軽自動車は普通自動車と比べると購入価格が低く、そんなに高く売れないというイメージを持たれている方も多いかもしれません。
しかし近年の軽自動車は、普通自動車と変わらないほどの性能や装備が搭載されています。
そこで今回は、軽自動車の買取相場や売却ノウハウ、高価買取のポイントについて徹底解説いたします。
軽自動車の買取を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
軽自動車の買取相場に影響する要素
軽自動車の買取価格は、どのように決められているのでしょうか。
まずは、軽自動車の買取相場に影響する要素について解説します。
年式や走行距離
全く同じモデルの車でも、年式と走行距離により、買取価格は大きく異なります。
年式は、車が初めて登録されてからの年数を意味し、年数が経てば経つほど、その車の買取価格は低くなります。
また、走行距離は車がこれまでに走った距離を表す数値で、この数値が高くなると、中古車の価格も低くなります。
年式が古く、走行距離が長い車は、それだけ整備や維持に大きな負担がかかった状態と考えられます。
つまり、将来的に故障や問題が発生する可能性が高くなるため年式が古ければ古いほど、走行距離が長ければ長いほど、買取価格は低くなる傾向があるということです。
車種
ミニバンやコンパクトカー、SUVといった同じボディタイプでも、具体的な車種により、買取価格は大きく異なります。
また、新車で人気のあるモデルは、中古車市場でも同じように需要が高い傾向があります。
将来的に軽自動車を売却することを考慮に入れるなら、新車を購入する際には市場で人気のある車種を選ぶと良いでしょう。
特定の車種にこだわりがない場合、自動車に関する雑誌やウェブサイトで公開されている人気ランキングを利用すれば、自分の好みに合ったボディタイプの人気車種を把握できるでしょう。
車の状態
買取価格に影響を与える要素としては、車の状態も非常に重要です。
買取価格をあげる要素の一つには、車のオプションや付属品の存在があります。
特に、後から追加することができないメーカーオプションのような部品が付属している場合や、取扱説明書や保証書などの付属品がすべて揃っている場合は、高く評価される傾向があります。
しかし、車に傷や凹みがある場合は、中古車として販売する前に修理が必要となるため、買取価格が下がりやすいようです。
比較的小さな傷は、買取価格に大きな影響がありませんが、目立つ大きな傷や凹みがある場合や、小さな傷が多数ある場合は、買取価格を下げる要素となります。
ボディカラー
一般的に人気のあるボディーカラーとして、ホワイトやブラック、グレーがあります。
これらは無難で万人受けする色です。
落ち着いたカラーで、長期間にわたって飽きることなく車に乗り続けることができる点も、人気の理由となっています。
一方、レッドやピンク、グリーン、パープルなどの原色系の色は需要が少なく、買取価格が下がりやすい傾向にあります。
原色系カラーは個々の好みが分かれ、中古車市場での需要が低くなるでしょう。
買取業者も車が売れずに在庫となることは避けたいため、売れ行きの見込みが少ない色の車は、買取価格が下がりやすいようです。
軽自動車の買取価格の調べ方と高額査定のポイント
軽自動車の買取価格は、走行距離や車種、ボディーカラーなど、さまざまな要素によって決まります。
では実際に、自分の愛車がいくらぐらいなのか気になる方もいるでしょう。
ここでは、軽自動車の買取価格の相場の調べ方と高額査定のポイントについて解説いたします
軽自動車の買取相場調査の手順
軽自動車の買取価格の相場を調べるには、いくつかの方法があります。
- 1.シミュレーションを試す
- 2.複数の業者から査定を受ける
- 3.インターネットで調査を行う
1.シミュレーションを試す
各メーカーの公式サイトには、下取り価格をシミュレーションするツールが用意されており、所有する軽自動車のおおよその下取り価格を簡単に把握することが可能です。
ウェブサイトの指示に従って、車種や走行距離など情報を入力すると、下取り価格が算出されます。
しかし、このようなシミュレーションは、車の具体的な外観や内部の状態などは考慮されないため、実際の価格と大きく異なる場合があります。
気軽に参考程度で調べたい場合には、シミュレーションはおすすめの方法となります。
2.複数の業者から査定を受ける
車の買取価格を確実に知る方法の一つは、実際に査定を受けることです。
