
軽SUVとして人気のダイハツのタフト。
見た目のデザインや装備に惹かれても「燃費はどうなのか?」と気になる方は多いはずです。
本記事では、タフトのカタログ燃費や実燃費、歴代モデルとの違い、燃費改善のポイントを詳しく紹介します。
タフトの詳しい燃費数値を知り、後悔せずに購入したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
タフトはどんな車?
燃費を紹介する前に、タフトのスペックと特徴をみていきましょう。
| 車体サイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,630mm |
| 室内サイズ(全長×全幅×全高) | 2,050mm×1,305mm×1,270mm |
| 車両総重量 | 830~890kg |
| エンジン | 直列3気筒ガソリン 直列3気筒ターボガソリン |
| 駆動方式 | 2WD・4WD |
| 総排気量 | 660cc |
| 燃費(WLTCモード) | 21.1~21.4km/L |
タフトは2020年に登場したダイハツの軽SUVで、軽自動車でありながら本格的なSUVテイストを取り入れた1台です。
高いボディ剛性を実現した構造により、悪路や高速道路でも落ち着いて走れる点が特徴。
また、ガラスルーフ「スカイフィールトップ」により、軽自動車とは思えない開放感を楽しめます。
後席は倒して広い荷室として使えるため、荷物の多いシーンでも活躍します。
8つのグレードを展開している
タフトは、基本グレードが4つと、特別仕様車が4つの合計8つのグレードがラインナップされています。
- ・「X」
・「Xターボ」
・「G」
・「Gターボ」
・「G ”クロムベンチャー”」
・「Gターボ ”クロムベンチャー”」
・「G ”ダーククロムベンチャー”」
・「Gターボ ”ダーククロムベンチャー”」
これら8つのグレードには2WDと4WDの設定があり、加えてアイドリングストップ非装着車も選択できるので、合わせて32種類のグレードから設定可能です。
現行タフトの燃費
ここからは本題であるタフトの燃費を紹介していきます。
現行タフトは、2020年6月から発売されています。
タフトは豊富なグレードから選択できるところが特徴ですが、燃費に関しては違いがあるのでしょうか。
カタログ燃費と実燃費を詳しくみていきましょう。
カタログ燃費
カタログ燃費は、次のとおりです。
| グレード | 2WD | 4WD |
| X | 21.4km/L | 21.1km/L |
| Xターボ | 21.3km/L | 21.1km/L |
| G | 21.4km/L | 21.1km/L |
| Gターボ | 21.3km/L | 21.1km/L |
| G ”クロムベンチャー” | 21.4km/L | 21.1km/L |
| Gターボ ”クロムベンチャー” | 21.3km/L | 21.1km/L |
| G ”ダーククロムベンチャー” | 21.4km/L | 21.1km/L |
| Gターボ ”ダーククロムベンチャー” | 21.3km/L | 21.1km/L |
タフトの2WD設定の燃費は、通常エンジンタイプによって異なります。
しかし、0.1km/Lしか差がないので、ほとんど同じ性能といってよいでしょう。
4WDに関しては、すべてのグレードで同じ数値となっています。
なお、アイドリングストップ非装着車は上記より、1〜3km/L程度数値が低くなります。
実燃費
実燃費は、次のとおりです。
| グレード | 実燃費 | |
| 2WD | 4WD | |
| X | 17.60km/L | 15.69km/L |
| Xターボ | 17.50km/L | 18.56km/L |
| G | 17.60km/L | 15.69km/L |
| Gターボ | 17.50km/L | 18.56km/L |
| G ”クロムベンチャー” | 17.60km/L | 15.69km/L |
| Gターボ ”クロムベンチャー” | 17.50km/L | 18.56km/L |
| G ”ダーククロムベンチャー” | 17.60km/L | 15.69km/L |
| Gターボ ”ダーククロムベンチャー” | 17.50km/L | 18.56km/L |
参考:「e燃費」
2WDの燃費は、カタログ燃費と同様に通常エンジンかターボエンジンかによって異なりますが、こちらも0.1km/Lしか違いがありませんでした。
しかし、4WDに関してはエンジンタイプによる違いが大きい結果が出ています。
歴代タフトの燃費
今回、歴代タフトの燃費を調査してみたところ、記載がありませんでした。
というのも、「タフト」という名前になったのは現在のモデルが誕生してからです。
歴代のタフトは1974年小型4WDとして登場したのが始まりです。
しかし、現在の軽自動車として登場したのではなく、本格オフロード車として開発されました。
1984年に2代目の「ラガー」が登場しましたが、こちらも初代と同様に本格オフロード車という特徴をそのままに販売されていました。
2020年に現行モデルであるタフトが登場し、SUVの特徴を残しながら軽自動車へとシフトチェンジしています。
タフトとライバル車との燃費を比較
タフトにはいくつかライバル車が存在し、検討している方は燃費を比較したいと考えていると思います。
