洗練された上質さと、力強さを両立していることが特徴です。
街中でも自然の中でも、見映えするスタイリッシュさが魅力になります。
台形で立体的なグリルや張り出したフェンダー、角張ったバンパーコーナーが、力強さを演出するフロントデザインです。
薄型でシャープなLEDランプや、左右に流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンランプが、都会的で洗練されている印象を与えてくれます。
ボディカラー
ライズのボディカラーは、モノトーン7色とツートーン3色の計10色で、豊富なバリエーションが用意されています。
- ・シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック
・スムースグレーマイカメタリック
・ファイアークォーツレッドメタリック
・ナチュラルベージュマイカメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・ターコイズブルーマイカメタリック
・ブラックマイカメタリック/スムースグレーマイカメタリック
・ブラックマイカメタリック/シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック/ターコイズブルーマイカメタリック
メーカーオプションとして設定されているカラーの場合、追加料金の支払いが発生します。
また、グレードによって選択できないカラーもあるのでご注意ください。
内装
ライズの室内空間と荷室は、大人が5人乗っても快適に過ごせるキャビンを確保しています。
前席と後席の間隔が広く、後席でも膝周りに余裕があり、窮屈さを感じることはありません。
荷室のスペースはコンパクトSUVではトップクラスの大容量で、日常使いからアウトドアまで幅広く対応できます。
シートは長時間のドライブでも疲れにくい快適な設計です。
グレードによって異なりますが、運転席・助手席シートヒーターで体を温めることができます。
リヤシートを倒せばフルフラットになるなど、シートアレンジも多彩です。
走行性能
ライズはサイズ感がコンパクトですので、狭い道や駐車場でも取り回しがしやすくなっています。
高張力鋼板の採用により、車体剛性の向上と軽量化を両立しているため、走行中の安定性も高くなっています。
路面からの振動や衝撃を素早く吸収するので、乗り心地もしなやかでフラットです。
パワーユニットは、加速性能と低燃費に優れたe-SMARTハイブリッド、効率のよい発電が可能な1.2L WA-VEX DVVTエンジン、優れた動力性能と低燃費を両立した1.2L WA-VE DVVTエンジンの3種類から選択できます。
安全性能
ライズには、次世代のスマートアシストと呼ばれる、うっかりミスによる事故被害軽減を目的とした、衝突回避支援システムが搭載されています。
主な安全機能は、次のとおりです。
- ・衝突警報機能
・標識認識機能
・先行車発進お知らせ機能
・全車速追従機能付ACC
・LKC
・車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制制御機能
・ふらつき警報
・路側逸脱警報
・BSM
・オートハイビーム
・ADB
・サイドビューランプ
・ブレーキ制御付誤発進抑制機能
・コーナーセンサー
・スマートパノラマパーキングアシスト
・パノラミックビュー
・RCTA
グレードによって、メーカーオプションとなる安全機能もあります。
ドライバーの判断を補助することが目的の機能になるため、スマートアシストに頼った運転はやめましょう。
ライズのカタログ燃費
ライズのグレードは、XとG、Zの3種類になります。
パワートレインはハイブリッド車とガソリン車の2種類、駆動方式は2WDと4WDの2種類です。
ライズのカタログ燃費をグレード別に紹介します。
最上級モデルのZ
Zグレードは最上級のモデルで、デザインや安全性能にこだわっています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ガソリン車 | 2WD | 20.7km/L |
ガソリン車 | 4WD | 17.4km/L |
ハイブリッド車 | 4WD | 28.0km/L |
Zグレードのハイブリッド車(4WD)の燃費は28.0km/Lですので、非常に優秀と言えます。
外観がスタイリッシュで装備も充実しているため、見た目と装備のどちらも重視したい方におすすめです。
スタイリッシュモデルのG
Gグレードは、デザインにこだわったスタイリッシュモデルになります。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ガソリン車 | 2WD | 20.7km/L |
ガソリン車 | 4WD | 17.4km/L |
ハイブリッド車 | 4WD | 28.0km/L |
Gグレードも、Zグレードと同じパワートレインと駆動方式が設定されています。
日常で役立つ装備が搭載されており、なおかつ内装や外装もスタイリッシュなため、装備もそれなりに充実させながら、見た目にもこだわりたい方におすすめです。
シンプルモデルのX
Xグレードは、最低限の装備を搭載したシンプルなモデルになります。
カタログ燃費は、次のとおりです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃料消費率(WLTCモード) |
---|---|---|
ガソリン車 | 2WD | 20.7km/L |
ガソリン車 | 4WD | 17.4km/L |
Xグレードにハイブリッド車の設定はありません。
燃費のよさを重視するなら2WD、走りのよさを重視するなら4WDを選択しましょう。
ライズの歴代モデル別燃費情報
ライズの歴代モデルの燃費性能と、カタログ燃費を比較していきます。
2024年11月モデル
2024年11月に発売されたライズは、一部改良を加えたことにより魅力が増した現行の新型モデルになります。
外観やスペックに、前モデルからの変更点はありません。
カタログ燃費は、ガソリン車が17.4〜20.7km/L、ハイブリッド車が28.0km/Lです。
前モデルと燃費は変わりませんが、バックカメラが装備されるなど、安全面の機能が向上しています。
