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中古車の査定表って?査定表の見方と査定に影響する6つのポイントを解説

  • 2023年12月27日

自分が乗っている車を手放したり、中古車を購入したりする際には、車の価値を裏付けるため、査定が行われます。
客観的に車の価値を判断するために、統一されたものが査定表です。
査定表の意味と見方を理解し、車の価値を落とさない乗り方を理解してください。

車の査定表とは

車の状態を、英字と数字を用いて表したのが「査定表」です。
査定は、査定士資格所持者でなければ行えず、査定士が評価します。

なぜ査定表を作成するの?

査定表を作成する最大の理由は、車の状態を判断基準に基づいて、共通の項目を段階をつけて評価することです。
判断基準は、「標準状態の車」で、以下の6つに該当する車を「標準状態」としています。

  • 1.ボディ全般、内装全般に欠点が見当たらない
    2.走行時、機関(エンジン部分)および足回り(サスペンションなど)に問題がない
    3.次回車検日まで3ヶ月以内
    4.走行距離が標準範囲内(年間走行距離1万km以内)
    5.タイヤの溝が規定(1.6mm)以上ある
    6.事故や修復歴、改造工作、損傷などがない

このようなコンディションの車と比較し、付けられた評価により、車体の状態をひと目で把握できるのが、査定表です。

査定表は見せてもらえる?

まず一般的にお目にかかることはない書類の「査定表」ですが、希望すれば見せてもらえます。
しかし、記入されている内容が車情報と査定額なので、金額のみを伝えられる場合も多いです。
専門知識がなければ、査定表を読み解くことが困難ですが、本記事では見方を解説します。

車を査定する「査定士」とは

本章では、車を査定する「査定士」について解説します。
査定士は略称で、正式には「中古車査定士」です。
中古車査定士は2種類で、「小型査定士」と「大型査定士」に分類され、限定して査定することで適正査定につながります。
以下の3つが、小型査定士が査定できる車両です。

  • ・一般乗用車
    ・商用車
    ・貨物車(最大積載量4t未満)

大型査定士が査定可能な車両は上記以外の、以下の車種に限定されています。

  • ・大型貨物車
    ・バスなど

技能試験は、それぞれ別に行われており、異なる試験内容で行われます。
技能試験を受験する条件は、以下の通りです。

  • ・自動車販売・整備の実務が半年以上
    ・JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)所定の研修(3日間またはeラーニング)を修了した者
    ・普通免許以上の所有者(小型査定士の場合)
    ・大型第1種免許の所有者(大型査定士の場合)

試験は、小型査定士と大型査定士で異なります。

  • ・小型査定士・・・実施年2回
    ・大型査定士・・・実施年1回

受付期間が設けられ、それぞれ試験日から2ヶ月前となっています。

試験内容は、学科試験と実技試験があり、学科試験の内容は次の通りです。

  • ・中古自動車査定制度
    ・中古車自動車査定基準、同細則及び加減点基準
    ・自動車の構造、機能及び取り扱い
    ・保安基準、その他自動車に関する法規
    ・その他査定に関する事項

引用:一般財団法人日本自動車査定協会
査定の実技試験は、想定された車両について文章と略図によって車両の部位と状態を示し、加減点基準を使用する、「机上査定」を行います。
一度、査定士技能検定に合格すると終身有効となりますが、有効期限があり、更新するには協会所定の研修会を受ける必要があります。
上述のように、査定士は「日本自動車査定協会の技能検定を受けて合格した者」であると言えます。

車の査定表でわかること

ここから、査定士資格所持者のように、車の査定表を読み取る方法を解説します。
査定表に記入される内容は、以下の3点です。

  • ・外装点
    ・内装点
    ・総合点

それぞれの評価は、数字ならびに英字で記入され、その意味がわからないと読み解けません。
3つの点について、詳しく解説します。

外装点

外装点は、車の外装のコンディションのみを評価します。
外装とは、車のボディ、塗装、ガラス、ライト、ホイール、タイヤのことです。
傷やへこみの状態を見極め、5段階評価を付けます。
以下は、評点の詳細です。

評点A ・ダメージなし

・へこみや小さな傷のみ

・修復の跡が残っている程度

評点B ・複数の気になる傷やへこみがある

・ガラス、ヘッドライトやウインカー類に損傷

評点C ・傷やへこみが際立つ

・バンパー、フロントガラスに大きな損傷

評点D ・際立つ傷やへこみが多数

・再び修復が必要になるくらいの修理の跡がある

・サビつきや腐食などが際立つ

評点E ・多数の大きな傷やへこみがある

・著しく悪い状態の車両

参考:評価基準表 日産フィナンシャルグループ

内装点

内装点は、車の内装のコンディションのみを評価します。
内装とは、天井、シート、ダッシュボード、トランク、ハンドル、ペダルなどのことです。
外装同様に、A〜Eで評価されます。
内装点では、シートやラゲッジに付いたシミや汚れのほか、臭いも評価対象です。
※内装点と外装点の多くは類似しており、違いは走行距離が基準に入っていることと、内装ならではの内容になっているため、外装と同じ意味の項目は省略します。