以下に3車種の燃費数値を紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。
【スズキ】ハスラー
ハスラーの燃費は、次のとおりです。
| エンジンの種類 | ハスラー | タフト | |
| ガソリン | 2WD | 25.0km/L (ターボ:22.6km/L) |
21.4km/L (ターボ:21.3km/L) |
| 4WD | 23.4km/L (ターボ:20.8km/L) |
21.1km/L (ターボ:21.1km/L) |
|
| ハイブリッド | 2WD | 25.0km/L (ターボ:22.6km/L) |
– |
| 4WD | 23.4km/L (ターボ:20.8km/L) |
– | |
ハスラーのエンジンタイプは、ガソリンとハイブリッドの種類があり、それぞれ2WDと4WDから選択できます。
燃費を比較すると、ハスラーのほうがやや高い数値となっています。
【スズキ】ジムニー
ジムニーの燃費は、次のとおりです。
| エンジンの種類 | ジムニー | タフト | |
| ガソリン | 2WD | – | 21.4km/L (ターボ:21.3km/L) |
| 4WD | 4AT:14.3km/L 5MT:16.6km/L |
21.1km/L (ターボ:21.1km/L) |
|
ジムニーのエンジンタイプは、4WDガソリン車のみの設定で、4ATと5MTの2つのトランスミッションから選択できます。
燃費を比較すると、タフトのほうが5.0km/Lほど数値が高いことが分かります。
【スズキ】スペーシア
スペーシアの燃費は、次のとおりです。
| エンジンの種類 | スペーシア | タフト | |
| ガソリン | 2WD | – | 21.4km/L (ターボ:21.3km/L) |
| 4WD | – | 21.1km/L (ターボ:21.1km/L) |
|
| ハイブリッド | 2WD | 23.9〜25.1km/L (ターボ:21.9km/L) |
– |
| 4WD | 22.4km/L (ターボ:19.8km/L) |
– | |
スペーシアのエンジンは、ハイブリッドのみの設定で、2WDと4WDから選択できます。
燃費を比較すると、スペーシアのほうが数値は優れていますが、ターボ車に関しては大きな違いはありません。
タフトの燃費が悪いと言われる理由
タフトの燃費は、カタログ燃費であればグレードに関係なく20.0km/Lを超える優れた数値となっていますが、ユーザーからは「燃費が悪い」と、時折聞かれることもあります。
では、なぜタフトの燃費は悪いと感じるのでしょうか。
ハイブリッド設定がない
タフトの燃費が悪いと言われる理由は、ハイブリッドモデルがないからだと言われています。
近年の排気ガスによる環境問題から、軽自動車を販売するほとんどのメーカーがハイブリッドモデルを展開しています。
しかし、タフトはガソリン車のみの設定で、ハイブリッドを搭載する車種と比較すると、どうしても燃費数値が低くなってしまうのです。
ライバル車との比較のところでも紹介したように、ハイブリッドを搭載した車種と比較すると、4.0km/L程度タフトのほうが燃費数値が低くなります。
4.0km/L程度ならそこまで大きな差とは言えませんが、長い目でみると燃費数値に大きな差が出てきてしまいます。
グレードによる燃費の違いはほとんどない
タフトはハイブリッドの設定がないため、燃費数値が少し低くなってしまいます。
しかし、グレードによる燃費の違いがほとんどないところはタフトの大きなメリットです。
具体的な数値をみてみると、2WDの通常エンジンで21.4km/L、ターボエンジンで21.3km/Lと、0.1km/Lしか違いはありません。
また、4WDに関してはエンジンに関係なく21.1km/Lとなっています。
実燃費でみると、2WDターボエンジンのほうが優れた結果が出ていることから、タフトの燃費が悪いとは言えないでしょう。
タフトの燃費を良くする方法
タフトの燃費は、日頃の運転方法や車の扱い方によって大きく変わります。
ちょっとした意識を取り入れるだけでガソリンの消費を抑えられるため、維持費を節約したい人におすすめです。
ここでは、誰でもすぐに実践できる燃費改善のポイントを紹介します。
エコドライブを意識した運転をする
アクセルを強く踏み込む発進は燃料を多く消費します。
急発進や急加速はガソリンを大きく使うため、発進時は軽くアクセルを踏み、一定速度を保つのがコツです。
止まるときも同様に、ブレーキを強く踏むのではなく、エンジンブレーキで速度を落とすと効率的です。
タイヤの空気圧をこまめに確認する
タイヤの空気が不足すると抵抗が増え、車が転がりにくくなるため燃費に悪影響が出ます。
見た目だけでは判断しづらく、自然に空気が減っていくため定期的なチェックが欠かせません。
どの車でも時間とともに空気は減るため、ガソリンスタンドで月に一度を目安に点検するのが理想です。
定期整備でエンジン性能を維持する
燃費を保つには、エンジンの状態を良好に保つことが重要です。
特にエンジンオイルは燃費に大きく関係しており、長期間交換しないと潤滑性能が落ち、エンジンが重くなり燃料消費も増えます。
定期整備を続ければ、タフトの走りもよりスムーズになります。
タフトの価格と維持費
タフトの燃費を調査している方は、車両本体の価格や維持費も気になるポイントだと思います。
以下に、それぞれを詳しく紹介しますので、購入する際の参考にしてください。
タフトの新車価格
