
スズキのソリオは、広々とした室内空間と扱いやすいボディサイズを両立した人気のコンパクトハイトワゴンです。
家族や通勤で使いやすく、多くの人に選ばれています。
燃費性能にも定評がありますが、「実際の燃費はどのくらい?」「旧型と現行では違うの?」と疑問に思う方も多いはずです。
この記事では、ソリオの実際の燃費データや旧型との違い、ライバル車との比較を分かりやすく紹介します。
ソリオの購入を検討している方や、燃費で後悔しない車選びをしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
スズキのソリオってどんな車?
| ボディサイズ(全長×全幅×全高mm) | 3,810×1,645×1,745mm |
| 室内サイズ(全長×全幅×全高mm) | 2,500×1,420×1,365mm |
| エンジン | 直列3気筒ハイブリッド |
| 駆動方式 | 2WD・フルタイム4WD |
| 総排気量 | 1.2L |
| 最高出力(KW(PS)/r.p.m.) | 60(82)/5,700 |
| 最大トルク(N・m(kgf/m)/r.p.m) | 109(11.1)/4,500 |
スズキのソリオは、コンパクトながら広い室内空間と優れた使い勝手を両立したハイブリッドコンパクトカーです。
2005年の初代登場以来、改良を重ねて2020年に4代目が登場しました。
両側スライドドアや多彩なシートアレンジにより、乗り降りのしやすさと快適性を実現。
全車にハイブリッドシステムを採用し、低燃費で環境にも配慮しています。
都市部での運転もスムーズで、家族や日常の移動にぴったりの一台です。
ソリオバンディットとの違い
ソリオとソリオバンディットは、基本性能は共通していますが、デザインや内装のテイストに明確な違いがあります。
ソリオはシンプルで親しみやすい外観が特徴で、オレンジやブルーなど明るいボディカラーも選べるなど、ファミリー層に人気のモデルです。
インテリアはネイビー×ホワイトを基調とし、落ち着いた居住空間を演出しています。
一方、ソリオバンディットは迫力あるフロントグリルや精悍なヘッドライトが印象的で、よりスポーティで高級感のあるデザインが魅力。
内装はボルドーとブラックで統一され、大人の上質さを感じさせます。
デザイン重視やスタイリッシュさを求める方におすすめです。
現行ソリオの燃費はどのくらい?
ここからは、本題であるソリオの燃費を紹介していきます。
まずは、現行ソリオのカタログ燃費と実燃費を見ていきましょう。
ソリオのカタログ燃費
現行ソリオは3つのグレードがあり、それぞれ2WDと4WDから選択できます。
それぞれの詳しいカタログ燃費は、次のとおりです。
| グレード | カタログ燃費(WLTCモード) | |
| 2WD | 4WD | |
| HYBRID MG | 22.0km/L | 20.7km/L |
| HYBRID MX | 22.0km/L | 20.7km/L |
| HYBRID MZ | 22.0km/L | 20.7km/L |
上記の表のように、グレードによる燃費の違いはなく、2WDで22.0km/L、4WDで20.7km/Lとなっています。
なお、ソリオは2022年のマイナーチェンジでストロングハイブリッドが復活しましたが、2025年のマイナーチェンジで再び廃止されることになっています。
また、ガソリン車に関しても、2025年のマイナーチェンジから廃止が決定しているため、現行ソリオはマイルドハイブリッドのみの設定です。
ソリオの実燃費
続いて、現行ソリオの実燃費を見ていきましょう。
燃費調査サイト「e燃費」によると、以下の結果が出ています。
| グレード | カタログ燃費(WLTCモード) | |
| 2WD | 4WD | |
| HYBRID MG | 14.69km/L | 12.48km/L |
| HYBRID MX | 14.69km/L | 12.48km/L |
| HYBRID MZ | 14.69km/L | 12.48km/L |
カタログ燃費と比較すると、実燃費のほうが約9.0km/L前後低くなります。
一般的に実燃費はカタログ燃費よりも2〜3割ほど低くなると言われていますが、ソリオは3.5〜4割程度下がっていますので、減少度は高いといえます。
旧型ソリオの燃費はどのくらい?
