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ルーフキャリアをつけたままでも車検に通る?安全に走行するための選び方について解説

  • 2024年10月31日

屋根の中にルーフキャリアがあると、スノーボードやサーフボードなどの大きな荷物を車外に積むことができます。
車の屋根にルーフキャリアを装着している状態でも、車検に通ることは可能なのでしょうか。
この記事では、車検に通るルーフキャリアの基準について解説しています。
ルーフキャリアの仕組みや選び方についても解説しているので、ルーフキャリアの取り付けを検討している方は参考にしてください。

ルーフキャリア(ルーフラック)とは

そもそもルーフキャリアとはどのようなアイテムなのでしょうか。
仕組みや装着するメリット・デメリットを確認しましょう。

ルーフキャリアの仕組み

ルーフキャリアとは、スノーボードや釣具など長尺の荷物を車外に積むことができる装備でルーフラックと呼ばれることもあります。

スタイリッシュに荷物を運ぶことができて、アウトドア感も演出できることが魅力です。

基礎部分のベースキャリアと荷物を載せるアタッチメントの2つの部品で構成されています。
ベースキャリアはルーフレールに装着するのが基本で、荷物の種類に合わせてアタッチメントを変えることも可能です。
ルーフレールがない場合は、ドア枠にベースキャリアを固定します。

メーカーによっては純正オプションが用意されている車もありますが、社外品も数多く販売されているため、目的に合わせて選ぶことができます。

装着するメリット

ルーフキャリアのメリットは、次のとおりです。

  • ・積載量がアップする
    ・車内が汚れるのを防げる
    ・安全に走行できる
    ・汎用性が高い

上部に荷物が積めるので、車のサイズ的に無理だと思っていた荷物を運ぶことができるようになります。

車に載せたくない泥などの汚れがついた車内に入れたくない荷物も外に積めるので、汚れを気にする必要がありません。

車内が広く使えるようになるので、走行時の安全も確保できます。

ベースキャリアにはさまざまな種類のアタッチメントを取り付けることが可能です。
アタッチメント付け替えにより、スキーを積んだり自転車を積んだりできるので行動範囲を広げることができるでしょう。

装着するデメリット

ルーフキャリアのデメリットは、次のとおりです。

  • ・車高が高くなってしまう
    ・荷物が落下するリスクがある
    ・燃費が悪くなる

ルーフキャリアは荷物を車外に載せるため、車高が高くなってしまうのが欠点です。
高さが出てしまうため、装着した状態のまま洗車機を利用することができません。
しっかり固定しないと積載物が落下する危険があります。

荷物の載せることによって重量が増え、車体に負担もかかるのでどうしても燃費は悪くなります。
風圧もかかりやすくなるため、安全運転を心がけることが大切です。

ルーフキャリアはつけたままの状態で車検に出せるのか

ルーフキャリアを装着すると車高が変わってしまうため、車検に通らないのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。
ルーフキャリアを装着したまま車検に出しても大丈夫なのかについて詳しく解説します。

市販のものであればほぼOK

カー用品店で販売されているルーフキャリアであれば保安基準に適合しているため、つけたままの状態で車検に出しても問題はありません。

ルーフキャリアは個人が届出なしで自由に取り付けられる指定部品に該当します。
ルーフキャリアの取り外しが容易な状態であれば、車検に通すことが可能です。

ただし、リベット止めや溶接・接着されているルーフキャリアは簡単に取り外すことができないため、車検に通らない可能性が高いです。

取り外しができないルーフキャリアを車検に通すためには、構造変更の申請が必要になるでしょう。

継続検査の場合はつけたままで問題なし

ルーフキャリアをつけたままの状態で車検に通すことができるのは、継続検査の場合のみです。
中古新規の場合や車検の切れた車を新規登録する場合は、ルーフキャリアを取り外すか構造変更の申請のどちらかを選ばないと車検に通すことはできません。

