
ジープが製造・販売しているラングラーの燃費は、モデルやグレードによって異なります。
燃費が悪いと言われることもありますが、本当なのでしょうか。
この記事では、ラングラーのカタログ燃費をグレードごとに紹介しています。
燃費を向上させるポイントについても解説しているので、参考にしてください。
ラングラーの基本情報
そもそもラングラーは、どのような特徴を持つ車なのでしょうか。
デザインや性能、価格などの基本情報を紹介します。
デザイン
シンプルで強靭なイメージを周囲に与えるのが、ラングラーのエクステリアデザインの特徴です。
伝統の7スロットグリルは、ブラック基調に一新されています。
グレードによって異なるホイールデザインを採用しているため、市街地でもオフロードでも圧倒的な存在感を放つことが可能です。
室内空間
扱いやすさと高品質を追求したフリーダムトップが、フロントからリアまで、オープンエアの圧倒的な解放感をもたらしてくれます。
運転席や助手席には、天候や好みに合わせて3段階の温度調節できるフロントシートヒーターが搭載されているため快適です。
なお、ヒーテッドステアリングホイールも採用しているため、ステアリングホイールの全周囲も満遍なく温めることができます。
走行性能
あらゆるオフロードや路面状況で、スリップせずに車体を力強く前進させることが可能です。
また、電気シールとボディシールの追加、エアインテーク位置の高さを確保することにより、他車では渡れない川や冠水したアンダーパスの走行を実現しました。
ボディ底部を保護するスキッドプレートを装備しているため、丸太や岩、その他の障害物の影響は受けません。
正確なステアリングギア比と最適なホイールベースにより、狭い山道を走り抜け、緊急事態を回避できる抜群の機動性も備えています。
安全性能
フロントからリアシートまで広範囲をカバーできるサイドカーテンエアバッグを搭載しているため、万が一の場合でも乗員を保護できます。
また、次のような安全装備が搭載されているため、走行中の思わぬ事故を未然に防げる可能性が高くなります。
- ・前面衝突警報
・アダプティブクルーズコントロール
・ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション
・リアバックアップカメラ
また、ハイビームが必要な場面で自動的に点灯するオートハイビームヘッドライトが搭載されているため、対向車の視界を遮ることなく路面を明るくできます。
グレード別の価格
ラングラーのグレード別の価格は、次のとおりです。
- ・UNLIMITED SPORT:789万円
・UNLIMITED SAHARA:839万円
・UNLIMITED RUBICON:889万円
なお、ラングラーでは急激な円安および製造コストや物流コストの高騰による厳しい状況に対処するため、2026年1月1日より経済変動加算額を導入しています。
当面の間20万円がメーカー小売り希望価格に加算されますが、為替レートや経済情勢に応じて変更する場合があるので注意してください。
カラー展開
ラングラーのカラー展開をグレード別に紹介します。
| グレード | UNLIMITED SPORT | UNLIMITED SAHARA | UNLIMITED RUBICON |
| カラー |
・ブラック ・ブライトホワイト ・ファイヤークラッカーレッド ・グラナイトクリスタルメタリック |
・ブラック ・ブライトホワイト |
・ブラック ・ブライトホワイト ・ファイヤークラッカーレッド ・グラナイトクリスタルメタリック |
ラングラーのグレード別カタログ燃費
ラングラーのグレードは、次の3種類です。
- ・UNLIMITED SPORT
・UNLIMITED SAHARA
・UNLIMITED RUBICON
グレードごとの特徴と、カタログ燃費を紹介します。
UNLIMITED SPORT
UNLIMITED SPORTは、最もシンプルなエントリーグレードです。
コストを抑えながらオフロード性能を楽しみたい方や、自分の好みにカスタマイズしたい方に向いています。
走行モード別のカタログ燃費は、次のとおりです。
- ・市街地モード:7.4km/L
・郊外モード:10.1km/L
・高速道路モード:11.1km/L
・WLTCモード:9.8km/L
・JC08モード:10.8km/L
UNLIMITED SAHARA
UNLIMITED SAHARAは、UNLIMITED SPORTよりも快適な装備と安全性能がプラスされたグレードです。
高級感のある見た目を重視する方や、オフロードだけでなく街乗りも楽しみたい方に向いています。
走行モード別のカタログ燃費は、次のとおりです。
- ・市街地モード:7.4km/L
・郊外モード:10.1km/L
・高速道路モード:11.1km/L
・WLTCモード:9.8km/L
・JC08モード:10.8km/L
UNLIMITED RUBICON
UNLIMITED RUBICONは、本格的なオフロード走行が楽しめるグレードです。
険しい山道や、厳しい環境下を走行する機会が多い方に向いています。
走行モード別のカタログ燃費は、次のとおりです。
- ・市街地モード:7.0km/L
・郊外モード:9.6km/L
・高速道路モード:10.2km/L
・WLTCモード:9.2km/L
・JC08モード:9.3km/L
ラングラーの歴代モデル
初代ラングラーは、1987年に誕生しました。
歴代モデルの特徴や、燃費を紹介します。
4代目2018年式モデル
2018年11月1日に発売されたのが、4代目の現行モデルです。
11年ぶりにフルモデルチェンジが行われました。