ここで重要なのは、一つの業者だけではなく、複数の業者から査定を受けるべきということです。
買取価格は業者によって異なるため、多数の業者から査定を受けることで、市場の相場を把握することが可能になります。
3.インターネットで調査を行う
インターネットには中古車の相場価格を示すサイトが存在します。
これらのサイトでは、車の基本情報を入力すれば大まかな査定価格を知ることができます。
ただし、これらの価格はシミュレーションと同様に車の基本情報に基づくため、車の具体的な状態は反映されません。
したがって、あくまで参考の一つとし、最終的な価格は実際に業者から査定を受けて確認するようにしましょう。
買取価格を引き上げるコツとは
買取価格を引き上げるためのコツは、売却する車によって買取業者を賢く選ぶということです。
一括査定サービスを利用すると、複数の車買取業者の中でも、あなたの軽自動車に対する買取を希望する業者だけに査定を依頼することができます。
特に需要がある車種であれば、走行距離や車種に関わらず、査定価格が大幅に上昇する場合もあります。
車両情報を入力するだけで依頼できるため、軽自動車の買取を検討している方は一度一括査定を利用してみてはいかがでしょうか。
高価買取が期待できる軽自動車の特徴と売却タイミング
ここでは、高価買取が期待できる軽自動車の特徴と売却タイミングについて解説します。
純正オプションが充実している軽自動車
純正オプションを取り付けることができるのは新車購入時のみとなっているため、後から追加することはできません。
そのため、純正オプションが付属している軽自動車は、その希少性や信頼性、そして売却時の市場性から、買取価格が高くなる傾向があります。
一方、純正品ではない社外のオプションに関しては、購入者の好みが大きく影響するため、一般的には中古車市場での売れ行きはあまり良くありません。
売却予定の車に純正オプションが搭載されている場合には、査定時にその事実を査定担当者に伝えるようにしましょう。
上級グレードの軽自動車
上級グレードやより走行性能を高めたターボエンジンを搭載した軽自動車は、人気があるため、高価買取してもらえます。
しかし、ターボエンジンは、通常のエンジンに比べてメンテナンスを怠ると故障など問題が発生しやすいため、適切なメンテナンスをしておくことが大切です。
高く売れる売却タイミングとは?
軽自動車の売却における最適なタイミングは、車検までの残り期間が長く、そして走行距離が少ないタイミングです。
特に、人気車種は購入後4年以内に1〜2回目の車検が終わるタイミングがおすすめです。
さらに、決算時期や新生活を始める方が多い3月は、一気に車の需要が増えるため、買取価格が上昇する傾向にあります。
高く売れるタイミングを見て、少しでも高く買い取ってもらいましょう。
軽自動車売却の流れと必要書類の準備
では実際に、軽自動車の売却にはどのような手続きで行うのでしょうか。
ここでは、軽自動車売却の流れと必要書類について解説します。
売却に至るまでのステップ
売却に至るまでのステップは以下の通りです。
- 1.業者選択
- 2.車の持ち込み
- 3.必要書類の準備
- 4.査定を受ける
- 5.価格交渉
- 6.車両の引き渡し
- 7.入金確認
1.業者選択
まずは、買取業者を選択します。
無料の一括査定サービスを利用し、複数の業者から見積もりを取り比較すると良いでしょう。
車検が切れている場合は、査定のために自宅や職場などの指定の場所へ赴いてもらうのもおすすめです。
2.車の持ち込み
車が自走できる状態であれば、自分で買取業者の店舗に車を持ち込みましょう。
車検が切れている場合は、業者に来てもらってから査定をいらするのがおすすめです
3.必要書類の準備
車検証や自動車税納税証明書などの必要書類を準備しましょう。
何か一つでも足りないと、買取までの時間が長くなってしまうため、事前に確認しておきましょう。
4.査定を受ける
査定は大体1時間ほどで完了します。
納得のいく価格が出ればその場で売却手続きを進めますが、納得できていない場合は交渉を行いましょう
5.価格交渉
希望価格に届かない場合は交渉が可能です。
どれくらいで売りたいかを明確に伝え、合意に至ったら契約を結びます。
6.車両の引き渡し
査定額に納得し、契約が完了すれば車を引き渡します。
引き渡し前には車内の私物をすべて取り出しておきましょう。
7.入金確認