ルーフキャリアの構造変更申請手続きのやり方

構造変更申請手続きは、管轄の陸運局か自動車検査登録事務所で行います。
書類審査と実車検査が行われるため、手続きが完了するまでの期間は1週間前後です。
申請費用は小型車の場合2,000円、その他の車両は一律で2,100円かかります。

車検に通るルーフキャリアの基準

ルーフキャリアをつけたまま車検に通すためには、保安基準について正しく理解しておくことが大切です。
ルーフキャリアにかかわる保安基準について解説します。

外部突起物規制には該当しない

道路運送車両法第18条では外部突起物規制により、自動車との接触・衝突時に歩行者に障害を与える恐れのある形状や寸法の突起を有してはならないとされています。

外部突起物規制の対象は、法改正により新車登録前の車両のみとなりました。
つまり、新車登録後に装着されるルーフキャリアに関しては外部突起物規定の対象にはなりません。

積載物のはみ出しには規制がある

ルーフキャリアの積載物には規制が定められています。

積載物のはみ出しに関する保安基準は、次のとおりです。

  • ・長さは車両全長の10分の1
    ・高さは3.8m(軽自動車は2.5m)
    ・幅は超えてはならない

基準をオーバーしてしまう荷物を積載する場合は、管轄の警察署で制限外積載許可申請を行う必要があります。
申請すれば、長さは車両全長の10分の5(前後ともに10分の3以上のはみ出しはできない)、幅は1m(左右とも0.5m以下のはみ出しまで)の範囲内であればはみ出して問題ありません。

積載方法や走行ルートを申請することで、有効期限1年間の許可が取れます。
また、規制外貨物の運搬には30cm四方の赤い布や夜間は赤色の灯火が必須です。

構造変更の申請も必要なし

市販されているルーフキャリアは指定部品とみなされるため、車検証に記載されたサイズを変更する必要はありません。
規定では長さ±3cm、幅±2cm、高さ±4cm、車両重量±100kgの範囲内であれば、構造変更の申請は不要です。
ルーフキャリアの装着により規定をオーバーしてしまう場合でも、容易に着脱可能であれば構造変更の申請は不要となります。

安全なルーフキャリアの選び方

ルーフキャリアを装着して安全に走行するためには、どのようなルーフキャリアを選べば良いのでしょうか。
ルーフキャリア選びのポイントを解説します。

屋根の形に合うものを選ぶ

車の屋根の形状によって、装着できるルーフキャリアのタイプが異なります。
ルーフキャリアのタイプと装着方法、どのような屋根の形状に向いているのかは、下記の表をご確認ください。

ルーフキャリアのタイプ 装着方法 向いている屋根の形状
ルーフオン ドア枠を利用する ルーフレールがない
ルーフレール 屋根上にレールを取り付ける ルーフレールがある
レインガーター 雨どいを利用する レインガーターがある
ダイレクトルーフレール ルーフレールに取り付ける 屋根と隙間のないルーフレールがある
フィックスポイント ネジ穴にベースキャリアを装着する レール専用の取り付け穴がある

屋根の形状に合っていないルーフキャリアを選んでしまうと、購入後に取り付けができない可能性があります。
所有する車の屋根に適合することを確認してから購入することをおすすめします。

ベースキャリアとアタッチメントは同じメーカーにする

ベースキャリアとアタッチメントは互換性があって安全なことが保証されている同じメーカーのものを選ぶのが鉄則です。
異なるメーカーのものを選んでしまうと、取り付けができなかったり、しっかり固定できなかったりする可能性があります。

走行中に荷物が落下すれば大事故につながる恐れもあるので、購入する前にベースキャリアとアタッチメントのメーカーが同じであることを確認しましょう。

目的に合うアタッチメントを選択する

ベースキャリアに装着できるアタッチメントの種類は多種多様です。

アタッチメントの種類の一部を紹介します。

  • ・ルーフボックス
    ・サイクルキャリア
    ・スキー・スノーボードキャリア
    ・サーフキャリア
    ・カヤックキャリア
    ・業務用キャリア
    ・フィッシングキャリア

