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廃車とは?手続き方法やメリット・デメリットを詳しく解説

  • 2023年7月18日


車を手放すとなると、まず検討されるのは売却でしょう。

しかし、状態が悪くなった車や古い車の場合、廃車にすることが最善策となることもあります。
そこで今回は、廃車の定義や手続き、メリットやデメリット、費用などについて詳しく解説いたします。

廃車とは

廃車とは、自動車の車籍を抹消することです。

車籍とは、人間でいうところの戸籍に当たるもので、自動車に乗る際には欠かせないものです。

廃車と聞けば、自動車をスクラップ工場で解体することをイメージしてしまうかもしれませんが、実はそうではありません。
そして廃車には「永久抹消登録」、「一時抹消登録」、「解体届け」の3種類があります。

普通車・軽自動車の廃車手続きについて解説

廃車の手続きは、普通乗用車と軽自動車で異なります。

それぞれの廃車手続きについて解説します。

普通車の場合

永久抹消登録

永久抹消登録とは、車に乗らなくなった、または車が乗れない状態にあるときに行います。
永久抹消登録を行うと、車籍が取り消され、二度とその車に乗ることができなくなります。

災害で車が回収できない場合や、車が盗難にあって行方不明になったときにも行います。

永久抹消登録は、先に車を解体してから手続きを行います。
また手続きは管轄の運輸支局で行います。

一時抹消登録

一時抹消登録は、長期間の海外出張や入院などによって、車に乗らなくなったときなど、一時的に運転しない車の登録を削除するために行います。

一時抹消することで、自動車税や自賠責保険の支払い義務がなくなり、出費を抑えられます。

また一時的な登録取り消しのため、再度申請して車に乗ることもできます。
ただし、一時抹消する車は自分で保管しなければなりません。

解体届出

一時抹消登録していた車に二度と乗らなくなった際に行うのが、解体届出です。

車の情報を削除して、二度と乗れないようにする点は永久抹消と同じです。
手続きは自分ですることもできれば、他の方へ依頼することもできます。

解体届出は車を解体してから、15日以内に届出なければなりません。

軽自動車の場合

解体返納

軽自動車を今後乗らないときに行うのが解体返納です。

届出の際は普通車と違い、管轄の軽自動車検査協会でしなければいけません。
事前に業者で解体を済ましてから手続きを行います。

一時使用中止

軽自動車の登録を一時的に削除することを一時使用中止と言います。

一時使用中止している間は公道を走ることはできませんが、再度申請をすれば使用可能になります。

解体届出

登録を取り消しただけの軽自動車を解体する、もしくは手放す場合は解体届出をしなければなりません。
こちらの手続きも軽自動車検査協会で行う必要があります。

永久抹消登録と一時抹消登録の違い

永久抹消登録と一時抹消登録の違いは、登録を消した車に今後再び乗る可能性があるかないかの違いです。

永久抹消登録を行うと、登録を消した車に再度乗ることはできません。
しかし一時抹消登録は、再登録して車に乗ることができます。

自分が今後抹消する車に乗るかどうかで、永久抹消か一時抹消かを判断する必要があります。
どちらの手続きを行うにしても、車の登録を取り消すと、税金の支払い義務がなくなるなどのメリットがあるため、手続きは早くすることをおすすめします。

廃車手続きの流れ

ここからは、それぞれの廃車手続きの流れを解説します。

永久抹消登録の流れ

業者で車を解体する

まずは車を解体する必要があります。

解体した後は、自動車登録番号標とリサイクル券を受け取りましょう。

必要なものを準備する

必要なものは以下のとおりです。

  • ・印鑑証明書
    ・所有者の印鑑
    ・解体報告記録日、移動報告番号が記載されたメモ
    ・車検証
    ・自動車登録番号標
    ・申請書

運輸支局で手続きを行う

運輸支局に行き、永久抹消登録を行います。
自分で手続きを行う場合は手数料はかかりません。
書類の記入と提出を行い、自動車登録番号標を返納して永久抹消登録は完了です。

