車の修理代が高額の場合、後払いはできないかと考える方もいるのではないでしょうか。
早急な修理をしなければ安全面にも関わる場合、困ってしまうでしょう。
そこで本記事では、車の修理代を後払いできるのか、車の修理代が払えない時の対処法について解説します。
「車を修理に出したいけど、すぐに払えなくて悩んでいる」というような方はぜひ参考にしてみてください。
車の修理が必要な時にまずするべきこと
ここでは、車を修理に出す前にすべきことを解説します。
ディーラーや修理工場で修理の見積もりを依頼する
車に不具合が生じたり、故障したりした場合には、ディーラーや修理工場などに修理を依頼する方が多いでしょう。
修理を依頼する前に、まずは見積もりを依頼するのがおすすめです。
修理内容によっては高額な費用が必要な場合もあるため、どの程度の費用がかかるのか目安として把握することができます。
また、複数の業者に見積もりを依頼すれば、修理にかかる金額や日数を比較できるでしょう。
事故の場合は警察と保険会社に連絡する
交通事故により、車の修理が必要になった場合は、まず警察と保険会社に連絡しましょう。
また、要救護者がいる場合には、救急にも連絡が必要です。
警察や救急への連絡を怠った場合には、罪に問われるためご注意ください。
保険会社への連絡を怠った場合には、本来受け取れるはずの保険金が受け取れなくなってしまうため気をつけましょう。
修理・廃車・買い替えのどれにするか考える
車の状態によって、修理、廃車、買い替えのどれにするのか考えなければなりません。
修理をおすすめする場合は、以下のとおりです。
- ・修理代が高額ではない
・修理すれば安全に乗れる
・買い替えの費用がない
修理代が高額になる場合には、新しい車を購入した方が良い場合もあります。
修理代が高いわけではなく、修理すれば再び安心して乗れる場合や買い替えの費用がない場合には、修理して乗るのが良いでしょう。
廃車にするのがおすすめな場合は、以下のとおりです。
- ・修理費用が高い
・年式が古い
・走行距離が長い
修理費用が高額なうえに、10年以上年式が経過している車や10万km近い走行距離を走っている車など、中古車としての価値が低い場合には廃車をおすすめします。
買い替えをおすすめする場合は、以下のとおりです。
- ・修理費用が高額
・修理しても買取金額が変わらない
・修理しても長期間乗れる可能性が低い
・安く車を購入できる
修理をしても長期間乗れる保証がない場合は、買い替えた方が結果的に安く済む可能性があります。
また、修理しなくても買取金額が変わらないのであれば、買い替えて新しい車に乗った方が良いでしょう。
車の修理代は後払いが可能?
ここでは、車の修理代が後払いできるのか解説します。
車の修理代は基本的に後払い不可!
どこの修理依頼先でも、基本的に修理代の後払いはできません。
事故やトラブルで急な支払いが発生し、手持ちがない場合には、クレジットカードでの支払いを求められるでしょう。
ディーラーでは、クレジットカードで支払う場合は、一括払いしか認められていません。
ただし、急な支払いが難しい場合は、支払いを猶予してくれる整備工場や分割払いを認めてくれるディーラーもあるため、どうしても手持ちがない場合にはその旨を伝えましょう。
その場で支払わなかった場合は?
手持ちがないからと支払いを後回しにしていると、1カ月以内に支払われなかった場合、法的措置を取られる恐れがあります。
特にディーラーの場合は、ブラックリストに載り、今後の利用が困難になってしまうでしょう。
分割払いが可能な整備工場もある
一部の小さな整備工場では、支払いを猶予してくれる可能性もあります。
ただし、初めて利用する場合には難しいでしょう。
信頼関係が築けている整備工場であれば、正直に話すことで受け入れてくれるかもしれません。
修理代を支払うタイミングは?