アタッチメントは自由に付け替えることが可能です。
運びたい荷物に合ったアタッチメントを選択しましょう。

車種が適合されているかを確認する

ルーフキャリアのメーカーのホームページや取扱説明書には、車種別適応表という項目に適合する車種が記載されています。
車検証に記載されている車名や型式、初年度登録年月日などを確認し、ルーフキャリアが車に対応しているかを調べてから購入しましょう。

折りたたみが可能なものを選ぶ

使用する機会が少ない場合は、折りたたみ式のルーフキャリアがおすすめです。
取り外しが簡単で、使用しない場合は折りたたんで保管しておくこともできます。
荷物を積んでいない場合は、折りたたんだ状態で走行することも可能です。

折りたたみだからといって強度が損なわれることはありません。
金属製のポールを採用することにより、樹脂製のものと同等の丈夫さを維持できます。
高さに制限のある場所で使用する場合も安心です。

ルーフキャリアの取り付けに関する注意点

ルーフキャリアの取り付けに関する正しい知識がないと、車検に通らなかったり事故を起こしたりする可能性があります。
ルーフキャリアの取り付けに関する注意点について解説します。

積載可能な重量を守る

ルーフキャリアには積載可能重量が記載されています。
重量をオーバーしてしまうと落下などの危険があるので注意してください。

重い荷物を積載する際に傷をつける恐れがある場合は、ルーフキャリアを布などの柔らかいもので覆うなどの工夫が必要です。

車高をチェックする

ルーフキャリアを装着すると普段よりも車高が高くなってしまいます。
車高が高くなると高架下や地下駐車場、立体駐車場などを利用できなくなる可能性があるので、走行には注意が必要です。

車高が上がったことを忘れて走行してしまうと、重大な事故や車の破損が起こってしまいます。
通行できなくなる場所はないか確認するために、ルーフキャリアを取り付けた際には車高を忘れずにチェックしておきましょう。

指定位置に取り付ける

ベースキャリアは適当な位置に取り付けるのではなく、取扱説明書で指定された正確な位置に取り付けてください。
取り付け位置を間違えてしまうと、荷物の落下による事故が発生する危険性があります。
ルーフレールやレインガーターなどベースキャリアの取り付け位置が任意で設定できる場合は、60cm以上の前後間寸法を確保しましょう。

初心者の場合はプロに頼る

ルーフキャリアを取り付けた経験がない場合は、整備士に取り付けを依頼しましょう。
取り付け方法が間違っていたり、ボルトが緩かったりすると走行中に落下してしまう危険もあります。
工賃の負担はかかりますが、作業に自信がない場合は無理をせずにプロの力を頼りましょう。

まとめ

今回はルーフキャリアの役割や、装着したままの状態で車検に通るのかについて解説しました。

市販のルーフキャリアは保安基準を満たしているため、付けたまま車検に出しても問題はありません。
取り付け方法によっては車検に通らない場合があるので、ルーフキャリアの選び方や取り付けの注意点をよく確認しておくことが大切です。

ルーフキャリアにはさまざまなメリットがあります。
安全に走行するために、車検に通るルーフキャリアの基準などの正しい知識を身につけましょう。

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2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
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■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.スキーやスノーボードを載せたまま車検に出してもOK?

アタッチメントがルーフボックスの場合は中身まで確認しないため、スキーやスノーボードなどの荷物を積んだ状態で車検に出しても問題はありません。
ただし重量が重くなって車両総重量に問題が発生する可能性も考えられます。
水滴によって錆びることもあるため、使用したスキーやスノーボードはおろしておくのがベストです。

Q2.ルーフキャリアをつけっぱなしにしておく問題点は?

ルーフキャリアは樹脂でできているため、急に劣化することはあまり考えられません。
ただし、車の保管場所によっては傷んでしまう場合もあります。
紫外線や雨風によってダメージを受けると寿命が短くなってしまうため、使用しない期間は取り外しておくのが良いでしょう。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。 中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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