「どんな車でも高額査定してくれる業者がいる」と思いこまず、査定に挑みましょう。
「車の売却を考えているけれど、せっかくなら高く売りたいな…」「買取価格を上げてもらいたいけど、どう交渉すればいいのかな」などと疑問に思ったことはないでしょうか。
結論、交渉次第で売却価格は上がります。
本記事では交渉のコツから避けておきたい行為をまとめて紹介しました。
ぜひ最後までご覧ください。
車の買取り価格を少しでも上げるための交渉のポイント
ここでは、車の買取り価格を少しでも上げる交渉術を紹介します。
具体的には以下の7点がおすすめの交渉術として挙げられます。
- 1.一括査定で所有している車の買取り相場を事前に調べておく
- 2.車の良い部分をアピールできるように準備しておく
- 3.査定終了まで希望の買取り価格は言わない
- 4.他店での査定買取り金額を交渉材料にする
- 5.具体的に売却の意思があることを相手に示す
- 6.修復歴は正直に話す
- 7.必要以上に粘らない
上記は、基本的な交渉術ですので、適切に使えるようにしておきましょう。
1.一括査定で所有している車の買取り相場を事前に調べておく
一括査定サイトを用いて、自分自身が所有している車の買取り相場を事前に把握しておきましょう。
注意点として、一括査定サイトではオークション相場から逆算して価格を決めているため、中古車オークションの相場以上の価格はでません。
そのため、一括査定サイトの買取り金額より少し高めの金額を提示してから、双方が納得する価格帯まで擦り合わせていくというのがおすすめでしょう。
2.車の良い部分をアピールできるように準備しておく
買取業者側に欲しいと思わせるためのプロデュース力も重要です。
話し方の順番としては、デメリットを先に言ってから、そのデメリットを帳消しにするメリットを言う形がおすすめです。
ただ、今回のように自分からアピールする場合は、メリットから先に言うのが良いでしょう。
理由としては、誠実さが出やすいからです。
メリットは全員が言うため、買取り側が本当なのか身構えます。
しかし、メリットと同時にデメリットも話すことで、正直に言っている印象を与え信用されて、購入もしてもらいやすいと言えます。
3.査定終了まで希望の買取り価格は言わない
査定士に車の希望買取価格を言われたとしても、最後まで濁して言わないでおくのをおすすめします。
自身の車の相場を把握している方ほど話したくなってしまいますが、損する可能性もあるので、控えましょう。
初めから希望価格を伝えてしまうと、本当は希望価格以上の査定金額だったのに、本来の査定額から下がってしまうことがありますので気を付けましょう。
4.他店での査定買取り金額を交渉材料にする
他店での実査定額がある場合は、有効な交渉材料として利用できます。
複数社の中でも買取額が1番大きかった場所の実査定額を提示しましょう。
具体的で建設的な交渉がしやすくなるでしょう。
また、一括査定サイトの買取り相場の平均値も出してみると適切な妥協ラインも見えてきます。
複数社の査定額を受けるのは、交渉材料として役立つ以上に買い叩きを防げます。
明らかに買い叩こうとしている業者を避ける手段としても有効なので、ぜひ検討してください。
5.具体的に売却の意思があることを相手に示す
おすすめとしては、車を売るに至った背景や具体的な売却日を伝えるなどです。
査定士も車をなぜ売るのか気になるため、この機会に詳しく伝えるのも良いことでしょう。
また、具体的な売却日時を指定することで、査定士からは売る意思があるんだなという印象を持ってもらえます。
6.修復歴は正直に話す
修復歴を偽ると、大きな問題になりかねないので、誠実に話すことを心がけましょう。
修復歴や改造歴などを正直に伝えると誠実な印象を持たれることが多いです。
また、誠実な印象は今後の交渉にも役立っていくため、変わったところでリスクを抱えるのは控えましょう。
事故車の買取についてはこちら
7.必要以上に粘らない
交渉が思っていたより上手くいく場合もあるでしょう。
そこで、少し譲ってくれたからと言って、さらなる要求をしないように気を付けてください。
交渉でも多くの会話の場面でもそうですが、引き際というのは大事です。
簡単に譲ってくれたからとずかずか要求を繰り返してしまうと、相手に不信感を与えてしまいます。
買取店が判断する良い車の基準
買取店は減点方式で車の買取価格を判断していきます。
