車買取を依頼する場合、査定後に買取額を提示してもらいますが、気になるのは査定時間です。
「査定時間は何分かかる?」や「査定で見る場所はどこ?」など気になることがある方も多いでしょう。
本記事では、車買取における査定時間について詳しく解説します。
査定するときに査定士が見る場所や所要時間なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
車買取の際に査定時間はどれだけかかる?
車買取における買取額を提示してもらうための査定時間は車によって異なります。
修復歴のない綺麗な車であれば、注意して査定する箇所もないため査定時間は短くなります。
また、人気車種であれば全国的に取引台数が多いことから業者オークションで相場を調べやすいので、査定時間が長くなることはありません。
修復歴のない人気車種であれば、査定から買取額の提示まで20分~30分で完了する場合もあります。
一方で修復歴のある車になると、どのような事故で修理をどこまで行ったかを正確に判断する必要があるため、査定時間は長くなります。
車の状況によっては部品を少し分解したうえで査定をすることもあるので、多くの時間が必要です。
さらに販売台数が少ない車両の場合、相場情報に出てくる車の台数が少ないと買取額を算出することも時間がかかります。
査定時間は車によって異なるというのが結論ですが、時間をはっきりさせるのであれば早いと20分~30分、遅い場合は1時間前後となります。
車買取における査定で見る場所や所要時間は?
車買取における査定で見る場所は以下の通りです。
- ・外装
- ・内装
- ・車のグレード・オプション
- ・エンジンルーム・足回り
- ・走行距離や年式
車の査定では外装や内装以外に車両情報をチェックします。
外装にヘコミや傷がある場合でも、高グレードな車両であれば買取額に高値が付きやすいです。
車の査定で見る場所や所要時間について項目ごとに詳しく解説します。
〇外装
車の査定で見る場所の1つ目は、外装で査定時間は5分~15分です。
外装を見る際はヘコミや傷はないか、鈑金塗装していないかを重点的に査定します。
事故をしていない車でも傷を直すために塗装した場合は、補修車として修理しているパネルをチェックされます。
補修車の場合、綺麗に塗装されていれば査定価格に響く大きな減点はありません。
修復歴車が疑われる場合は「取り付けネジ」を見てパーツを取り外した形跡があるかも確認されます。
車の査定で外装を見る場合、査定士は「なぜ修理してある?」という疑問を持ちながら車両を細かく見ていくのです。
外装の査定が問題なく綺麗な車であれば、高額査定も狙いやすいと言えます。
〇内装
車の査定で見る場所の2つ目は、内装で査定時間は5分~10分です。
内装では主にシートのダメージやハンドル周りの使用感・電装品の動作確認をします。
特に一番乗車する運転席のシートのへたり具合などは、重点的にチェックされます。
使用年数や走行距離相応の使用感であれば、査定価格には大きく影響しません。
また、ナビなどの電装品が問題なく使用できるか、エアコンに不具合が発生していないかも買取額を左右します。
内装の査定で重要な項目として「臭い」が挙げられます。
タバコ臭やペット臭など、特別な臭いがする車は査定額の減額対象になる可能性が高いです。
車のエアコンをつけた際に吹き出し口からの臭いでタバコやペット臭はわかるため、高額査定を狙うなら臭い対策もしておきましょう。
〇車のグレード・オプション
車の査定で見る場所の3つ目は、車のグレードやオプションで査定時間は5分~10分です。
グレードは車検証からすぐに調べられ、当時のデータからどのようなオプションが装着されているか調査します。
車によっては人気のある「サンルーフ」や「両側パワースライドドア」などのオプションがついていると高額査定に繋がりやすいです。
また、中間に位置するグレードが中古車市場に多く出回っているため、同様もしくは高グレードに位置する車両だと高価買取も期待できます。
グレードやオプションは当時のデータ調べて装着されているか確認するだけなので、多くの時間はかかりませんが、査定価格に大きく影響する項目です。
〇エンジンルーム・足回り
車の査定で見る場所の4つ目は、エンジンルームや足回りで査定時間は10分~20分です。
