「車を修理するのに何日ぐらいかかるのかを知りたい」
上記のような悩みを抱えていませんか?
あらかじめ大体の修理期間が分かっていれば、愛車が返ってくるまでの行動や対応も考えやすくなります。
本記事は「車を修理するのに何日ぐらいかかるのか?」を知るための考え方について解説した内容です。
実際にかかる作業時間の目安や、依頼先による修理時間の違いについても解説しています。
修理中に使用する代車についての知識も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【車の修理は何日かかる?】修理期間に影響を及ぼす要素
車の修理が何日かかるのかを知るには、これから解説する修理期間に影響を及ぼす要素について考える必要があります。
部品の修理以外にも時間を要する内容がある点に注意しておきましょう。
部品を取り寄せる時間
修理の方法が部品交換しかない場合、新品の部品を取り寄せる時間が必要です。
部品がすべて揃うまでは修理は行われません。
工場に常備されていない部品や流通量の少ない部品が該当していると、修理までの時間が予想以上になる恐れがあります。
依頼先の作業スケジュール
当然ながら修理を依頼する業者のスケジュールも影響します。
人員に空きがないと修理に取りかかることはできません。
特に事故が増加傾向となる大型連休は店側の作業量が増えてしまう可能性も高く、修理が先送りされる懸念があります。
実際の作業時間
実際の作業時間は修理の内容によって大きく変動します。
1か所だけの部品交換なら短時間で済む可能性もありますが、故障の内容によっては数週間かかることもあるでしょう。
事故の場合は手続きの時間も
車を修理に出す原因が事故だった場合、修理が完了するまでの時間はさらに伸びてしまいます。
工場に車が入る前に、保険会社による調査と過失割合を決定する話し合いが行われるからです。
そのあとに手続きが開始され、すべて完了したら修理に取りかかれます。
修理開始までの時間はケースバイケースですが、3日程度はかかると予想しておきましょう。
外車や古いなどの場合の特殊な車の場合
部品取り寄せで時間がかかり、修理の時間が長引くケースについてお伝えしました。
この例は外車や古い車などの、特殊な事情に当てはまりやすい傾向です。
こういった車を修理に出す際は、部品調達に有利なディーラーをおすすめします。
保険の利用
保険を利用して補償を受け取る場合、必要な手続きも増えるので修理までの時間はさらに増大します。
長い例だと3か月にまで及ぶケースもあるので、注意しておきましょう。
【車の修理は何日かかる?】修理箇所ごとの作業時間
次に修理箇所ごとの作業時間について解説していきます。
実際の作業はケースごとで違うため、記載してあるのは目安となる時間です。
あくまで参考程度に認識しておいてください。
ボディ
ボディに該当するのはキズ・へこみの修理です。
10cmサイズのキズなら2日、大きければ5日程度と予想しておきましょう。
板金で対処できない場合は交換となるため、5日以上かかることもあります。
バンパー
バンパーのキズやへこみを修理する場合は2日が目安となります。
部品交換が発生する場合、部品の入手難度によって修理期間が長引くので注意しましょう。
ガラス
ガラスは小さなキズであれば、交換せずに直せます。
大きさの目安は1.5cm以内で、それ以上は丸ごと交換になる場合が多い傾向です。
交換なしなら1日、交換ありなら3日が作業時間になると考えておきましょう。
ドア
ドアの修理も簡易的な対処で済むものから、ドア全体の交換が必要になるものまでさまざまです。
たいしたことのない内容であれば数時間で済むケースもありますが、交換の場合は1週間程度の時間が必要になります。
クォーターパネル
前や後ろのタイヤを囲むボディパネルがクォーターパネルです。サイドパネル・リアフェンダーとも言います。
ボディパネルの一部ですので、基本的には板金塗装での修理になります。
修理期間は5日以上を見込んでおきましょう。
交換となった場合は溶接が必要となり、修理履歴がついて事故車扱いとなります。
マフラー
マフラーの修理は穴あき処理なら約1時間、交換なら数日です。
車種によって取り付け方が違うので、交換時間にも幅が出ます。
エンジン
エンジンは車を走らせる中核の部分となるため、修理するなら大体の場合で交換となります。
交換用のエンジンが届いてから10日ほどで、修理完了となるケースが多い傾向です。
取り寄せ期間を含めると、1か月を超えてしまう場合もあります。
フレーム
フレームの修理に要する時間は、数日から1か月と幅が広い傾向です。
破損のレベルに応じて修理期間と修理費用が増していきます。
破損の程度によっては廃車を選択したほうがよいケースもあるので注意しましょう。
エアコン
エアコンの修理時間も故障の原因によって大きく変化します。
ガスの補充ぐらいなら数時間で完了しますが、交換になると2〜3日程度が必要です。
当然ながら部品を取り寄せる場合は、さらに時間を要することになります。
雨漏り
雨漏りへの対処は、サビ取り防水加工もしくはフレーム補修になります。
修理時間については前者の場合で約1時間、後者の場合は1か月程度を見込んでおきましょう。
【車の修理は何日かかる?】依頼先による違い
車の修理期間は依頼先によっても違ってきます。
主な依頼先となるディーラーや整備工場、カーショップについて解説していきましょう。
ディーラー
ディーラーで行う修理は純正パーツを使ったものとなります。
したがって年式が新しい車ほど部品の調達がやりやすく、修理完了までの時間が短縮されやすい傾向です。
代車も含めて柔軟に対応してくれるケースが多いので、修理期間が長引いても一定の配慮に期待できます。
整備工場(板金・塗装屋)
キズ・へこみのような軽度の修理であれば、板金塗装を専門とする整備工場へ持ち込んだほうが作業も迅速に終わります。
また代替えパーツを使った修理にも対応してくれるので、流通量の少ないパーツを必要とする場合も整備工場がおすすめです。
カーショップ
旧式の車ならカーショップへの持ち込みもおすすめです。
メーカーや車種にかかわらず対処してくれるので、修理時間も短く済みます。
ディーラーと比べて修理費用を抑えられるケースが多いことも利点です。
車の修理先はどう選ぶのがいい?