ここからは、旧型ソリオの燃費を見ていきましょう。
旧型ソリオのカタログ燃費
旧型ソリオのカタログ燃費は、以下のとおりです。
| グレード | カタログ燃費(JC08モード) | ||
| 2WD | 4WD(E-Four) | ||
| 初代 | ガソリン | 18.0km/L | 16.4km/L |
| 2代目 | ガソリン | 20.0〜25.4km/L | 18.8〜21.6km/L |
| 3代目 | ガソリン | 24.8km/L | 22.0km/L |
| マイルドハイブリッド | 27.8km/L | 23.8km/L | |
| ストロングハイブリッド | 32.0km/L | – | |
歴代のソリオは、初代が2005年8月〜2010年12月、2代目が2011年1月〜2015年7月、3代目が2015年8月〜2020年11月まで発売されていました。
それぞれの燃費はモデルが新しくなるにつれて高くなってきており、特に3代目はハイブリッドを採用することで、現行モデルよりも高い数値のモデルもあります。
旧型ソリオの実燃費
続いて、旧型ソリオの実燃費は次のとおりです。
こちらも燃費調査サイト「e燃費」を参考にしています。
| グレード | 実燃費 | ||
| 2WD | 4WD(E-Four) | ||
| 初代 | ガソリン | – | – |
| 2代目 | ガソリン | 13.08〜14.83km/L | 14.42〜16.14km/L |
| 3代目 | ガソリン | 16.17km/L | – |
| マイルドハイブリッド | 16.13km/L | 15.89km/L | |
| ストロングハイブリッド | 15.74km/L | – | |
実燃費を見てみると、初代のみ数値が記載されていませんでした。
カタログ燃費と比較すると、モデルによっては10.0km/L以上低くなっているものもありました。
特に、カタログ燃費では現行よりも優れた数値であった3代目ストロングハイブリッドは、カタログ値よりも5割以下の結果となっています。
ソリオを燃費で選ぶなら旧型モデルの選択肢もアリ!
ここまで、ソリオの現行と旧型の燃費数値を紹介してきましたが、モデルによっては旧型のほうが燃費は優れていることが分かりました。
特に3代目は、カタログ燃費と実燃費とともに現行より優れているモデルもあり、燃費で選ぶなら一つ型落ちを選ぶのもおすすめです。
また、エンジンタイプも現行よりも選択肢が多くなるので、走行性能に合わせた選び方もできます。
ソリオとライバル車との燃費を比較
ソリオを検討している方は、似た車との燃費を比較したいと考えているのではないでしょうか。
ここでは、ソリオと3つのライバル車との燃費を紹介していきます。
【トヨタ】ルーミー
トヨタのルーミーと燃費を比較した表が、次のとおりです。
| エンジンの種類 | ルーミー | ソリオ | |
| ガソリン | 2WD | 16.8〜18.4km/L | – |
| 4WD(E-Four) | 16.8km/L | – | |
| ハイブリッド | 2WD | – | 22.0km/L |
| 4WD(E-Four) | – | 20.7km/L | |
ルーミーのエンジンはガソリン車のみの設定です。
燃費はグレードによって異なり、2WDで16.8〜18.4km/L、4WDで16.8km/Lとなっています。
燃費の比較はエンジンの種類が異なるため参考程度ですが、数値だけみるとソリオのほうが優れています。
【三菱】デリカD:2
三菱のデリカD:2と燃費を比較した表が、次のとおりです。
| エンジンの種類 | デリカD:2 | ソリオ | |
| ガソリン | 2WD | – | – |
| 4WD(E-Four) | – | – | |
| ハイブリッド | 2WD | 22.0km/L | 22.0km/L |
| 4WD(E-Four) | 20.7km/L | 20.7km/L | |
デリカD:2のエンジンは、ソリオと同様にハイブリッドのみの設定です。
燃費を比較すると、どちらも同じ数値となっています。
【ダイハツ】トール
ダイハツのトールと燃費を比較した表が、次のとおりです。
| エンジンの種類 | トール | ソリオ | |
| ガソリン | 2WD | 16.8〜18.4km/L | – |
| 4WD(E-Four) | 16.8km/L | – | |
| ハイブリッド | 2WD | – | 22.0km/L |
| 4WD(E-Four) | – | 20.7km/L | |
トールのエンジンはガソリン車のみの設定です。
燃費の比較は、エンジンの種類が異なるため単純比較ではありませんが、数値だけみるとソリオのほうが優れています。
ソリオの燃費を良くするための5つのポイント
ソリオの燃費はライバル車と比較しても優れていることが分かりました。
しかし、車の燃費はさまざまな要因に左右されるため、使い方が悪ければ燃費は下がってしまう可能性があります。
ここでは、ソリオの燃費を良くするためのポイントを5つ紹介していきます。
省エネ運転を心がける
車の燃費は、運転の仕方次第で大きく左右されます。
具体的には、以下の方法を試せば燃費向上が期待できます。
アクセルはゆっくり踏む
減速時はエンジンブレーキを使用する
アイドリングは最低限に止める
反対に、上記の行動とは逆のことを行えば、燃費は悪くなりますので注意しましょう。
過度なエアコンの使用に気をつける
車のエアコンは燃料を使用して動いており、運転中に過度な使い方をすると、燃費が悪化してしまいます。