修理代は、基本的に車の引渡し時に現金またはクレジットカードで全額支払わなければなりません。
近年、頻繁に利用されている電子マネーやクレジットカードが使えるかどうかは、あらかじめ確認しておくと安心です。
車の修理代を支払えないときの対処法
ここでは、車の修理代を支払えないときの対処法を解説します。
廃車にする
修理代が支払えない場合は、廃車にするのもひとつの手です。
ディーラーやセルフで廃車を行う場合には手数料が3万円〜5万円かかりますが、廃車買取業者であれば0円以上で買い取ってくれるうえに、レッカーや廃車手続きも行ってくれるため便利です。
買取業者に買い取ってもらう
修理代が支払えない場合は、買取業者に買い取ってもらうことが可能です。
買取業者は壊れたままの車でも部品を再利用できるため、買取を行ってくれます。
故障者を修理しても買取金額が変わらない場合は、高い修理代を払うと損してしまうでしょう。
修理の見積もりと買取査定を依頼し、どちらがお得かを考えましょう。
車の買取依頼を検討するときにおすすめなのは一括査定を利用することです。
CTN一括査定では利用者の登録情報をもとに3社を厳選してご連絡しますので、電話ラッシュで時間や手間を取られることがありません。
またCTN一括査定の大きなポイントは、軽自動車やSUV、輸入車などの専門買取業者などでも比較できることです。
そのうえ車販売店のみならず解体業者や貿易会社とも連携しているため、大掛かりな修理が必要な車などにも対応が可能です。
「きっと値がつかないだろう」と諦めている方もCTN一括査定なら、愛車にぴったりの買取業者を見つけられるかもしれません。
車を高く売りたいと思っている方は、CTN一括査定をぜひご利用ください。
保険を使う
任意保険に加入している場合は、車両保険を使用して修理代を補うことができます。
保健の等級は1〜20あり、数字が低いほど保険料は高くなります。
新規保険加入時は6等級からスタートし、車両保険を使うと1等級もしくは3等級下がるのが基本です。
使用しなければ、等級は上がっていきます。
事故以外の修理で保険を使う場合にはこちら
保険の等級は?
等級ごとの割増・割引率は、以下のとおりです。
等級 | 無事故(割増引率) | 事故有(割増引率) |
1等級 | +108% | |
2等級 | +63% | |
3等級 | +38% | |
4等級 | +7% | |
5等級 | +2% | |
6F等級 | -13% | |
7F等級 | -27% | -14% |
8等級 | -38% | -15% |
9等級 | -44% | -18% |
10等級 | -46% | -19% |
11等級 | -48% | -20% |
12等級 | -50% | -22% |
13等級 | -51% | -24% |
14等級 | -52% | -25% |
15等級 | -53% | -28% |
16等級 | -54% | -32% |
17等級 | -55% | -44% |
18等級 | -56% | -46% |
19等級 | -57% | -50% |
20等級 | -63% | -51% |
保険を使うべき修理とは?
保険を使うべきかどうかの判断基準は、修理費用と車両保険を利用した場合の上昇額を比較しましょう。
数万円程度の軽度な修理であれば、修理費用よりも等級が下がった際の保険料の上昇額の方が上回ることが多いため、保険を使用せず自己負担で修理した方がお得です。
事故以外の修理で保険を使う場合についてはこちら
ローンを組む
修理費用が払えない場合は、ローンを組む方法もあります。
ただし、車の修理代でローンを組む場合は審査があり、審査に通過した方のみ利用可能です。
ローンを利用する場合は収入や返済額、返済期間を確認し、計画的に利用する必要があります。
銀行ローン
銀行ローンは口座の開設が必要になりますが、利息が低く、総量規制も対象とならないというメリットがあります。
ただし、審査に時間がかかり、融資までには2〜3週間程度かかるでしょう。
金融会社のローン
金融会社のローンには、オートローンとフリーローンの2種類あります。
オートローンの金利は年1.5%〜3%、フリーローンの金利は最大年18%です。
オートローンの方が金利が低いですが、使用用途が限られており、審査基準が厳しいという特徴があります。
一方、フリーローンは使用目的が自由で、オートローンほど審査基準も厳しくありません。
信販会社のローン
信託会社のローンは、利息が低いというメリットがあります。
ただし、審査には時間を要し、総量規制があるため、修理費用が非常に高額な場合は注意が必要です。
融資までは2週間〜3週間程度かかります。
車の修理でローンを組む場合についてはこちら
クレジットカードを使用する
修理依頼先は基本的にクレジットカードに対応していることが多いため、クレジットカードを利用して、修理代を支払うことも可能です。
クレジットカードの割賦払いで払う
クレジットカードでの支払いの種類別の特徴は、以下のとおりです。
種類 | 特徴 |
