街乗りからアウトドアまで幅広く支持される一方で、「燃費はよいのか?」と悩む人も少なくありません。
この記事では、ヤリスクロスの燃費性能について、カタログ値と実燃費の違い、さらにライバル車との比較まで徹底解説します。
ヤリスクロスの燃費が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
ヤリスクロスのスペックと特徴
項目 | 内容 |
---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) |
4,185 × 1,765 × 1,580mm 4,200 × 1,765 × 1,590mm 4,180 × 1,765 × 1,590mm |
車両重量 | 1,110 〜 1,190kg |
乗車人数 | 5名 |
エンジンタイプ | ハイブリッド・ガソリン |
駆動方式 | 2WD・4WD・E-Four |
総排気量 | 1,490cc |
燃費(WLTCモード) |
ガソリン:17.1〜19.8km/L ハイブリッド:25.0〜30.8km/L |
ヤリスクロスは、ヤリスシリーズの走行性能や燃費性能を継承しつつ、SUVらしい存在感あるデザインと高い実用性を備えた1台です。
コンパクトなサイズながら広い荷室や快適な居住空間を確保しており、街中での運転はもちろん、アウトドアや旅行でも活躍します。
さらに改良により安全性能や装備も強化され、利便性と安心感を両立したモデルとして、多くのライフスタイルに対応できるのが魅力です。
ヤリスクロスの燃費
ここからは、本題であるヤリスクロスの燃費について紹介していきます。
ヤリスクロスの燃費は、選ぶグレードや搭載されるエンジンの種類によって数値が変わります。
カタログ燃費から実際の使用環境での実燃費を紹介していきますので参考にしてください。
ヤリスクロスの燃費はグレードによって異なる
ヤリスクロスの燃費は、エンジンタイプやグレードによって大きく異なります。
具体的なカタログ燃費は以下のとおりです。
エンジンタイプ | グレード・駆動方式 | カタログ燃費 | |
---|---|---|---|
ガソリン | X | 2WD | 19.8km/L |
4WD | 18.4km/L | ||
G | 2WD | 19.4km/L | |
4WD | 18.1km/L | ||
Z・Z“Adventure” | 2WD | 18.3km/L | |
4WD | 17.1km/L | ||
GR SPORT | 2WD | 17.6km/L | |
ハイブリッド | X | 2WD | 30.8km/L |
E-Four | 28.7km/L | ||
G | 2WD | 30.2km/L | |
E-Four | 28.1km/L | ||
Z・Z“Adventure” | 2WD | 27.8km/L | |
E-Four | 26.0km/L | ||
GR SPORT | 2WD | 25.0km/L | |
U | 2WD | 30.2km/L | |
E-Four | 28.1km/L |
グレードによっても数値は異なり、Xグレードがもっとも燃費が高く、次いでG、U、Z・Z“Adventure”、GR SPORTの順となります。
ヤリスクロスの燃費はエンジンの種類によっても異なる
ヤリスのエンジンはハイブリッド車とガソリン車があり、それぞれ2WD・4WD・E-Fourの3種類に分けられます。
選ぶエンジンの種類によって燃費性能が異なり、ガソリン車で17.1km/L〜19.8km/L、ハイブリッド車で25.0〜30.8km/Lです。
ガソリン車とハイブリッド車で比較すると最大13.7km/L違い、ハイブリッド車の燃費性能が高いことが分かります。
ヤリスクロスの実燃費はどのくらい?
ヤリスクロスの実燃費についても見ていきましょう。
ハイブリッド車 | ガソリン車 | ||
---|---|---|---|
サンプル① | 20.57km/L | 15.92km/L | |
サンプル② | 22.03km/L | 16.10km/L | |
サンプル③ | 24.30km/L | 15.10km/L | |
サンプル④ | 23.05km/L | 14.70km/L | |
平均燃費 | 22.49km/L | 15.46km/L |
先述したカタログ燃費と比較すると、ガソリン車が2.0〜3.0km/L程度、ハイブリッド車が3.0〜8.0km/L程度下回る数値となっています。
とはいえ、ヤリスクロスの燃費性能は低いとは言えず、特にハイブリッド車は20.0km/L以上となっており、同じタイプの車の中でもトップクラスの実燃費と言えます。
ヤリスクロスの燃費はどこを見れば確認できる?
