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【廃車に関する知識】適切なガソリンの抜き方と注意点について徹底解説

  • 2023年12月26日

「廃車予定の車があるのでガソリンの抜き方を知りたい」このような悩みを抱えていませんか?
しかしながらガソリンは危険物であり、知識なしで挑戦するのは不安だと考えている方もおられるでしょう。
そこで本記事では【廃車に関する知識】として、適切なガソリンの抜き方や注意点について解説しています。

廃車からガソリンを抜く行為に資格は必要なのか?

適切なガソリンの抜き方について解説する前に、廃車からガソリンを抜く行為に資格は必要なのか?という疑問に答えていきます。
先に結論を言うと資格自体は必要ないのですが、ガソリンを正しく取り扱うための知識は持っておかなければなりません。
ガソリンの取り扱い方を間違えると法律違反にもなりかねないため、以下の3点についてしっかり理解しておきましょう。

  • ・ガソリンは危険物に指定されている
    ・指定数量以上を取り扱う場合は資格が必要
    ・少量の抜き取りなら無資格でも可能

それでは各項目について詳しく解説していきます。

ガソリンは危険物に指定されている

セルフ式スタンドでは自身の手で給油もできるガソリンですが、火災発生の危険性は大きく消化が困難な「危険物」に指定されています(消防法)。

ガソリンは可燃性蒸気を発生させる液体です。
マイナス40度の環境でも気化し、静電気による小さな火花でも引火する可能性があります。
乗用車や軽トラックによる運搬は認められていますが、容器や積載方法などについては消防法の規定に則った措置が必要です。

ガソリンを取り扱う際は資格の有無に関係なく、その危険性を十分熟知しておくことが求められます。

指定数量以上を取り扱う場合は資格が必要

危険物を取り扱う上で重要となるのが指定数量です。
指定数量とは物質の危険度を勘案して定められる量で、この値が少ないほど危険度は高くなります。
指定数量以上の危険物を取り扱うには「危険物取扱者」の資格が必要です。
また指定数量以上の危険物を貯蔵・保管するには認可を受けた施設も必要になります。
問題となるガソリンの指定数量は200Lです。
これ以上の量を無資格で取り扱ってしまうと、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金を科せられる可能性があります。
一度だけの抜き取りならば200Lへ達することは考えられないので、指定数量以下の取り扱いになることは間違いないでしょう。

少量の抜き取りなら無資格でも可能

指定数量以下の危険物を取り扱う場合、危険物取扱者の資格は必要ありません。
ただし指定数量の5分の1以上は「少量危険物」に該当し、保管する場合は消防署への届け出と規定に沿った保管庫が必要になります。
ガソリンだと少量危険物の範囲は40L以上となりますが、抜き取りだけにとどめるなら200L未満であれば資格や事前の届け出は必要ありません。
以上のことから抜き取るガソリンの量が少量であれば、法律の上でも無資格による作業は可能というのが実態です。

廃車にする車からガソリンを抜く方法

それでは廃車にする車からガソリンを抜く方法について解説していきましょう。具体的な内容として以下の3つになります。

  • ・業者に依頼する
    ・給油口からポンプを使って抜く
    ・燃料タンクに直接アクセスする

それぞれの方法について詳しく説明していきます。

1.業者に依頼する

ガソリンの抜き方として一般的なのは業者へ依頼する方法です。

少量危険物に該当しない少量の取り扱いであっても、ガソリン自体の危険性は変わりません。
資格を持った専門業者に依頼するのがもっとも安全でおすすめだと言えます。
以下のポイントに注意して業者への依頼を検討してみてください。

有料となるケースもある

ガソリンの抜き取りを業者に依頼する場合、対応できるかどうかの確認が必要です。
無料で行ってくれる業者もありますが、有料となるケースもあります。
有料だと廃車費用が高くなってしまうので、事前にチェックしておきましょう。

可能なら新車へ移し替えよう

廃車と同時に新車を購入する場合は、ガソリンの移し替えをお願いしてみましょう。
こちらも事前の確認・相談が必要になりますが、保管する必要がなくすぐにガソリンを消費できるのでおすすめです。

