車検ではまとまった費用が必要になります。
現金一括で支払うのが厳しい場合は、車検費用を後払いにできるのでしょうか。
この記事では、車検費用を後払いにすることは可能なのかについて解説していきます。
車検費用が払えない場合の対処法や安く抑えるためのポイントについても解説しているので参考にしてください。
車検は後払い可能なのか
後払いができるかどうかは、どこに車検を依頼するかによって異なります。
後払いに対応できるかを依頼先別に解説していきます。
後払い対応の業者ならできる可能性がある
カード払いやローン払いに対応している業者であれば、後払いが選択できます。
車検の依頼先がディーラーの場合は、確実ではありませんが車検費用を後払いにできる可能性が高いです。
後払いができる支払い方法ごとに特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。
クレジットカード払い
クレジットカード払いに対応している業者であれば、一括払いや分割払いを選択することで車検費用の支払いを翌月まで遅らせることができます。
クレジットカードで支払うと、ポイントが貯まるメリットもあるため、現金払いを選ぶよりお得になります。
ポイントとして還元される形になるため、現金払いを選ぶよりもお得になります。
信販会社のローン
ディーラーや車検専門業者、カー用品店、ガソリンスタンドでは、信販会社と提携している場合があります。
車検に出す際に提携信販会社にローンの申し込みができるため、事前に審査を受ける必要はありません。
車検を受けている間に終わってしまうくらい審査がスピーディなので、車検の期限ギリギリの方でも安心です。
マイカーローン
銀行のマイカーローンは車の購入だけでなく、修理や車検にも利用できます。
金融機関の提供するマイカーローンは他のローンと比べて金利が低く設定されているため、借入額を最小限に抑えたい方におすすめです。
ただし、審査には3日〜10日かかる場合もあるので、車検に間に合うよう計画的に申し込んでおくことが重要です。
消費者金融のカードローン
車検前に消費者金融のカードローンを利用すれば、車検費用を借りることができます。
審査が早くてすぐにお金を借りることができるのがメリットです。
ただし他でも融資を受けている場合は、借入可能額が少なくなるので注意しましょう。
金利が高めに設定されているので、利用するかどうかは慎重に判断してください。
クレジットカードを所持していない場合やローンの審査に落ちてしまった場合におすすめです。
後払いができない場合
車検方法や店舗によっては後払いが不可の場合もあります。
現金払いの業者はできない
地域密着型の店舗や小規模の整備工場の場合は、現金払いのみでクレジットカードやローンなどの後払いには対応していない可能性が高いです。
資金繰りが厳しかったり、過去に支払い方法でトラブルに遭っていたりするのが、後払い非対応な業者の特徴になります。
すべての業者が後払いに対応しているわけではないので、車検を受ける前に後払いが可能であるか必ず問い合わせておきましょう。
ユーザー車検はできない
自分で検査や手続きを行うユーザー車検を選択する場合は、後払いが不可能です。
運輸支局や軽自動車検査協会で法定費用や印紙代の支払いをその場で求められるため、原則現金払いになります。
クレジットカードも利用できないので注意しましょう。
車検はいつ支払う?
車検費用を業者に支払うのは、車検を受ける前か車検完了後のどちらかのタイミングであることが多いです。
ただし、業者によっては先払いか後払いのどちらかのみとしている場合もあります。
トラブルが起こらないように、どのタイミングで支払えばいいのか担当者に確認しておくことが大切です。
車検費用の支払い期限
もしも車検当日に車検費用を払えなかったり、未払いになってしまったりした場合は、業者が決めた日時までに支払いを済ませる必要があります。
支払いが遅れてしまうと督促状が届き、それも無視していると、いずれは車を差し押さえられてしまう可能性が高いです。
信用情報に傷がついてしまうと、今後ローンを組めなくなってしまうので支払いの期限は必ず守るようにしましょう。
車検費用の内訳と相場
決して安価とは言えない車検費用ですが、相場はどれくらいなのか、内訳はどのようになっているのか知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
車検費用の内訳と相場について解説していきます。
車検費用の内訳
車検費用の内訳は、次のとおりです。
- ・法定費用
・車検基本料
・部品交換費用
業者によって金額に違いがあるのかを解説していきます。
法定費用
法定費用には自賠責保険料、自動車重量税、印紙代の3つが含まれています。
金額は新規検査と継続検査で変わりますが、どの業者に依頼しても変動することはありません。
自賠責保険料は車種によって金額が異なります。
車検時に加入することが多いので、新規検査であれば36か月、継続検査であれば24か月分の支払いが必要です。
自動車重量税は車両総重量や新車からの経過年数によって税額が変わります。
エコカー減税を適用できる場合は、税率の軽減措置を受けることが可能です。
印紙代は指定工場か認証工場かによって異なります。
車検基本料
車検基本料は業者によって設定されている金額が違います。
車検基本料には点検技術料や整備技術料、車検の代行手数料などが含まれており、業者によって設定金額に差があります。
ディーラーは整備技術が高く、交換部品に純正品を使用するため、車検費用が高額になりやすい傾向があります。
車検専門店は必要最低限の検査を実施するため、車検費用を格安にできます。
ガソリンスタンドやカー用品店は比較的安い料金設定です。
普段から店舗を利用している場合は、割引や特典などのサービスが受けられる場合もあります。
部品交換費用
走行距離が長くなったり年式が古くなってきたりすると、部品が劣化して交換や修理が必要になります。