分割払い | 決済時にあらかじめ決めた回数で支払っていく方法 |
リボ払い | 利用額に応じて月々の請求額を決定する方法 |
ボーナス払い | 12〜6月の間の利用額を8月に引き落とし
7〜11月の間の利用額を1月に引き落とし |
分割、リボ払いは、ボーナス払いと違って、金利が付くため注意が必要です。
分割払いの場合は、2回払いまでは金利が付かず、3回払い以上になると金利が発生します。
リボ払いの場合は、金利に応じた手数料を負担しなければなりません。
クレジットカードのキャッシング枠で払う
クレジットカードのキャッシング枠で支払う方法もありますが、使用用途が決められていません。
また、キャッシング枠があれば、提携のATMからすぐにお金を借りられます。
ただし、金利が付くことを理解して借り入れを行いましょう。
分割払いや後払いができないか相談をする
分割払いや後払いができないか相談しましょう。
ただし、信頼関係ができていないと、相談しても断られることがほとんどです。
分割払いや後払いを希望するのであれば、車検で利用しているディーラーや修理工場に相談しましょう。
車の修理代を安く抑えるコツ
ここでは、車の修理代を安く抑えるコツを解説します。
相見積もりをする
車の修理依頼先は多数ありますが、業者によって修理内容や必要な費用は異なります。
そのため、相見積もりをとり、より安価な料金で修理してくれる業者を見つけると、修理費用を抑えることができます。
中古部品を活用する
交換は修理よりも高額な費用が必要であるため、中古部品を活用して安く抑えましょう。
なお、ディーラーではすべて新品の純正品が使用されるため、費用が高くなりやすい傾向にあります。
中古部品を利用したい場合には、ディーラー以外の業者に依頼しましょう。
車を修理しないままで乗るリスク
ここでは、車を修理しないで乗るリスクを解説します。
車が劣化しやすくなる
修理しないでそのまま乗っていると、車は劣化しやすくなります。
万一劣化が進んでしまうと、修理費用がかさんでしまうため、修理費用が払えない場合には廃車を検討した方が良いでしょう。
ここでは、ガソリン、タイヤ、バッテリーが劣化した場合を解説します。
ガソリン
ガソリンは半年以上放置すると酸化し、ドロっとした粘度の高い液体になってやがて異臭を放ち始めます。
そのような状態でエンジンをかけると、燃料フィルター噴射弁がつまりを起こし、エンジンが故障する恐れがあります。
エンジンが故障すると、非常に高額な修理代がかかるでしょう。
タイヤ
修理ができないせいで走行しないまま放置していると、1週間~2週間程度で軽度の変形が起こります。
1週間~2週間程度の場合は、走行すれば元の形に戻るため問題ありませんが、数カ月〜1年以上放置すると同じ場所に力がかかってタイヤが平らになり、故障や大事故につながる恐れがあります。
バッテリー
バッテリーは走行しながら、電気をためるものです。
使用年数によりますが、エンジンを停止していると少しずつ自然放電するため、放電が限界値を超えるとエンジンがかからなくなり、バッテリー上がりを起こしてしまいます。
そうなってしまった場合、バッテリーの交換が必要となり、さらに修理代が高額になります。
違反や罰金刑になる可能性がある
道路交通法により、整備不良の車両が公道を走行するのは禁止されています。
もし違反した場合は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられます。
また、整備不良は交通違反にもなり、ブレーキやハンドル、走行装置の軽微な不良の反則金は9,000円で点数が2点、無灯火は反則金が7,000円で点数が1点です。
税金が発生する
車を所有している限り、乗っていなくとも税金が発生します。
修理して乗ろうと思っていても、税金を支払わなければ車検も通らず、新しい車を購入することもできなくなってしまうかもしれません。
車が故障しても車検を行う必要がある
車が故障していても、車検は決められた期日までに行わなければなりません。
車検は新車であれば初回が3年後、翌年から2年おき、中古車であれば2年おきに行う必要があります。
車検切れの車は公道の走行が認められていないため、もし放置している間に車検切れになってしまい、公道を走行した場合、厳しい罰則を受けてしまうのです。
そうなった場合、車検に通すために、レッカー車で車検工場まで運ぶしかないでしょう。
ローンのタイプによって、利息や審査機関に違いがあるため、見極めが必要になります。
まとめ
車の修理代は基本的に車の引き渡し時に支払うものであり、後払いはできません。
ただし、修理代が支払えないからといって、そのまま車を放置しておくと劣化が進んでしまいます。
修理できるようになった頃には乗れなくなっている可能性や故障して乗れない期間にも税金を支払ったり、車検に通さなければならなかったりと不便に感じることが多いでしょう。
もし、修理代が払えない場合は、ローンを組んだり、中古車買取業者に買い取ってもらう方法があります。
故障してしまい、修理代が払えない場合には、早めに買取依頼をしましょう。