2.給油口からポンプを使って抜く

業者ではなく自分で抜き取る場合、給油口にホースを指しポンピングによって抜く方法があります。
条件によって使用できるポンプが限られるため事前の準備が必要です。
また給油口から燃料タンクの間に逆止弁が装備されている車種になるとホースが通らないこともあるため、ポンプでの抜き取りは不可能となる場合もあります。

灯油ポンプと長めのホースを使う

まずは灯油用のポンプを使う方法です。
この場合、長めのホースも用意しておきましょう。
特定の車種になると給油口と燃料タンクの距離が離れているため、灯油ポンプそのままのホースでは届かない可能性があるからです。

カーショップ市販のアイテムを利用する

次にカーショップで市販されている緊急時のガソリン抜き取り用ポンプを使用する方法です。
ガソリンの抜き取りが目的なので、ホースの形状も適したものになっています。
ホースのサイズや長さを見て最適なものを選びましょう。
電動タイプは静電気のリスクもあるため、手動タイプのほうがより安心です。

3.燃料タンクに直接アクセスする

最後に紹介するのは燃料タンクに直接アクセスする方法です。
車の構造に関する知識が必要になりますが、ポンプを使った方法が通用しない車種でもガソリンの抜き取りが可能になります。

燃料タンクに接続されたホースを取り外す

燃料タンクに接続されたホースが視認できる場合、そのホースを取り外すことによりガソリンの抜き取りが可能となるケースもあります。
一部の車種にしか通用しないことや、ホースの接続部分を分解しなければならないことが注意点です。
燃料タンクが車両下部に位置する場合、ジャッキアップする必要もあり、作業の難易度は飛躍的にアップします。
ホース部分を分解してしまうとガソリンを少し残した状態での自走は難しくなるので、レッカーを利用できることも条件の一つです。

後部シートを取り外す

燃料タンクへのアクセス方法として、後部シートを取り外す手段もあります。
シートを取り外して内装材をめくれば、燃料ポンプ装置のフタにたどり着くことが可能です。
この状態で燃料ポンプ装置を取り外せば、隙間から燃料タンクへポンプのホースを差し込むことができます。
燃料タンクの位置が後部ではなく中央付近の場合、シートではなくセンターコンソールを取り外すことになります。
ガソリンを抜き取れる確実性は高いですが、車両整備の経験がない方には難しい方法と言えるでしょう。

廃車からガソリンを抜き取る場合の注意点

続いて廃車からガソリンを抜く際の注意点について解説していきます。
どれも大切なポイントと言えるため、次の3点についてしっかり理解しておいてください。

  • ・作業場所・作業手順の安全確認は必ず行う
    ・すべて抜き取ろうとしない
    ・こぼしたらすぐに清掃する

それぞれのポイントについて解説していきます。

作業場所・作業手順の安全確認は必ず行う

記事の前半で解説したとおりガソリンの危険度は非常に高く、大事故につながる可能性もあります。
ガソリンの抜き取りを個人で行う場合は、作業場所・作業手順の安全確認に注力しましょう。
周囲に火の気がないことを確認し、ガソリンがこぼれても影響のない換気の良い場所で作業に取り掛かってください。万が一に備えて消火器の準備も必要です。
迅速に作業ができるようしっかりと手順を確認しておき、静電気の発生にも十分気を付けましょう。

すべて抜き取ろうとしない

ガソリンを抜き取る際の注意点は、すべて抜き取ろうとしないことです。
古いガソリンが入っていた燃料タンクの底部には、水や鉄などの不純物が沈んでいる可能性もあります。
それらも一緒に回収してしまうとガソリン使用時の性能に影響してしまうからです。
抜き取ったガソリンは当然使用するでしょうから十分注意する必要があります。
もったいないからと言ってすべて抜き取るのはマイナス行為と言えるでしょう。

こぼしたらすぐに清掃する

ガソリンがこぼれても少量ならすぐに気化してしまいますが、ボディに付着した場合はすぐに水で洗い流して清掃したほうが安心です。
新車状態であれば問題ありませんが、車の状態によってはガソリン耐性が低いこともあり塗装面が剝がれてしまう恐れもあります。