還付金の手続きを行う

自動車税と自動車重量税の還付は、税申告窓口で行います。

車検まで1ヶ月以上あると還付金を受け取ることができます。

3月以降に手続きすると自動車税が還付されないため、注意が必要です。
2月末までに行うと、払っていた税金が返ってきます。

一時抹消登録の流れ

手続きに必要なものの準備

必要なものは以下のとおりです。

  • ・自動車検査証
    ・自動車登録番号標
    ・申請書(第3号様式の2)
    ・手数料納付書
    ・印鑑証明書
    ・実印
    ・委任状(代理人が申請する場合)
    ・その他の書類

一時抹消登録の手続きを行う

運輸支局の窓口で必要用紙を記入し、登録手数料の支払いをします。

そして自動車登録番号標を返納し書類を提出すると、登録識別情報等通知書が交付されます。

還付金の手続きを行う

税申告窓口で、自動車税の還付金の手続きを行います。
なお、一時抹消登録では自動車重量税は還付されず、自動車税のみの還付です。
永久抹消登録をすれば、自動車重量税も還付されます。

解体返納の流れ

軽自動車を解体する

解体業者に軽自動車を引き渡します。
このときに車が故障などで動かない状況であればレッカーで車を運ぶ必要があります。

解体終了後は、車両番号標と使用済自動車引取証明書を受け取ります。

必要なものを準備する

必要なものは以下のとおりです。

  • ・使用者の印鑑
    ・自動車検査証
    ・使用済自動車引取証明書
    ・車両番号標
    ・解体届出書
    ・軽自動車税申告書

解体返納の手続きを行う

管轄の軽自動車検査協会の窓口で書類を受け取り、記入します。
そして、車両番号標を返納し書類を提出して完了です。

還付金の手続きを行う

軽自動車検査協会の窓口で自動車重量税の還付金申請を行います。
車の車検が1か月以上残っている場合に還付金が受け取れます。
軽自動車の場合は自動車重量税のみの還付になります。

一時使用中止の流れ

必要なものを準備する

必要なものは以下のとおりです。

  • ・車検証
    ・車両番号標
    ・自動車検査証返納証明書交付申請書
    ・軽自動車税申告書

一時使用中止の手続きを行う

軽自動車検査協会で一時使用中止の手続きを行います。
必要書類を記入し、車両番号標と一緒に返納します。
交付申請手数料350円を支払い、自動車検査証返納証明書を受け取って完了です。

解体届出の流れ

業者で車を解体する

一時抹消登録された普通車、または一時使用中止をした軽自動車を業者に依頼して解体します。
解体する車は、登録が取り消しにされているので運転することはできません。
レッカー車を依頼して、業者に運びましょう。

解体届出の手続きを行う

普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で届出を行います。
必要書類の記入と提出を行い、完了です。
解体届出にかかる申請費用は無料となっています。

廃車の費用

一時抹消登録にかかる費用は、登録手数料としての印紙代350円と印鑑証明代300円の合計650円ほどです。
一時抹消は登録を消すだけなので、あまり費用はかかりません。

一方、永久抹消登録は自分で行うと、5万円ほどの費用がかかります。
この費用にはレッカー代や解体費用、手続き費用が含まれています。

しかし廃車買取業者に依頼すると、0円で廃車できる場合もあるのです。

廃車費用についてはこちら

廃車のメリット

廃車には多くのメリットがあります。
ここでは4つのメリットを解説します。

税金や保険料の節約

車は乗っていなくても、所持しているだけで税金や保険料を払わなければいけません。

そのため、乗っていない車を廃車にすることで、税金や保険料を軽減することができるのです。

車の税金や保険料の支払額は大きいため、廃車すると節約につながるでしょう。

還付金を受け取れる場合がある

廃車すると、還付金を受け取れるかもしれません。

還付金とは払いすぎた税金や保険から過払い分として返金されるお金のことです。
廃車にすると返ってくる還付金は以下のとおりです。

  • ・自動車税
    ・自動車重量税
    ・自賠責保険

廃車還付金についてはこちら

駐車場代の削減

車を持っていると駐車場代がかかります。

皆さまの中には、乗っていない車の駐車場代を払っている方もいらっしゃるかもしれません。

車を廃車にすると、その駐車場代を削減することができるため、乗っていない車の駐車場代を払っている方は廃車を検討してみてはいかがでしょうか。

車検や修理の手間を省ける

車を廃車にすると、車検やメンテナンスを行う必要がなくなります。

車検などは車を持っていると必ず行う必要があるため、手間に感じている方も多いのではないでしょうか。

廃車にすると車検や修理の手間・費用を省くことができます。
乗っていない車の車検を手間に感じている方は、お早めの売却・廃車をおすすめいたします。

廃車のデメリット

廃車には多くのメリットがあるということがわかりましたが、それではデメリットについてはどういったものがあるのでしょうか。

手続きが煩雑で時間がかかる

廃車のデメリットとしてまず挙げられるのは、手続きが大変なことです。

廃車しようと思うと手続きが難しく、準備する書類も多いので時間がかかることもあります。
そういった理由から、廃車を後回しにしている方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方は、手続きを代理で行ってくれる廃車買取業車に依頼することがおすすめです。