ヤリスクロスの燃費は、車のディスプレイを見れば簡単に確認できます。
表示方法は、MENUボタンを押し、情報を選択するだけです。
「平均燃費」「瞬間燃費」「航続可能距離」などが確認でき、また、燃費履歴も見られるようになっており、過去最高値や過去平均燃費、最新値も確認可能です。
ヤリスクロスとライバル車との燃費を比較
ヤリスクロスの燃費を調べている方のなかには、同じタイプの車と比較する方も多いと思います。
ヤリスクロスとライバル車との燃費の比較を紹介していますので、参考にしてください。
メーカー・車種 | ハイブリッド車 | ガソリン車 |
---|---|---|
【トヨタ】ヤリスクロス | 25.0~30.8km/L | 17.1~19.8km/L |
【トヨタ】カローラクロス | 28.0km/L | 17.4~20.7km/L |
【ホンダ】ヴェゼル | 25.3~26.0km/L | 15.0km/L |
【日産】キックス | 23.0km/L | – |
国産SUV車の中でもっとも燃費が優れている
一つ前の表からも分かるように、ヤリスクロスの燃費性能は、国産SUV車の中でもっとも優れています。
また、全車種で見ても4位に入るほどの、燃費性能を誇ります。
同クラスのSUVと比較しても燃費差は明確で、維持費の面でも優れていると言えるでしょう。
ヤリスクロスの燃費が優れている理由
ヤリスクロスは、国内のSUV車の中でもっとも燃費が優れていますが、なぜそこまで高い数値を出せているのでしょうか。
その理由を2つ紹介していきます。
世界トップクラスの最新ハイブリッドシステムを搭載
一つ目が、世界トップクラスの最新ハイブリッドシステムを導入しているからです。
ヤリスクロスに搭載されているハイブリッドシステムは、小型化と軽量化を徹底的に追求した設計です。
また、エンジンとモーターを最適な状態に調整することで、走行性能はもちろん燃費性能の向上も実現しています。
軽量化されたボディ設計
二つ目が、コンパクトかつ軽量化されたボディ設計であるからです。
ヤリスクロスには「TNGAプラットフォーム」と呼ばれる、軽量かつ高耐久、低重心なボディ設計を採用しています。
車両重量は1,110kg〜1,190kgと、ライバル車と比較しても100〜200kg程度軽い設計です。
また、ボディは空気抵抗を減らすフォルムとなっており、これらが燃費性能を大きく向上させています。
ヤリスクロスの燃費を改善させるためのポイント
優れた燃費性能を持つヤリスクロスであっても、使い方次第では燃費を悪化させる可能性があります。
「燃費がよいから買ったのに、実際には思ったほどよくない」と後悔しないためにも、燃費向上のポイントをここで確認しておきましょう。
3つの「急」を避ける
燃費が悪くなる原因として多いのが、「急発進」「急加速」「急停止」の三つの「急」だと言われています。
発進や加速する際のアクセルはなるべくゆっくり踏み、停止する前はエンジンブレーキを積極的に使用すると燃費の向上が期待できます。
不必要な荷物は降ろしておく
車の燃費は、積載している荷物の量によっても変わってきます。
ヤリスクロスは収納力が優れているため、ついつい荷物をそのままにしてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし荷物が多いと、その分エンジンにかけるエネルギーが多く必要になってくるため、不要な荷物は降ろしておくことをおすすめします。
エアコンは必要なときだけ使用する
車の燃費は、エンジン以外にエアコンも大きく関係していきます。
使用する際は、極端な温度設定や不必要な稼働を避け、適切な方法で使用するのが大切です。
ポイントとしては、夏場は室温が高くなるため、使用前は窓を開けて熱い空気を先に出してからエアコンを稼働させるとよいでしょう。
また、逆に冬場はエンジンが温まるまではエアコンを稼働させても冷たい空気しか出ませんので、先にエンジンを温めてから稼働させるのがおすすめです。
タイヤの空気圧を適正値に保つ
タイヤの空気圧も車の燃費に大きく関係してきます。
タイヤの空気は、走行時の振動などによって少しずつ減少していきますので、1ヶ月に1回程度は空気圧をチェックするのが重要です。
メンテナンスは定期的に行う
車の状態を適切に保っておくことも大切です。
特に、エンジンオイルやエアフィルターなどは、燃費に関係してくる箇所となりますので、定期的な確認・交換を行いましょう。
ヤリスクロスは燃費以外にも魅力が多い
