「車のバッテリーがあるけどどうすればいい?」「買い取ってもらえるかどうかがわからない」など、車のバッテリーがあるけど処分の仕方がわからなくて困っている、という方は多いのではないでしょうか。
ついそのままにして、車庫の片隅に置きっぱなしになっているということもあるかもしれません。
そこで今回は、車のバッテリーの買取方法について詳しく解説します。
処分時の注意点についても解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
車のバッテリーは買い取ってもらえる?
車のバッテリーは2~3年が交換の目安とされています。
バッテリーの保証期間も2~3年ほどとなっておりますので、同じバッテリーを4年以上使い続けていると、保証対象外の不具合が発生してしまうこともあるのです。
とはいえ、自分でバッテリーの交換をしているという方などは、取り外したバッテリーをそのまま倉庫に積んでいるということもあるのではないでしょうか。
ここでは車のバッテリーが買い取れるかどうかなどについて詳しく解説します。
車のバッテリーの買取は可能
車のバッテリーは、買い取ってもらうことができます。
なぜなら、車のバッテリーに使われている鉛が必要とされているからです。
古くて使えなくなったバッテリーをそのまま修理して使うわけではなく、リサイクルが可能なために買取してもらえます。
そのため、まだ使えるバッテリーだけでなく廃バッテリーも買取が可能です。
廃バッテリーの処分に困っているなら、買取を検討してみると良いでしょう。
カー用品店やガソリンスタンドでは、買取ではなく無料回収をしている場合もありますが、中には有料でお金を出して引き取ってもらわなければならない場合もあります。
そのため、買取が可能かどうかは、事前に問い合わせてみてください。
買い取れるバッテリーとは?
ほとんどの車のバッテリーは、買取可能です。
まだまだ使えるバッテリーはもちろん、廃バッテリーでも特に問題なく買い取る業者は数多くあります。
とはいえ、廃バッテリーの場合は中にある鉛の重さで換算されるため、そこまで高額な買取金額はつきません。
しかし、有料で引き取ってもらうことを思えば、少額でもお金になるだけでよいのではないでしょうか。
買取業者によっては、「ハーレーダビッドソン用純正バッテリー」などのように特定のバッテリーを少し高めに買取している場合もあります。
しかし、そういったバッテリーは30個以上から引き取りなどというように、業者向けです。
個人的に1個や2個売りたい場合には、1つからでも買取可能なお店を見つけましょう。
車のバッテリーの処分方法3つ
車のバッテリーの買取費用は、中に含まれている鉛の量によって異なります。
買取価格は業者によっても違ってきますが、1kg当たり20~58円程度です。
バッテリーの種類や大きさによっても異なりますが、1つあたりの重量は10kgほどですので、車のバッテリーは1つ200円程度で売却できるということがわかります。
また、車のバッテリーを処分するには、以下の3つの方法が考えられます。
- ・リサイクルショップ
- ・カー用品店
- ・ガソリンスタンド
自動車のほかにトラックやバスなどのバッテリーの買取もできるため、もし自宅に車のバッテリーが積んである、という方は一度買取を考えてみてください。
車のバッテリーは、自分で勝手に処分するわけにはいきません。
少しでもお金に換えたい、という場合はリサイクルショップに問い合わせてみましょう。
とにかく処分できればいいという方はカー用品店やガソリンスタンドなど行きつけのお店に尋ねてみましょう。
ここでは、それぞれの業者ごとの特徴について詳しく解説します。
①リサイクルショップ
リサイクルショップは、バッテリーの回収をしてくれると同時に、買取が期待できる業者です。
買取価格はバッテリーの大きさや業者にもよりますが、バッテリーが大きければ、1,000~1,200円程度の買取になる場合もあります。
とはいえ、実際のところ、廃バッテリーを一つ売ったとしても、買取金額にそこまで期待はできません。
しかし、お金を掛けて処分するよりは買い取ってもらった方がお得なのは確かです。
また、リサイクルショップの場合は他の不用品も同時に処分することができるのもメリットと言えるでしょう。
リサイクルショップに事前にどのようなものなら買い取れるのかを問い合わせ、必要であれば出張買取に来てもらうという方法もあります。
引っ越しなどで処分したいものがバッテリー以外に大量にあるときなどは、リサイクルショップがおすすめです。
②カー用品店
カー用品店も、バッテリーの処分を引き受けています。
カー用品店でバッテリーの交換をしてもらう場合は、廃バッテリーはそのまま引き取ってもらえる場合が多いようです。
社内で廃バッテリーのリサイクルが可能であるため、大手カー用品店の場合は、無料で処分してもらえる可能性があります。
しかし、中小規模のカー用品店では、買取ではなく有料、つまりお金を出して処分してもらわなければならない場合もあります。
いつも利用しているなじみのカー用品店であれば、通常有料処分のところを無料で処分してもらえる可能性もあるため、一度問い合わせてみると良いでしょう。
③ガソリンスタンド
廃バッテリーは、ガソリンスタンドで処分することも可能です。
よく給油で立ち寄るガソリンスタンドでスタッフに尋ねてみると良いでしょう。
ガソリンスタンドの場合もカー用品店と同じで、廃バッテリーなら無料で引き取ってくれる場合が多いです。
しかし、中には有料での処分をしているガソリンスタンドもあるため、事前に問い合わせてみるようにしましょう。
一般的にガソリンスタンドの場合は、スタッフに廃バッテリーを手渡すだけで済みます。