部品の状況が保安基準を満たせない場合は、車検に通すことができません。
劣化により車検時の交換が必要になる部品は、次のとおりです。
- ・エンジンオイル
・エンジンフィルター
・ブレーキオイル
・ブレーキパッド
・点火プラグ
・バッテリー
・タイミングベルト
交換する部品が多い場合は、車検費用が高くなりやすい傾向にあります。
本当に交換する必要があるのかわからない場合は、担当の整備士に相談してみましょう。
車検費用の相場
車検費用は受ける業者によって大きく異なります。
業者別の車検費用の相場を下記の表にまとめましたのでご確認ください。
車検業者 | 費用の相場 |
ディーラー | 6万円〜20万円 |
車検専門業者 | 5万円〜13万円 |
ガソリンスタンド | 4万円〜14万円 |
カー用品店 | 4万円〜14万円 |
ユーザー車検 | 3万円〜4万円 |
ユーザー車検は点検や手続きをすべて自分で行うため、車検にかかる費用が圧倒的に安いです。
ただし整備の知識が必要で、手続きの手間もかかります。
また、後払いにも対応していないため、車検費用を抑えることよりも後払いを選択したい場合は、後払い対応業者に依頼しましょう。
車検費用の安さよりも後払いを優先したい場合は、後払いに対応している業者を選択しましょう。
車検費用を後払いにする場合の注意点
車検費用を後払いにする前に知っておきたい注意点について解説していきます。
法定費用は現金で支払う必要がある
車検費用は全額を後払いにできるわけではありません。
自賠責保険料や自動車重量税、印紙代などの法定費用は現金で支払う必要があります。
後払いが可能なのは、車検基本料や部品交換費用のみです。
審査で落ちる可能性もある
車検費用を後払いにするためにローンを申し込んでも、返済能力がないと判断されて審査に落ちてしまえば借り入れることはできません。
特に金融機関のローン審査は厳しい傾向にあります。
審査に落ちてしまった場合は、他のローンを検討することになるでしょう。
利息や手数料がかかる場合もある
車検費用をローンやクレジットカードで支払う場合、返済回数によっては利息や手数料の支払いが必要になる場合があります。
後払いは支払いを先送りできるというメリットがありますが、利息や手数料を含めると総支払額が多くなる可能性が高いです。
後払いを選択する前に、利息や手数料がどれくらいかかるのかを確認しておきましょう。
車検費用を抑えるためのポイント
車検費用はポイントを知っておけば高額になってしまうのを防ぐことが可能です。
車検費用を抑えるためのポイントについて解説していきます。
定期的にメンテナンスしておく
点検やメンテナンスを日頃から行っておけば、車検のときに消耗品の交換が不要になります。
自分でメンテナンスできる場合は、工賃を節約することも可能です。
部品はカー用品店でセール品を購入すれば、部品代も削減できます。
定期的なメンテナンスを怠らなければ、車検費用が高くなることを回避できるでしょう。
検査項目は最低限にしておく
車検を通すことだけを目的としているならば、検査項目は厳選するのがおすすめです。
検査項目は多ければ多いほど点検や整備の料金も高くなります。
整備士に相談して、不要な検査をパスできないか相談してみましょう。
複数社の見積もりを比較する
車検費用は業者によって金額に差があるため、できるだけ複数の業者に見積もりを依頼するのが賢いやり方です。
見積もりの金額を比較すれば、一番お得に車検を依頼できる業者を簡単に見つけることができます。
見積もり比較の際には金額だけでなく、サービス内容も比較するようにしましょう。
ユーザー車検を利用する
ユーザー車検では車検基本料を削減できるため、車検費用を最低限に抑えることができます。
自分で陸運局に車を持ち込んだり、検査を受けたりする手間はかかりますが、とにかく車検費用を抑えたい人におすすめの手段です。
ただし整備不良が見つかればもう一度検査を受ける必要があります。
メリットだけでなくデメリットを把握した上で利用を検討しましょう。
車検の費用が払えない場合の対処法
後払いができない場合はどうすればいいのでしょうか。
最後に車検費用が払えない場合の対処法について解説していきます。
車の利用を停止する
車の利用頻度が低い場合は、車の利用を一時的にやめてしまうこともできます。
ただし利用しない状態で車検が切れてしまったときは公道を走行できないので注意してください。
車は所有しているだけでも税金がかかります。
しばらく利用しないことが決まっているなら、一時抹消登録手続きを行って無駄な税金の支払いをストップさせましょう。
お金を借りる
車検を受ける予定の業者が後払いに対応していない場合は、親族や知人に事情を話してお金を借りることもできます。
もちろん信頼されていなければお金を借りることはできません。
お金の貸し借りによるトラブルに発展しないように、借用書を作成しましょう。
業者に相談する
どうしてもお金を用意するのが難しい場合は、車検業者に相談してみましょう。
業者によっては支払日を遅らせてくれるところもあります。
支払い方法を提案してくれることもあるので、なるべく早めに話しておきましょう。
買取を検討する
車検前に車を売却してしまうのも一つの手です。
売却によって手に入れたお金は新しい車の購入費用に充てることもできます。
車検費用が高額になりそうな場合は、買取を検討しましょう。
車の買取を検討するときにおすすめなのは一括査定を利用することです。
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まとめ
今回は、車検費用を後払いにする方法について解説しました。
後払いにできるかどうかは車検を依頼する業者次第です。
車検費用の支払いが厳しい場合は、業者がクレジットカードやローンによる支払いに対応しているかを確認しましょう。
車検費用が高額にならないように、車検の相場を把握し、車検費用を抑える対策を実施することも大切です。