前提として、すべての買取業者に当てはまる訳ではないので、目安程度に把握してください。
具体的には以下を基準に車を判断する買取店が多くあります。
- 1.走行距離が短く、年式が新しい
- 2.動物が乗った形跡がない
- 3.内外装に傷や汚れがなく、禁煙車両でない
- 4.ワンオーナー
- 5.事故歴や修復歴がない
- 6.海外需要があるかどうか
- 7.カラー
上記の項目を基準に減点方式で行っているところが多いでしょう。
ここでは、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
1.走行距離が短く、年式が新しい
当然ですが、車の年式は新しければ新しいほど良いです。
国内ならなおさら重視されるでしょう。
日本自動車査定協会では、走行距離と年式を合わせて評価されます。
リセールバリューが高い車は、走行距離が長くても需要が高いため、査定額は高くなる傾向があります。
年式が新しいのも同様に査定額は高く評価されます。
走行距離が買取価格にどのくらい影響があるのかについてはこちら
2.動物が乗った形跡がない
ペットの匂いというのは、車内に残ると中々落ちません。
その匂いが査定時にも残っていると査定金額が下がってしまいます。
査定を受ける前に掃除をすることで多少ですが抑えることができますので、査定前の掃除は欠かさないようにしましょう。
3.内外装に傷や汚れがなく、禁煙車両でない
内外装に傷や汚れがあるとそれだけでマイナス評価を受けてしまいます。
また、タバコの匂いが車内に残っているとマイナス評価を受けます。
その他、凹凸があっても自分では直さないようにしましょう。
かえって悪化して、さらにマイナス評価が増える恐れが高いです。
4.ワンオーナー
ワンオーナーとは「その車の所有者は今までで1人」という意味で、つまり「新車で購入された車」を指します。
基本的に、新車で購入した車は大事に扱われていると消費者は判断します。
そのため、ワンオーナーの車は購入希望者が多く、人気で売れやすいでしょう。
5.事故歴・修復歴がない
事故歴や修復歴がなければ車の買取価格が大幅に下がることはないでしょう。
修復歴とは、車の骨格に大きな損傷があったことを記録するものです。
また、修復歴を申告せずに隠した場合はトラブルに繋がるため正直に申告しましょう。
6.海外需要があるかどうか
海外需要があるのであれば、査定評価額が大きく下がることはないでしょう。
需要が高い車であれば、走行距離が長い車両であっても海外では高値で取引されることがあります。
あらかじめ海外の需要があるのか調べておきましょう。
また、不動車であるなら輸出業者に買い取ってもらうのも視野に入れておくのがおすすめです。
7.カラー
ボディーカラーによっても査定金額に差が出ます。
具体的には以下の色が人気とされています。
- ・パール系やメタリック系
- ・ホワイト
- ・ブラック
- ・シルバー
- ・シルバー
上記の色は流通量が多く、需要が高い色といえます。自身の所有しているカラーの色はどれだけ人気があるのか確認してみるのをおすすめします。
車の買取り価格を上げるために避けておきたい行為
車の買取り価格の交渉に関しては、テクニックも大事ですが、してはいけないことを避ける方が重要です。
どれだけテクニックで評価を上げても、交渉する上で非常識な行為をしてしまったら台なしになってしまいます。
交渉する上で避けておいた方がいい行為は以下の3つです。
- 1.上から目線な態度を見せる
- 2.故障や修復歴の虚偽報告を行う
- 3.車検を受ける
どれも、できるだけ高い価格での買取りを実現させるために、避けた方がいい項目です。
ここでは、それぞれの行為をなぜ避けた方がいいのか紹介していきます。
1.上から目線な態度を見せる
査定士に対し、上から目線な態度を見せたり、横暴な態度を取ってしまうと買取り交渉がうまくいくことはありません。
必要以上に仲良くする必要はないですが、査定価格を出してくれる方を怒らせてもデメリットしかありません。
無駄に評価を落とさないように気を付けましょう。
2.故障や修復歴の虚偽報告を行う
虚偽報告は最も良くない行為ですので、絶対に控えましょう。
修復歴に関しては査定士も一番気にしているところであり、見極める力に優れているため、騙し通すことはできません。
修復歴のみに関わらず、その他の故障歴も同様です。
3.車検を受ける
たとえ車検を受けてから買取に出したとしても、その分買取金額が上がるわけではありません。
