「車の引き渡しが終了してからどれくらいの期間で入金されるのだろうか」
「売却後の入金について詳しく知りたい!」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。
入金がしっかりと確認できてはじめて売却取引は終了します。
そこで今回は、売却後の入金に関しての詳細やトラブルの対処方法をお伝えしていきます。
意外と引き渡し後は気が抜けてしまうことが多いので、入金確認はしっかり行うようにしましょう。
車の買取金額の支払いはいつ?
車を引き渡した後、指定した口座に振り込まれるのは平均として2日〜1週間とされています。
契約書にサインをして売買契約を結んだら、買取業者から振込日が告げられることが多いので、入金日は「きちんと入金されるか」「金額は合っているか」などの確認をしっかりと行うことが大切です。
もしここで振込まれないなどといったトラブルが起きた場合は早めの対処が必要となってきます。
◯買取から入金までの流れ
買取業者と売買契約が無事に終了し、引き渡しまで完了したら入金となります。
引き渡しが終了すると全て終了したような気持ちから入金確認を怠ってしまう方もいますが、入金確認までが取引になるため、ここはしっかりと確認するようにしましょう。
車を売るときの流れや手順についてはこちら
◯支払方法とは?
ほとんどの場合「銀行振込」が一般的です。
売買契約を結ぶ際に振込みをしてほしい口座の通帳やキャッシュカードを持って行って、買取業者に情報を伝えればその口座に振り込んでくれます。
ただ、個人経営や小規模の買取業者の場合、希望によっては現金払いをしてくれるところもあるようです。
「すぐに現金化してほしい」といった場合にはメリットかもしれませんが、買取業者の持ち合わせ現金が少ない場合などは査定金額を安く見積もられる可能性があるため注意が必要です。
どうしてもといった事情がなければ銀行振り込みで進めていきましょう。
支払してから入金されるまでの期間とは?
銀行振込の場合はどうしても買取業者が支払処理をしてから入金するまでのタイムラグが発生します。
買取業者と同行の場合や、支払処理が午前中に行われた場合は比較的入金確認が早めにできる可能性があります。
これは銀行のシステム上仕方のないことなので、入金されるまで気長に待ちましょう。
予定している入金日に入金確認が取れれば問題ありません。
◯入金までの期間は?減額される場合もあるの?
引き渡しから入金が確認できるまでは基本的に2日〜1週間程度とされています。
入金日は必ず入金されているか、金額が合っているかの確認をしましょう。
なお、入金日に買取金額の減額を伝えられることがあります。
現場の確認はいくら手慣れた査定だったとしても傷を見落としている可能性があり、引き渡し後に詳しい検査をした後に発覚するということがあるからです。
また、売買契約を結んでから車を引き渡す前に所有者が傷をつけてしまう可能性があります。
そういったことを確認するため、引き渡し後に詳しく査定をし直し、発覚すれば減額するといったことがあるのです。
ただ、減額に必ず応じる必要はありません。
買取契約後の減額についてはこちら
◯入金までの期間を短くする方法は?
入金の日程は買取業者が指定する場合がほとんどですが、事情により早めに入金してほしい場合は依頼すれば対応してくれるところも多いです。
特に個人経営の買取業者は融通がきくところもありますので、相談してみるのも良いでしょう。
◯入金を早くすることで生じるリスクとは?
支払いが早いことをアピールしている買取業者も多くありますが、その場合ほとんどが相場価格より低い金額を設定しています。
入金を早めにしている買取業者を選ぶ方は一刻も早く現金化してほしいと考える方が多いため、少しでも早く入金されるのであれば安くても売ってしまうといった傾向にあります。
買取業者は少しでも安く売れれば利益が増え好都合ですが、売主は金額を低く見積もられる可能性があることを頭に入れておきましょう。
車を即日で売却する方法についてはこちら
◯入金が遅いケースで生じるリスクとは?