ボンネットを開けてエンジンが搭載されているところに不具合がないかをチェックします。
エンジンの他にもラジエターなどを一緒に確認します。
車のトラブルとしてラジエターが割れて水漏れしてしまうケースがあり、年式が古い車両の場合は水漏れに繋がってしまう劣化がないかも細かく査定するのです。
故障に繋がりそうなダメージがある場合、査定価格を左右しますが現状でトラブルが出てなければ大きな影響はありません。
また、足回りの査定では部品が劣化していないかを査定士は重点的に確認します。
足回りが劣化していると乗り心地に影響するため、年数や走行距離から部品の状態から現状を予想し査定価格を算出するのです。
社外品にカスタムしている車の場合も、足回りの査定のときに全てわかり車両によっては査定価格に影響します。
エンジンルームや足回りは何も問題がなくても査定額がアップする要素はありませんが、減額とならないために綺麗な状態が好まれます。
〇走行距離や年式
車の査定で見る場所の5つ目に、走行距離や年式があり所要時間は5分~10分です。
査定のときは、走行距離や年式から車がどのように使用されていたかを予想します。
車の走行距離はおおよそ1年間で10,000㎞走行が目安となっています。
1年間で10,000㎞前後の走行距離であれば違和感はありませんが、1年間で20,000㎞走っている車などは多く走行していることから注意車両としてチェックされるのです。
走行距離が多いほど車の故障が出やすく、事故のリスクも高いので査定士も念入りに車を確認します。
一方で走行距離が1年間で5,000㎞前後など短い場合は、使用用途は買い物がメインなど街乗りが予想されます。
そのため、車としてのダメージは少ないと予想されるので綺麗な車であれば、査定時間も短くて済むのです。
年式や走行距離は査定価格に大きく影響する項目です。
車の査定から売却するまでの流れや所要時間
車の査定から売却するまでの流れは以下の通りです。
- ①買取業者の候補を選択
- ②査定依頼
- ③買取業者を決める
- ④売却の本契約
- ⑤必要書類の準備
- ⑥入金
査定から売却までは6ステップあり、売主や買取業者次第では当日中に売却も可能です。
車と必要書類を渡してから当日現金で売却金をもらえる業者もあります。
一方で、車と必要書類を渡してから3営業日以内に振込など、買取業者によって対応は大きく異なります。
そのため、車の査定から売却までの所要時間は早くて当日、遅くて1週間前後と理解しておきましょう。
ここからは、車の査定から売却までの流れを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
〇買取業者の候補を選択
車を売却するまでの流れとして、最初に買取業者の候補を選択しましょう。
大手車買取店や個人経営の車買取業者など多くの業者がある中で、どこの買取業者に査定依頼するのか候補を決めます。
車をできるだけ高値で売却したい方は、買取業者の候補は多い方が査定価格を比較できるので高額査定を目指しやすいです。
また、大手買取店だけでなく個人経営の地域密着型の車買取業者も候補に入れましょう。
買取後の再販ルートの違いで、車種や状態によっては思いがけないほど高額査定となる可能性もあります。
車買取業者の候補を5社以上見つけておくと、査定後の選択の幅が広がります。
〇査定依頼
車買取業者の候補を選択したら査定依頼しましょう。
査定依頼の方法は買取業者によって異なりますが、電話もしくは公式サイトから申し込み可能です。
全国展開している大手車買取店であれば公式サイトから査定依頼できます。
地域密着型の車買取業者で公式サイトがない場合は、電話で査定の問い合わせをしてみましょう。
査定依頼をすると実際に現車を確認して査定依頼する日にちを決めることになるので、時間が空いている日をあらかじめ確認しておくとスムーズに話が進みます。
〇買取業者を決める
車買取業者に査定してもらい買取額を提示されたら、売却する買取業者を決めましょう。
買取業者を決める基準は以下の3通りです。
- ・買取金額で決める
- ・入金の早さで決める
- ・出張買取してもらえるなど利便性で決める
売主が何を基準として買取業者を決めるかに合わせて、最適な業者を選択しましょう。
満足できる買取をしてもらうためには、慎重に車買取業者を選ぶ必要があります。
