クロスビーは、コンパクトなボディに余裕ある室内空間を備えたちょうどいいサイズが魅力のコンパクトSUVです。
軽自動車より広く、コンパクトカーより扱いやすい独自のサイズ感は、街乗りからレジャーまで幅広いシーンに対応できます。
本記事では クロスビーの外寸・内寸・荷室の大きさを公式データに基づいて詳しく解説し、ハスラーやソリオなど他車とのサイズ比較や駐車のしやすさまでわかりやすく紹介します。
購入や買い替えを検討している方が、クロスビーのサイズを具体的にイメージできるように構成しています。
クロスビーの外寸サイズ
クロスビーは、SUVらしいタフなデザインと日常で扱いやすいボディサイズを兼ね備えたコンパクトクロスオーバーです。
ここでは、クロスビーの外寸や細かな寸法・過去モデルとの違いまで、サイズ面を徹底的に解説します。
クロスビーのボディサイズ一覧
クロスビーの外寸は以下の通りです。
- ・全長:3,760mm
・全幅:1,670mm
・全高:1,705mm
・最低地上高:180mm
・車両重量:970〜1,030kg
全幅1,670mmと、ミニバンやSUVでも大きくなりがちな近年、全幅をしっかり抑えているため駐車場でも扱いやすいのがメリットです。
全高1,705mmで車内空間が広く、視点も高めで見晴らしが良いのが特徴です。
最低地上高180mmとSUVらしい余裕の高さで、キャンプ場などの荒れた路面でも安心です。
トレッド幅・ホイールベースなど細かな寸法
クロスビーの走りや安定性に関わる、トレッド幅やホイールベースも見ていきましょう。
- ・ホイールベース:2,435mm
・トレッド(前):1,460mm
・トレッド(後):1,460~1,470mm
・最小回転半径:4.7m
ホイールベース2,435mmとコンパクトカーとしては標準的な数値で、取り回しと安定性のバランスが良いです。
最小回転半径4.7mで小回りが効き、SUV風のボディながら、街中の細い道でもストレスが少ないのが大きなメリットです。
全幅はコンパクトでもトレッドをしっかり確保しており、走行時の踏ん張り感に貢献しています。
内寸サイズはどれくらい?
クロスビーの魅力のひとつが、コンパクトな外寸からは想像できない広い室内空間です。
全高が高く、スクエア形状のボディを採用しているため、ゆとりのあるヘッドクリアランスや荷室スペースを確保しています。
ここでは、前席・後席・ラゲッジの内寸サイズを詳しく解説します。
室内長・室内幅・室内高
内寸サイズは以下の通りです。
- ・室内長:2,165mm
・室内幅:1,405mm
・室内高:1,280mm
室内長はコンパクトカーとしては十分な長さで、前後席の足元空間にも余裕があります。
室内幅はややコンパクトですが、独立したシート形状のおかげで窮屈さは感じにくく、快適に座ることができます。
室内高はハイトワゴン並みの高さがあり、背の高いユーザーでも圧迫感が少なく快適に過ごせる点が特徴です。
前席の内寸と使い勝手
クロスビーの前席は、座面が高めに設定されており、視界が広く開けています。
シート間のスペースにも余裕があり、肩周りが窮屈に感じることもほぼありません。
使い勝手は以下の通りです。

後席の広さと乗り心地
後席はスライド&リクライニング機能付きで、コンパクトSUVとしては驚くほど優秀です。
後席の特徴は以下の通りです。

また、後席を前方にスライドさせることでラゲッジ容量も調整できます。
ラゲッジスペースの内寸
クロスビーはスクエアな荷室形状のため、見た目以上に積載しやすいのが特徴です。
荷室ポイントは以下の通りです。