入金が遅いケースでもトラブルのもととなることはあります。
指定した入金日になっても入金が確認できない場合は、すぐに買取業者へ確認してみましょう。
入金が遅い分、手元にお金が少ない状態にあるため、次に購入予定だった車の支払いが遅れるなどといった自身にマイナスなことが起こります。
あまりにも入金が遅い買取業者の場合、買取金額を支払えない廃業寸前の会社か詐欺の可能性もあるため、すぐに対処する必要があります。
入金トラブルの対処法をご紹介
入金で不具合が生じた場合はまず買取業者へ連絡することが最優先です。
時間が経てば経つほど対応に時間がかかりますので、何かあったらすぐ連絡することが重要です。
中には「連絡が取れない」「買取業者の身勝手な理由で減額されている」などといった場合は悪徳業者である場合があります。
そのような場合は自分で対処するのではなく、第三者の専門機関へ相談することを視野に入れておきましょう。
◯入金日に減額要求された
売買契約が成立した後でも、後から傷が見つかった場合などは減額を要求される場合があります。
お互いが納得できれば減額が認められますが、買取業者の身勝手な理由で減額されたトラブルのケースもあるようです。
入金日当日に減額要求される場合は悪質な場合があるので、説明を受けて納得できない場合は要求を拒否したり専門機関に相談するようにしましょう。
◯入金日に査定金額が振り込まれていない
入金日に査定金額が振り込まれていない場合は、単純に買取業者のミスや繁忙期などの事情がある場合があります。
ですが、どんな事情であれ買取業者は入金日には入金しなければならない義務があります。
ここは早急に連絡して対処しましょう。
◯車の売却後、買取業者が倒産した
倒産には2種類の倒産があると言われており、最初から車を持ち逃げする目的の計画倒産と、資金の調達が間に合わずやむを得ない倒産です。
どちらかといえば一目瞭然で前者が悪質ではありますが、まずは倒産した場合、買取業者の支払い能力の有無が判断されます。
支払い能力が有ると判断された場合は入金される可能性が高いですが、無いと判断された場合は入金がされません。
悪徳業者の場合いかに車を持ち逃げして高く売れるようにと試行錯誤しているので、契約を結ぶ際は買取業者を細かく調べる必要があります。
◯買取業者が実在しない
珍しいケースではありますが、よくよく調べてみると買取業者が存在しない、いわゆる“ペーパーカンパニー”であるといったケースです。
この場合は車を引き渡した後、連絡が取れなくなってしまう場合がほとんどです。
渡された名刺の会社名も住所も、全て実在しないデタラメ会社です。
こうなってしまった場合、残念ながら入金どころか車を取り戻すことさえ困難になります。
そうならないためにも買取業者は徹底的にリサーチをし、安心して引き渡せる買取業者を選ぶ必要があります。
入金トラブルすぐに解決できるケース
入金されていない場合は慌てず、まずは買取業者へ現状確認をしましょう。
中にはすぐに解決できるケースもあります。
◯買取業者が入金日を勘違いしている
振込指定日の当日になっても入金が確認できない場合はすぐに買取業者へ電話をしましょう。
入金は振込作業によって入金されるものですので、振込担当者が入金日を勘違いしていた場合などは日付がずれてしまう可能性があります。
連絡後すぐに入金が確認できた場合は大事にしなくてもいいかもしれません。
◯買取業者が入金日を忘れている
入金日を勘違いしているのと同様で、こちらも買取業者側のミスにより入金が遅れる場合です。
連絡後に謝罪と入金があればこちらも大事にしなくて良いかもしれませんが、一度入金関係で不安を感じてしまうと次回以降依頼したくなくなります。
対応次第では次回以降別の買取業者へ依頼するといった対策を取りましょう。
◯入金日と買取業者の定休日が重なっている
入金日と買取業者の定休日が重なっている場合、基本的には入金日は前倒しされることが多いです。
また、銀行の定休日などによっても多少前後する場合が考えられます。
本来なら入金予定日は買取業者から指定があるため、指示された時点で自身の会社の定休日を考慮しなければなりません。
入金日から2〜3日で振り込まれれば定休日が重なっていたのだと自分が納得できれば問題ありません。
◯入金口座番号の申告が間違っていた
入金トラブルの事例で一番多いのがこの入金口座番号を誤って記入してしまったケースです。
最近ではこういったトラブルを防止するために通帳やキャッシュカードをコピーして控える買取業者も増えてきました。
契約書類の控えを見返したときに自身の口座番号記入が間違っていたら、すぐに買取業者へ連絡しましょう。
買取業者へ連絡しても解決できない場合は3つの相談先へ連絡しよう
「買取業者と連絡がつかない」「起きたトラブルを自分で解決するのは不安」といった方は第三者の専門機関へ相談しましょう。
ここでは主な相談先の3つを紹介していきます。
◯国民生活センター
国民生活センターは車の売却のみならず、消費者問題全体に取り組む独立行政法人です。
公的な相談先になるため安心ですし、平日はもちろん土日祝日も対応しているので平日仕事をしている方などにもおすすめできます。
電話番号は「188(消費者ホットライン)」で相談窓口へ繋がります。
◯JPUC
国民生活センターは国が消費者全体のトラブルに対応しているのに対し、JPUCは車買取業界に特化したトラブル対応をしている一般社団法人です。
JPUCは車買取業界の専門性が高いため、解決が難しいと感じるトラブルも相談に乗ってくれます。
電話番号は「0120-93-4595」です。
受付時間は平日9時〜17時までとなっています。
◯弁護士
国民生活センターやJPUCでも対応できなかった場合、依頼費用はかかってしまいますが弁護士に依頼するというのも一つの手です。
特に「勝手な理由をつけて減額された」「入金されない」などといったお金関係のトラブルは弁護士に依頼することが得策でしょう。
トラブルも一人で対応するより弁護士を味方につけて対応すると、買取業者の態度も変わるなんてことはよくあります。
車買取契約のトラブルに特化した弁護士も多いのでぜひ検討してみましょう。
まとめ
今回は車買取契約の入金トラブルについてや対策などを解説しました。
中には悪質な買取業者も多く、持ち逃げされて車もお金も失ったというトラブルが後をたちません。
そうならないためにも、まずは買取業者をきちんと調査することをおすすめします。
今ではインターネットで実績や口コミを調べることができますので、査定前にきちんと調べておきましょう。
また、安心でかつ高く車を売りたいのであれば一括査定サイトを利用することです。
自分自身で比較する手間はなくなりますし、登録されている買取業者は掲載料を支払って登録しているため信頼度は高いです。
買取契約での入金トラブルは年々増加傾向にあります。
被害にあわないためにも、自分自身でしっかりと対策を取っていきたいですね。