車を売りたいけど、車検前でも車は高く売却できるのか、車を売るのは車検後の方がいいのかとお悩みの方はいらっしゃいませんか。
車を売る前に車検を受けるにしても、車検代などお金がかかるので、できれば車検前に車を売りたいですよね。
実は、車検前と車検前には、車の査定価格が違ってきますし、それぞれ注意しなければならない場合があります。
今回は、車検前の車は高く売却できるのか、車を高く売却できるのは、車検前か車検後科について解説します。
車検前・車検後の査定価格への影響や車検前に車を売却する際の注意点についても解説していきます。
車検前だけど車を高く売りたい方や車の売却を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
車検残日期間の査定基準とは?
車検残日期間には、査定基準というものがあります。
ここでは、車検残日期間の加点基準について解説します。
また、車種によって査定基準が異なる場合があり、プラス査定・マイナス査定になる場合についても解説していきます。
車検残日期間の加点基準とは?
車検残日期間には、加点基準というものがあり、車に車検が残っていると、買取価格に上乗せされるというものです。
車を買取する際の査定基準は、日本自動車査定協会という専門の機関によって定められています。
日本製の中古車を車のサイズなどで8つのランクに分け、車検による加点の基準が決められ
ています。
なお、どのランクの中古車も、車検残期間が4か月以上なければ査定の加点の対象になりません。
車検は残り3か月の時点で点数は0点となります。
車検が残り4ヵ月以上の場合、軽のランクだと1点で1,000円、一番上のランクだと3点で3,000円の加点となり、多少の加点額です。
車検が残り12ヵ月となると、加点はさらに増え、軽のランクだと7,000円程度になります. す。日本自動車査定協会の加点基準はあくまでも目安ですので、参考にとらえましょう。
車種によって査定基準が異なる場合がある
上記の加点基準に加えて、買取業者独自の加点基準もあります。
買取業者それぞれの裁量で決められています。
車検が長いことや、反対に短いことで大きく査定額に反映されるわけではありませんが、こちらも知っておきましょう。
また、車検前と車検後では、車種によっては、査定基準が異なる場合もあります。ここでは、以下の場合について解説していきます。
- ・車検の残日期間が長くてプラス査定になる場合
・車検の残日期間が長くてマイナス査定になる場合
車検の残日期間が長くてプラス査定になる場合
高級セダンやSUVなど、売って間もなく買い手がつきやすい車種の場合、車検の残り日数が長いとプラス査定になる場合があります。
買取業者はこういった売ってすぐ買い手がつきやすい車種の場合は、中古車販売市場において需要があるため買い取りたいと思います。
また、こういった人気のある車種は在庫で残る可能性も低いため、回転率もよく買取業者としても大きなメリットになるでしょう。
売れる車には、査定価格もプラスになり、高い査定額をつけてくれる買取業者もいます。
車検の残日期間が長くてマイナス査定になる場合
反対に車検の残り日数が長くてマイナス査定になる場合は、買い手がつきにくい中古車販売市場でも不人気の車種の場合です。
また、車種だけでなく、車のカラーやコンディションによってもマイナス査定をされる場合があります。
たとえば、車のカラーの場合黒や白といったシンプルな色や、有料のオプションカラーなどはプラス査定になる場合があります。
しかし、個性的なカラーで不人気のカラーの場合、マイナス査定になる可能性もあります。こういった中古車販売市場でも不人気の車種などは、買取店の在庫になりやすく経費や手間がかかるため、マイナス査定となるようです。
車を売るなら車検前?車検後?
