「下取りでの売却は高額査定できる?」
「下取りの査定基準や流れなどを詳しく知りたい!」
このような悩みをお持ちではないでしょうか。
自身の車を売却する際、買取業者への査定を考えるかもしれませんが、新たに車を購入する予定があるのなら下取りに出すとメリットも多く感じられるはずです。
そこで今回は「下取りに出すときの流れや注意点」をわかりやすく解説していきます。
価格をできるだけ上げるようなポイントも解説していますのでぜひ最後までご覧ください。
下取り査定の流れ
下取り査定を行うには買取業者とはまた違った流れで進めていきます。
進め方は各場面ごとに詳細を解説します。
◯新しく購入する車を探す→決める
下取りは買取と違い、新しい車を購入する前提で車を売却することになります。
売却した車のお金で新しい車の購入代金に当てることが可能なのが下取りの特徴です。
◯下取りの査定を受ける
下取りの査定は買取りに出す場合と同じですが、下取りを行う業者は買取業者ではなくディーラーに査定をしてもらいます。
比較的、相場は買取業者よりも低くなることが多いようですが、一度に買取から納車まで手続きがスムーズに進むので効率よく次の車に乗り換えることができます。
価格よりも時間と手間をかけたくないことを重視する方には下取りに出すことをおすすめします。
◯商談後、契約を締結する
査定後、下取り価格などに問題がなければそのまま契約となります。
本契約を結ぶとキャンセルはほとんどの場合不可となりますので、よく考えた上で決断していきましょう。
◯必要書類をそろえる
下取り時の必要書類は以下の通りです。
ほとんど買取業者へ依頼するときと変わりありません。
<普通自動車> | ・自動車検査証(車検証) ・自賠責保険証明書 ・リサイクル券 ・自動車税納税証明書 ・印鑑証明書 ・実印 ・委任状(販売店が用意) ・譲渡証明書(販売店が用意) ・振込口座情報 |
<軽自動車> | ・自動車検査証(車検証) ・自賠責保険証明書 ・リサイクル券 ・軽自動車税納税証明書 ・印鑑(認印でOK) ・振込口座情報 |
もしこれらの書類の中に紛失したものがあったら、再発行依頼を申請して取り寄せなければなりません。
発行には数日〜2週間程度かかるものもありますので、下取りすることが決まったら早めに書類を集めておきましょう。
また、ディーラーが代理で手続きしてくれる書類もあります。
車買取時に必要な書類はこちら
◯代金の支払い
売約の契約が済んだら新しい車の購入代金を支払います。
ほとんどのディーラーは後ほど返ってくる予定の売却金額と相殺する対応をとっています。
◯保険の車両入替を行う
任意保険に加入している場合は売却までに保険の車両入替手続きを行いましょう。
売却する時は解約手続きを行いますが、下取りの場合は買い替えになるので車両入替の手続きになります。
解約よりは手続きが簡易的である場合が多いです。
◯納車と同時に車を引き渡す
査定後の車であっても納車ギリギリまで乗ることができます。
買取業者へ売却する場合は査定後に車を乗ることは原則できませんが、下取りの場合はあらかじめ納車までの期間を考慮して査定していますので、最後までのることが可能です。
そのため、車がないと不便を感じてしまう地域でも心配する必要はありません。
下取り価格の査定基準とは?
下取り価格の査定基準とはどんなものなのでしょうか。
車の価値を見極める基準はたくさんありますので、少しでも高く売れるように一つ一つ確認しておきましょう。
◯メーカーや車種
今まで乗っていた車と新しく購入を考えている車が同じ自社ブランドの場合、下取りに出すことで高評価を受けやすいため高額査定となりやすいです。
しかし、下取りに出す車が他社ブランドの場合は査定金額はかなり低くなることが予想されます。
自社ブランドだと店頭で販売できても、他社ブランドの場合だと売ることができないということが理由です。
その場合は下取りではなく買取業者を依頼したほうが高く買取してもらえることがあるので、いくつか買取業者を比較して検討してみましょう。
◯車の状態
今あなたが乗っている車に不具合はありませんか?