続いて修理時間以外のポイントで、依頼先を選ぶ基準について解説していきます。
価格を重視するならカー用品店や整備工場
修理費用をなるべく抑えたい場合は、カー用品店や整備工場への依頼がおすすめとなります。
ディーラーは価格の高い純正パーツしか使用しないため、費用も高額になる傾向です。
整備工場であれば技術力も問題ないので、安心して預けることができます。
品質を重視するならディーラー
品質を重視するならディーラーでの修理を選択しましょう。
ディーラーが取り扱っている車種の専門知識ならトップですので、仕上がりの品質も高くなります。
車購入時からの付き合いであれば信頼性もあるので、安心して任せられるでしょう。
車を乗り換えるならディーラー
今は一時的な修理で一定期間後に乗り換えを検討しているなら、ディーラーでの修理が好都合です。
売却・購入の際に売価アップや値引きなど、お得なサービスに期待できます。
お互いの信頼度を高めることにもつながるので、今後のやり取りもスムーズに進むでしょう。
長く乗るなら整備工場
現在の愛車を長く乗り続けたいと考えるなら、整備工場を選択しましょう。
整備工場なら原状復帰だけでなく、将来を見越した提案と修理ができるからです。
価格もディーラーよりは安く抑えられる傾向なので、整備コストの面でもおすすめの選択だと言えます。
車の修理期間を長引かせないための方法
ここでは、車の修理期間を長引かせないための方法について解説します。
ポイントは以下の2つです。
- ・見積もりや修理期間が明確でない業者は選ばない
・保険は使わずに自費で修理を依頼する
見積もりや修理期間が明確でない業者は選ばない
見積もりや修理期間が明確でない整備業者は、日々の工程管理ができていない恐れがあるので注意が必要です。
そういった業者は作業スケジュール自体も曖昧に決めている可能性があり、修理が長引くケースにも遭遇しやすくなります。
保険は使わずに自費で修理を依頼する
修理期間に及ぼす要素として、保険の使用が挙げられることは解説しました。
反対の見方をすれば、保険を使わず自費で修理を依頼することにより期間を短くすることが可能です。
修理費用が安ければ、保険を使わないという選択も検討してみてください。
修理期間が長引きそうなときは代車に注意
修理期間が長引きそうだなと感じたときに困るのが代車に関する問題です。
これから注意すべき点について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
費用が請求できない場合も
修理期間が長引いた場合、代車費用を請求できないケースがあります。
代車が認められるのは修理や買換えに必要な期間のみです。
一般的に2週間から1か月とされるため、この期間を超える恐れがあるときは手配してくれた業者に確認してみましょう。
無料で代車手配が可能な業者を探す
先に解説した事態を避けるために、最初から無料で代車手配が可能な修理業者を探すという方法があります。
代車手配が可能でも有料の場合があるため、内容については事前に確認しておくことが大切です。
ディーラーも無料とは限らない
ディーラーが手配してくれる代車は義務ではありません。
無料で手配してくれるイメージが強いですが、有料となるケースも存在します。
代車を貸し出す期間が明確であれば無料となることが多いですが、突発的な利用だと有料となるケースもあるので注意が必要です。
保険特約にも制限あり
代車の利用に保険特約を使われる方も多いですが、この場合にも注意の必要な点があります。
まず使用できる日数が、多くの保険会社において30日と限られていることです。
30日以上は自費での支払いとなります。
代車となるのは保険会社指定のレンタカーです。
実費補償の場合、契約金額との差額を受け取るといったことはできません。
保険特約の内容をしっかりと理解して後悔のないように利用しましょう。
まとめ
車の修理に何日かかるのかを知っておけば、預けたあとに不安になることもありません。
それどころか修理期間を短くするための対策も打てます。
特に修理の依頼先は、愛車の年式や状況ならびに買換え予定なども考慮して選択すべきです。
修理が長引いてしまったときは、代車の問題や予期しない出費に注意しましょう。
愛車の状況によっては、修理せずに売却するというのもひとつの手です。
本記事の内容を参考にして、後悔のない選択を選んでください。