車を売るときに「相見積もりした方がいい」と言われたことはありませんか?
ここでは車を売る際に、相見積もりが必須な理由と、相見積もりの注意点について、ご紹介します。
相見積もりとは?
「相見積もり」とは、複数の業者に見積もりを依頼することです。
1社だけの見積もりだと、その金額が「高いのか、安いのか」を判断することが難しいものです。
しかし、複数から見積もりをとることで、高い・安いはもちろん、所有している車の相場もわかるようになります。
また、査定の内訳などを知ることができるので、複数から見積もりを取り、相場を知るだけでも大きな情報を得ることができます。
車買取の際に相見積もりがおすすめの理由とは?
車を買取してもらうなら、できるだけ高い価格で買取してもらいたいものです。
高く車を売却するのに相見積もりは必須です。その理由は3つあります。
◯1社のみだと適正な買取価格かわからない
1社だけしか見積もりを取らないと、提示された買取価格が適正価格かどうかがわかりません。
価格が適正かどうかわからなければ、高い・安いが判断できず、買取価格に関しても交渉することができません。
そのため、複数の買取業者から見積もりを取ることがおすすめです。
また、ある程度の相場感を知っておくためにも、事前に買取査定サイトなどを利用して最低限の知識として相場を知っておくことも重要です。
◯買取業者によって査定金額が違うため
買取業者にも得意・不得意の車種があります。例えば、A社は軽自動車が得意、B社はSUVが得意という場合、あなたが売りたい自動車が軽自動車だったら当然A社の査定額が高くなります。
しかし、相見積もりをせず、B社だけの見積もりだと、得意・不得意を判断することができません。
販売ルートを多く持っているかどうか、など買取業者によって査定金額は微妙に変わってくるので、注意しましょう。
買取業者の特性を知るためにも、複数の業者から見積もりを取ることがおすすめです。
◯買取業者同士で競り合うため
相見積もりの一番のメリットは、買取業者同士で価格競争をしてもらえることです。
A社が10万円、B社が15万円だった場合、A社に伝えると15万円以上の査定をしてくれることもあります。
相見積もりを取らないと、このような交渉ができなくなるので、車をなるべく高く売りたいなら、相見積もりは必須だと言えるでしょう。
買取時の交渉術についてはこちら
相見積もりは2パターン
具体的に相見積もりをどういった方法で取ったら良いのかについてご紹介します。
大きく分けて店舗にて見積もりを取るか、一括査定サイトを活用するパターンに分けられます。
下記で解説していきます。
◯店舗を回る
店舗を回るのは、近隣の車買取業者に足を運んで見積もりを依頼します。
近隣のお店を調べて、事前に電話でアポイントを取って訪問することをおすすめします。
予約を取らずに持ち込みしても査定を受けることはできますが、特に週末は混み合うこともあるので、アポを取らないとせっかく訪問したのに査定してもらえないなんてことも考えられます。
できれば、1日でまとめられるように、時間をずらして効率よくまわるようにスケジュールを組みましょう。
メリット
店舗を回るメリットとしては、直接車を見てもらって判断してもらえるということです。
年式や車種だけの情報で査定対象外とされてしまうこともありますが、実際に車の状態も良いのであれば、年式や車種だけでは判断できないこともあります。
また、出張査定を利用する場合は、買取業者と日程打ち合わせしなければいけませんが、持ち込み査定では、必要ないためスムーズに買取してもらうことができます。
担当者と直接顔を合わせて、話をすることでいろいろな情報収集につながる場合もあります。
また、店舗の得意・不得意もわかるようになるので、直接訪問することで高い査定価格につながる可能性もあるでしょう。
デメリット
自分で調べて、電話をかけて予約を取って買取販売店を回るわけですから、時間がかかってしまいます。
1日でうまくスケジューリングができればいいですが、場合によっては2日、3日とかかることもあるでしょう。
売却できなかった場合は時間とガソリン代などもかかってしまい、徒労に終わってしまうこともあるのがデメリットとなります。
◯一括査定サイトを利用する
自分で店舗を複数回るのではなく、おすすめは一括査定サイトを利用することです。
一括査定サイトとは、車種や年式など、必要な情報を入力すると、複数の買取業者に車の情報が伝わるので、わざわざ買取販売店を調べたり、実際に店舗を回らなくてもよくなるのでおすすめです。
一括査定サイトの場合は、こちらから調べるのではなく、買取業者からアプローチしてもらえるので、1から調べたりアポを取る必要がありません。
また、入力した情報を元にアプローチしてくれるので、最初から買取前提で連絡をもらうことができます。
メリット
なんといっても時間と手間がかからないことが一番のメリットでしょう。
一括査定サイトには、数社〜数百社が登録されており、入力した情報が一気に伝わります。
自分でわざわざ店舗を回ったり、電話をかけたりすると限界がありますが、一括査定では、それぞれの買取業者が競合に負けないよう、少しでも高い査定金額を算出するため、高く買取してくれる買取業者を選定しやすくなります。
さらに、基本的には出張査定をしてくれるので、時間や日程を打ち合わせするだけで売却が完結します。
デメリット
登録した直後から、知らない電話番号から一気に電話が入ります。
複数の買取業者から電話がかかってきて、電話対応している際も他の電話が入り、どこから電話がかかっているのかわからなくなることもあります。
また、ネットでの一括査定では、車種や年式、走行距離など基本的な情報だけで判断されるので提示された買取価格はあくまでも仮の価格となります。
大量の電話を防ぐためには、同時査定依頼社数が少ない一括査定サイトを利用しましょう。
出張査定と持込査定で買取価格は変わる?