クロスビーと他のスズキ車のサイズ比較
クロスビーは、スズキのラインナップの中で「コンパクトSUV」として独自の立ち位置にあります。
ここでは、クロスビーがどの位置づけにあるのかを分かりやすくするため、3車種とのサイズ差を詳しく比較します。
ハスラーとのサイズの違い
まずは、もっとも比較されることの多い軽SUV「ハスラー」との違いを見ていきます。
- クロスビー
・全長:3,760mm
・全幅:1,670mm
・全高:1,705mm
・ホイールベース:2,435mmハスラー
・全長:3,395mm
・全幅:1,475mm
・全高:1,680mm
・ホイールベース:2,460mm
クロスビーとハスラーのサイズ差は非常に大きく、クロスビーは全長・全幅ともに余裕のある設計になっています。
そのため、後席スペースや荷室の容量に明確な違いが生まれ、4人乗車での旅行やアウトドアではクロスビーのほうが快適性に優れます。
一方で、ハスラーは軽自動車らしいコンパクトな取り回しが魅力で、狭い道や街中での運転のしやすさはハスラーが上です。
また、動力性能の面でも差があり、クロスビーは1.0Lターボ+マイルドハイブリッドの余裕ある走りが特徴です。
高速道路や長距離移動では、走行安定性・静粛性ともにクロスビーが優位に立ちます。
つまり、ハスラーは「日常と軽快さ」、クロスビーは「積載・快適性・走行性能」を求めるユーザーに向いているといえるでしょう。
ソリオとのサイズの違い
次に、同じ小型車クラスでファミリー層に人気の「ソリオ」と比較します。
- クロスビー
・全長:3,760mm
・全幅:1,670mm
・全高:1,705mm
・ホイールベース:2,435mmソリオ
・全長:3,810mm
・全幅:1,645mm
・全高:1,745mm
・ホイールベース:2,480mm
ソリオとクロスビーはどちらも小型車ですが、そのコンセプトはまったく別方向です。
ソリオは全高が高く、スライドドアを備えた広さと乗り降りのしやすさを重視したファミリー向けです。
対してクロスビーは全幅が広く、SUVらしい踏ん張りのあるスタンスが特徴で、走行安定性を重視した設計となっています。
室内空間の広さではソリオが優秀で、後席の足元・荷室の高さなどファミリー用途における利便性はソリオが圧倒的です。
一方、クロスビーは最低地上高180mmの高さを生かしてキャンプ場や雪道に強く、アウトドア用途では活躍の幅が広がります。
要するに、ソリオは「家族の使い勝手」、クロスビーは「SUVらしいデザイン性と走破性」を重視した選択肢といえます。
スペーシアとのサイズ比較(軽スーパーハイトワゴン)
軽スーパーハイトワゴンの代表「スペーシア」との比較です。
用途の違いが最もはっきり現れる組み合わせです。
- クロスビー
・全長:3,760mm
・全幅:1,670mm
・全高:1,705mm
・ホイールベース:2,435mmスペーシア
・全長:3,395mm
・全幅:1,475mm
・全高:1,785mm
・ホイールベース:2,460mm
スペーシアとクロスビーは、用途が特に明確に違う車種です。
スペーシアは軽スーパーハイトワゴンならではの高さと室内空間が魅力で、頭上スペース・足元の広さ・乗降性はクラス随一です。
日常の買い物、送迎、家族の普段使いでは非常に優秀です。
対してクロスビーは、全幅の広さとSUVとしての最低地上高を備えており、長距離移動、高速道路、アウトドアフィールドでの走行安定性において優れています。
積載力も高く、後席を倒せば長物も積載可能です。
つまり、スペーシアは「日常使いと運転しやすさに特化」、クロスビーは「走り・安定性・アウトドア性のバランス型SUV」という位置づけとなります。
駐車場の高さ・幅制限は大丈夫?
クロスビーは全高1,705mm・全幅1,670mmという、コンパクトSUVとして扱いやすいサイズに収まっています。
しかし、立体駐車場や月極駐車場では思わぬ制限に引っかかるケースもあり、事前チェックが欠かせません。
ここでは、クロスビーを安心して駐車・積載するためのポイントを、実際の使用シーンに沿って分かりやすく解説します。
立体駐車場に入る?高さ制限の目安
クロスビーの全高は1,705mmです。
これは「入れる立体」と「入れない立体」が分かれる絶妙な数値です。
多くの自走式駐車場では問題ありませんが、機械式パレット型は注意が必要です。
まずは目安を押さえておきましょう。
立体駐車場の高さ制限の目安は以下の通りです。
- ・自走式立体(2,000mm前後):ほぼ確実に入る
・低めの自走式(1,800mm前後):基本OKだが看板要確認
・機械式(1,550〜1,750mm):不可の可能性が高い
・タワー式(1,550〜1,700mm):ギリギリor不可多数
クロスビーは1,705mmなので、1,700mm制限の機械式にはまず入らないと思っておく方が安全です。
さらに、ルーフキャリア、ルーフボックス、突出したリアスポイラーと、これらの装着で高さが+ 5〜40cmほど増えることもあります。
キャリア装着車は特に立体駐車場へ入る前の確認が必須です。
月極駐車場で気をつけるポイント
月極駐車場では、「区画の幅」と「前方の余裕」の2点が重要です。
クロスビーは全幅1,670mmとスリムですが、都心部の月極は予想以上に狭い区画もあります。
区画幅の目安は以下の通りです。
- ・2,300mm以上:余裕あり
・2,200mm:ややタイト、ドアが当てやすい
・2,100mm前後:狭い。実質おすすめ不可
なかでも、左右にフェンスや壁がある区画はドアを開ける余裕が減るため、必ず現地確認がおすすめです。
クロスビーの全長は3,760mmです。
月極駐車場の一般的な奥行きは4,000〜4,500mm程度のため、奥行きについては大きな問題はありません。
しかし、駐車の際にはいくつか注意すべきポイントがあります。
高い車止めや壁が近い区画、前方に柱があるスペースでは、バンパーをこすってしまう可能性があります。
特に車止めは駐車のたびに接触のリスクがあるため、初めての駐車時はゆっくり慎重に入れるようにしましょう。
クロスビーの購入・買い替え判断のポイント

