スズキの軽ハイトワゴン「スペーシア」は、かわいらしいデザインと広々とした室内空間などが魅力で幅広い層から支持されています。
そんなスペーシアの購入や乗り換えを検討する際、「燃費は実際どのくらいなのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
近年のガソリン価格高騰などの理由から、車を選ぶ際に燃費が重要視されることも多くなっています。
そこでこの記事では、スペーシアの基本情報と特徴から、グレード別燃費、ライバル車との比較、さらに燃費をよくするためのコツまで詳しく解説します。
スペーシアの基本情報と特徴
まずは、スペーシアの基本情報と特徴を詳しく解説します。
スペーシアの基本情報
スペーシアには、「スペーシア」と「スペーシアカスタム」の2モデルが用意されています。
また、全車にマイルドハイブリッドを搭載しているのが特徴です。
走行中に蓄えた電気を利用してモーターがエンジンをアシストすることで、加速時のガソリン消費を抑え、燃費性能を向上させることにも成功しています。
特に日常走行では、モーターによるアシスト効果が発揮され、経済性と快適性を両立させています。
スペーシアのグレードは「HYBRID G」と「HYBRID X」の2種類です。
どちらもベーシックで扱いやすく、高い燃費性能を誇ります。
街乗りや買い物、通勤といった日常的なシーンで、特に経済的な走行が可能です。
一方で、スペーシアカスタムもマイルドハイブリッドを採用しています。
外観デザインはより個性的で、充実した装備や安全性能も備えており、スタイリッシュさを重視するユーザーに人気です。
ターボモデルを選ぶと走行性能は向上しますが、その分燃費はやや劣ります。
スペーシアの特徴
スペーシアには、以下のような特徴があります。
- ・かわいらしいデザイン
・豊富なカラーバリエーション
・広い室内空間
・豊富な先進技術を搭載
・全グレードに「スズキ セーフティ サポート」を搭載
ここでは、各特徴を解説します。
かわいらしいデザイン
スペーシアのデザインは、軽自動車の中でも特に「かわいらしさ」にこだわった仕上がりとなっています。
シンプルなデザインは親しみやすく、男女問わず幅広い層から支持を受けています。
毎日の通勤や買い物など日常生活のシーンに自然に馴染む一方で、愛嬌のある外観が乗る人の気分を明るくしてくれるのも特徴です。
ファミリーカーとしても相性がよく、初めて車を持つ若年層から長く愛され続けている理由がここにあります。
豊富なカラーバリエーション
スペーシアは、ユーザーの好みに合わせられる豊富なボディカラー展開も大きな魅力です。
モノトーンだけでなく2トーン仕様もラインナップされ、全9色・13パターンが用意されています。
爽やかで柔らかなパステル調から落ち着きのあるシックなカラーまでそろっており、幅広い世代のライフスタイルにマッチします。
また「スーツケース」をモチーフにしたスクエアなフォルムは、実用性を重視しながらも独自の個性を光らせているのが魅力です。
インテリアにも遊び心あるデザインが盛り込まれており、日常で長く愛着を持って使える車と言えるでしょう。
広い室内空間
軽スーパーハイトワゴンの代表格であるスペーシアは、車高1,700mmを超える設計により、軽自動車とは思えないほどの開放感を実現しています。
後席にはゆとりある足元空間が広がり、シートアレンジも柔軟で、子どもから大人まで快適に乗車できます。
特にファミリー層からの人気が高く、日常の買い物、送迎や週末のレジャーまで、幅広い用途に対応できるのが強みです。
2013年に初代が登場して以来、改良を重ねながら常に「家族のための大空間」をテーマに進化。現行モデルでもその魅力はしっかりと受け継がれています。
豊富な先進技術を搭載
運転支援機能も進化しており、スペーシアには最新の技術が数多く採用されています。
例えば「全車速追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)」は、高速道路での長距離移動や渋滞時に便利です。
車間距離を自動でキープしながら減速・加速を行います。これにより運転者の疲労を大幅に軽減できます。
かつては高級車でしか搭載されなかった技術が軽自動車にも普及したことで、普段使いから旅行まで安心して運転できる環境が整いました。
全グレードに「スズキ セーフティ サポート」を搭載
スペーシアの全車に標準搭載されているのが「スズキ セーフティ サポート」です。
衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能に加え、駐車時に役立つ全方位モニター用カメラ、さらに長距離走行での負担を和らげる車線維持支援機能も備えています。
軽量衝撃吸収ボディ「TECT」と複数のエアバッグにより、万が一の衝突時にも高い安全性を確保します。
特に子育て世代の家族からは「安心して選べる軽」として高い評価を得ています。
上位グレードでは、さらに高度な安全技術も搭載され、ユーザーの幅広いニーズに応えています。
【グレード別】スペーシアの燃費
スペーシアは全車マイルドハイブリッドを搭載しており、燃費性能の高さが大きな魅力です。
燃費数値はグレードや駆動方式によって異なりますが、いずれも日常生活に十分な低燃費を実現しています。
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
HYBRID G | 2WD 4WD |
25.1km/L 22.4km/L |
HYBRID X | 2WD 4WD |
23.9km/L 22.4km/L |
HYBRID GS | 2WD 4WD |
23.9km/L 22.4km/L |
HYBRID XS | 2WD 4WD |
23.9km/L 22.4km/L |
HYBRID XS TURBO | 2WD 4WD |
21.9km/L 19.8km/L |
ここでは各グレードごとに解説します。