では、車を売る場合、車検前か車検後どちらがいいのでしょうか。ここでは、下記について解説していきます。
- ・車検前に車を買取してもらうメリット・デメリット
・車検後に車を買取してもらうメリット・デメリット
・車を買取してもらうなら車検前がおすすめ
車検前に車を買取してもらうメリット・デメリット
メリット
まず、車検前に車を買取してもらうメリットは、車を売却してしまうことで車検を受ける際の時間と費用を抑えることができる点です。
車検を受ける際は、業者を選んだりディーラーに頼み予約を取ったり、車検の費用を用意しなければなりません。
車の状態によっては、修理や部品交換もしなければならず、追加の費用が掛かる場合もあります。
車検前に車を売却してしまえば、売却前に車検をせずに済みますし、車検の費用もかからないため、その分の費用を車の購入費用に充てることもできます。
また、できるだけ早く車を売ることで、車検を通した場合よりも高く売れるかもしれない点です。
車検を通している間に、車の買取相場が変わってしまう場合もあり、できるだけ早く車を売ってしまう方がメリットが大きいでしょう。
デメリット
つづいて、車検前に車を買取してもらうデメリットは、車検の有効期限が切れてしまう危険性があります。
できるだけ高く車を売るために見積もりや、業者探しをしたり、気に入った愛車だから売却するまで使い続けていると、車検の有効期限が切れてしまいます。
車検の有効期限が切れてしまうと、公道を走れなくなります。
車を売却する際も、レッカー車を頼んだり、出張査定などへ依頼しなくてはいけません。
また、車検前に車を売却すると、売却の時期によっては、車が手元にない時期ができる場合があります。
車検前に車を売るメリットは大きいですが、同時にデメリットもありますので、注意しましょう。
車検後に車を買取してもらうメリット・デメリット
メリット
つづいて、車検後に車を買取してもらうメリットは、車の査定額が上がるという点です。
先ほども解説しましたが、車検の残り日数が長ければ長いほど、車の査定がプラス査定になる場合があります。
とくに高級セダンやSUVなどは、車検が残っているだけでプラス査定になる可能性がありますが、車検をして残り日数が長くなっていればそれにプラスで査定になります。
車検を受けて、車検の残り日数を長くしておけば、少しでもプラス査定をしてもらえる判断材料にもなります。
また、車の高額査定をしてもらえる可能性ができるのが、メリットの1つでしょう。
デメリット
反対に、車検後に車を買取してもらうデメリットもあります。
それは、車検を受けることにより、手間や費用がかかるという点です。
費用を少しでも減らすためには、業者の相見積もりを取る必要がありますが、思いのほか時間がかかるでしょう。
また、整備費用などのほかにも、車の状態によっては部品の交換などが必要になる場合もあります。
そうすると、さらに費用がかかるかもしれません。
すぐに売却を検討している場合は、車検なしで売却をしてしまうのもいいでしょう。
車検が切れてしまうと、公道を走れなくなるため、そうするとレッカー車などを依頼しなくてはいけません。
できるだけ車検の残り日数に余裕がある時点で車を売るのをおすすめします。
車を買取してもらうなら車検前がおすすめ
車検前と車検後で車を買取してもらうメリット・デメリットについて解説しましたが、車を買取してもらうなら車検前がおすすめです。
車検を通した後だと、車検の残り日数が長くなり場合によってはプラス査定になりやすくなりますが、その査定金額は1,000〜10,000円程度と低額です。
車検の手間や費用を考えると、車検費用などのカバーにはなりません。
車検前に車を買取してもらえば、車検費用を抑えることができます。
また、車種や車のカラー、コンディションによっては車検の残り日数があるとマイナス査定になってしまうこともあります。
車を車検前に売却するのは、車検後に売却するよりも、早く売却することで査定価格が高くなる可能性もあります。
反対に、車検の残り日数が短いという理由だけで査定が減点されることはないので、車の買取を検討している方はすぐに売却することをおすすめします。
しかし、車の状況によって違いがありますので、車検をしたい場合は業者の相見積もりを取るようにしましょう。
車検前に車を買取してもらう際の注意点
車を買取してもらうなら、車検前がおすすめと解説しましたが、車検前に車を買取してもらう際の注意点があります。
ここでは、以下の場合について解説していきます。
- ・車検の残日期間が3か月未満の場合
・車検直前での下取り
車検の残日期間が3か月未満の場合
車検の残日期間が3か月未満の場合、査定をしている間に車検の期限が切れてしまう可能性があり注意が必要です。
買取業者の査定では、場合によっては時間がかかる可能性があり、その間に車検の期限が切れてしまうことがあります。
複数の買取業者の査定を受ける場合は特に、買取業者とのスケジュール調整が必要です。
車検の残日期間が3か月未満の場合は、注意しましょう。
また、車検切れをしてしまった場合は、公道を走れないためレッカー車での移動や訪問査定などを依頼する必要があります。
また、車検の費用を抑えたいという焦りから、車の買取相場をよく把握せずに売却してしまったというケースもあるので、余裕を持って買取をしてもらいましょう。
車検直前での下取り
車検直前で下取りをすると、下取り価格が適切なのかなどの事前のリサーチができずに下取りをしてしまう可能性があります。
車検直前で焦ってしまい、下取りの相見積もりや相場といった事前のリサーチを怠ってしまうのです。
まずは下取りをする前に相場をきちんとリサーチしたり、複数の業者の相見積もりを取ることをおすすめします。
車検直前で焦ってしまい、上記でもお伝えしたとおり、複数の業者の相見積もりを取ることを怠ってしまいます。
車検直前だと、査定をしている間に車検の有効期限が切れてしまうことがあるので、余裕をもって買取や下取りをしましょう。
車が車検切れをしてしまった場合は?
