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車検費用は年式で変わる!費用を抑えて賢く乗り続ける方法を解説

  • 2024年10月31日


車の維持費として、とくに大きな出費となるのが車検です。
そのため、できるだけ車検費用を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、車検費用と年式の関係を詳しく知らない方も多いはずです。

そこでこの記事では、車検費用と年式の関係をわかりやすく解説し、さらに維持費全体を把握して車に賢く乗り続ける方法をご紹介していきます。
車検費用を抑えたい方、愛車に長く乗り続けたい方はぜひ最後までお読みください。

車検費用と年式の関係とは?

車検費用は「法定費用」「車検基本料」「部品代」の3つの要素から成り立っています。このうち、年式によって変動するのが「法定費用」の中の自動車重量税です。

自動車重量税は、車の重量と経過年数に基づいて算出される税金です。新車登録から13年経過すると約40%、18年経過すると約54%も増額されてしまいます。

では、車検費用と年式の関係について詳しく掘り下げていきましょう。

車検費用の内訳

前述の通り、車検費用の内訳は以下3つにわけられます。

項目 内容 具体的な費用 年式の影響
法定費用 国に支払う税金や保険料 自動車重量税

自賠責保険料

検査登録印紙代

自動車重量税のみ
車検基本料 車検代行業者に支払う手数料 点検整備費用

事務手数料

代行手数料

ほとんど影響なし
パーツ代 車検時に交換が必要な部品の費用 消耗品

主要部品

古い車ほど高くなる傾向

それぞれの項目をさらに掘り下げて詳しくみていきましょう。

法定費用

法定費用は、国に支払う税金や保険料など、法律で定められた費用のことで、「自動車重量税」「自賠責保険料」「検査登録印紙代」の3種類の費用で成り立っています。

このなかで年式と大きく関係するのが「自動車重量税」です。車の重量と経過年数によって決まる税金です。

重量税の考え方は以下のとおりです。

  • ・13年、18年経過すると増税される
    ・2023年5月以降の登録車には燃費基準達成度による減税措置がある

減税額・免税額は、車種、新車登録等を行う時期、燃費基準達成度などによって異なりますので、詳しくは国土交通省のウェブサイトなどを参照してください。
参考:次回自動車重量税額照会サービス|国土交通省

車検基本料

車検基本料は、車検を依頼する業者に支払う手数料のことです。費用は、業者によって大きく異なります。
この基本料には、業者側が車検業務を代行する際に発生する人件費や、検査ラインの使用料、事務処理費用などを含んでいます。

業者によって「パック料金」として提示されている場合や、点検項目ごとに細かく料金設定されている場合などさまざまです。
車検費用を抑えたい方は、この「車検基本料」をチェックすると費用をおさえて車検を通せるでしょう。

一般的に、ディーラーは高く、車検専門店は安い傾向があります。サービス内容が充実しているほど、基本料は高くなる傾向があるので比較検討が重要です。

パーツ代

車検時におけるパーツ代とは、点検の結果、摩耗や劣化が見つかり交換が必要となった部品の費用です。

パーツ代には、部品そのものの価格だけでなく交換作業工賃なども含まれます。
部品には、以下のようなさまざまな種類があり、選ぶ部品によって費用をおさえることも可能です。

項目 特徴
純正部品 品質は高いが価格も高くなる
リサイクル部品 価格は安いが品質にばらつきがある
OEM部品 純正部品と同等の品質でありながら価格が安い

車検時にパーツ交換が必要になった場合は、業者から見積もりをもらい、交換する部品の種類や価格、作業工賃などを確認しましょう。
品質を保ちたい方は、純正部品一択となりますが、リサイクル部品やOEM部品を検討することで車検費用を抑えることにつながります。

年式とは

年式は、車が製造された年のことです。
多くの方は、「年式」=「初年度登録年月」をイメージするでしょう。

しかし、この二つは別物で車検において重要なのは、製造された年ではありません。

「初年度登録年月」いわゆる、その車が初めて登録された年月日を指します。これは、車にとって誕生日のようなもので、車検証に記載されています。

ただし、国産車の場合製造から登録までの期間が短いため、年式と初年度登録年月はほぼ一致することが多いです。
そのため、この記事では、わかりやすいように「年式」という表現で解説していきます。

