事故を起こした車の買取価格を知るために一括査定サービスを受けたい方もいるのではないでしょうか。
この記事では、事故車買取に便利な一括査定サービスを提供している業者を5社選定して紹介します。
併せて事故車を高く売るためのポイントも解説しているので参考にしてください。
事故車とは?修復車と故障車との違い
まずは事故車と修復車、故障車の違いについて解説します。
事故車
過去に一度でも交通事故を起こしたことがある車を一般的には事故車と呼んでいます。
修復車という似ている言葉もありますが、事故車には明確な定義が定められていません。
事故車の場合、骨格部位を修復していなければ売却時の査定価格にそれほど影響はないです。
しっかり修理している事故車であれば、問題なく走行できるでしょう。
修復車
修復車と呼ばれることもありますが、正しくは修復歴車です。
修復歴車の定義は一般財団法人日本自動車査定協会や自動車公正取引委員会、日本中古自動車販売商工組合連合会の3つの組織によって定められています。
車の骨格部位が損傷していたり修復されている場合は修復歴車です。
ドアやバンパーを交換している場合は修復歴には該当しません。
修復歴に該当する骨格部位は、次のとおりです。
・クロスメンバー
・インサイドパネル
・ピラー
・センターフロアパネル
・ダッシュパネル
・フロアサイドメンバー
・リヤフロア
・サイドメンバー
・ルーフ
修復歴を販売する際は、修復歴の表示が義務化されています。
また、修復歴がある車は、買取の際に査定価格が下がりやすいです。
故障車
故障車は車に不具合が発生している車のことです。
故障する原因は事故だけに限らず、経年劣化や初期不良などが考えられます。
エンジン系統が故障してしまうと、車が走れなくなってしまう可能性が高いです。
ボディの故障は修理すれば問題なく走行できます。
事故車にも価値がある!買取可能な理由とは
事故車にはどのような価値があるのでしょうか。
業者が買い取れる理由について解説します。
部品に価値があるため
車体がボロボロで価値がなくても部品に価値がある場合があります。
取り外した部品は修理が必要な車につけかえるために、中古の部品として売り出すことが可能です。
車の部品は個人が取り外すことはできません。
許認可を取得している解体業者だけが部品を取り外すことができます。
海外でも需要があるため
日本の車は燃費性能や耐久性能が高いため、海外でも人気が高いです。
修理済みで走行に問題がなければ、日本では買い手がつかない車でも海外ならすぐに購入希望者が見つかります。
海外では日本製のパーツも人気が高いです。
自走できない車の場合は、海外向けの中古部品として輸出できるでしょう。
修理して再販できる可能性があるため
事故車とはいえ、修理して動き再販できる状態なのであれば事故車でも価値があるといえるでしょう。
買取業者はそういった事故車を買取した場合、修理を行ってから再販することが主流です。
事故車買取の際に一括査定を活用するメリット
事故車の買取査定を依頼するなら、一括査定の利用がおすすめです。
事故車買取の際に一括査定を利用するメリットを解説します。
複数の業者に依頼する手間がかからない
通常中古車買取業者に査定を依頼したい場合は店舗に行くか電話で問い合わせるかの2パターンですが、一括査定であればオンライン上から情報を入力して複数の店舗に査定を依頼できます。
一括査定は申し込みが一度で済むため、一件一件依頼する手間もかかりません。
査定結果もメールや郵送で届くため、査定額を比較してより高く買い取ってくれる業者を見つけることができます。
出張査定が受けられる
一括査定を申し込む際に希望を伝えると、出張査定に対応している業者を紹介してもらえます。
事故車は動かすことができないケースが多いため、自走できない車は持ち込みが不可能です。
業者によっては出張査定に対応していない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
事故車買取専門店を見つけられる可能性がある
一括査定では車の状態をインターネット上で入力する際に修復歴を伝えることができます。
一括査定サイトはさまざまな業者と提携しているため、事故車の扱いが得意な事故車買取専門店を見つけられるかもしれません。
事故車買取専門店であれば、他店では値段のつかなかった事故車でも高く買い取ってくれる可能性があります。
事故車買取の一括査定サービスを提供している業者5選
事故車買取の一括査定サービスを提供している業者を5社紹介します。
カーセンサー
カーセンサーでは大手から地域密着型まで最大30社に一括査定を依頼できます。
事故車の買取対応エリアは全国です。
売却形式は一括型の他にオークション型があり、最大5,000社が入札を行います。
カービュー
カービューは利用実績が450万人を突破した業界トップクラスの実績を持つ中古車査定仲介サービスです。
提携している300社の業者の中から、最大で10社に一括査定を依頼できます。
査定申し込みにかかる時間は最短45秒です。
事故車買取のタウ
事故車買取のタウでは、世界124か国の方が参加できる事故車のオークションや買取を自社で対応しています。
事故車の買取実績は創業25年で100万台を突破しました。
査定はフォーム入力かLINEで簡単に申し込めます。
車選びドットコムの事故車買取
車選びドットコムの事故車買取では、事故車に特化した無料一括査定サービスを提供しています。
車の情報を入力するのに必要な時間はたったの60秒です。
海外への販売ルートがあり、利用実績は400万人を超えています。
CTN一括査定
CTN一括査定では、厳選した3社に事故車の一括査定が依頼できます。
提携している業者数は3,000社以上です。
買取価格の上位3社のみが選ばれるため、大量の営業電話を受ける心配がありません。
