CTN車一括査定

10年落ち・過走行車・事故車・不動車
どんなクルマでもOK!!

1,000店舗以上から厳選

車検と法定点検の違いを多方面から解説!法定点検の必要性も紹介

  • 2024年10月30日

車検と法定点検には明確な違いがあります。

法定点検が義務だと知っていても、その内容について正しく理解していないという方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、車検と法定点検の違いを多方面から解説していきます。

法定点検の必要性や得られるメリットも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

車検と法定点検の違い

それでは車検と法定点検の違いを解説していきましょう。

分かりやすく違うポイントは、3つの項目に分けられます。

違い①検査内容と実施目的

一つめの違いは検査内容と実施目的です。

車検と法定点検を比較すると、検査内容と実施目的が明確に異なります。

車検は保安基準を基にした適合検査

車検とは、国が定めた保安基準に基づく適合検査です。

主に安全性や公害防止の観点から、車が基準に適合しているかどうかをチェックします。

故障の発見や車の整備を目的とした検査ではありません。

法定点検は故障やトラブルを防止する予防整備

法定点検は、故障やトラブルを防止するための予防整備とも言えます。

車の消耗品を交換・整備して、そのままだと起こり得る整備不良の事故を未然に防ぐことが目的です。

車の性能を維持し、重大事故のリスクを減らすための検査項目が組み込まれています。

車種や用途によっては、車検よりも高い頻度で行われる点も特徴です。

違い②罰則の有無

次の明確な違いは、罰則の有無です。
車検には罰則があり、法定点検には罰則が存在しません。

車検は受けないと罰則あり

先に述べたとおり、車検は受けないと罰則があります。

万が一車検を通さないで車を利用し続けた場合、前科がないケースでも6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金を科せられる恐れがあります。