廃車予定の車なら影響は考えなくてもよいですが、ガソリンを次の車へ移し替える際は注意しておきましょう。
補足情報として、肌や衣服に付着した場合の対処法も合わせて解説しておきます。

肌に付着した場合

ガソリンが肌に付着しただけなら、あわてずにハンドソープと水で洗い流しましょう。
しっかりと洗っておけば大丈夫です。
目や口に入った場合は15分以上洗い流し、なるべく早く病院での診断を受けてください。
なお、これらの処置を行う際は燃料キャップを閉め、気化を防いでいた状態で作業に取りかかりましょう。

衣服に付着した場合

ガソリンが衣服に付着した際もすぐに水で洗い流しましょう。
洗濯する場合はクリーニング店に依頼するほうがおすすめです。
クリーニング店には状況をしっかり説明して適切な対応を取ってもらいましょう。
ちなみに家庭での洗濯は、ほかの衣服や洗濯槽にガソリンのにおいが移る可能性もあるので避けたほうが無難です。

廃車時にガソリンを抜き取らなくてもいい2つの理由

ここまでガソリンの抜き取り方法について解説してきましたが、実は廃車時にガソリンを抜く必要はありません。

廃車時にガソリンを抜き取らなくてもいい理由は以下の2点です。

  • ・廃車までの工程にガソリンの抜き取り作業があるため
    ・レッカー代の節約につながる可能性があるため

引き続きそれぞれの理由について解説していきます。

廃車までの工程にガソリンの抜き取り作業があるため

廃車予定の車をチェックしてガソリンが残っている場合は、業者によりガソリンの抜き取り作業が行われます。
業者が事故を起こさないための手順ですので、どんな車でも必ず行われるものです。
したがってガソリンが残っていても、無理に自分で抜き取る必要はありません。
もったいないという気持ちがなければ、仮にガソリンが満タンであってもそのまま引き渡して問題ないと言えます。

査定価格には影響しないため

車の査定価格にガソリンの残量は関係ありません。
ガソリンを抜く負担が大きくなるからといって、あとになって査定価格が変わることはないでしょう。

ただし業者からガソリンを減らして引き渡してくれと指示があった場合は別です。
ガソリンを抜く作業時間が超過したとして追加で費用を請求される可能性があります。
最悪の場合、引き取りを拒否されることもあるでしょう。

レッカー代の節約につながる可能性があるため

ガソリンを残しておくとレッカー代の節約につながる可能性があります。
廃車予定の車は業者へ引き渡すことになりますが、ガソリンが残っていれば自走して工場へ運ぶことも可能です。
反対にガソリンを抜き取ってしまうと自走できないため、業者へ引き渡す際にレッカーを利用することになります。
廃車業者によってレッカー代は無料となることもありますが、料金が発生する可能性もゼロではありません。
ロードサービスに依頼する場合の料金としては2万円前後かかるのが一般的ですので、注意しておきましょう。

まとめ

廃車時に指定数量以下のガソリンを抜き取る行為は、ほとんどの場合で資格や届け出を必要としません。
記事内で紹介したようにガソリンの抜き方についても、知識レベルによってさまざまな方法が公開されています。
ですがガソリン自体の危険性から、個人による抜き取りはおすすめと言えません。
それよりも上手にガソリンを残しておいて、廃車費用の節約につなげるほうが良いでしょう。
どうしても個人でガソリンを抜く必要がある方は、十分注意して万全の体制で作業に取り組みましょう。

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損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.ガソリンをポリタンクに入れるのはOK?

灯油用のポリタンクにガソリンを入れるのは禁止されています。
摩擦による静電気が逃げないため非常に危険です。消防法で定められたガソリン専用缶を用意しましょう。

Q2.抜き取った後、自宅で保管しても大丈夫?

保管はなるべく控えるようにしてください。
少量危険物の範囲となる40L以上の保管は消防署への事前の届け出が必要になります。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。
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