評点A ・走行距離3万km以内

・いくつかの傷、シミ

評点B ・焦げ、切れ、破れ(一ヶ所程度)
評点C ・複数の焦げ、切れ、破れ、糊跡などがある
評点D ・目立つ瑕疵が数箇所あるもの 

・加修を要するもの 

評点E ・主要部品であるダッシュボード、天張、シート等の交換が必要なほどで、評価できない

総合点

最後に、総合点です。
総合点評価には、外装点ならびに内装点の組み合わせのほか、修理履歴、車の人気度、走行距離、装備、購入した年などで評価されます。
評価の詳細は以下の通りです。
※状態を表す欠陥については、外装点、内装点を参照

総合点 認められた欠陥、並びに車のコンディション 外装点 内装点
評点S ・新車登録後1年未満

・1万km以内(走行距離)

評点A以上 評点A以上
評点6 ・新車登録後3年未満

・3万km以内(走行距離)

・内外装に軽い欠陥

評点A以上 評点A以上
評点5 ・5万km以内(走行距離)

・外装に軽い欠陥

・内装に気になる欠陥

・職権打刻車(国産車のみ)

評点A以上 評点B以上
評点4.5 ・10万km以内(走行距離)

・軽い修復で5点の評価ができる

・外装に気に掛かる程度の欠陥

・内装に数カ所の気に掛かる欠陥

評点以上 評点C以上
評点4 ・15万km以内(走行距離)

・内外装ともにダメージがある(年式・距離相応)

・軽い修復をすれば4.5点で評価できる

・際立つ欠陥が数カ所あり、修復が必要

・元色と異なる塗装色で全塗装した

評点C以上 評点D以上
評点3.5 ・内外装とも欠陥が複数あり、修理交換が必須

・フレーム部位以外の溶接部位を交換した車

・修復歴としなかった骨格損傷車 

評点D以上 評点E以上
評点3 ・内外装とも多数の修復ならびに交換が必要なパーツが見られる 

・エンジン、フレームなどに著しい不具合

評点E以上 評点E以上
評点2 ・内外装とも多数の著しい欠陥があり、修復や交換が必須 

・サビや劣化

評点E以上 評点E以上
評点1 ・ 消化剤散布跡車  

・冠水車 

※出品不可能

評点E以上 評点E以上
評点R ・修復歴車 評点すべて 評点すべて

注釈
・「職権打刻車」とは、何らかの理由により車台番号が識別できず、新しく番号を付与された車を指す
・「修復歴車」とは、交通事故や災害を受けて外観や機能に欠陥を生じ、またすでに修復されていてもその影響として商品価値の下落が見込まれるもの

総合点では、走行距離が大きく影響する傾向がみられます。
しかし、きれいに乗る(車にダメージを与えない)と、若干走行距離が延びようとも、比較的高評価を得られると言えるでしょう。

車両図とは

車両図とは、車の外装の、どの位置に不具合が見られたのかを把握できる図です。

抜粋:全国石油商業組合連合会HP
車両図に記入される不具合は、状態を英字、大きさを数字で表します。

車両図の記号の意味

車両図に記される英字や数字について解説します。
記入の仕方は、オートオークションごとに違いがありますが、おおむね類似しているのが特徴です。
不具合の大きさについては、数字で表されることが多く、数字が大きいほど不具合が大きいとされています。
例を挙げると、大きな傷であれば「A4」と記入し、小さな補修跡があれば「W1」と記入し、査定をしていない第三者でも、場所と不具合を限定できるのが車両図です。
抜粋:全国石油商業組合連合会HP

中古車の査定の相場を知ろう

査定の相場を知る方法として代表的なものが、3つあります。

  • ・買取相場の価格を参考にする
    ・ディーラーの公式サイトを確認する
    ・日本自動車査定協会が発行する「イエローブック」を確認する

まずは、中古車買取業者のホームページを見てみましょう。
中古車買取業者の買取価格には、年式、車種以外にも細かい査定対象があり、それが反映されています。
中古車買取業者のホームページでの確認方法は、自分の車の年式、車種、走行距離、オプション装備と近い条件の車の買取実績を比較すれば、おおよその価格を把握可能です。

2つ目として、ディーラーの公式サイトを確認するのも、相場を知るのに有効な方法と言えます。
ディーラーの公式サイトでは、メーカー、車種、年式、走行距離などから下取り参考価格のシュミレーションができ、下取り価格の算出が可能です。
なお、個人情報は必要ありません。
安心してシミュレーションできます。

3つ目は、日本自動車査定協会が発行している「イエローブック」を確認する方法です。
毎月発行されるイエローブックは、中古車価格ガイドブックのことで、消費者と自動車販売業界に向け、取引の目安となる中古車の価格情報を提供しているものです。
一般的にディーラーの下取り価格は、イエローブックを参考に算出されています。
そのため、イエローブックを確認すれば、査定の相場を知ることが可能です。
一冊1650円で販売されており、利用するのも良いでしょう。

 

査定額はどうやって決まる?

