輸入車の廃車買取を検討している方の中には、「国産車より大きいため、国産車よりも高い費用がかかるのではないか」「輸入車でも廃車買取で値段はつくのか」などといった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、輸入車の廃車買取の相場、廃車買取業者を選ぶポイントなどをご紹介します。輸入車の廃車買取でお悩みの際は、ぜひ参考にしてください。
輸入車廃車買取の相場は?
輸入車の廃車買取の相場について解説します。
国産車と廃車買取価格は違う?
自走できない車を廃車買取業者に買い取ってもらうのであれば、国産車でも輸入車でも基本的に買取価格は変わりません。
車を中古車として買い取るだけではなく、リユースやリサイクルできる部品以外は、鉄系素材などの資源のかたまりとして買い取っているからです。
ただし、国産車に比べて重厚な輸入車であれば、車の部品に含まれている鉄の量も多くなるため、鉄の含有量が多くなればなるほど買取価格も高くなるでしょう。
買取依頼先別の輸入車の廃車買取相場
廃車買取先は、主に廃車買取業者・ディーラー・スクラップ業者などですが、買取依頼先によって輸入車の廃車買取相場は異なります。
では、それぞれの廃車買取相場をご紹介します。
廃車買取業者
一口に廃車買取業者と言っても、海外への輸出ルートをっているかどうかで買取価格は異なります。
また、輸出ルートを持っている買取業者でも、それぞれ輸出先は異なっているでしょう。
輸出先次第で買取価格も変動するため、ホームページなどで確認できる場合は、その買取業者がどんな輸出ルートをもっているのか確認しておきましょう。
中国やタイなどのアジア圏では国産車が人気となっているため、輸入車の買取値段はあまり高くなりません。
中東やヨーロッパに輸出している廃車買取業者であれば、高価買取が見込めるでしょう。
また、輸出を想定した買い取りの場合、過走行車というだけで大きな欠陥がない輸入車なら、10万円以上、車種によっては50万円もの買取金額がつくこともあります。
ディーラー
ディーラーは、国産車であっても輸入車であっても廃車引き取りにお金がかかります。
引き取り費用は、一時抹消登録による廃車か永久抹消登録による廃車かによって異なります。
一時抹消登録とは、一時的に公道を走れない状態にすることで、再登録すれば再び公道を走ることが可能です。
一方で、永久抹消登録とは、今後一切公道を走れない状態にすることで、再登録できなくなります。
一時抹消登録による廃車であれば、引き取り費用・書類手続き費用・運輸局手続き費用を合わせて約1〜5万円ほどかかることがあります。
永久抹消登録による廃車であれば、引き取り費用・車体解体費用・書類手続き費用を合わせて約1〜8万円ほどかかるとされています。
また、レッカー代は別料金となる場合もあるため、レッカー代などの諸費用も合わせると、廃車手続きにかなりの金額がかかってしまうでしょう。
したがって、ディーラーでの廃車買取はあまりおすすめできません。
スクラップ業者
スクラップ業者による輸入車の廃車買取相場は、約3万円です。
国産車の軽自動車であっても5,000〜10,000円ほどの値段がつくケースが多いため、それよりもはるかに重量の重い輸入車であれば、酷い状態の輸入車でも万単位の査定金額が期待できるでしょう。
輸入車の廃車買取業者を選ぶポイント
世間には数多くの廃車買取業者があるため、どの買取業者に依頼するべきか迷う方も多いでしょう。
では、輸入車の廃車買取業者を選ぶポイントをご紹介します。
レッカーの対応料金
廃車買取業者によって、レッカーの対応料金は異なります。
どんな車でも0円以上で買取すると謳っている業者の多くは、レッカー代を請求していません。
しかし、レッカー代が必要な業者に廃車を依頼する場合、2〜5万円ほどかかることがあります。
買取価格よりもレッカー代の方が大きくなってしまうこともあるため、買取業者を選ぶ際には、レッカーの対応料金をあらかじめ調べてから依頼しましょう。
廃車手続きにおける還付金の取り扱い
車を廃車にする場合、納税した額に応じて自動車税の還付を受けられます。
ただし、なかには買取金額に自動車税の還付も含めている買取業者もあるので、注意しましょう。
買取金額を提示する際に還付金が含まれていることをきちんと説明する買取業者ならまだしも、そういった説明すらない買取業者や、抹消登録証明書を送付してくれないような買取業者に依頼してしまわないためにも、事前に廃車手続きの流れなどに関する説明をよく聞いておくことが重要です。