気になる箇所がある場合はディーラーに前もって伝えておきましょう。
傷やへこみがある場合は、修理に出さず、そのまま買取してもらいましょう。
傷がついている車の売却についてはこちら
◯グレード
じつは、車種が同じでもグレードが違うだけで販売価格に100万円近くの差が出る車も存在します。
売却する時も同じで、人気グレードだとその分高く売れることが多いです。
◯年式・走行距離
売却や下取りするにあたって一つの基準となるのが年式や走行距離です。
目安としては1年間で1万キロとされており、それ以上走行していればその分減額されると考えておきましょう。
年式は古いものより新しいものの方が価値としては高いとされています。
車買取時の走行距離の重要性についてはこちら
◯ボディーカラー
ボディーカラーによっても査定額に差はでます。
人気のカラーや限定カラーであればあるほど需要も高いので、査定額も比例して高くなります。
ただ、イエローやレッドなどといった比較的珍しいカラーであったとしても「あの車といえばあの色」とイメージするカラーであれば需要はあると言われています。
ほとんどの車種は「ホワイト」「ブラック」「ホワイトパール」「グレー」などが人気となっており、査定額も高めになる傾向にあります。
◯外装
車に乗っていると少なからず傷をつけてしまうこともあると思います。
多少の傷や凹みでしたら査定額に影響はほとんどないと言われていますが、後でトラブルになるのも避けたいので、自分が把握できている傷や凹みは査定時に必ず報告はするようにしましょう。
故障歴がある場合は査定額が大きく減額されると言われていますが、カーナビやライトなど一部修復歴に入らない箇所があるので確認しておきましょう。
修復歴に入らない部分の修理であれば、そこまで査定額に大きな影響はないといわれています。
事故車(修復歴がある車)の買取についてはこちら
◯内装
たばこの臭いが残っていたり、食べ物のこぼれた跡が残っていると良い印象を与えません。
特にたばこは“喫煙車”として登録されるため、売却を考えている方は車の中では喫煙しないようにする方が良いでしょう。
喫煙車というだけで購入を避けてしまう方も多いことから需要が少なくなり、査定額が下がってしまいます。
また、ディーラーや下取り業者は細かいところまでチェックしています。
念には念を入れて、普段は目にしないようなところまで確認しておくとチェック漏れがないため安心です。
◯エンジン周りや電気系
査定時にはエンジン回りや電気チェックも念入りに行われます。
特にエンジン周りは素人目で気付きにくい部分ではありますが「何か少しいつもとエンジン音が違う気がする」「エンジンが前よりつきにくくなった」などの不具合があった場合は申し出るようにしましょう。
ブレーキランプなど見えない部分のランプも確認しておいたほうが安心です。
◯オプション(装備)
購入時と全く変わらない装備のままなら大丈夫ですが「カーナビを新しくした」「バックミラーを変えた」などがあれば購入した当初と同じ状態に戻しておくと、査定は高評価に繋がります。
ただ、部品によっては合わせて売却すると査定がプラスに評価されることがありますので相談してみましょう。
下取り価格を上げるためのポイント
下取り価格はその時の車の相場や、人気の車種などによっても変わってきます。
自分が今乗っている車が少しでも高値で売却できるように下取り価格を上げるためのポイントを解説していきます。
◯純正部品も用意しておく
購入時から新しくしたパーツは純正部品に戻しておくと査定の評価も高くなります。
自分好みに合わせてしまったパーツのまま売却すると、その好みに合うお客様からしか購入が得られないため、需要が少なくなってしまいます。
純正部品に付け替えるか、付け替えなくても用意しておく方が無難です。
◯一括査定サイト利用
「自分で業者を比較するのがめんどくさい」「いろいろな業者を一気に比較してすぐに売却したい」などと思うなら一括査定サイトの利用をおすすめします。
たくさん勧誘の電話が鳴るのでは?と思われるかもしれませんが、設定すれば電話勧誘は少なくすることが可能です。
一括サイトに登録しているサイトは掲載費を払って載せているため、悪徳業者である可能性が低く、安心して比較することができます。
忙しい方でも基本の情報さえ入力してしまえば自分で複数の業者を比較しなくて済むのでスムーズな売却が可能です。
◯買取で車を売却する
買取での車売却に関してのメリットは「下取りよりも高値の可能性がある」「乗り換えではなくただ車を売りたい場合にすぐ現金化できる」といった点です。
新しい車を売ることをメイン事業にしているディーラーと違い、買取業者は今乗っている車を売ることを最優先に考えます。
今すぐ新しい車を必要としていない方は買取も検討してみましょう。
下取りに出すときの注意点
下取りに関しての注意点を以下の通り解説していきます。
注意点やポイントを考慮した上で下取りに出すか考えていきましょう。
◯査定料が発生する場合がある
下取りの場合、買取での売却では発生しない「査定料」を徴収されることが多いです。
査定士を派遣して査定することの手数料としているディーラーが多いですが、納得できない方が多いのも事実です。
その場合、買取業者でも査定してもらい、金額を引き合いに出しながら査定料カットの交渉を行ってみましょう。
◯新しい車の時期によっては再査定になる場合がある
新しい車の納期が遅くなればなるほど、今乗っている車の価値は下がっていくため再査定が必要になる場合があります。
ほとんどのディーラーでは新車が納車されるまでの期間も考慮して査定しているものですが、納期が遅れたりした場合などは再査定になる可能性があります。
ここ最近ではよく納期が変動する新車ですが、契約前にディーラーとしっかり話し合ってあっておくことが大切です。
◯自社メーカー以外の下取りは安価になる可能性が高い
下取りの場合、他社メーカーだと下取り価格は大幅に安価になる可能性があります。
他社メーカーだと自社で販売ができないことが理由です。
他社メーカーで下取りを考えているなら買取業者へ依頼したほうが買取価格は高くなります。