加えて、車検代や諸費用を買取金額の中で回収して、プラスで回収して利益を得ることはほとんど不可能でしょう。
車検が間近だったり、過ぎてしまったりしていてもそのまま売却するのをおすすめします。
車検切れの車の買取についてはこちら
車の買取り価格を上げる交渉以外での重要なこと
ここでは、交渉とは別に買取価格をあげるポイントについてご紹介していきます。
◯純正パーツは査定時に一緒に出す
ずっと車に乗っていて、売却に至るまでにカスタムを施すこともあるでしょう。
しかし、査定においてはマイナスの影響があります。
一般的に、安定して人気があるのはメーカー純正のものです。
カスタムを施していたとしても純正部品が残っている場合、一緒に査定に出すことをおすすめします。
買取業者によってはプラス評価を加えてくれる場合もあるでしょう。
◯車の内装は丁寧に掃除しておく
車の内装は丁寧に掃除をしておくのがおすすめです。
査定士が車内を見た時に、汚れていたり、匂いがきつかったりするとあまり良くない印象を持たれてしまうでしょう。
また、きれいに掃除をしておけば車を大事に使ってきたことをアピールでき、プラス評価にも繋がります。
余計なマイナス評価を避けるためにも入念に掃除をしておきましょう。
◯整備記録書を用意しておく
整備記録書とは、車の整備歴を記録した書類です。
査定士はこの整備記録書を基に車の状態を確認します。
大きな問題がなければマイナス評価が付くことはありませんが、整備記録書がなく、整備の履歴や不具合などが全く把握できないと評価が下がるケースも考えられるでしょう。
整備記録は重要な書類なので、大切に保管しておきましょう。
◯買取りをする相手の立場を尊重する
買取業者と口論をして、高額売却を叶えるのは交渉成功ではありません。
買主と売主の双方が納得できる妥協点を探し、買取金額を決定するのが理想と言えます。
交渉先も複数あるので、自分が最も納得する売り先を選び売却していきましょう。
車買取で高く売るコツについてはこちら
【目的別】おすすめ買取業者
ここでは、目的別におすすめの買取業者を紹介していきます。
交渉方法が分かったら、後は自分に合う買取業者を選ぶのが大切です。
具体的には以下の買取業者がおすすめです。
- 1.ディーラー
- 2.中古車の販売業者ト
- 3.解体業者
- 4.輸出業者
また、どこを選ぶにしても一括査定サイトでまずは自身が所有する車の相場を知ることが大切です。
弊社でも一括査定サイトを行っているので、自身が検討する買取業者を決めたら早速一括査定サイトで複数社からの買取金額を比較検討してみましょう。
1.ディーラー:忙しい方におすすめ
車両販売から買取や下取り、修理まで総合的に対応してくれる業者です。
買取業者の中でも圧倒的に手間と時間が省けるため、忙しい方にはおすすめです。
新車購入まで対応していますので、売却から購入まで一括で対応してもらえます。
2.中古車の販売業者:状態が良い車を売る方におすすめ
車の状態が良かったり、人気の車種を所有していたりする場合は、中古車の販売業者の利用をおすすめします。
ディーラーと比較すると査定額が高く出やすい特徴があります。
状態がいい車を所有している場合、ぜひ検討してください。
3.解体業者:不動車を売りたい方におすすめ
車としてほとんど価値がなく、中古車の販売業者などが価格をつけられないような車でも、解体業者なら買い取ってくれる可能性があるのでおすすめです。
細かなパーツや素材に価値を見ている業者であるため不動車であっても買い取ってくれます。
4.輸出業者:使い古した車を売りたい方におすすめ
走行距離が長かったり、事故車だったりしても国内外では需要が異なるため、海外での販路を多く持つ買取業者では高値で買い取ってくれます。
コンディションが良くない車も得意としているため、使い古した車を売りたい方にはおすすめです。
◯一括査定:とにかく高く売りたい方
※全国の業者でセリが行われる為、最高値で売却可能
とにかく高く売りたいのであれば、一括査定を検討してください。
全国の業者がセリを行っているため、最高値での売却が可能です。
まとめ
今回は、車の売却価格を上げるための交渉術を中心に紹介しました。
交渉術が重要な一方、NG行為だけは避けるようにしましょう。
減点を避けるのを意識するだけで、十分な交渉スキルが手に入ります。
まずは一括査定サイトを使用し、現在所有している車の相場価格を把握しておきましょう。