CTN一括査定には自動車業界で14年以上培ってきた実績と信頼があります。
車の乗り換えを検討するときにおすすめなのは一括査定を利用することです。
CTN一括査定では利用者の登録情報をもとに3社を厳選してご連絡しますので、電話ラッシュで時間や手間を取られることがありません。
またCTN一括査定の大きなポイントは、軽自動車やSUV、輸入車などの専門買取業者などでも比較できることです。
そのうえ車販売店のみならず解体業者や貿易会社とも連携しているため、大掛かりな修理が必要な車などにも対応が可能です。
「きっと値がつかないだろう」と諦めている方もCTN一括査定なら、愛車にぴったりの買取業者を見つけられるかもしれません。
車を高く売りたいと思っている方は、CTN一括査定をぜひご利用ください。
事故車買取や一括査定を受ける際に必要な書類
事故車買取の一括査定や買取を申し込む際に準備が必要な書類について解説します。
普通自動車の場合
普通自動車の一括査定や買取を申し込む場合は、自宅にある下記の書類を準備してください。
・車検証
・自賠責保険証
・リサイクル券
・実印
・身分証明書
・ナンバープレート
市役所や町役場で取得が必要なものは、次のとおりです。
・印鑑証明書
・住民票
・戸籍附表
・戸籍謄本・除籍謄本
委任状や譲渡証明書は買取店から送付されます。
車検証やナンバープレートを紛失している場合は、顛末書の用意が必要です。
軽自動車の場合
軽自動車の一括査定や買取を申し込む場合は、下記の書類を準備してください。
・車検証
・自賠責保険証
・リサイクル券
・実印
・身分証明書
・ナンバープレート
申請依頼書は買取店から送付されます。
車検証やナンバープレートを紛失している場合は、理由書の用意が必要です。
特殊な状況の場合
車検証に記載された所有者が自動車販売会社やローン会社の場合は、所有権を変更するために必要な書類を法人から用意してもらう必要があります。
会社が倒産している場合は、法人の登記簿謄本が必要です。
また、車検証に記載された所有者が亡くなっている場合は、相続手続きが必要となります。
ナンバープレートの色が黒か緑の事業用自動車の場合は、事業用自動車等連絡書が必要です。
運輸支局の捺印があるかを確認しましょう。
事故が起きた履歴がある場合
もらい事故が発生した場合は、日本自動車査定協会に問い合わせを行い、事故減価額証明書の発行手続きをしてください。
事故減価額証明書には評価損について記載されているため、評価損を認めてもらえれば事故の被害者は損害を抑えることができます。
ただし、評価損は認めてもらえないケースもあるため、理由や対策方法を事前に調べておくようにしましょう。
事故車を高く売却するためのポイント
事故車を少しでも高く売却するためのポイントについて解説します。
自走できる場合は中古車買取店に売る
事故車でも走行に問題がない場合は、中古車買取店で売却できる可能性があります。
骨格部位に損傷がなく修復歴ありとされない場合は、査定価格が減額されることはありません。
どちらに売却するべきか判断が難しい場合は、一括査定サイトを利用して事故車買取専門店と中古車買取店の両方に査定を依頼しましょう。
自走できない場合は専門の買取店に売る
自走できない車の場合は中古車買取店では買取不可になる可能性が高いため、事故車専門の買取店に売却しましょう。
事故車買取店は自走できない車をお金に変えるノウハウを持っているため、通常の買取店よりも高く買い取ることができます。
車の状態をできるだけキレイにしておく
車のボディや車内が清潔な状態だと査定士の印象が良くなります。
査定価格が一気に上がるわけではありませんが、減額されることはありません。
査定を受ける前に洗車や清掃などの手入れを念入りに行いましょう。
車の状態を正確に伝える
査定を依頼する際は車の状態の他に車種や年式、走行距離などを伝える必要があります。
適切な査定額を算出してもらうためには、正しい情報を伝えることが大切です。
実際の車の状態と相違がある場合は減額されてしまうため、誤った情報を伝えないように注意してください。
大切に保管しておく
売却するからといって屋根がない場所に放置するのはNGです。
見た目の悪化や劣化により査定額が下がってしまう可能性があります。
ボディに汚れやサビがつかないように、引き取りまで大切に保管してください。
査定よりも前に修理に出さない
車に壊れている箇所があっても、査定前に修理する必要はないです。
買取価格は多少上がりますが、修理代を回収できる保証はありません。
事故車買取業者に売却予定の車は、修復しないまま査定依頼しましょう。
事故車買取業者を選ぶ際の確認事項
事故車買取業者を選ぶ際に確認しておくべきことを解説します。
無料引き取りに対応しているか
動かない事故車を移動させるためにはレッカーが必要ですが、ロードサービスや解体業者に依頼すると高額な費用がかかります。
レッカー費用の負担を軽減するために、事故車買取業者が無料引き取りに対応しているかを確認しましょう。
還付金に対応しているか
事故車の廃車手続きを行う場合は、自動車税などの還付金を受け取ることができます。
事故車買取業者が還付金の返金に対応しているか、いつどのタイミングで還付されるのかを確認しておきましょう。
事故車の買取実績が豊富にあるか
事故車専門の買取業者でなくとも、買取実績が豊富であれば高く売却できる可能性があります。
査定を依頼する業者の買取実績を確認してみましょう。
買取実績は買取業者の公式ホームページで確認できます。
まとめ
今回は事故車買取の一括査定サービスを提供している業者の紹介と、事故車を高く売る方法について解説しました。
事故車を高く売却するためには、一括査定の利用がおすすめです。
事故車に特化した買取業者を見つけて、動かなくなってしまった車をできるだけ高値で売却しましょう。