売却したお金は基本的に銀行へ振り込まれます。
振込日は契約時に確認し、実際に入金されたことを確認しましょう。
売却時に必要な書類一覧
軽自動車の売却の際は以下の書類などを準備しておきましょう。
- ・印鑑
- ・車検証
- ・軽自動車納税証明書
- ・自賠責保険証明証
- ・リサイクル券
- ・自動車検査証記入申請書
印鑑に関しては、実印でなくても問題ありませんが、シャチハタのようなネーム印の使用は避けましょう。
これらの書類はまとめて保管しておくのがおすすめです。
ただし、どれか一つでも紛失してしまうと買取手続きを進めることができなくなってしまいます。
必要書類を紛失してしまった際は、運輸局や都道府県の税事務所、保険会社など必要書類に応じて問い合わせをし、再発行してもらいましょう。
また、自動車検査証記入申請書は通常、買取店側が用意してくれるため、こちらで準備をする必要はありません。
軽自動車買取業者の選び方について
軽自動車の買取業者を選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。
ここでは業者選びのポイントと、選んではいけない買取業者の特徴について解説します。
業者選びのポイント
業者選びでは以下のポイントを抑えましょう。
- ・高評価の口コミ
- ・出張査定に対応している
- ・業者の規模
- ・買取実績
- ・査定士との関係や相性
高評価の口コミ
優良な買取業者を選ぶ方法として、口コミやランキングサイトを参考にすることが挙げられます。
口コミをチェックする際には、良い評価だけでなく悪い評価も参考にし、その業者の特徴を把握することが大切です。
出張査定に対応している
出張査定を行っている買取業者は、直接自宅など指定の場所まで足を運んで査定を行うため、車を売却する方が予定を立てやすく、買取業者へ車を持ち込む手間も省けます。
特に、時間が取れない方は、出張査定サービスを利用しましょう。
ただし、出張費用などがかかる買取業者もあるため、無料で出張買取を行っている買取業者を選ぶのがおすすめです。
業者の規模
小規模な買取業者のなかにはサービスの質が低く、信用度が低い業者もありますが、大手買取業者は、サービスの質が高く、信用度も高いため、信頼できる買取業者を選ぶためには、全国に店舗を展開している大手買取業者を選ぶのがおすすめです。
買取実績
買取業者のホームページなどで公開されている買取実績も、業者選びの重要なポイントとなります。
多くの買取実績があるということは、多くの利用者から信頼されている証です。
買取実績が豊富な業者を選び、可能であれば具体的な買取事例もチェックしておきましょう。
査定士との関係や相性
査定士との良好な関係も、車の売却においては重要なポイントです。
理想的な査定士は、車についての知識が豊富で、顧客の疑問や質問に対して丁寧に答える人です。
車を適切に評価せず、不適切な減額を提示する査定士は避けましょう。
査定士との相性は、査定を受けてみないとわからないため、迷った場合はまず査定を依頼し、その際の相性をもとに業者を選んでみても良いでしょう。
選んではいけない買取業者の特徴
次に、選んではいけない軽自動車買取業者の特徴について紹介します。
口コミや評判が悪い
買取業者の信頼度をはかるためには、口コミや評判を確認することが大切です。
良い口コミ・評判よりも悪い口コミ・評判が多い買取業者は信用できないかもしれませんが、良い口コミや評判ばかりで悪い内容が一切書かれていない場合も、注意が必要です。
各買取業者の口コミや評判を確認してから判断するようにしましょう。
最初から買取価格が高過ぎる
中古車買取業者は、高い買取価格を提示してくれる買取業者の方が望ましいものですが、実際には一つの買取業者だけが極端に高い査定額を提示することは非常に稀です。
そのため、最初から買取価格が高過ぎる業者には注意が必要です。
接客対応が悪い
接客態度が悪い業者にも注意が必要です。
自社の査定額を提示する前に他社の評価額を聞いてくる業者や、営業スタッフの態度が高圧的になる場合は注意が必要です。
また、営業スタッフが名刺を見せず、その場での契約を強く推し進めるようであれば、たとえ査定額が高かったとしても契約を見送りましょう。
さらに、業者が車の買取価格を強調し、リサイクル料金や保険料、税金などの手続きについて語らない場合も、警戒する必要があります。
これら一つでも当てはまる場合は、契約を見送るのが賢明でしょう。