| グレード | 新車価格(税込) | |
| 2WD | 4WD | |
| X | 1,419,000円 | 1,545,500円 |
| Xターボ | 1,512,500円 | 1,639,000円 |
| G | 1,606,000円 | 1,732,500円 |
| Gターボ | 1,688,500円 | 1,815,000円 |
| G ”クロムベンチャー” | 1,672,000円 | 1,798,500円 |
| Gターボ ”クロムベンチャー” | 1,754,500円 | 1,881,000円 |
| G ”ダーククロムベンチャー” | 1,677,500円 | 1,804,000円 |
| Gターボ ”ダーククロムベンチャー” | 1,760,000円 | 1,886,500円 |
タフトの中古車価格
| 中古車価格(税込) | |
| 2WD | 4WD |
| 862,000〜3,990,000円 | 976,000〜2,572,000円 |
タフトの1年間の維持費
| 項目 | 2WD | 4WD | |
| 燃料費(1L/170円) | 79,439〜79,812円 | 80,569円 | |
| 軽自動車税(1年) | 10,800円 | ||
| 車検費用(1年) | 30,000円程度 | ||
| 自賠責保険(12ヶ月) | 8,770円 | ||
| 合計 | 129,009〜129,382円 | 130,139円 | |
※免税は含まれていません。
※燃料費は170円、1年10,000kmで計算
※自賠責保険は24ヶ月を1年分にして計算
燃費以外のタフトの魅力
タフトが人気を集めているのは、低燃費だけが理由ではありません。
デザイン、室内空間、装備の質など、日常で便利と感じるポイントが豊富です。
ここからは、タフトならではの魅力を項目ごとに紹介していきます。
シンプルでSUVらしい存在感のあるデザイン
タフトは角ばったシルエットが印象的で、軽自動車とは思えない存在感があります。
前後バンパーの黒いパーツが全体を引き締め、SUVらしいタフさを演出。
大径タイヤを採用したことで、力強さと安定感がより強調されています。
個性的な外観を楽しみたい人にも満足できるデザインです。
使いやすく広々とした荷室スペース
タフトは荷室アレンジの自由度が高く、後席を倒せば段差のないフラットスペースが作れます。
荷物の高さに合わせてボード位置を変えられるため、大きな荷物も安定して積載可能。
床面は汚れが落ちやすい素材が使われており、アウトドア用品なども気兼ねなく載せられる点が魅力です。
明るく開放的なガラスルーフ
タフトには大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」が備わっており、座った瞬間から室内が明るく感じられます。
空を眺めながら走れるため、普段の移動も特別な時間に変わります。
紫外線や赤外線を抑えるガラスが使われているので、車内の暑さを軽減しながら快適に過ごせるのもポイントです。
スマートに操作できる電動パーキングブレーキ
指先で軽く触れるだけで作動する電動パーキングブレーキは、操作の手間を減らしてくれる便利な機能です。
シフトと連動させれば、駐車時に自動でブレーキがオンになるため、かけ忘れの心配がありません。
アクセル操作で解除されるため、発進もとても自然に行えます。
先進の安全支援システムを全車に標準搭載
タフトにはダイハツの先進安全技術が全車に備わっており、周囲の状況を認識して運転をサポートしてくれます。
衝突回避を助ける機能や、前方の車の動きを知らせる機能など、日常で役立つ装備が充実。
苦手なシーンでも安心して運転できるため、幅広い人にとって心強い存在です。
タフトの購入を後悔する前に知っておきたいポイント
タフトはアウトドア向きの装備が魅力ですが、乗車スタイルによっては注意点もあります。
それが、リアシートの使い方です。
タフトのリアシートは倒して荷室を広げることはできるものの、位置調整や角度変更はできません。
また、後席ドアがスライド式ではないため、小さな子どもをチャイルドシートへ乗せる際に手間を感じる場合もあります。
そのため、リアシートの使い方によって使いづらさを感じる場面が多くなる可能性があります。
タフトがおすすめな人
最後に、タフトがおすすめな人を簡単に紹介していきます。
-
・本格的なSUVでなくてよい人
・大人数での使用が少ない人
・タフトのデザインが好みの人
これらに当てはまる人であれば、タフトの魅力を最大限に感じられるはずです。
軽自動車ならではの扱いやすさはそのままに、SUVテイストのデザインや装備を楽しめるため、普段使いと趣味のバランスを取りたい方に向いています。
気軽に使えて、ちょっと個性も欲しいという方に相性のいい車です。
まとめ
本記事では、タフトの燃費を詳しく紹介し、ライバル車との比較や燃費が悪いと言われる理由、燃費を良くする方法などを合わせて紹介してきました。
タフトは燃費だけでなく、デザイン性や荷室の使いやすさ、安全機能など多くの魅力を備えた軽SUVです。
一方で後席の使い勝手など、チェックしておきたい点もあります。購入前に特徴を理解しておくことで、自分の生活に合った1台かどうかを見極められるでしょう。
タフトが気になっている方は、ぜひ本記事の内容を参考に検討を進めてみてください。





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