輸入車の場合は、製造から登録までに数ヶ月から数年かかる場合があり、年式と初年度登録年月にずれが生じるかもしれません。
輸入車を車検に出す際は、「初年度登録年月」の項目を基準に考えるようにしてください。

年式(初年度登録年月)の必要性

車の年式、とくに「初年度登録年月」は、車の状態や価値を判断する上で重要な要素となります。
車検費用や税金の計算、保険の契約、中古車の売買など、さまざまな場面で年式が参照されるため、正しく理解しておくことが大切です。

税金の計算

自動車税や自動車重量税などの税金は、車の排気量と年式に基づいて計算されます。

「自動車重量税」は、車検時に支払う法定費用に含まれる税金です。
車両重量が重くなるほど、また初年度登録から経過年数が長くなるほど高くなります。

「自動車税」は、毎年4月1日時点の所有者に課税されるものです。
ガソリン車は初年度登録から13年、ディーゼル車は11年経過すると、増税となります。

電気自動車、天然ガス自動車、ハイブリッド車などは増税の対象外です。

保険特約

自動車保険、とくに車両保険の契約では、年式が保険料や補償額に影響します。

年式によって費用が変動する項目は以下です。

項目 内容
車両保険料 年式が新しい車ほど保険料は高くなる
補償額 車両保険で支払われる保険金は、車の時価額を基準に算出されるため、年式が古いほど補償額も低くなる傾向がある
保険契約 年式が非常に古い車は、車両保険に加入できない場合がある

中古車の売買

中古車の売買では、年式が価格を左右する大きな要素となります。

年式が新しい車ほど、一般的に査定価格は高くなることが特徴です。そのため、中古車販売は、年式を考慮して販売価格を設定します。

ただし、年式が古くても、人気車種や希少車種は高値で取引される場合もあることを覚えておきましょう。

年式の調べ方

ご自身が乗っている車の年式を確認する方法は次のとおりです。

  • ・車検証を確認する
    ・自動車検査証記録事項を確認する
    ・メーカーや販売店に問い合わせる

車検証の「初年度登録年月」の欄を確認するか、陸運支局で発行される「自動車検査証記録事項」でも確認できます。

なんらかの事情で手元に書類がない場合、車台番号を伝えれば、メーカーや販売店でも確認が可能です。

年式による車検費用と維持費の変化

車の維持費は、家計を左右する重要な要素です。
購入時の負担を軽減するために、年式の古い中古車を購入し、かえって維持費が高額になってしまうケースも少なくありません。

年式が車検費用に与える影響

前述した車検の3つの要素に含まれる「パーツ代」は、車検費用全体の中でも変動幅が大きく、特に年式の古い車ほど高額になる傾向があります。

年式の古い車は、生産終了から年数が経つにつれて、部品メーカーが在庫を持たなくなるため、入手が困難になるからです。

また、古い車は部品交換に伴い、周辺部品の取り外しや調整など、付随作業が増える場合があります。
こういった追加作業によって、車検費用が高くなる可能性もあるでしょう。

年式が古いと維持費が上がる理由

維持費とは、車検費用以外にも、車を所有するためにかかる費用のことです。
年式が古いと、以下の理由から維持費が上がることがあります。

  • ・故障のリスクが高まり修理費がかかる
    ・燃費が悪くないガソリン代がかかる
    ・初年度登録から13年経過すると自動車税が増加する
    ・自動車保険料が高額になる可能性がある

このように、年式が古い車は、車検費用だけでなく、維持費全体が高くなるかもしれません。

維持費全体を把握することで賢く乗れる!

ここまでお話したとおり、年式の古い車に賢く乗るためには、車検費用だけでなく維持費を考慮することがポイントです。

維持費全体を把握することで、車にどれくらいお金がかかっているのかを理解し、計画的にカーライフを楽しめるでしょう。

維持費の内訳とは

車の維持費には以下のようなものが含まれます。

内訳 頻度
車検代 2年に1回
自動車税 毎年
自動車重量税 2年に1回
自賠責保険料 新車購入時:3年、車検時:2年
燃料費 走行距離による
自動車保険料 毎月または毎年
駐車場代 毎月
修理費 不定期
高速道路料金 利用時
タイヤ代 2~3年に1回
オイル交換代 3ヶ月~1年に1回
消耗品代(ワイパー、バッテリー、電球など) 不定期