カタログ燃費は、7.4km/L〜11.1km/Lになります。
ジープの伝統を色濃く継承しながら進化したモデルで、ヘッドライトやフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトをすべてLED化しました。
また、ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにはアルミニウム、スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを採用することで、車両重量を大幅に軽量化しています。
3代目2007年式モデル
2007年3月1日に発売されたのが、ラングラー3代目のモデルです。
カタログ燃費は、7.4〜7.9km/Lになります。
ジープであり続けるための直系モデルで、インテリアデザインの一新や、新型の3.6Lエンジンを採用しました。
2代目1996年式モデル
1996年11月1日に発売されたのが、ラングラー2代目モデルです。
カタログ燃費は、不明になります。
ジープの伝統に培われた正統派モデルで、スピードコントロールの標準装備や4速AT車が追加で発売されました。
ラングラーの燃費をよくする方法
ラングラーの実燃費は、カタログ燃費には劣ります。
燃費を向上させるためのポイントを、チェックしておきましょう。
定期的にオイルを交換する
定期的にオイル交換をすると、ラングラーの燃費が改善される可能性があります。
エンジンオイルが古くなってくると、エンジン内の摩擦が増えて燃焼効率が悪くなるからです。
交換時期は、3000〜5000kmに1回が目安とされています。
メーカーによって推奨時期が異なりますが、3〜6ヶ月に一度は、エンジンオイルの点検を行ってください。
なお、オイルだけでなく、フィルターにも汚れが溜まります。
フィルターもオイルと合わせて交換することで、燃焼効率の改善や向上が期待できるでしょう。
運転方法を見直す
普段の運転方法を変えるだけで、燃費がよくなることもあります。
エコドライブを実現するためのポイントを確認しましょう。
- ・アクセルは優しく踏み込む
・急ブレーキを避ける
・車間距離にゆとりを持つ
・エアコンを適切に使用する
・無駄なアイドリングは避ける
これらのポイントを心がけた運転を徹底すれば、燃料消費を抑えることができます。
車両を軽量化する
車体重量は重ければ重いほどパワーが必要になるので、燃費が悪化します。
100kgの軽量化で燃費は3〜5%改善されるため、車両を軽くすると燃費が向上する可能性が高くなります。
ラングラーの場合は、オフロードの走行時にルーフラックやライトバーを取り外すと、車体を軽くできます。
不要な荷物を積まない
ラングラーに荷物を積んで車体重量が重くなってしまうと、燃費が悪化します。
アウトドア用品やスポーツ用品を積みっぱなしにするのもやめましょう。
荷物を下ろしたことによる燃費の改善は、毎日車を使う場合に実感できます。
ラングラーとライバル車の燃費を比較
最後に、ラングラーとライバル車の燃費を比較します。
トヨタランドクルーザープラド
トヨタのランドクルーザープラドは、本格的なオフロード性能と都市部での使いやすさを両立したSUVです。
カタログ燃費は8.3〜11.2km/Lですので、ラングラーとほぼ同じになります。
ランドクルーザープラドは、荷物がたくさん積めるアウトドア向きの車ですが、狭い道でも小回りが効き乗り心地も快適です。
タフさとスタイリッシュさの両方を求める方に向いているでしょう。
メルセデス・ベンツGクラス
メルセデス・ベンツのGクラスは、本格的なオフロード性能を持つ、ラグジュアリーな内装が魅力のSUVです。
カタログ燃費は7.2〜11.7km/Lであり、ディーゼルエンジン搭載モデルはラングラーよりも燃費がよくなっています。
Gクラスは、強固なボディ構造と高い地上高が特徴で、多彩なオフロード機能を備えていることが特徴です。
室内空間も広々としているので、オフロード性能に加えて、快適な装備や上質なインテリアを求める方に向いています。
ランドローバーディフェンダー
ランドローバーのディフェンダーは、最先端のデザインと圧巻のパフォーマンスが発揮できるオフロードSUVです。
カタログ燃費は8.3〜9.9km/Lですので、ラングラーの方が燃費性能に優れていることが分かります。
ディフェンダーは、オフロード性能とオンロードの快適性を備えているところが魅力です。雨や雪、山道を走る機会が多い方だけでなく、街乗りでの快適な乗り心地を求める方に向いています。
トヨタFJクルーザー
トヨタのFJクルーザーは、クラシックなスタイルが特徴の本格的なクロスカントリーSUVです。
カタログ燃費はすべてのモデル共通で8.0km/Lとなっているため、燃費性能ではラングラーの方が優秀になります。
FJクルーザーは、ほかのSUVにはないレトロな外観が持ち味です。
シートには防水・撥水加工が施されているので、濡れたままでも気にせず乗車することができます。
スノースポーツやアウトドアが趣味の方に向いていると言えるでしょう。
まとめ
今回は、ラングラーの特徴やグレード、歴代モデルごとのカタログ燃費を紹介しました。
ラングラーは悪路走破性に優れた本格的なオフロードSUVです。
最新の安全装備に加えて快適な装備を備えているので、長距離運転の車内でも快適に過ごせます。
燃費はSUVの特性上一般的な車と比較すると低めになりますが、車体の軽量化により旧型よりは改善されました。
オフロード走行やアウトドアを好む方は、ラングラーの購入を検討しましょう。





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