また、中古車として買取をしてもらう場合は、リサイクル料も返金されますが、廃車にする場合はリサイクル料は返金されないため、注意しましょう。
海外輸出や部品買取の有無
海外輸出や部品買取もしてくれる廃車買取業者は、海外への流通ルートを持たない買取業者や部品買取を行っていない廃車買取業者よりも査定価格が高額になる傾向にあります。
その理由は、買い取った車を修理して海外へ輸出したり、国内で人気の輸入車であれば、国内での修理に使えるからです。
海外で日本車の需要が大きいのは車業界では有名な話ですが、輸入車も強い走破性から高い人気を誇っています。
一般的に0円以上で廃車買取を行っている業者は、海外輸出や部品買取を行っていることが多いため、0円以上で買取することを謳っている廃車買取業者を選ぶのがおすすめです。
対応地域
廃車買取業者を選ぶ際には、まず初めに対応地域を確認しましょう。
どれだけ良い買取業者を見つけてもお住まいの地域が対応外であれば意味がありません。
全国対応している廃車買取業者であれば、どこに住んでいてもレッカー対応が可能となっていますので、全国対応しているかどうかも重要なポイントと言えるでしょう。
廃車手続きにおける還付金の取り扱い
車を廃車にする場合、納税した額に応じて自動車税の還付を受けられます。
ただし、なかには買取金額に自動車税の還付も含めている買取業者もあるので、注意しましょう。
買取金額を提示する際に還付金が含まれていることをきちんと説明する買取業者ならまだしも、そういった説明すらない買取業者や、抹消登録証明書を送付してくれないような買取業者に依頼してしまわないためにも、事前に廃車手続きの流れなどに関する説明をよく聞いておくことが重要です。
また、中古車として買取をしてもらう場合は、リサイクル料も返金されますが、廃車にする場合はリサイクル料は返金されないため、注意しましょう。
海外輸出や部品買取の有無
海外輸出や部品買取もしてくれる廃車買取業者は、海外への流通ルートを持たない買取業者や部品買取を行っていない廃車買取業者よりも査定価格が高額になる傾向にあります。
その理由は、買い取った車を修理して海外へ輸出したり、国内で人気の輸入車であれば、国内での修理に使えるからです。
海外で日本車の需要が大きいのは車業界では有名な話ですが、輸入車も強い走破性から高い人気を誇っています。
一般的に0円以上で廃車買取を行っている業者は、海外輸出や部品買取を行っていることが多いため、0円以上で買取することを謳っている廃車買取業者を選ぶのがおすすめです。
対応地域
廃車買取業者を選ぶ際には、まず初めに対応地域を確認しましょう。
どれだけ良い買取業者を見つけてもお住まいの地域が対応外であれば意味がありません。
全国対応している廃車買取業者であれば、どこに住んでいてもレッカー対応が可能となっていますので、全国対応しているかどうかも重要なポイントと言えるでしょう。
輸入車の廃車買取時における注意点
輸入車の廃車買取時における注意点をご紹介します。
廃車還付金に関する認識漏れ
先述のとおり、車を廃車すると、還付を受けることができます。
廃車手続きの際に受け取れる還付金は、自動車税、自動車重量税、自賠責保険の3種類です。
しかし、中には還付金の説明を怠り、勝手に自分のものにしようと考える業者もいるかもしれません。
そうならないためにも、還付金については取引前にしっかり確認しておきましょう。
廃車手続きができていなかった
業者に廃車を依頼したにも関わらず、廃車手続きができていなかったというトラブルも報告されています。
廃車手続きが行われていないと、自動車税を余分に支払わなければならない上に、もし別の所有者に転売され、犯罪行為が行われれば、自分に非がない場合でも所有者の責任を負うことになります。
そうならないためにも、信頼のおける廃車買取業者を選びましょう。
忘れ物があった
廃車買取時のよくあるトラブルとして、忘れ物も挙げられます。
特に多いのがナビのデータの削除忘れ、ダッシュボードの中身、ETCです。
ナビのデータ削除忘れに関しては、自宅などを登録していると、個人情報の漏洩にもつながるため、廃車買取前に忘れ物がないか確認しましょう。
料金トラブル
料金トラブルも廃車買取時によくあるトラブルです。