〇売却の本契約
車買取業者を決めたら、売却の本契約となります。
買取金額や入金日、車の引き渡しの方法など細かい内容を本契約のときに打ち合わせしましょう。
本契約をする前に以下2点の確認が必要です。
- ・入金予定日
- ・買取契約金額から車を引き渡し後に減額があるのか
車を引き渡してから減額される場合「他社の方が高く買取してもらえた」と損をしてしまう可能性があります。
そのため車買取で損をしないためにも、車引き渡し後に減額をされないか明確にしましょう。
さらに、入金予定日の確認も必要です。
入金の目安をあらかじめ把握しておくことで、安心して車の売却ができます。
売買契約書の確認事項についてはこちら
〇必要書類の準備
車売却の本契約が完了したら、買取に伴う必要書類の準備をしましょう。
軽自動車と普通車によって、買取に伴う書類は大きく異なります。
また、車検証の登録状況によっても書類が変わるので、車買取業者にあらかじめ必要書類を確認しておくとスムーズに売却可能です。
車買取時に必要な書類についてはこちら
〇入金
車買取に必要な書類や車を引き渡したら入金されるので確認しましょう。
あらかじめ入金予定日を確認しておくと「いつ振り込まれるのだろう」と疑問に思うこともありません。
入金を確認できたら売却終了となります。
車売却後から入金されるまでの期間についてはこちら
車を売るときの流れや手順についてはこちら
車買取が完了するまでの期間についてはこちら
車買取の際に時間を節約できるおすすめな査定方法
車買取の際に時間を節約できるおすすめな査定方法を紹介します。
査定方法以外にも時間を節約できる方法は多くあります。
ここからは、おすすめな査定方法と時間を節約する方法の両面から詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
〇一括査定
車の査定を依頼する場合は、一括査定を利用すると時間を節約できます。
一括査定は一度の情報入力で複数の車買取業者へ査定依頼が可能です。
例えば10社査定依頼する際に一括査定を利用しない場合は、10回も愛車の情報を入力しなければなりません。
一方で一括査定を利用すれば車情報を一度入力するだけで、10社に査定申し込みできます。
車の情報も共有されるため、面倒な手間や時間を大幅に削減可能です。
複数の車買取業者に査定依頼する場合は、一括査定を利用しましょう。
〇出張買取
車買取の際に時間を節約できる方法として、出張買取があります。
出張買取とは、買取してもらう車を指定の場所まで取りに来てもらうことです。
車買取業者によって出張買取の対応は異なります。
出張買取に対応している車買取業者なら、引き渡し日に店舗に車を持っていく必要がなく時間を節約できます。
「忙しくて時間をあまりかけたくない」という方は、出張買取に対応している車買取業者を選択しましょう。
〇必要書類を事前に準備しておく
車買取に伴う必要書類を事前に準備しておくと時間の節約が可能です。
必要書類を事前に準備しておくと、査定価格に納得できたら当日に買取してもらえます。
車買取の際に必要な書類は査定のときに査定士に聞くと全てわかるので、あらかじめ用意できます。
「売却までスムーズに済ませたい」という方は、事前に必要書類を準備しておきましょう。
〇車をすぐに引き渡せる状態にしておく
車をすぐに引き渡せる状態にしておくと買取に伴う時間の節約が可能です。
買取してもらうときには車内の荷物を車から出しておく必要があります。
車の買取を検討し始めたときから、車内の荷物を少しずつ整理することで、いつでも引き渡せる状態にできます。
売却が決まってから車を綺麗にすると時間が多くかかり大変です。
買取を検討し始めたら、いつでも車を引き渡せる状態にすることで、時間を大幅に節約できます。
まとめ
車買取における査定時間について詳しく解説しました。
査定時間は車買取業者や査定する車の状態によって大きく異なります。
人気車種など販売台数の多い車両は買取相場も調べやすいことから、査定時間は短くなります。
「査定時間を少しでも節約したい」という方は、出張査定を利用しましょう。
査定士が自宅にきて査定してもらえるため、時間を有意義に活用できます。
車買取における査定時間や売却までの流れを参考にしていただき、スムーズに車を売却しましょう。