違反点数が6点になると、30日間の免停処分もあるため、車検は必ず受けるべきでしょう。

なお、車検切れの車を保管しておくだけなら処分の対象とはなりません。

法定点検は義務だが罰則はなし

法定点検も車検と同じくドライバーの義務ですが、点検を受けなかったとしても罰則はありません。

ただし整備不良が原因で事故を起こしてしまうリスクを考えると、法定点検の重要性は車検と同様に高いものだと言えます。

違い③検査が行われる時期と期限

検査が行われる時期と期限も、車検と法定点検で違いがあります。

車検は新規登録時のみ3年で継続車検は2年ごと

車検の更新時期は、新車(普通自動車と軽自動車)なら初回が3年で以降は2年以内です。

車検満了日までの有効期限内であれば、いつでも車検を受けられます。

運送事業用の車両や重量の大きい自家用貨物車、特殊用途の車などは、車検の時期が異なります。

法定点検は3か月・6か月・12か月・24か月の4種類

法定点検を行う時期は、3か月・6か月・12か月・24か月の4種類です。

車種や用途によって必要な法定点検の時期が異なり、普通自動車や軽自動車が受けるのは納車時から12か月後・24か月後と決まっています。

12か月・24か月の点検終了後も24か月ごとに点検を続けていくことになるため、車検と法定点検を同日で終わらせるパターンが一般的です。

車検の主な検査項目

ここからは車検の主な検査項目を解説していきましょう。

実施目的に違いがあるため、法定点検とは異なる形で検査項目が組まれています。

検査を受けられる場所は、全国にある陸運支局か、国土交通省の認可を受けている民間の車検場です。

同一性の確認

車検証の記載を確認し、車検を受けている車が同一のものか確認する検査です。

エンジンに刻印されている番号と、車検証の記載を比較して判断が行われます。

エンジンの不正改造も、この検査で確認されます。

外回り検査

外回り検査に含まれるのは、灯火類・ホイールナット・ワイパー・クラクションの状況確認です。

すべての灯火類に対して点灯状況の確認を行った後、ホイールナットにゆるみがないか確認します。

ワイパー関連の消耗品やクラクション動作、注意・警告シールの有無や発煙筒の使用期限も、外回り検査の確認対象です。

排気ガス検査

マフラーを通して排出される、ガスの濃度を検査します。

一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度が基準値よりも高く検出されれば、車検は不合格です。

エンジン回りの部品が劣化している場合は、ガスの濃度上昇に繋がる恐れもあるため注意しておきましょう。

ブレーキ検査

フットブレーキおよびサイドブレーキの点検が、車検でのブレーキ検査に当たります。

ブレーキの制動力やABS(アンチロックブレーキシステム)に対して、保安基準を満たしているかどうか審査する項目です。

基準を満たしていても現在の性能を維持できないと判断された場合は、車検に合格できない恐れがあります。

関連部品の劣化状況も確認しておき、必要であれば交換・調整といった対処を行いましょう。

ヘッドライト検査

ヘッドライトの光量や光軸が適正状態にあるのか判断する工程が、ヘッドライト検査です。

ヘッドライトの明るさや方向が適正ではないと判断された場合、車検には合格できません。

スピードメーター検査

実際のスピードと運転席のメーターに、大きな誤差がないか確認する検査です。

ある程度のずれは出るものとして、10km前後の許容範囲が設けられています。

法定3か月・6か月点検の内容

次に法定点検の内容について解説します。

まずは3か月、および6か月点検の検査対象・検査項目についてです。

検査対象

法定3か月点検の対象車種は、自家用大型トラックやレンタカー(乗用車以外)、事業用のバス・トラック・タクシーです。

法定6か月点検の対象車種としては、中小型の自家用トラック・乗用車として使われるレンタカーが含まれます。

法定点検3か月の対象車は3か月ごとに、法定点検6か月の対象車は6か月ごとに点検を受ける義務が求められます。

検査項目

両点検にはさまざまな検査項目が含まれていますが、一部の車種を除いて3か月点検は50項目、6か月点検は22項目が用意されています。

法定12か月点検の内容

続いて法定12か月点検(1年点検)の内容を解説していきます。

検査対象

法定12か月点検の検査は、広い範囲の車種に適用されます。

まずは、自家用車として使われる普通自動車や軽自動車です。

さらに法定3か月点検、および法定6か月点検の対象だった車種も含まれます。

検査項目

普通自動車や軽自動車に対する法定12か月点検の検査項目は、およそ27項目に分かれています。

法定3か月点検の対象車種は、およそ100項目です。

法定6か月点検の対象車種は、およそ83項目になります。

検査項目の一例を以下にまとめました。

点検箇所

内容の一例

室内点検(運転席まわり) ブレーキペダルの遊び

パーキングブレーキの引きしろ

ブレーキの効き具合

エンジンルーム点検 エンジンオイルの漏れ

パワーステアリングベルトのゆるみ

冷却水の漏れ

外廻り・足廻り点検 タイヤの状態(空気圧・亀裂など)

ブレーキディスクとパッドのすき間

パッドの摩耗

下廻り点検 エキゾーストパイプ・マフラー・遮熱板のゆるみ

検査にかかる時間と費用

検査にかかる時間と費用は、車の状況や依頼先によって変動します。

普通自動車や軽自動車の場合、検査にかかる一般的な時間は2時間~3時間です。

また費用については1万円~2万円あたりが相場だと言われていますが、部品交換の数によってはそれ以上になることもあります。

法定24か月点検の内容

2年点検とも呼ばれる、法定24か月点検の内容を解説していきます。

すでに述べたとおり、法定24か月点検は車検の時期とも重なるため、多くの方が同時に点検を受けているという背景があります。

なお、ここまで解説してきたすべての法定点検は、以下のような場所で受けられるので、チェックしてみてください。

受けられる場所

特徴

ガソリンスタンド

(認可を受けた工場を併設した店舗のみ)