クロスビーは、コンパクトな外寸と広い室内空間を併せ持つ独自のパッケージングが評価されているモデルです。
軽自動車より余裕があり、普通車より扱いやすい絶妙なサイズのため、用途やライフスタイルに応じて選びやすい特徴があります。
購入や買い替えを検討する際には、自分の使用環境がクロスビーの特性と合っているかを整理することが大切です。
購入前にサイズ面で確認しておきたいこと
クロスビーは全幅が1,670mmと扱いやすい一方、全高が1,705mmと高めであるため、立体駐車場では高さ制限に注意が必要です。
また、SUVスタイルならではの視点の高さは運転しやすさにつながりますが、車庫入れでの天井クリアランスや月極駐車場の屋根との距離は事前に確認しておくと安心です。
車体はコンパクトですが背が高いため、横風の強いエリアを走る場合は走行中の安定性もチェックポイントとなります。
試乗時に自宅周辺の道路事情を想定してサイズ感を確かめることで、購入後のギャップを防ぐことができます。
買い替えで失敗しないための注意点
買い替えを検討する場合は、現在の車とのサイズの違いが日常の使い勝手にどのように影響するかを確認することが重要です。
クロスビーは室内が広く実用的ですが、荷室に高さがない車から乗り換える場合には積載のしやすさが変わるため、用途に合うかを見極めておく必要があります。
また、売却予定の車がある場合は早めに査定相場を把握しておくことで、買い替えの予算計画が立てやすくなります。
複数社の査定額を比較することで、より良い条件で売却できる可能性が高まり、次の車選びに余裕が生まれます。
まとめ
クロスビーは、コンパクトな外寸と広い室内空間を両立したちょうどいいサイズのSUVです。
外幅は5ナンバー規格に収まりながら、全高の高さとスクエアなボディ形状により積載力・居住性は小型車トップクラスです。
さらに最低地上高180mmによってアウトドアや悪路にも強く、街乗りから長距離、キャンプ・スノボまで幅広く活躍します。
ハスラーやソリオ、スペーシアと比較すると、それぞれに強みはありますが、クロスビーは「走行性能・積載性・デザイン性のバランス」を高水準で備えた万能型モデルです。
大きすぎず、小さすぎず、普段使いもアウトドアもこなしたいユーザーにとって非常に使い勝手の良い一台といえるでしょう。





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