ヤリスクロスの魅力は、優れた燃費性能ですが、それ以外にも多数の魅力が存在します。
ここでは、燃費以外の魅力を紹介していきます。
優れた収納力と使い方で変えられるシートアレンジ
ヤリスクロスの荷室サイズは、荷室長820mm、荷室幅1,400mm、荷室高732〜850mmと、非常に高い収納力を誇ります。
また2列目シートは、4種類の多彩なアレンジも可能で、日常使いからアウトドアや趣味といったさまざまなシーンで活躍できます。
使い勝手のよい豊富な機能
ヤリスクロスには、使い勝手のよい豊富な機能が搭載されています。
たとえば、リヤバンパーに足を出し入れするだけでバックドアが開く「ハンズフリーパワーバックドア」や、非常時に活用できる給電システムなど、多彩なシーンで活躍できる機能が搭載されています。
乗り心地も良く運転もしやすい
ヤリスクロスは、軽量なボディながらも安定した、乗り心地のよい走行が可能です。
クッション性のあるサスペンションをはじめ、静寂性を高めるために工夫された室内空間、運転席からの視認性など、細部までこだわって設計されています。
また、最小回転半径は5.3mと小回りの利く走行が可能で、細い路地の走行や駐車も難なくこなせるでしょう。
運転や駐車に便利な安全性能も魅力
ヤリスクロスには、トヨタの最新安全機能である「Toyota Safety Sense」が、全グレードに搭載されているところも魅力の一つです。
また、駐車時に便利な「トヨタチームメイト(アドバンスト パーク)」も採用されており、駐車完了までのサポートも向上しています。
これにより、走行中の安全から駐車時のサポートまでを徹底してこなしてくれます。
ヤリスクロスとヤリスの違い
ヤリスクロスには、サイズや特徴の異なる「ヤリス」と呼ばれる車も存在します。
二つの異なる点は、車の種類とボディサイズです。
車の種類は、ヤリスクロスがSUVで、ヤリスがコンパクトカーに分類されます。
またボディサイズは、ヤリスクロスが「全長4,185〜4,200mm×全幅1,765mm×全高1,580〜1,590mm」に対し、ヤリスは「全長3,950mm×全幅1,695mm×全高1,495mm」です。
ヤリスクロスのほうが、SUVらしいサイズ感となっており、もちろん室内サイズや荷室サイズも大きくなっています。
ヤリスクロスの価格
最後にヤリスクロスの価格を紹介していきます。
新車価格
新車価格は次のとおりです。
エンジンタイプ | グレード・駆動方式 | 価格 | |
---|---|---|---|
ガソリン | X | 2WD | 2,046,000円 |
4WD | 2,277,000円 | ||
G | 2WD | 2,172,500円 | |
4WD | 2,403,500円 | ||
Z | 2WD | 2,513,500円 | |
4WD | 2,744,500円 | ||
Z“Adventure” | 2WD | 2,629,000円 | |
4WD | 2,860,000円 | ||
GR SPORT | 2WD | 2,648,800円 | |
ハイブリッド | X | 2WD | 2,433,200円 |
E-Four | 2,664,200円 | ||
G | 2WD | 2,546,500円 | |
E-Four | 2,777,500円 | ||
Z | 2WD | 2,887,500円 | |
E-Four | 3,118,500円 | ||
Z“Adventure” | 2WD | 3,003,000円 | |
E-Four | 3,234,000円 | ||
GR SPORT | 2WD | 3,031,600円 | |
U | 2WD | 2,997,500円 | |
E-Four | 3,228,500円 |
中古車価格
エンジンタイプ | 価格 | |
---|---|---|
ガソリン | 1,617,000〜3,590,000円 | |
ハイブリッド | 1,566,000〜3,800,000円 |
中古車価格は、ガソリン車が160万円〜350万円程度、ハイブリッド車が150万円〜380万円程度となっています。
まとめ
この記事では、ヤリスクロスの詳しい燃費を紹介し、ライバル車との比較や燃費が優れている理由、燃費を向上させるポイントを紹介していきました。
ヤリスクロスの燃費は、同レベルの車種と比較しても非常に優れています。
また、燃費性能だけでなく、コンパクトなサイズ感や使い勝手の良さも兼ね備えているため、日常の街乗りからレジャーまで幅広く活躍できる1台と言えるでしょう。