出張査定と持ち込み査定で買取価格は基本的には変わりません。
ただし、当然ですが相見積もりの数は出張査定の方が多く対応できるようになるので、結果として出張査定の方が相見積もりの結果、買取価格の交渉の幅が広がる、という結果になる可能性もあります。
ただし、オプションや外部装備がついている場合などは、持込査定の方が買取価格がつく場合もありますので、一概に出張か持込かで買取価格が変わるということではありません。
相見積もりで高く売却するための注意点!
車を高く売却するためには、相見積もりが重要であることは理解していただけたでしょうか。
しかし、売却においては、ポイントを押さえておかないと例え相見積もりを取ったとしても、交渉が不利に進んでしまうケースがあります。
ここからは、なるべく高く車を売却する際の注意点についてお伝えします。
◯最低でも3社は比較する
相見積もりは最低3社は取るようにしましょう。
1社では、相場がわかりませんが、2社でも少し不安です。
特に交渉において、2社だと交渉材料としては少し弱くなります。
最低でも3社、理想は5社以上を目安に、相見積もりを取るようにしましょう。
◯比較する前に即決しない
基本的に、相見積もりをする前に売却を即決してしまうのはおすすめできません。
なぜならば、買取相場より査定金額が低くても気づかないからです。
買取業者の担当者は、必ず即決させるために「今決めて頂けるとこの価格です」などと期限や価格を伝えてきたりします。
しかし、一日二日では中古車市場の大きな価格変動はあり得ませんので、事前に即決はしないと伝えておくことも大切なポイントとなります。
◯希望金額を最初に伝えない
ネットの査定サイトなどを利用して、相場を把握しておくことも重要ですが、その相場を買取業者には伝えてはいけません。
さらに金額が上乗せされる可能性があっても、ゴールが決まってしまうためです。
基本的に相見積もりを前提としているので、買取業者は相場より低い金額を提示してきます。
例えば、相場が20万円なら買取業者は15万円を提示してきます。
一方、こちらは20万円が相場だったら、それより高い25万円を希望します。
この時、本来なら25万円で売れる可能性があったとしても、20万円前後の価格でお互いにすり合わせて納得してしまって、結果として最高値をつけられない…ということもありえます。
なので、買取業者には希望価格は伝えずに、相見積もりで一番高いところに売る、という姿勢で挑みましょう。
◯売りたいと強い意志を伝える
必ず売るつもりがある、ということをしっかりと買取業者に伝えましょう。
売る気がなく、査定金額だけが知りたい人と感じられたら、見積もりもざっくりとした金額でしか出してくれない可能性もあります。
条件さえ合えばすぐにでも売りたいことをしっかりと伝え、可能であれば売りに出したい理由なども伝えることで信憑性が増すでしょう。
基本的には、相見積もりを依頼する業者に同じように本気度を伝えて、買取業者にも本気の見積もりを提出してもらいましょう。
◯売却先が決まったら保留している買取業者へ断りの連絡をする
最低限のマナーとして、売却先が決まったら必ず相見積もりを取って保留にしている買取業者へ断りの連絡を入れるようにしましょう。
保留にしている買取業者へ断りの連絡をしない方は多いです。
ここはマナーとして、相手も時間と労力を割いてくれたことに対して敬意を払ってお礼を伝えましょう。
複数の業者の査定を受ける時は日程を固める
できれば買取査定を受けるタイミングを合わせるようにしましょう。
できれば1日〜2日にまとめられると、見積もり後、業者への連絡もスムーズになります。
また、見積もりをしてもらってからは見積りの査定金額に有効期限がある場合がほとんどです。
買取査定の日程をばらしてしまうと、適正な金額で比較ができないため、複数の買取業者へ査定を依頼する場合は依頼日程を同じ日か前後するようにしましょう。
まとめ
できるだけ車を高く買い取ってもらうためには、相見積もりは絶対に取るようにしましょう。
高い金額で売却できるように、ポイントを押さえて買取業者へ相見積もりを取るようにしましょう。