維持費のシミュレーションをしてみよう

年間の維持費を算出する場合、以下の項目ごとに計算式をたてていきます。
ぜひ以下の計算式を参考に、維持費を算出してみてください。

車検費用 車検費用÷2(2年に一度のため)
自動車税 ※地域により異なる
ガソリン代 年間の走行距離÷燃費×ガソリン価格
駐車場代 月額×12
自動車保険料 年間費用÷12、月額×12
年間維持費=(車検費用÷2)+自動車税+燃料費+駐車場代+自動車保険料+その他の費用

自身での計算が難しい場合は、自動計算ツールを使うのも良いでしょう。

インターネット上には、維持費をシミュレーションできるサイトやツールが数多く存在します。
年式は、車検費用だけでなく燃費などの維持費も左右します。
年間維持費を把握することで、さらに賢く乗れるでしょう。

車にかかる費用を抑えて車を賢く乗り続ける方法

車検費用や維持費は、車種や年式、走行距離などによって大きく異なりますが、日々の心がけや工夫によって、費用を抑えることが可能です。

ここでは、車にかかる費用を抑えて賢く乗り続ける方法を紹介します。

定期的なメンテナンスを行う

定期的なメンテナンスは、車の寿命を延ばし、故障のリスクを減らす効果があります。
エンジンオイルやタイヤの交換、ブレーキパッドの点検などは、定期的に行いましょう。

また、車の取扱説明書をよく読み、推奨されているメンテナンススケジュールを守ることもポイントです。

安全運転を心がける

安全運転を心がけることは、事故のリスクを減らし、修理費や保険料を抑えることにつながります。
交通ルールを守り、周囲の状況に注意して運転しましょう。
また、運転前に車の状態をチェックし、異常がないか確認することも大切です。

燃費の良い運転をする

燃費の良い運転を心がけることで、燃料費(ガソリン代)を節約できます。
急発進や急ブレーキを避け、エコドライブを心がけましょう。

エコカーを選べば、燃費が良くなるだけでなく法定費用も抑えられます。
タイヤの空気圧を適切に保つことも、燃費向上に効果的です。

信頼できる整備工場を見つける

信頼できる整備工場を見つけることは、適切な価格で質の高い整備を受けるために重要です。
整備工場の評判を調べたり、見積もりを複数社から取ったりして、比較検討しましょう。

また、整備内容について詳しく説明してくれる整備工場を選ぶと、安心して車を任せられます。

買い替え以外の選択肢を視野にいれる

車を買い替える以外の選択肢としてカーリースやカーシェアリングなどがあります。

それぞれのメリットとデメリットを比較検討し、自分に合った選択肢を選びましょう。

項目 メリット デメリット
カーリース 車検や税金などの維持費が込みのプランがある。 契約期間中は車を自由に乗り換えられない。
カーシェアリング 車が必要な時だけ利用できる。 利用時間に制限がある。

こういった方法を参考に、車にかかる費用を抑え、賢く車を乗り続けましょう。

まとめ

この記事では、車検費用と年式の関係について、自動車重量税を中心に詳しく解説しました。
年式が古い車ほど車検費用だけでなく、維持費全体が高くなる傾向があることを理解しておきましょう。

維持費の内訳を把握し、定期的なメンテナンスや安全運転を心がけることで、費用を抑えながら愛車を長く乗り続けられます。

この記事を参考に、計画的に車検を受け、充実したカーライフを送ってください。

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2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
国産・輸入SUVはもちろんミニバンやハイエース等の販売を行っていますので、
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車両情報や購入時のポイントのほかにも保険や整備、買取などなど
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■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.車検費用が高いと感じた場合、どうすれば良いですか?

車検費用が高いと感じた場合は、まず複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討しましょう。
また、車検に必ずしも必要ではない整備項目を断ることで、費用を抑えられます。
純正部品よりも安価なリサイクル部品やOEM部品の利用も検討してみるのも良いかもしれません。

Q2.古い車を乗り続けるメリット・デメリットを教えてください

古い車を乗り続けるメリットは、愛着が湧くことや、購入費用が安いことが挙げられます。
一方で、車検費用や修理費が高くなることや、燃費も悪くなる点はデメリットとなるでしょう。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。 中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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