査定価格の決まり方は、年式や車種以外にも細かい査定対象があるとお伝えしました。
本記事では、「中古車の査定に影響を与える6つのポイント」を、以降の記事で詳しく解説します。
6つのポイントは査定の際に重要視されるもので、査定額に大きな影響を与えるため、ぜひ把握してください。

中古車の査定に影響を与える6つのポイント

ここから、中古車査定に影響を与える点について6つ解説します。
査定表の解説にあるように、内装評価、外装評価、総合評価が付けられると解説しました。
車のコンディションや走行距離が、査定に影響を与えます。
以下が、中古車の査定に影響を与える点6つです。

  • ・年式と走行距離
    ・内装の状態
    ・外装の状態
    ・整備記録ノートの有無
    ・装備品
    ・需要

それぞれ詳しく解説します。

年式と走行距離

中古車の査定において、年式と走行距離は重要な査定ポイントです。
新しい車で走行距離が少ない車ほど、高く査定されます。
車は購入から時間が経つほど、劣化や損傷が増えるので、年式が浅いほど、劣化していないと判断できるでしょう。
また、走行距離が伸びるほど、タイヤおよびサスペンションなどの足回り、エンジンなどの機関部分に負担をかけます。
走行距離も重要な査定ポイントです。
ただし、購入からある程度時間が経過しているにもかかわらず、走行距離が極端に短いのも査定に影響を与えます。
なぜなら、車を走らせず放置していたと認識されるからです。
車を良い状態で維持するには、適度に走らせることも必要で、1年間に1万kmの走行が適していると言われています。

内装の状態

内装の損傷や不具合は、査定に影響します。
天井やシート、ダッシュボードやトランクなどに傷や染みなどがあると、評価が下がってしまうでしょう。
また、装備品が故障などで使えないものがあると、評価を下げてしまう要因になります。
事前に修理または交換するなど、対処するのが望ましいです。

外装の状態

外装も内装同様に、査定に大きく影響を与えます。
傷やへこみ、サビ、腐食は、大幅に評価を下げてしまう可能性があります。
「総合評価点」の基準は、外装を重視している傾向があると見受けられるため、こまめに洗車することと、自分でボディの拭き上げをするなど、外装のコンディションを自分で把握するようにしましょう。

整備記録ノートの有無

整備記録簿には、車の点検や整備の内容が記録されています。
車は時間の経過とともに劣化するもので、特にエンジン部分やタイヤやブレーキなどの足回り部分は、定期的に整備しなければ、良い状態を維持できません。
定期的に整備されていた記録があれば、その車の状態は良いと判断され、高評価につながるでしょう。
新車を購入すると、初回の車検まで定期点検が付くサービスを多く見受けますが、中古車では前オーナーが整備記録簿をつけていないと、記録が残されていない可能性があります。
自分が受けた整備や点検は、明細書を保管するなど、記録を残すのがおすすめです。

装備品

装備品は、「何が取り付けられているか」が重要なポイントです。
人気のある装備品があると、査定に好影響を与えるでしょう。
人気のある装備品を以下に挙げます。

  • ・カーナビゲーション
    ・ETC
    ・バックモニター
    ・クルーズコントロールシステム
    ・サンルーフ

後付けのカーナビゲーションは、あまり高い評価を受けられません。
なぜなら、車の内装デザインと一致しておらず、カーナビゲーションが単独で飛び出した状態にあるものが多く、見た目にも良い印象を与えにくいためです。

需要

最後のポイントは、需要です。
車はそれぞれ人気の車種やカラー、グレードがあり、それだけで査定の評価を上げます。
反対に、年式が新しく、走行距離が短くても、人気がない車だと査定で高評価は得られにくいのが現実です。
自分が車を購入する際に、その車が人気がある車かどうかを確認して購入する方は少ないと思われます。
手放す際に初めて、「人気車だから高い評価を受けられた」、「それほど需要のある車ではなかった」と気付かされることでしょう。
需要は、査定に大きな影響を与えます。

まとめ

自分の車の価値を自分で見分ける方法は、「査定表を読み取れるようになる」ことだと判明しました。
査定表を用いた査定は、車の状態を目視で確認するため、「見た目」がきれいでないと、高評価は得られにくい、と解釈できます。
車の評価を下げないためには、こまめに車の手入れや点検を行い、大切に乗ることが重要です。
大切に乗られた車は、査定の際に、高評価が期待できるでしょう。

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2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
国産・輸入SUVはもちろんミニバンやハイエース等の販売を行っていますので、
取り扱い車種に詳しい営業スタッフのほか、保険や自動車検査、整備などの有資格者も数多く在籍。
車両情報や購入時のポイントのほかにも保険や整備、買取などなど
皆様のクルマ選びやカーライフに役立つ情報をお届けします


■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.査定表は見せてもらえる?

見せてもらえる場合と、見せてもらえない場合があります。査定表を公表する義務はないため、担当者に聞いてください。

Q2.買取と下取りの違いは?

目的が違います。
買取の目的は車の売却で、下取りの目的は車を乗り換え、次の車を購入することです。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。
中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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