そのため、たいして手間がかかるわけもなく、リサイクルショップのようにわざわざ持っていく必要もありません。
有料の場合でも、給油の時に廃バッテリーを手渡して、支払い時に一緒に支払うだけです。
ただし、セルフで給油するようになっているガソリンスタンドの場合は、廃バッテリーの引き取りをしていない場合もあるため、注意しましょう。
車のバッテリー買取の流れ
車のバッテリーを買い取ってもらいたい場合は、どのような流れで買取をしてもらえるのかを詳しくみていきましょう。
買取の流れを理解しておくと、トラブルもなくスムーズに取引を終えることができます。
①連絡・相談
まずは、買い取ってもらえるかどうか、メールか電話で業者に確認をとりましょう。
買い取ってもらえるようであれば、業者から住所や買取の対象となる物品の種別、量などの問い合わせが来るため、答えられる範囲で答えてください。
特に問題がない場合は、そのまま回収方法を決めます。
回収方法も業者によりますが、業者が回収に来てくれる場合と持ち込みをする場合があります。
買取希望の物品がバッテリー一つだけなら、わざわざ業者に来てもらうよりも持ち込みの方が良い場合もあります。
回収に来てもらう場合は、出張費などがかかるかどうかも、きちんと確認しておきましょう。
②買取査定
回収に来てもらう場合は、その場で買取査定ができる場合もあります。
持ち込みでも、買取査定にそこまで時間がかかるわけではないため、買取査定が終わるまで待ちましょう。
買取査定が終わったら金額を知らされるため、問題なければそのまま支払いまで進みます。
買取金額に不満があれば、一度持ちかえって再度別の業者を探しましょう。
③支払い
支払い方法に関しては、基本的には現金です。業者の提示した金額に問題がなければ、支払いを受けて終了です。
リサイクルショップの場合も基本的に支払いは現金ですが、買取価格が10,000円以上になる場合は身分証明書が必要になることもあるため、運転免許証などを携帯しておくと良いでしょう。
しかし、バッテリーが1~2個程度ではそれほどの金額になることはまずありません。また、量が多い場合は証明書などを発行してもらえる場合もあるため、必要なら事前に確認しておきましょう。
車のバッテリー買取の注意点
車のバッテリー買取には、いくつか注意点があります。
ここでは、車のバッテリーを買い取ってもらう、あるいは処分する際の注意点について詳しく解説します。
注意点をきちんと把握して、安全にバッテリーの処分を行いましょう。
自治体では回収できない
自治体では、車のバッテリーの回収はできません。
なぜなら、車のバッテリーには危険な物質が含まれているからです。
そのため、安易に燃えるゴミや不燃ゴミなどとしてゴミに出すわけにはいきません。
つまり、処分が難しい危険物という扱いになり、自治体では特殊ゴミに分類されます。
そのため、自治体でのバッテリー回収は行っていない場合があります。
自治体でのゴミに出しにくいため、つい倉庫に溜めたままになってしまった、という方も多いのではないでしょうか。
また、自分で何とかしようと考える方もいるかもしれませんが、自分で処分しようとすると法律に反する恐れがあるうえに危険なため、やめておきましょう。
バッテリーの処分は、自治体で回収できずともガソリンスタンドなどでも処分してもらえるため、安全に処分できる方法を選択してください。
運搬時の液漏れや発火に注意
バッテリーには鉛や希硫酸が使用されているため、運搬時の液漏れや発火に注意しなければなりません。
バッテリーを買い取ってもらったり、無料回収してもらったりするのに、車で運ばなくてはならない場合もあるでしょう。
バッテリーに使われている希硫酸は、肌に直接触れてしまうとただれてしまう可能性があります。
また、目に入った場合は失明の可能性も考えられるでしょう。
そのため、運搬時には液漏れがないように細心の注意をしなくてはなりません。
また、バッテリーから火が出て大ごとになる可能性も考えられます。
そのようなことにならないためにも、きちんと対策をしてから運搬するようにしましょう。
もし不安なら、少量でも出張買取ができる回収業者に依頼するのも、一つの手段です。
買取できない場合もある
車のバッテリーだからといって、すべてが買取可能というわけではありません。
なかには、買取できない場合もあります。
具体的には、鉛の含まれていないバッテリーは買取ができません。
なぜなら、バッテリーを買い取る目的は、バッテリーに含まれる鉛を取り出して再利用するためだからです。
つまり、鉛の含まれていないバッテリーは買取の対象とならないため、アルカリバッテリーなどは買取不可となります。
その他、買取や処分をしてくれる業者に、買取できないバッテリーがあるのかを確認しておくと良いでしょう。
有料処分の可能性
バッテリーを処分するのは基本的に無料ですが、中には有料での引き取りという場合もあります。
そのため、持ち込む前に有料なのか無料なのかを確認しておき、買取が可能なのかといったことを聞いておきましょう。
処分費用はバッテリー1つにつき500円~1,000円程度となっていますが、場合によっては出張費用などで追加料金が発生することもあります。
まとめ
本記事では、車のバッテリーの買取について詳しく解説いたしました。
車のバッテリーは、壊れていても買取をしてもらうことが可能です。
近くに買取ができる業者がない場合は、ガソリンスタンドやカー用品店などで無料処分してもらうこともできます。
ただし、バッテリーの処分をしたい場合は、必ず事前に電話をしてからにしましょう。
バッテリーを車に乗せて移動するのは危険が伴うため、確実に処分してもらえる時以外は、倉庫などに置いておくようにしてください。
バッテリーは自治体では処分ができないため、まずは買取可能な業者を探してみることをおすすめします。