例えば、最初に3万円で買い取ると言っておきながら、後から廃車手続きなどの項目で4万円を請求し、差し引いた額の支払いを求めるケースや、問題が見つかったとして最初の査定額よりも減額するケースがあります。
オンラインで見積もりを依頼する場合は、現物を見て減額されることを避けるために、車の傷や不具合、車の年式、残りの車検期間などを正確に伝えることが重要です。
また、廃車手続きの途中でキャンセルした場合は、キャンセル料がかかることがほとんどです。
なぜなら、買取業者側で車の輸送、車のクリーニング、名義変更などを進めている場合があるからです。
取引中にキャンセルするような事態にならないために、取引する前に廃車買取業者をきちんと選びましょう。
出張査定トラブル
出張査定を行っている買取業者のなかには、勝手に値段を告げ、取引に応じるまで居座る方や、車に詳しくないからといって相場よりも低い金額を提示する業者もいます。
そういったトラブルを防ぐため、複数人対応できる日時に出張査定をお願いしたり、断っても居座る場合は躊躇せずに警察に連絡するようにしましょう。
廃車買取時のトラブルについてはこちら
中古車買取時のトラブルについてはこちら
廃車買取できない輸入車
廃車買取できない輸入車について解説します。
所有者の同意がない車
車検証には使用者と所有者の名前が記載されている欄があります。
使用者と所有者は同じ場合もありますが、未成年で車を使用する場合に両親の名義を使うなど、異なることもあります。
そのように、使用者と所有者が異なっている場合、所有者の同意を得ることなく廃車買取に出すことはできません。
実印の押された委任状があれば廃車買取が可能となりますので、委任状の準備も忘れないようにしましょう。
車が手元にない
永久抹消登録するには、車両の解体が必須です。
そのため、もし自然災害や盗難などが原因で車が手元にない場合は、廃車買取してもらうことができません。
ただし、自然災害の場合は罹災証明書を、盗難の場合は盗難届を併せて提出することで、廃車が可能となります。
自動車税滞納車
自動車税滞納車は、滞納期間によっては廃車買取できない場合があります。
一般的には自動車税を滞納していても、廃車買取が可能です。
ただし、滞納している自動車税が未払いで済むわけではなく、延滞金を加算された未払い分の納税通知が届くので、支払う必要があります。
しかし、2年以上自動車税を滞納している場合、嘱託保存という措置を取られている可能性があります。
嘱託保存とは、税務署から車を差し押さえられている、またはそれに近い状態にあることをいいます。
嘱託保存は納税されれば解除されますが、嘱託保存の措置が取られている状態であれば、廃車手続きができないため、廃車買取も不可能となります。
車買取時に必要な納税証明書についてはこちら
輸入車には車体が大きい
基本的に輸入車でも廃車にすることは可能です。
しかし、輸入車の中には一部のアメ車のように、日本車と比較すると車体が大きな車種もあります。
そういった車体の大きい車は、廃車処分費用が高額になる傾向があります。
そのため、たとえボロボロの状態でも、最初から廃車処分にするのではなく、一度、廃車買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
車検切れの車は廃車買取できる?
車検が切れている車や自動車税を滞納している車は、廃車買取できないのではないかと不安に思う方も多いでしょう。
しかし、どちらも廃車買取可能です。
車検が切れている車の場合は、公道を走ることができないため、レッカーに対応してもらうか、仮ナンバーをつけて廃車買取業者に持ち込みましょう。
まとめ
輸入車の廃車買取先としては、主に廃車買取業者・ディーラー・スクラップ業者があります。
それぞれ相場が異なっていますが、少しでも高く売りたい方は廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。
ただし、廃車買取業者に依頼する際には「レッカーの対応有無」「自動車税の還付金の取り扱い」「海外輸出や部品買取の有無」「対応地域」を確認してから依頼するようにしましょう。
また、廃車手続きができていなかったり、料金や出張の見積もりが当初と違っていたりするなどのトラブルも発生しています。
廃車買取時はトラブルが起きないように気をつけましょう。
少しでも高く売却するには、複数の買取業者に依頼したり、一括査定の利用がおすすめです。
輸入車の廃車買取にお悩みの際は、ぜひ参考にしてみてください。