点検費用は安価な傾向

所要時間は店舗による

部品が取り寄せになるケースも多い

カー用品店 点検費用は安価な傾向

所要時間は店舗による

内容によって対応できない場合がある

整備工場 技術力と対応力が高い

支払いシステムが工場で異なる

カーディーラー 技術力と対応力が高い

純正部品を使用するため信頼性が高い

部品費用が高くなる傾向がある

上記にあるように複数の依頼先があるため、自身の状況に合わせた選択が可能です。

点検内容に大きな違いはありませんが、技術料や使用する部品などが異なる点は理解しておきましょう。

検査対象

法定24か月点検の検査対象は、自家用車として使う普通自動車や軽自動車のみです。

検査項目

法定24か月点検の検査項目は、およそ57項目です。

法定12か月点検よりも細かい整備内容となっており、一例として以下のような項目が追加されています。

点検箇所

内容の一例

室内点検(運転席まわり) ハンドルの操作具合
エンジンルーム点検 燃料蒸発ガス排出抑止装置のチェック

触媒などの排出ガス減少装置のチェック

排出ガス再循環装置の機能のチェック

外廻り・足廻り点検 車体のゆるみ、損傷

ホイールアライメント

下廻り点検 マフラーの機能

検査にかかる時間と費用

法定24か月点検にかかる一般的な時間は1日~2日です。

1日以内で作業が完了するケースもあり、実際の所要時間は依頼する業者によって変動します。

費用の相場は25,000円〜50,000円あたりで、車検と同時に行うことにより約10万円までアップします。

法定点検を受けることで得られるメリット

法定点検は罰則がないため、無理して受けなくてもよいと思われるかもしれません。

しかしながら、費用をかけてでも法定点検を受けることによって得られるメリットがあります。

故障リスクの低下に繋がる

法定点検は、故障やトラブルを防止するための予防整備が目的です。

ゆえに故障リスクの低下に繋がるというメリットがあります。

故障のリスクを軽減できれば、大きな事故を起こす確率も低くなり、安全性を保つことができるでしょう。

また、法定点検を受けた箇所に対して、メーカーが保証を用意してくれる場合もあります。

法定点検の内容には、日常点検では及ばない部分が多数含まれているため、可能な限りやるべきだと言えます。

売却時の評価に繋がる

法定点検を受けることは、売却時の評価にも繋がります。

なぜなら法定点検を受けておくことで、しっかりとメンテナンスされた車だと証明されるからです。

メンテナンスが行き届いた車なら、事業者も負担を抑えて再販売できるため、売却時の評価がアップしやすい傾向にあります。

なお証明の際には点検記録簿が必要になるため、定期的に車を買い替えたい方は確実に保管しておきましょう。

長期的な観点での出費低下に繋がる

万が一大きな事故を起こしてしまえば、点検以上に高額な出費に繋がる恐れもあります。

長期的な観点で言えば、総じて出費低下に繋がることも法定点検を受けるメリットです。

定期的に点検することで修理規模が大きくなる前に対処でき、無駄な出費の抑制に期待できます。

まとめ

車検と法定点検には明確な違いがあります。
車検は保安基準に適合しているかを判断し、法定点検は車の整備不良を防ぐものです。
点検項目や実施時期も、それぞれの目的に沿った内容となっています。
ですが受けなければならない大切な点検であることは、車検と法定点検も同様です。
ドライバーが受けるメリットもあるため、必ず実施するよう心がけましょう。

About CTN COPORATION



2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
国産・輸入SUVはもちろんミニバンやハイエース等の販売を行っていますので、
取り扱い車種に詳しい営業スタッフのほか、保険や自動車検査、整備などの有資格者も数多く在籍。
車両情報や購入時のポイントのほかにも保険や整備、買取などなど
皆様のクルマ選びやカーライフに役立つ情報をお届けします


■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.法定点検を受けるのは義務ですか?

法定点検を受けるのは義務だと法律で定められていますが、車検と違って法律上の罰則はありません。

Q2.法定点検を自分で行うことは可能ですか?

法律による規定はありませんが、専門的な知識も必要となるためプロに依頼するほうがおすすめです。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。

中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

人気車種の買取相場

メーカーから買取相場を見る

国産車

輸入車

全てのメーカーから買取相場を探す

高価買取店を地域から探す