特に風量は、強くしたまま稼働させていると燃費を悪化させてしまいますので、適度な温度設定を意識しながら使用することをおすすめします。
メンテナンスを定期的に行う
日頃のメンテナンスを怠っている車は、本来発揮できる性能を出せなくなるため、燃費を悪化させてしまいます。
燃費に関係しているメンテナンス箇所としては、エンジンオイルやエアフィルターです。
これらのパーツの劣化は、燃費に大きく関係してくるため、定期的にチェックや交換などを実施しましょう。
使用しない荷物は降ろす
車の重量が重くなると、その分エンジンの負担が大きくなるため、燃費が悪くなります。
そのため、使用していない荷物があるなら、降ろしておくことで燃費改善が期待できます。
特にゴルフバックやアウトドアの道具といった重い荷物を載せている方は、できるだけ降ろすようにしましょう。
タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気圧は車の走行性能や燃費に大きく関わります。
空気が不足するとタイヤの接地面積が増え、転がり抵抗が高まるため、燃料消費が増加してしまいます。
そのため、定期的な空気圧の点検が重要です。
目安として、月に一度程度の確認を習慣にすると安心ですので、ガソリンスタンドで給油する際や、ドライブ前後にチェックすることをおすすめします。
ソリオの価格と維持費
ソリオの燃費を調べている方は、車両価格や維持費も重要なポイントです。
新車価格や中古車価格、維持費に分けて紹介しますので、購入する際の参考にしてください。
ソリオの新車価格
| グレード | 新車価格 | |
| 2WD | 4WD | |
| HYBRID MG | 2,151,600円 | 2,277,000円 |
| HYBRID MX | 2,271,500円 | 2,396,900円 |
| HYBRID MZ | 2,468,400円 | 2,593,800円 |
ソリオの中古車価格
| エンジンタイプ・グレード | 中古車価格 | ||
| 2WD | 4WD(E-Four) | ||
| ガソリン | 137,000〜2,627,000円 | 200,000〜2,268,000円 | |
| ハイブリッド | 381,000〜2,690,000円 | 527,000〜2,899,000円 | |
ソリオの維持費
| 項目 | ハイブリッド | |
| 燃料費(1L/170円) | 77,273〜82,126円 | |
| 自動車税(1年) | 30,500円 | |
| 車検費用(1年) | 38,000円程度 | |
| 自賠責保険(12ヶ月) | 8,825円 | |
| 合計 | 154,598〜159,451円 | |
※免税は含まれていません。
※燃料費は170円、1年10,000kmで計算
※自賠責保険は24ヶ月を1年分と換算して計算
ソリオの魅力
ソリオは、燃費はもちろん初期費用や維持費も安く抑えられるところが特徴ですが、そのほかにも魅力は豊富にあります。
以下に4つの特徴を紹介しますので、参考にしてください。
先代ワゴンRワイドよりも居住空間が広い
ソリオは、ワゴンRワイドをベースに誕生したコンパクトトールワゴンですが、現行モデルでは室内の広さが大きく進化しています。
車体の全長と全幅を拡大することで、足元や頭上のゆとりが一段と増し、後席でも快適に過ごせる空間を実現。
荷室スペースも拡張され、大きな荷物の積み込みもスムーズです。
パワーも高く静粛性も優れている
ソリオは、1.2Lの直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用しています。
発進や加速時にはモーターがエンジンをアシストし、力強くスムーズな走りを実現します。
さらに、4気筒ならではの安定した回転と高い遮音性能により、街中でも高速道路でも、静かで快適なドライブを楽しめるでしょう。
安全性能も充実
ソリオは、先進の安全技術を惜しみなく採用し、ドライバーをしっかりサポートします。
歩行者や自転車も検知できる衝突被害軽減ブレーキをはじめ、誤発進防止や車線逸脱警報など多彩な予防安全機能を全車に標準装備。
さらに、上位グレードには追従型クルーズコントロールやブラインドスポットモニターも搭載されています。
カスタムパーツやアクセサリーも豊富
ソリオには、ライフスタイルに合わせて選べる純正パーツやアクセサリーが数多くそろっています。
外装ではアルミホイールやメッキガーニッシュなど、デザイン性を高めるアイテムが充実。
内装では、シートカバーやフロアマット、LEDランプなどで快適性をプラスできます。
さらに車中泊やアウトドアに便利なアイテムもあり、自分らしい1台に仕上げる楽しさが広がります。
まとめ
本記事では、ソリオの現行と旧型の詳しいカタログ燃費や実燃費、ライバル車との燃費の比較を紹介してきました。
現行ソリオは、環境性能に優れたマイルドハイブリッドシステムを採用し、日常使いに十分な燃費と快適な走りを両立しています。
旧型モデルと比べると燃費の差はあるものの、静粛性や安全性能、室内空間の広さなど、総合的な完成度が高い点が魅力です。
また、デザイン性の高いカスタムパーツやアクセサリーも豊富で、自分好みのスタイルに仕上げられる点も人気の理由です。
あらゆるシーンで活躍してくれる万能な1台といえるので、ソリオを検討している方は、ぜひ手に入れてください。





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