2022年11月モデル
2022年11月に発売されたライズは、一部改良を加えたことにより見た目の先進性や、安全性が向上したモデルです。
グレードがZ、G、Xの3種類になり、見た目や走行性能が改良されました。
カタログ燃費は、ガソリン車が17.4〜20.7km/L、ハイブリッド車が28.0km/Lです。
燃費の数値は全モデルから変更がありません。
価格の改定が行われたため、すべてのグレードにおいて価格が若干値上がりしました。
2021年11月モデル
2021年11月に発売されたライズは、ハイブリッドシステムの採用により燃費が大幅に向上したモデルです。
ガソリンモデルも改良され、燃費が向上しています。
カタログ燃費は、ガソリン車が17.4〜20.7km/L、ハイブリッド車が28.0km/Lです。
ハイブリッド車の登場以降、ライズの燃費は格段に向上します。
2019年11月モデル
2019年11月に発売されたライズは、ダイハツのロッキーの兄弟車として登場した初代モデルです。
4つのグレードに2WDと4WDが用意され、ターボエンジンにトヨタ初採用となるスプリットギヤを組み込んだD‐CVTを組み合わせることにより、走る楽しさと低燃費を両立しています。
カタログ燃費は、ガソリン車の2WDが18.6km/L、4WDが 17.4km/Lです。
取り回しのよいボディと、充実した安全装備、広い荷室が魅力で価格の手頃さでも人気を集めていました。
ライズの燃費をよくする方法
ライズはコンパクトSUVの中でも驚きの低燃費を実現していますが、運転状況や環境によっては実燃費が悪くなることもあります。
燃費をよくする方法をチェックしていきましょう。
エコドライブモードで走行する
ライズにはエコドライブモード(エコモード)という機能が搭載されているので、活用すれば燃費を抑えた走行が可能になります。
エコドライブモードとは、アクセル操作に対する駆動やエアコンの効きを抑えることで、燃料消費を節約できる走行モードです。
燃費を重視した走りを求める場合は、ノーマルモードからエコドライブモードに切り替えましょう。
ドライブモードは、ステアリングに設置されたドライブスイッチか、マルチインフォメーションディスプレイの操作によって切り替えることができます。
運転の習慣を見直す
急加速や急減速を繰り返すと、ガソリンの消費量が上がって燃費が悪くなります。
アクセルやブレーキをいきなり踏むような運転を避けることで、無駄なガソリンの消費を減らすことが可能です。
また、前方の車とは十分な距離をとって走行してください。
車間距離を詰めすぎてしまうと、急な動作が増えてしまう危険があります。
安全に走行するためにも、適切な車間距離を心がけましょう。
駐車場や信号待ちの際にアイドリングを続けていると、ガソリンを無駄に消費してしまいます。
ガソリンの消費を抑えたいなら、こまめにアイドリングをストップさせることが大切になります。
タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気が低い状態で走行すると、その分余計なパワーが必要となるため、燃費が悪くなります。
空気圧は常に適正な状態を保つことが大切です。
タイヤの空気は、毎日運転により自然に抜けていきます。
定期的に点検・補充する必要があるので、ガソリンを給油するタイミングで、タイヤの空気圧をチェックしておけば忘れずに済むでしょう。
荷物を載せすぎない
荷物を載せすぎると車体の重量が重くなり、車を動かすために多くのエネルギーを消費することになってしまいます。
出かける前に、不要な荷物がないか確認することが大切です。
荷室に常に置いてある荷物をおろすだけでも、燃費の節約につながります。
ライズとライバル車の燃費を比較
ライズとほかのコンパクトSUVを比べて、どちらを購入するべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
最後にライバル車との燃費を比較していきます。
クロスビー
スズキのクロスビーは、軽ハイトワゴンとSUVのメリットを併せ持つクロスオーバーSUVです。
カタログ燃費は、ハイブリッド車が17.0〜18.2km/Lになります。
クロスビーにはガソリン車の設定がないので、ライズと直接比較することはできませんが、ハイブリッド車では、燃費の数値が大幅にライズの方が上です。
走破性の高さを重視したいならクロスビー、燃費を重視したいならライズを選択しましょう。
キックス
日産のキックスは、先進のパワートレインと、ハイブリッドシステムを搭載したコンパクトSUVです。
カタログ燃費は、ハイブリッド車が19.2〜23.0km/Lになります。
ハイブリッド車は2WDと4WDが展開されていますが、どちらも燃費はライズの方が優秀です。
EVのような滑らかな走り心地がよいならキックス、低燃費で力強い走りがよいならライズを選びましょう。
ロッキー
ダイハツのロッキーは、小回りが効いて運転しやすいことが魅力のコンパクトSUVです。
カタログ燃費は、ガソリン車が17.0〜20.7km/L、ハイブリッド車が28.0km/Lになります。
ロッキーとライズは兄弟車のため、燃費性能や走行性能に大きな違いはありません。
外装のデザインやカラーバリエーション、装備で比較して、どちらを購入するべきかを判断しましょう。
ヤリスクロス
トヨタのヤリスクロスは、小回りが効いて扱いやすいコンパクトSUVです。
カタログ燃費は、ガソリン車が20.2km/L、ハイブリッド車が30.8km/Lになります。
ガソリン車ではほぼ互角の数値ですが、ハイブリッド車は世界トップクラスの燃費性能のため、燃費のよさではヤリスクロスの方が上です。
街乗りがメインの場合はヤリスクロス、アクティブな走行も楽しみたい場合はライズを選びましょう。
まとめ
今回は、ライズの購入を迷っている方のために、基本性能や燃費性能について解説しました。
ライズは洗練された上質なデザインと、SUVらしい力強い走りを両立していることが魅力です。
コンパクトなボディで取り回しがよく、乗り心地に優れています。
実燃費はカタログ燃費よりも低くなることもありますが、丁寧な運転や点検・整備を心がければ、燃費の悪化を抑えることができるでしょう。