ここでは、車が車検切れをしてしまった場合について解説していきます。
車検切れの車を所有し続けることは可能
車が車検切れをしてしまった場合でも、車を所有し続けることは可能です。
しかし、車検切れの場合、公道を走ることができません。
車検切れの車が公道を走ってしまうと、道路運送車両法違反となり、違反点数6点となります。
違反点数が6点を超えると、30日間の運転停止処分となるため、注意が必要です。
これは、前歴がない場合で、前歴があると刑事処分となる場合があり、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金刑となります。
しかし、車検切れの車を所有し続けることは可能です。
車検を通さないのであれば車検費用、自動車重量税や自賠責保険料も支払う必要はありません。
ただし、車検切れの車でも自動車税がかかります。
軽自動車は10,800円、排気量2,000以下の普通乗用車で36,000円になります。
そのほかにも駐車場費用など公道が走れなくても維持費が発生します。
出張査定を依頼しよう
ほとんどの方はお金がかかるから車検切れの車は、手放してもいいという方が多いのではないでしょうか。
車検切れの車を買取してもらいたい場合は、車検切れの車は公道では走らせることができないので、出張査定を依頼しましょう。
出張査定を依頼すれば、車検切れの車が置いてあるところまで買取業者が出張査定に来てくれます。
査定後は、仮ナンバーを手配してくれたり、レッカー車などで車検切れの車を運んでくれたりするため安心です。
車検切れの車を買取に出す方法についてはこちら
車を高く売るためには?
では、車を高く売るためにはどうしたらいいでしょうか。車を高く売るためには、いくつかポイントがあります。
ポイントは以下の通りです。
- ・車を売るときはできるだけ早く売る
・モデルチェンジ前に売る
・決算月など車の購入が多い時期に売る
車を売るときはできるだけ早く売る
車を高く売るためには、一日でも早く売るようにしましょう。
これは、車の所有年数が長いほど経年劣化が進行し、リセールバリューに影響するためです。
時間が経過するにつれて車自体の価値が下がっていくため、車を売ると決めたらできるだけ早く売りましょう。
モデルチェンジ前に売る
車を高く売るためにできれば、モデルチェンジをする前に車を売るようにしましょう。
モデルチェンジをすると、査定価格がモデルチェンジ前よりも下がってしまう可能性があるためです。
モデルチェンジ前に売る方がより高く査定される場合があるので、できるだけモデルチェンジ前に売るようにしましょう。
決算月など車の購入が多い時期に売る
車を高く売りたいなら、決算月など車の購入が多い時期に売るといいでしょう。
この時期は、どの中古車販売業者も買取額に上乗せしても在庫を確保したいものです。
高額買取を目指す場合は、この時期に車を売れば普段の相場よりも高く買い取ってもらえる可能性があります。
しかし、車は新しいほど高く買い取ってもらえる可能性があるため、よく考えて買い取ってもらいましょう。
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