スペーシア HYBRID G
ベーシックなHYBRID Gは、必要最低限の装備に抑えつつ燃費性能を最大限に発揮できるグレードです。
2WDモデルの燃費は25.1km/Lとシリーズトップの数値を記録しており、維持費を重視するユーザーにおすすめです。
普段使い中心の方やコストパフォーマンスを求める方には、理想的な選択肢と言えるでしょう。
スペーシア HYBRID X
HYBRID Xは、Gに比べて装備が充実しているグレードです。
燃費性能は2WDで23.9km/L、4WDで22.4km/Lと安定した数値になります。
快適装備が強化され、ファミリー層や長時間のドライブが多い方に人気があります。
燃費と快適性のバランスを求める方に適した仕様です。
スペーシア カスタム HYBRID GS
個性的なエクステリアが魅力のHYBRID GSは、デザイン性と燃費を両立したモデルです。
燃費はXと同じく2WDで23.9km/L、4WDで22.4km/Lです。
見た目の存在感を重視しつつ、維持費を抑えたい方に向いています。
標準モデルよりスポーティーさを求める方にぴったりのグレードです。
スペーシア カスタム HYBRID XS
HYBRID XSは、カスタムシリーズの中でも上位に位置づけられるグレードです。
高級感のある内装や先進的な装備を備えながら、燃費はGSと同等で2WDで23.9km/L、4WDで22.4km/Lを実現しています。
高級感と経済性を両立したい方に支持されており、ファミリーカーとしても人気の高いモデルです。
スペーシア カスタム HYBRID XS TURBO
最上級グレードのHYBRID XS TURBOは、ターボエンジンを搭載して力強い走りを実現します。
燃費は2WDで21.9km/L、4WDで19.8km/Lとシリーズ内ではやや低めですが、加速性能や余裕のある高速走行を求める方には最適です。
燃費性能と走行性能のバランスを考えると、アクティブなユーザーにぴったりのグレードです。
スペーシアのライバル車との燃費比較
軽ハイトワゴン市場は競争が激しく、スペーシア以外にも高い人気を誇るモデルが存在します。
ここではホンダ N-BOX、ダイハツ タント、日産 ルークスと比較し、それぞれの燃費性能や特徴を確認していきましょう。
燃費だけでなく、安全装備や利便性の違いも選択のポイントになります。
ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXは、カタログ燃費ではFFで21.6km/L、4WDで19.4km/Lとスペーシアに匹敵する低燃費を実現しています。
燃費性能に加え、全タイプに標準装備された「Honda SENSING」による安全性の高さが大きな魅力です。
衝突被害軽減ブレーキや渋滞追従機能付ACCなど、運転の安心感を重視するユーザーにおすすめの1台と言えるでしょう。
ダイハツ タント
ダイハツ タントのカタログ燃費は、FFで22.7km/L、4WDで21.4km/Lと、同クラスでも高いレベルの性能を誇ります。
ハイブリッド非搭載ながら、軽量化を実現した新開発のDNGAプラットフォームが低燃費に大きく貢献しています。
また、タント独自の「ミラクルオープンドア」による優れた乗降性も魅力で、子育て世代や高齢者のいる家庭に特に適したモデルと言えるでしょう。
日産 ルークス
日産 ルークスのカタログ燃費はWLTCモードで16.8〜23.3km/L、JC08モードで21.0〜29.8km/Lと幅広い数値を示しています。
グレードや駆動方式により燃費は変動しますが、軽スーパーハイトワゴンとして標準的なレベルに位置付けられます。
広い室内と先進的な安全装備を備えており、スペーシアと同様にファミリー層から高い支持を得ている競合モデルです。
スペーシアの燃費を良くするコツ
スペーシアの燃費を安定させるには、日常的な工夫や基本的な整備が欠かせません。
車の性能を最大限発揮させるためには、メンテナンス・運転方法・装備の活用を意識することが大切です。
ここでは、スペーシアの燃費をよくするコツを紹介します。
定期的にメンテナンスを受ける
車のメンテナンスを怠ると、燃費の悪化を招く原因となります。
例えばエンジンオイルが劣化すると、潤滑性が低下しエンジンがスムーズに動かなくなり、燃料消費が増えてしまいます。
また、エアフィルターが詰まると燃焼効率が落ちるため、余分なガソリンを消費することになります。
定期的な点検やオイル交換、フィルター清掃・交換を行うことで、燃費を最適な状態に保つことが可能です。
アイドリングストップを活用する
スペーシアには、信号待ちや一時停止時にエンジンを自動で止めるアイドリングストップ機能が備わっています。
余分なガソリン消費を防げるため、市街地走行では特に効果的です。
ただし、頻繁なエンジン始動はバッテリーに負担をかけるため、バッテリーの健康状態を定期的に確認することが重要です。
この機能を上手に使うことで、ガソリン代の節約と環境負荷を減らすことにもつながります。
タイヤの空気圧のチェックを行う
燃費改善のために意外と重要なのが、タイヤの空気圧です。
空気圧が不足すると、タイヤの転がり抵抗が大きくなり、エンジンに余計な負担がかかるため燃料消費が増加します。
逆に適正圧を維持すれば、スムーズな走行ができ燃費向上に直結します。
特に気温差が大きい季節は空気圧が変動しやすいため、月1回程度のチェックがおすすめです。
定期的な管理で燃費だけでなく安全性も確保できます。
まとめ
スペーシアは、低燃費性能に優れたモデルであり、マイルドハイブリッドシステムによって燃料消費を抑えつつ快適な走りができます。
グレードや駆動方式により燃費数値は異なりますが、どのグレードも実用性と経済性を両立している点が魅力です。
また、ライバル車と比較しても遜色のない燃費性能を誇り、安全性や快適装備も充実しているため、幅広い層におすすめできます。
ライフスタイルに合ったグレードを選べば、長く経済的に乗り続けられる1台となるでしょう。