諸費用が必ず発生する

廃車のデメリットの1つとして、費用が発生することが挙げられます。

もし自分で廃車するとなったら、手続き費用、解体費用などがかかります。
さらに、車が動かない場合は、レッカー代も必要です。

しかし長期的に見ると、乗らない車を所有しているよりも廃車にした方が費用は節約できるでしょう。

売却するよりも損な場合がある

廃車する車のなかには、売却ができる車もあるかもしれません。
その場合は、廃車すると損になる可能性があります。

売れないと思った車が売れることは少なくありません。
廃車を考えている方は、自分の車が売れるのかをよく検討した上で廃車しましょう。

買取や下取りとの違い

廃車は買取や下取りとはどのように違うのでしょうか。
それぞれの特徴を解説します。

廃車の特徴

廃車は所持している車が老朽化や故障などの原因により、買取ができないときに行います。
他にも維持費の節約のために廃車を行う場合があります。

廃車には2種類の方法があり、一般的な廃車のイメージは、永久抹消登録ではないでしょうか。

永久抹消登録を行うと、車は解体され二度と乗ることはできません。
しかし、一時的に登録を抹消する方法もあり、これを一時抹消登録と言います。

一時抹消登録は、車の登録を抹消するだけで車を解体する必要はありません。
再び車に乗りたくなれば、申請することで再度乗れるようになります。

買取の特徴

買取は中古車買取店で、車を買い取ってもらうことです。
自分が持っている車を査定してもらい、査定額に応じた金額が受け取れます。

人気の高い車や新しい車の買取額は高い傾向にあります。
また、古い車でもパーツが売れたり、海外で販売されたりするため、買取してもらえる可能性はあります。

もし、廃車にしようと考えている車があれば、まずは中古買取店で査定してみてください。

下取りの特徴

下取りは新車を購入するときに、ディーラーに今持っている車を引き渡し、その車の価値分を新車の価格から引く取引です。

下取りすると、手続きや引き渡しが簡単になるのがメリットと言えるでしょう。
しかし、下取りの価格は買取の査定額よりも低い傾向にあります。
下取りと買取は似ていますが、違いがあるので注意しましょう。

買取と下取りの違いについてはこちら

廃車しないとどうなる

廃車をしないとどうなるのか気になる方は多いのではないでしょうか。
廃車をしないと次のようなことが考えられます。

  • ・4月になると課税される
    ・還付金と返戻金の額が少なくなる
    ・維持費用が増加する
    ・環境に悪影響となる
    ・車の安全性の低下
    ・車の価値の低下

このように、さまざまな面においても、車を廃車にすることは多くの利点があると言えるでしょう。
乗らない車を持っている方は廃車を検討してもいいかもしれません。

まとめ

今回は廃車の手続き方法や必要なもの、メリットやデメリットを解説しました。

車検切れの車や不動車でも、廃車にするより買取業者に売却した方が得な場合があるため、まずは買取業者に査定を依頼してみましょう。

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2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
国産・輸入SUVはもちろんミニバンやハイエース等の販売を行っていますので、
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車両情報や購入時のポイントのほかにも保険や整備、買取などなど
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■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.事故で廃車にする場合、車両保険は受け取れますか?

基本的には、車両保険は満額受け取れます。

ただし、保険会社の引き取りが支払いの要件になる場合があるため、勝手に処分するのではなく、保険会社に相談して処分の方法を決めることが重要です。

Q2.ディーラーに廃車を依頼することは可能ですか?

可能です。

しかし、基本的にディーラーが廃車を引き受けるのは、自店で購入した車に限られます。

他店で購入したり、別のメーカーの車だったりすると、断られる可能性もあります。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。
中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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